第80期B1順位戦、第3局、藤井聡太二冠の対局相手は屋敷伸之九段。

 
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屋敷伸之九段の略歴

 
生年月日:1972年1月18日(49歳)
19880月1日(16歳)プロ入り
出身地:北海道札幌市
師 匠:(故)五十嵐豊一九段
竜王戦:2組(1組⇒16期)
順位戦:B級1組(A級:6期)
得意戦法:オールラウンダー
※柔軟な棋風から忍者と称される

タイトル歴
棋聖 3期※1990年度(第56期)~1990年度(第57期)、1997年度(第68期)

1985年12月(13歳) 6級 奨励会入会

1987年3月(15歳) 初段

1988年3月(16歳) 三段

三段リーグ戦は1期、14勝4敗で2位昇段 プロ入り

1988年10月1日(16歳) 四段

1989年第48期順位戦でC級1組へ昇級決定
※1期抜け

1990年4月1日(18歳)  五段

1991年4月1日(19歳)  六段
※棋聖獲得など抜群の成績による特別昇段

1996年3月8日(24歳)  七段

2002年5月13日(30歳) 八段

2003年第62期順位戦でB級2組へ昇級決定
※C1→B2までに年数を経ているのは『将棋界の七不思議』と言われています

2004年4月1日(32歳)  九段
※タイトル3期、八段昇段後1期経過

2007年第66期順位戦でB級1組へ昇級決定

2010年第69期順位戦でA級へ昇級決定

2014年第72期順位戦でB級1組へ降級決定

2015年第73期順位戦でA級へ昇級決定

2017年第76期順位戦でB級1組へ降級決定

レーティング比較※'24年8月29日現在

藤井聡太二冠(1位)2039屋敷伸之九段(37位)1676

※※レーティングについて※※

簡単に説明すると・・・

  • 強い人に勝てばたくさん点数がもらえて、弱い人に勝ってももらえる点数は少ない
  • 強い人に負けても失う点数は少なく、弱い人に負ければたくさん点数を失う

 
★所属クラス(A級~C級2組)で、大体の強さは想像できますが、所属クラスは必ずしも現在の強さを反映したものではないのに対して、レーティングは現在の強さを、対局毎に変動する数値で表現したものです

平均的な棋士のレーティングを1500として計算されています。

レーティング参考サイトはこちら

最近の勝敗も反映されている数値なので、所属クラスと合わせて目安にされると良いと思います。

 
藤井聡太二冠

対局数 勝率
通算 268 225 43 0.8401
本年 21 17 4 0.8095

※2020年度勝率は0.8461
※2020年度【最優秀棋士賞】【最多勝利賞】【勝率1位賞】【升田幸三賞特別賞】【名局賞】【名局賞特別賞】受賞
 
屋敷伸之九段

対局数 勝率
通算 1332 801 531 0.6013
本年 2 1 1 0.5000

※2020年度勝率は0.4666
出典:将棋連盟
 

藤井聡太※クラス・棋戦・時間別戦績と勝率

B1級棋士との戦績
棋戦別戦績
順位戦通算57勝5敗(0.9193)
6時間棋戦戦績
6時間棋戦通算57勝5敗(0.9193)

屋敷伸之九段との過去対局結果【3勝0敗】

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2021/6/13 B1 相掛かり 130手 第80期B1順位戦 棋譜
2018/5/7 B1 角換わりその他 100手 第66期王座戦挑決T 棋譜
2017/12/15 A 矢倉 102手 第11回朝日杯 棋譜

 

第80期B1順位戦

じっくりした駒組が続き、夕休後~しばらくしてようやく開戦。

78.▽65馬~84.▽75桂打で、藤井二冠がペースを掴み、そのまま優勢を拡大。

終盤戦、92手目、馬か飛車成かどちらか迷われ、92.▽87飛成とされましたが、馬で良かった様子。

この辺りで少し誤算はあったようですが、最後は綺麗に29手詰を読み切り130手まで、屋敷九段投了となりました。

第66期王座戦挑決T

居玉でバランスの取り方が難しい将棋だと藤井六段(当時)本人はコメントされていましたが、居玉にも関わらず、バランスの取れてる陣形で、△54香と角を攻め、飛角交換から△98角の銀桂両取りが素晴らしい構想だったようです。

随所に意表の好手を放ち、強豪の屋敷九段に危なげなく完勝となりました。

第11回朝日杯

本局は屋敷九段の作戦通りに進み、序盤から積極的に対局する展開へ。

藤井四段(当時)がその攻めを的確に受け、終盤は屋敷九段の粘りも迫力あるものがありましたが、最後は鮮やかな寄せで102手まで、屋敷九段投了。

第80期順位戦概要

 

棋戦 1局 2局 3局 4局 5局 6局 7局 8局 9局 10局 11局 12局
第80期順位戦B1 三浦弘行九段
稲葉陽八段
屋敷伸之九段
ココ
久保利明九段
7/6
木村一基九段
9/16
横山泰明七段
9/30
郷田真隆九段
10/21
松尾歩八段
11/11
近藤誠也七段
12/2
千田翔太七段
1/13
阿久津主税八段
2/3
佐々木勇気七段
3/9

 

賞金 2,250万
対局表 こちら

※賞金額は今までの概算です※賞金は名人戦番勝負での賞金額(別途名人手当1,200万)、A級棋士のみ対象(C2~B1は対象外)

※12戦して上位2人に入れば、A級に昇級が決定
※同勝数のときは今期順位(前期成績順位)の良い人が昇級
※全勝もしくはそれに近い勝率が昇級には必要
※成績下位の3名が降級
※B級2組からの昇級者が3名以上となった期は、次期のリーグ戦で降級人数の調整が行われます
藤井二冠は11位/13名
 
名人戦は例年4月から6月にかけて優勝者が七番勝負に挑戦。
A級棋士のみが渡辺名人に挑戦することになります。

順位戦の仕組みはこちら

デビューから4年連続で昇級しA級に昇った棋士

これまでに2名のみ!

加藤藤一二三九段と中原誠・十六世名人。

※羽生三冠(現九段)でも7年かかっています

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