第6期叡王戦段位別予選、八段戦、藤井聡太二冠vs杉本昌隆八段の対局模様をまとめています。

勝者の次対局者はまだ決まっておりません。

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目次

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藤井聡太二冠VS杉本昌隆八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太二冠

後手番:杉本昌隆八段

戦 型:四間飛車
先手番四間飛車通算、16勝2敗(0.8888)

藤井聡太二冠の戦型データを確認する

~20手目

 
戸辺七段がどちらが下座につかれるのか気にされておりましたが、杉本師匠は、カバンで下座場所取り・・・^^

その後互いに頷きあいながら、着席されました。

※この場所取りについて、インタビューで「(先に荷物を置かれてしまい)打つ手がない」と言われていました 笑

20手目棋譜
20手目
残:藤井二冠⇒0:58 杉本八段⇒0:59

~40手目

21.▲36歩
22.▽82玉
23.▲77角
24.▽72銀
25.▲88玉
26.▽84歩
27.▲98香
28.▽54銀
29.▲66歩
30.▽32飛
31.▲78銀
32.▽51角
33.▲38飛
34.▽74歩
35.▲65歩
36.▽43金
37.▲66銀
38.▽73桂
39.▲67金
40.▽65銀

 
73角が解説では検討されていましたが、杉本八段、約15分の考慮で36.▽43金とされました。

40手目棋譜
40手目
残:藤井二冠⇒0:14 杉本八段⇒0:23

~60手目

41.▲同銀
42.▽同桂
43.▲55角
44.▽73銀
45.▲46角
46.▽72金
47.▲35歩
48.▽同歩
49.▲同飛
50.▽同飛
51.▲同角
52.▽39飛
53.▲68角
54.▽15角
55.▲66歩打
56.▽48角成
57.▲65歩
58.▽47馬
59.▲79金
60.▽29馬

 
48.▽同歩⇒AI推奨は45歩でしたが、ここで藤井二冠有利・・になりましたが、守りを重視して?53.▲68角で互角へ(AI推奨は46角や41飛)。

※感想戦にて、45歩もあったかもしれないと言われていたようです

戸辺七段、横山七段「実践は同歩と取ったんですが、▽45歩、▲55角と逃げれば、▽44銀と手厚く打っておいて飛車交換を避けるような、角を逃げたら35歩など、そういう感じもあったかなという感じもありました」

飛車交換になって、後手は角と金が離れてしまい、ちょっと味が悪い・・

60手目棋譜
60手目
※どちらも分将棋

~80手目

61.▲61飛打
62.▽54金
63.▲46角
64.▽47馬
65.▲71銀打
66.▽83玉
67.▲73角成
68.▽同玉
69.▲81銀打
70.▽46角打
71.▲72銀成
72.▽同玉
73.▲64桂打
74.▽
75.▲
76.▽
77.▲
78.▽
79.▲
80.▽

 
横山七段「61.▲61飛打と61に飛車を打ったのが良い、次に▽55桂、43の金と63の歩取り、両方攻められるというのが61飛の良いところ」

戸辺七段「まだまだ続くのかなと思ったんですが、ここからの藤井二冠の寄せが早かった・・」

ほんとそう・・・(;'∀')

戸辺七段「63.▲46角と出るのは良いんですけど、またアタックされますからね、受けにも効いてますから」

戸辺七段「64.▽47馬と寄せれるものなら、寄せてみろということなんですが、なかなかでもねぇ、普通だったら弟子にね、寄せれるのか?と聞くことはできますけど、本当にもう、日本一の弟子と言ってもね・・おかしくないような、最強の弟子ですからね。」

横山七段「だからこの64.▽47馬はね、ものすごく勇気がね・・最強の弟子にね、寄せてみろと言ってるわけですから。」

65.▲71銀打、急所の1手。

戸辺七段「▽同金と取りますと、▲73角成と切って、▽同玉に▲71龍で詰み。」

横山七段「67.▲73角成、これはもう読み切り、先手の玉もそこまで堅いわけではないので。」

戸辺七段「73.▲64桂打が抜群の1手。▽61玉と取ると、▲62金と打って詰み。▽同歩と取っても角の斜めのラインが消えるので▲62飛成、▽83玉、▲82龍、桂捨ての効果で角が引かなくなるので詰み。▽同角で取ると、即詰みは無い、▽62飛成、83玉を効かして、角を呼び込んでいるので、ここでゆっくり▲64歩と取る、自動的に角が消えるので、先手玉を寄せられることがなくなります。見事な着地。」

この辺りの詰み筋、横山七段も読まれていらっしゃいました^^すごいっ

投了図
投了図

形勢図
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ

※叡王戦↓こんな感じです
叡王戦トーナメント

 
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藤井聡太二冠との対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『序盤は失敗してしまったかなと思って指していました。その後飛車交換になって、形勢は解からなかったですが、こちらも玉が寄らないように指せればと思っていました。』

    『(序盤どの辺り失敗したと?)31.▲78銀と33.▲38飛、27.▲98香と上がった方針と合わないので、関連のある手を選ばないといけなかったと思います。』

    『(感想)序盤機敏に動かれて、こちらがうまく対応できないところがあったので、うまく指されたのかなと思いましたし、自分にとっては課題なのかなと思いました。』

    『2局指すのは結構久々だったんですけど、持ち時間1時間の将棋も久しぶりだったので、少し感覚を掴む必要があるのかなと思いました。』

    『まだ先は長いですけれど、挑戦目指して頑張っていきたいと思います。』

    『(下座について)どちらも空いていたら下座に座るつもりだったんですけど、ただ、先に(下座に)荷物を置かれてしまっていたので・・そうですね・・打つ手が無いのかな、と思いました。』

  • 杉本昌隆八段
  • 『序盤は予定通りで、香車も上がってくると思っていまして、34.▽74歩辺りまでは予定通りだったです、こうなる可能性が高いと思っていたので、ちょっと桂馬を跳ねた、43.▲55角以降、45.▲46角の局面が解からなかったですね、そこの局面が互角かな?と思ったんですけど、もしかしたらそこが苦しいんだったらやりすぎたのかもしれないです(ちなみに互角でした)、27.▲98香は一応咎めているというか、気が付けば27.▲98香が活きない展開になっているので、主張はあるような気はしましたが、ちょっと解からなかったです。』

    『43.▲55角、44.▽73銀、46角の局面、そこがちょっと手広くて、ちょっとよく解からなかったですね。』

    『序盤の26.▽84歩(解説で珍しいと言われていた手)は、旧手順で98香ならこう進めるつもり、予定の作戦でした。』

    『今年はもう当たらないと思っていたんですけれど、(6月の竜王戦以来)こんなに早く当たるとは思わなかったというか・・前回は藤井二冠がまだ七段のときだったかと思いますが、改めて、僅か半年でタイトルを2つ取っているという成長というか、活躍を感じました。』

    『(下座について)当たり前のことなんで、間違っても(藤井二冠が下座に)座らないように早めにきて荷物を確保していましたので、当然のことだと思いました。』

 
 

藤井聡太二冠の次の対局予定※12/4vs木村九段戦(銀河戦先行配信)

【12月4日】vs木村一基九段【第28期銀河戦】

将棋chでは12/10準決勝、12/12決勝戦が20時~放送

将プレ先行配信『糸谷八段vs三浦九段戦:12/5、13時~』
将プレ先行配信『決勝戦放送:12/12、18時~』

木村九段戦は2020年10月1日収録、未放送

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各15分
時間別戦績
1時間未満棋戦通算44勝11敗(0.8000)
対局場所
スタジオ
放送開始時間
18:00~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2020/11/22 B1 角換わり腰掛け銀 135手 第70回NHK杯 棋譜
2020/11/20 B1 矢倉 101手 第70期王将戦挑決L 棋譜
2020/8/20 B1 相掛かり 80手 第61期王位戦七番勝負第4局 棋譜
2020/8/4-5 B1 矢倉 149手 第61期王位戦七番勝負第3局 棋譜
2020/7/13-14 B1 相掛かり 144手 第61期王位戦七番勝負第2局 棋譜
2020/7/1-2 B1 角換わり腰掛け銀 95手 第61期王位戦七番勝負第1局 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 75手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 相掛かり 97手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 85手 第2回AbemaT 棋譜
2019/5/25 A 角換わり腰掛け銀 129手 瀬戸将棋まつり 棋譜

 

中継情報

携帯アプリ10:00~
AbemaTVはなし
将棋プレミアムで18:00~
※解説者:丸山忠久九段
※聞き手:中村真梨花女流三段
 
となっております.+:。(´ω`*)