第70期王将リーグ、最終戦、藤井聡太二冠vs木村一基九段の対局模様をまとめています。

永瀬王座(5-0)ー広瀬八段(2-3)
豊島竜王(4-1)ー羽生九段(4-1)
藤井二冠(2-3)ー木村九段(0-5)

※佐藤天九段(1-5)は抜け番
※永瀬王座が勝利すると渡辺王将への挑戦が決定
※永瀬王座が敗れた場合は豊島-羽生戦の勝者とプレーオフ(挑戦者or残留争い)、永瀬王座、広瀬八段残留決定

※(念のため追記)他力になりますが、藤井二冠は自身が勝ち、広瀬八段が敗れると残留ということ

★永瀬ー広瀬戦、広瀬八段勝利、藤井二冠陥落となりました

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目次

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藤井聡太二冠VS木村一基九段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太二冠

後手番:木村一基九段

戦 型:矢倉
先手番矢倉通算:11勝1敗(0.9166)

藤井聡太二冠の戦型データを確認する

~20手目

20手目棋譜
20手目
残:藤井二冠⇒3:57 木村九段⇒3:54

~40手目

21.▲56歩
22.▽43金右
23.▲37桂
24.▽85歩
25.▲46歩
26.▽64歩
27.▲66歩
28.▽63銀
29.▲79角
30.▽31角
31.▲47銀
32.▽42角
33.▲96歩
34.▽94歩
35.▲16歩
36.▽14歩
37.▲68角
38.▽51角
39.▲55歩
40.▽54歩

大地先生「藤井二冠は末恐ろしい・・」 とのこと(;´∀`)

豊川七段も返していましたが、ネタバレなっちゃうので控えます・・・

お昼は藤井二冠「豚キムチ弁当(鳩やぐら)」、木村九段「注文なし」。

昼休前棋譜、34.▽94歩
34手目

40手目棋譜
40手目
残:藤井二冠⇒2:40 木村九段⇒2:24

~60手目

41.▲45歩
42.▽55歩
43.▲44歩
44.▽同金
45.▲45歩打
46.▽43金引
47.▲35歩
48.▽62角
49.▲34歩
50.▽同金
51.▲36歩打
52.▽54銀
53.▲46銀
54.▽42銀
55.▲79玉
56.▽33金引
57.▲44歩
58.▽31玉
59.▲24歩
60.▽同金

48.▽62角。

近藤七段「木村九段らしい受け手、自分なら84角など攻めて行く手段を選びそう、62角の受けはかなり稀だと思う」

※局後、近藤七段解説、この辺り~ポイントになったとのこと、62角で木村九段が受けに専念、角の働きに差が出てしまい、その後藤井二冠が上手に対応され完勝

50.▽同金、近藤七段は同銀を解説されていましたが、強く同金とされました。

形勢は・・

近藤七段「わたしの棋風から言うと先手持ち(攻め)」

40.▽54歩とされた時点で、この辺りまで想定されていたのでは・・?とのこと。

53.▲46銀まで、AI推奨次手は44歩を推奨されていますが・・

近藤七段「かなりやり辛い、木村九段なら42銀だと思う」⇒54.▽42銀

AI推奨は同金、同角などでしたが木村九段58.▽31玉とされ、ちょっと形勢に差が・・

AI推奨は88玉、15歩などでしたが藤井二冠59.▲24歩とされ(悪手ではありません)、ちょっと形勢が元に・・

60手目棋譜
60手目
残:藤井二冠⇒1:31 木村九段⇒1:28

~80手目

61.▲35銀
62.▽同金
63.▲同角
64.▽24銀打
65.▲26角
66.▽35歩打
67.▲47金
68.▽33銀上
69.▲35歩
70.▽44銀
71.▲34歩
72.▽86歩
73.▲同銀
74.▽35銀右
75.▲17角
76.▽36歩打
77.▲25桂
78.▽46歩打
79.▲36金
80.▽同銀

64.▽24銀打まで、藤井二冠が攻め切るかどうか?木村九段受け切るか?という将棋。

森内九段「藤井ペースという感じがしますね」

35銀と出ることができれば良いですが・・とも解説で言われていましたが、72.▽86歩、形勢が少し藤井二冠へ。

78.▽46歩打、すごい勝負・・・藤井二冠優勢へ。

80手目棋譜
80手目
残:藤井二冠⇒0:33 木村九段⇒0:12

~100手目

81.▲62角成
82.▽同飛
83.▲53角
84.▽42飛
85.▲33歩成
86.▽同桂
87.▲同桂成
88.▽同銀
89.▲34歩
90.▽同銀
91.▲33歩打
92.▽同金
93.▲35歩打
94.▽同銀
95.▲52金
96.▽41金打
97.▲42金
98.▽同金
99.▲35角成
100.▽37銀成

 
100手目棋譜
100手目

~120手目

101.▲34桂打
102.▽
103.▲
104.▽
105.▲
106.▽
107.▲
108.▽
109.▲
110.▽
111.▲
112.▽
113.▲
114.▽
115.▲
116.▽
117.▲
118.▽
119.▲
120.▽

 

101手まで、木村九段投了。

同時に永瀬王座も投了となり、プレーオフ確定、藤井二冠は陥落となりました。

投了図
投了図


藤井 木村 形勢
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ

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藤井聡太二冠と木村一基九段の対局前後のコメント

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『矢倉の予定でしたが、歩損をしてしまって忙しい形になってしまったのかなと思っていました。最後は何とか攻めをつなぐことができました。』

    『3連敗した時点でかなり厳しかったので、自力がなかったので、しょうがないかなと思っています。』

    『挑戦権にまったく絡めなかったのは残念ですが、また来年実力をつけてしっかり頑張りたいです。今期は内容的にも自分の課題がでた場面が多かったと思うのでそこを修正して臨みたいと思います。』

    『今日200勝というのは全く気が付いていなかったんですけど、そうですね、まぁ200勝というより色々な経験ができたかなと思っているので、今後それを活かせていけるようにしたいなと思っています。』

    『スピード記録は全く意識していないです。これからどんどん、対戦相手も強くなってくると思うので、今後、より厳しくなってくるので対応できるようにしたいなと思っています。』

    『王位獲得後は結構、対局の間隔が以前より空くことが多くて、内容的にはペースを掴めていないところがあるのかなぁと思うんですけれど、ただ、王将戦では3連敗した時点で、かなり厳しかったです。実力が足りないと痛感しました。強い相手ばかりで挑戦できなかったのは残念です。いい経験になっているので、これからよくしていけるようにしたいです。』

    『去年まではタイトル挑戦もなかったので、今年棋聖戦と王位戦どちらも獲得できたというのは良い結果が出せたのかなと思うんですけど、まだ実力が足りないところがあると思うので、より実力を高めてコンスタントに上位に行けるようにするのが来年の目標かなと思います。』

    『今年の棋聖戦の第1局が初のタイトル戦でしたが、その中で、自分なりに精一杯指せたので印象に残っています。』

  • 木村一基九段
  • 『ちょっと仕掛けられて苦しくしちゃったかなとは思いました。ちょっと迫られっぱなしで面白くない内容になってしまいました。お恥ずかしい限りですが、ちょっと内容の良くない、終盤まで競ることもあまりなかったので不本意な内容になりました。また勉強し直して出直して臨みたいと思います。』

 

藤井聡太二冠の次の対局予定※11/22vs木村九段戦(NHK杯)

【11月22日】vs木村一基九段【第70回NHK杯】

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各20分
時間別戦績
1時間未満棋戦通44勝10敗(0.8148)
対局場所
NHKスタジオ
放送開始時間
10:30~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2020/8/20 B1 相掛かり 80手 第61期王位戦七番勝負第4局 棋譜
2020/8/4-5 B1 矢倉 149手 第61期王位戦七番勝負第3局 棋譜
2020/7/13-14 B1 相掛かり 144手 第61期王位戦七番勝負第2局 棋譜
2020/7/1-2 B1 角換わり腰掛け銀 95手 第61期王位戦七番勝負第1局 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 75手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 相掛かり 97手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 85手 第2回AbemaT 棋譜
2019/5/25 A 角換わり腰掛け銀 129手 瀬戸将棋まつり 棋譜

 

中継情報

携帯アプリ10:00~
AbemaTVはなし
NHKで10:30~
※解説:羽生善治九段
※司会&聞き手:藤田綾女流二段、中村桃子女流初段

となっております.+:。(´ω`*)