第14回朝日杯決勝戦、藤井聡太二冠vs三浦弘行九段の対局模様をまとめています。
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目次
藤井聡太二冠VS三浦弘行九段、対局結果と棋譜
先手番:藤井聡太二冠後手番:三浦弘行九段戦 型:横歩取り
先手横歩取り、8勝7敗※0.5333
~20手目
~40手目
21.▲28飛
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22.▽27歩打
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23.▲58飛
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24.▽74歩
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25.▲56歩
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26.▽62銀
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27.▲87歩打
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28.▽85飛
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29.▲38金
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30.▽51金
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31.▲27金
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32.▽73桂
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33.▲36金
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34.▽54歩
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35.▲28飛
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36.▽22銀
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37.▲48銀
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38.▽75歩
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39.▲46金
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40.▽76歩
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~60手目
45.▲55歩
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46.▽38歩打
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47.▲68玉
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48.▽55歩
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49.▲66歩
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50.▽56歩
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51.▲同金
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52.▽77歩成
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53.▲同銀
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54.▽同桂成
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55.▲同桂
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56.▽84飛
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57.▲45桂
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58.▽24角
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59.▲35桂打
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60.▽33桂
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41.▲36歩で藤井二冠ペースから三浦九段ペースへ※AI推奨は68玉。
木村九段「やりたいようにやってごらんという手にも見えますね。」
42.▽65桂で互角へ。
三枚堂七段「こういう将棋は先手が粉砕することが多いんですけど、うまいですね、均衡を保って。」
48手目、AI推奨は55角一択で、他は先手ペース。⇒48.▽55歩、AbemaAI60-40。
49.▲66歩。
三枚堂七段「これで77歩成を催促しています。歩成でなければ桂馬が取れるので、歩成以降は77桂成どちらかがくるので、これで成算させてどうか?ただ、最後取る駒が難しいですね。77歩成に同桂、同桂成、同銀とすると一応56桂の両取りがあるので、同玉の可能性もあると思います。」
「ちょっと怖いんですよね、王様が露出するので、そこさえ凌いでしまえば・・その後がしっかり見えていれば大丈夫。」
⇒50.▽56歩。
三枚堂七段「65歩と取ると・・39歩成とかを絡めて行こうということですか?同金なら77歩成として、56歩と取ってもらおうと。77歩成から入ると、最後の56歩が甘くなってしまうので、ここで付けば相手してくれるでしょうということですね。」
53.▲同銀。
三枚堂七段「(同桂か同銀かというところで、同銀※AIは同桂、次善同銀)やっぱりそうなんだ。手番が大事。同桂だともう少し受けに回る姿勢だったんですけど、同銀で同桂成、同桂が先手になって飛車取りになるので、今度は藤井二冠が攻める姿勢となりそう。」
~80手目
61.▲52歩打
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62.▽同金
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63.▲53歩打
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64.▽51金
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65.▲23歩打
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66.▽31銀
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67.▲65桂
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68.▽45桂
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69.▲同金
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70.▽56桂打
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71.▲57玉
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72.▽48桂成
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73.▲54桂打
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74.▽33金
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75.▲26飛
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76.▽56歩打
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77.▲46玉
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78.▽44歩
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79.▲24飛
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80.▽45歩
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少し迷いながら77.▲46玉※AI推奨手は67玉、逆転。
三浦九段優勢。。。
※局後感想戦で、この対応を間違えたとのこと。74.▽33金が見えていなかった手で、その後、指し方を間違えてしまって、76.▽56歩打と叩かれた辺りで違う対応の方が良かったのかなとのこと
~100手目
81.▲56玉
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82.▽55金打
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83.▲同玉
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84.▽44銀打
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85.▲同飛
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86.▽同金
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87.▲同玉
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88.▽33銀打
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89.▲同玉
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90.▽54飛
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91.▲44銀打
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92.▽32銀
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93.▲34玉
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94.▽42桂打
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95.▲25玉
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96.▽29飛打
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97.▲16玉
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98.▽21歩打
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99.▲33銀打
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100.▽44飛
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三浦九段、82.▽55金打※AI推奨は55歩、藤井二冠へ。。。金を打つなら24でした。。。
藤井二冠、91.▲44銀打でしたが、広瀬八段は52銀の1択、AIもそのようでした。
※ここで三浦九段も52銀を読まれていたようでしたが、91.▲44銀打を読んでおらずちょっと焦られたようです・・・・
92.▽32銀(これは敗着)でしたが、ここで32飛打ならまだ拮抗していたかも。
三浦九段、自分の頭をゴツっと。。
~120手目
101.▲31金打
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102.▽
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103.▲
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104.▽
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105.▲
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106.▽
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107.▲
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108.▽
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109.▲
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110.▽
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111.▲
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112.▽
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113.▲
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114.▽
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115.▲
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116.▽
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117.▲
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118.▽
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119.▲
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120.▽
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101手まで、三浦九段投了。
朝日杯優勝です^^
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
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藤井聡太二冠と三浦義行九段の対局前後のコメント
- 藤井聡太二冠
- 三浦義行九段
『35.▲28飛と戻るなら25.▲56歩が余計なので、作戦負けなのかなと思っていました。』
『手の流れは良いのかなと思っていたんですが、74.▽33金といのが見えてなくて、上手い手が分からなかったですね。』
『少し序盤で苦しくしてしまって、その後は攻めに行って勝負する感じで難しくなった局面もあるかなと思うんですが、最後は負けにしてしまったところもあるので、内容をしっかりと振り返りたいと思います。』
『17.▲24飛から18.▽88角成に、20.▽33角とされて、28飛車と引くのは作戦としては面白くないなとは思っていました。ただ、その後バランスの取り方があったと思うんですけど、上手くまとめられることができなくて、序盤は少し苦しいと思って指していました。』
『74.▽33金が見えていなかった手で、その後、指し方を間違えてしまって、76.▽56歩打と叩かれた辺りで違う対応の方が良かったのかなというのはあります。』
『78.▽44歩~80.▽45歩と金を取られて負けにしていると思ったので、それ以降は仕方ないという感じで指していました。』
『95.▲25玉と引いた局面は、勝になっているのかな・・という風に思いました。』
『優勝という結果を残せたのは良かったと思います。ただ、本局の2局は苦戦を強いられているので内容を反省して次に繋げられればと思います。』
『秒読みに入ってからは読めていない手が多い印象でしたので、そこは指していて課題なのかなと思いました。』
『藤井さんなんで、しょうがないですね。』
『(作戦について)厳密には無理をしている作戦だと思っていましたが、短時間の将棋なので簡単に悪くはならないというのは分かっていたので、実践的に指して、ほんとに形勢が良かったかどうかは分かりませんが、短時間の将棋では比較的勝ちやすい将棋だったのかもしれません。』
『実際に形勢が良いかどうかは微妙だと思っていて、視界が開けるような展開にならなかったので、上手くバランスを取られて流石だなと思いました。』
『途中、苦しくはしてると思ったんですが、形勢が苦しいながらも明解な決め手を与えないつもりで指していたので、終盤やや苦しい時間が長かったですが、最後の方は何かあったような気もするんですけれども、読んでいない手を指されて、藤井さんの玉に詰みがあってもおかしくないような、ギリギリそこは耐えていると勝負手を出されて、先ほど検討した感じでは指しづらい手を指さなければならなかったようで、そこは流石の勝負術だと思いました。』
『藤井さん相手にこれだけ指せれば十分かなと思っています。。(笑)』
『準優勝・・そうですね、ここまで来れたのは幸運でしたが、ここまで来れたら藤井さん相手でも優勝したかったですけど、そんなに甘くはなかったですね。』
藤井聡太二冠の次の対局予定※2/18vs広瀬八段戦(竜王戦)
【2月18日】vs広瀬八段【第34期竜王戦】
対局相手
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クラス別戦績
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過去対局
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2勝3敗※非公式含
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持ち時間
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各5時間
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時間別戦績
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5時間棋戦通算48勝10敗(0.8275)
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対局場所
|
-
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開始時間
|
10:00~
|
トーナメント表
|
中継情報
10:00~
●AbemaTV恐らく9:30~
※解説者&聞き手:未定
過去対局
※※横にスクロールできます※※
日付 | 勝敗 | 対局時クラス | 手番 | 戦型 | 手数 | 棋戦名 | 棋譜 |
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2020/11/2 | ○ | A | 後 | 角換わり腰掛け銀 | 122手 | 第70期王将戦挑決L | 棋譜 |
2020/6/14 | ● | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 140手 | 第3回AbemaT(2局目) | 棋譜 |
2020/6/14 | ● | A | 後 | 矢倉 | 119手 | 第3回AbemaT(1局目) | - |
2019/11/19 | ● | A | 先 | 矢倉 | 126手 | 第69期王将戦挑決L | 棋譜 | 2018/2/17 | ○ | A | 後 | 角換わり腰掛け銀 | 117手 | 第11回朝日杯決勝 | 棋譜 |
となっております.+:。(´ω`*)