午前中の羽生善治二冠(現九段)との対局に勝利した藤井五段。

久保王将(現九段)との対局に勝利した広瀬章人八段と決勝戦です。

117手まで

藤井五段勝利です。

朝日杯優勝となり、本日より藤井聡太六段となりました!

持ち時間は40分。
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目次

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藤井聡太五段VS広瀬章人八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太五段

後手番:広瀬章人八段

戦 型:角換わり腰掛け銀

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七同銀
2.▽8四歩
12.▽2二銀
3.▲7六歩
13.▲4六歩
4.▽8五歩
14.▽6二銀
5.▲7七角
15.▲4七銀
6.▽3四歩
16.▽4二玉
7.▲7八銀
17.▲3六歩
8.▽3二金
18.▽7四歩
9.▲4八銀
19.▲7八金
10.▽7七角成
20.▽3三銀

 
20手目棋譜
20手目棋譜
出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲5六銀
31.▲6六歩
22.▽6四歩
32.▽5四銀
23.▲3七桂
33.▲9六歩
24.▽7三桂
34.▽9四歩
25.▲6八玉
35.▲1六歩
26.▽6三銀
36.▽1四歩
27.▲4八金
37.▲7九玉
28.▽8一飛
38.▽4四歩
29.▲2九飛
39.▲4五歩
30.▽6二金
40.▽5二玉

 
40手目棋譜
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
対局は、角換わり相腰掛銀模様。

藤井五段から仕掛けていき(39.▲4五歩)、広瀬八段、40.▽5二玉が珍しい1手。
※中村王座によると用意してきた手なのでは・・

※結局、ここから藤井五段が上手に攻め繋ぐ展開へ・・

41手~60手目棋譜

41.▲2五桂
51.▲6七角
42.▽2四銀
52.▽6三玉
43.▲4四歩
53.▲7三歩成
44.▽4一飛
54.▽7三同金
45.▲7五歩
55.▲1五歩
46.▽7五同歩
56.▽1五同歩
47.▲7四歩
57.▲8五角
48.▽4四飛
58.▽7四金
49.▲4七銀
59.▲7四同角
50.▽4一飛
60.▽7四同玉

 
60手目棋譜
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
44.▽4一飛と広瀬八段が攻めますが、4筋の金は守らずに藤井五段も攻めに。

そして、広瀬八段48.▽4四飛と歩を払います。

51.▲6七角~更に藤井五段の流れに。

藤井五段の55.▲1五歩⇒56.▽1五同歩も好手。
※後々大活躍

61手~80手目棋譜

61.▲5二金
71.▲5三銀
62.▽4三飛
72.▽8一角
63.▲4四歩
73.▲6四銀成
64.▽4四同飛
74.▽8三玉
65.▲5六桂
75.▲7四歩
66.▽4五飛
76.▽6二金
67.▲5三金
77.▲4九飛
68.▽8一角
78.▽4一飛
69.▲5三銀
79.▲8六銀
70.▽5四同角
80.▽5五歩

 
80手目棋譜
80手目棋譜
出典:連盟モバイル
65.▲5六桂の時点で、55.▲1五歩⇒56.▽1五同歩が効いてきます。
※4三飛⇒1五香⇒同香⇒4四歩で飛車取りになる

広瀬八段は66.▽4五飛としました。

藤井五段、持ち駒は少ないのですが、どんどん攻めます。

このまま攻めきれるのか?それとも、広瀬八段が受けきるのか?

藤井五段は75手目で分将棋へ、広瀬八段は80手目で分将棋へ。

81手~100手目棋譜

81.▲7七桂
91.▲7三同桂成
82.▽5六歩
92.▽7三同玉
83.▲6五桂
93.▲4四桂
84.▽6一桂
94.▽2六角成
85.▲5六銀
95.▲3二桂成
86.▽3七角
96.▽4三飛
87.▲7三歩成
97.▲7四歩
88.▽7三同桂
98.▽7四同玉
89.▲7三同成銀
99.▲6五銀
90.▽7三同桂成
100.▽8三玉

 
100手目棋譜
100手目棋譜
出典:連盟モバイル

広瀬八段は上手に粘っている局面。

広瀬八段、86.▽3七角と踏み込みます。
86手目棋譜
86手目棋譜
出典:連盟モバイル

先手もちょっと焦る局面ですが、この86.▽3七角の対応で・・・

対する藤井五段、93.▲4四桂(タダ捨て)と勝負にでます。
※気づきにくい手
93手目棋譜
93手目棋譜
出典:連盟モバイル
※3二の金狙い

95.▲3二桂成で金取りに成功。

ここから、藤井五段優勢な局面へ。

101手~120手目棋譜

101.▲8五銀
111.▲7四銀
102.▽4五角
112.▽8五桂
103.▲7四歩
113.▲8五同金
104.▽8一桂
114.▽7六歩
105.▲6四銀
115.▲5六桂
106.▽8二銀
116.▽3六馬
107.▲8四金
117.▲3七金
108.▽7二玉
118.▽
109.▲7三歩成
119.▲
110.▽7三同桂
120.▽

 
117手まで。

広瀬八段投了となりました。

投了図
投了図
出典:連盟モバイル

朝日杯トーナメント
出典:AbemaTV

本日より藤井聡太六段です。

技巧2の形勢グラフ
形勢グラフ
ご参考程度にどうぞ
※解りにくいですが、5二玉~藤井五段持ちの局面へ、86.▽3七角で評価値が1000程戻り、93.▲4四桂で藤井五段勝勢です
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藤井聡太五段と広瀬章人八段の対局前後のコメント

藤井五段

『積極的に攻めていきましたが、こちらの攻めが繋がるかどうかという局面で、うまく繋げることができて良かったです。』

優勝は望外の結果で、全く想像もしていませんでしたこれからも精進していきたいです。』

『順位戦の昇級から、こうして結果を残せたことは自信に繋がりました。』

広瀬八段

『色々な棋士が、いつ藤井五段と当たるかと思う中、まさか、こんな舞台で藤井五段と当たるとは思わなかったです。わたしには荷が重かったかなと・・・(笑いながら)』

『藤井さんを応援している皆さんと、ひとりぼっちの私・・・』

『ほぼ、ノーチャンスの将棋でした。』

会場は笑いの渦でした(^-^;

※4四桂は見落とされていて、まずい・・・と思われたようです

最後に、佐藤天彦名人が『我々も頑張りましょう!』と締められました(*'ω'*)

本局は、序盤~藤井五段ペースで進んでいきました。

徐々に藤井五段が差を広げ、広瀬八段も最後終盤戦粘りますが及ばず。

117手まで。

藤井五段勝利となりました。


本日の2局は難しくなる局面はありましたが、危なくなる局面はなく、ほぼ完勝と言っても良い対局でした。

局後に、羽生二冠(現九段)のインタビューもありましたが、藤井五段は局面の形に対する認識度が高いということでした。
※局面を見て、どこが急所なのか察する力

谷川九段・・・

「それが一番高いのは羽生二冠(現九段)であって、その羽生二冠(現九段)からそのようなことを言われるのは本人の自信に繋がったのではないでしょうか・・」

「本日は(広瀬八段)脇役になってしまい、一番つらい立場だったかもしれません」

「ただ、羽生二冠(現九段)も脇役になり、主役になり・・を繰り返して現在に至るので、是非これを糧にして更なる飛躍を・・勝ち進まないと脇役になることすらできませんから」

「君たち悔しくないのか。藤井六段包囲網を作る訳ではありませんが、20代・30代の棋士に藤井六段の壁になるつもりで活躍してもらいたい。」

谷川九段のお人柄を感じられる締めのお言葉でした。。

解説の先生方、聞き手の女流棋士の皆様、現地中継の高見六段本当にお疲れ様でした。。

号外を見ながらも、高見六段も嬉しい反面、悔しかったそうです。
※叡王戦七番勝負がありますが(;^ω^)

皆さま、ありがとうございました(´;ω;`)

藤井聡太五段の次の対局予定はいつ??

【2月23日】VS畠山鎮七段【第66期王座戦二次予選】

棋戦名
第66期王座戦二次予選
対局日
2月23日
対局相手
対局場所
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

 
となっております.+:。(´ω`*)

 
となっております.+:。(´ω`*)