第70期王将戦、藤井聡太二冠vs広瀬章人八段の対局模様をまとめています。

本局形勢

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目次

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藤井聡太二冠VS、対局結果と棋譜

先手番:広瀬章人八段

後手番:藤井聡太二冠

戦 型:角換わり腰掛け銀
後手番角換わり:
藤井聡太二冠の戦型データを確認する

~20手目

 
相掛かり戦含みの駆け引きがありましたが、本局は角換わりとなりました。

※先手番相掛かりは広瀬八段は滅多に指されないとのこと

20手目棋譜
20手目
残:広瀬八段⇒3:58 藤井二冠⇒3:57

近藤七段「藤井さんとの対局は序盤からヒヤヒヤします。藤井さんは何気ない風に駒組みしてるんですけど。こっちは中盤のことを考えているのに、気を抜いていると仕掛けてこようとするので・・もう大変なんですよ(笑)」

~40手目

21.▲16歩
22.▽64歩
23.▲36歩
24.▽73桂
25.▲68玉
26.▽63銀
27.▲37桂
28.▽42玉
29.▲29飛
30.▽81飛
31.▲96歩
32.▽94歩
33.▲48金
34.▽62金
35.▲66歩
36.▽54銀
37.▲56銀
38.▽52玉
39.▲79玉
40.▽42玉

 
40手目棋譜
40手目
残:広瀬八段⇒3:54 藤井二冠⇒3:54

~60手目

41.▲45桂
42.▽22銀
43.▲15歩
44.▽同歩
45.▲75歩
46.▽同歩
47.▲53桂成
48.▽同玉
49.▲74歩打
50.▽44歩
51.▲73歩成
52.▽同金
53.▲65歩
54.▽同歩
55.▲45歩
56.▽55歩
57.▲46桂打
58.▽56歩
59.▲54桂
60.▽63玉

 
41.▲45桂、広瀬八段~仕掛ける展開へ。

近藤七段「この45桂~43.▲15歩を広瀬八段は研究してこられたんではないでしょうか」

昼休前棋譜55.▲45歩
55手目
残:広瀬八段⇒3:37 藤井二冠⇒3:35

55歩打か、桂打ち(64)か?同歩もありそう。

近藤七段「55歩は最強の手(一番強い返し)」

午後~激しくなります⇒56.▽55歩。

お昼は、藤井二冠「豚と厚揚げカレー炒め弁当」、広瀬八段「豚生姜焼き弁当」共に鳩やぐら。

60手目棋譜
60手目

~80手目

61.▲44歩
62.▽47歩打
63.▲58金
64.▽45銀打
65.▲62銀打
66.▽54銀
67.▲73銀成
68.▽同玉
69.▲74歩打
70.▽63玉
71.▲15香
72.▽64銀打
73.▲73金打
74.▽53玉
75.▲72金
76.▽48歩成
77.▲同金
78.▽41飛
79.▲62角打
80.▽52玉

 
64.▽45銀打まで、将プレ次手候補手、▲62銀、次善56歩、3番手97桂(これは無さそう)。⇒約1時間の考慮で65.▲62銀。

残り時間は、広瀬八段1:35、藤井二冠2:47。

近藤七段「65.▲62銀打の後の藤井二冠の指し手がすごく気になる」

広瀬八段は細い攻めを繋ぎきるか、どう受けていくか?という局面、勝負所。

次手将プレAI候補手、最善37角打(-290)、次善54銀(互角)、水匠2も同じ。⇒約35分の考慮で66.▽54銀。

70.▽63玉まで、ちなみにここまでの順は近藤七段が解説されていた順、この後どうするのか・・・という段階でした。

近藤七段「62銀の辺りで1時間長考されていたので、読みの方針というのはある程度決まっているとは思うんですが、先手の細い攻めが後どれくらい続くのか?という局面、次手56歩は自然ですが、46角が気になるんですよね・・序盤の43.▲15歩があるなら、15香もあるかも」⇒71.▲15香。

近藤七段「取る手から考えてしまいますけど・・・同香は(その後の展開が後手に取って)難しいようですね、▲64歩打、▽同玉、▲73角打、▽53玉、▲64金打、44玉、62角成がぴったりとなり先手勝勢になります。将プレ推奨は最善64銀ですが、後手は手が広そう。64銀を指したら感心しますね・・」

26分の考慮で72.▽64銀打。

75.▲72金まで、将プレAIは次手最善41飛⇒藤井二冠は飛車取りを放置して76.▽48歩成、悪手ではありませんが、評価値的には互角へ。

80手目棋譜
80手目
残:広瀬八段⇒0:46 藤井二冠⇒0:39

~100手目

81.▲11香成
82.▽76歩
83.▲同銀
84.▽66桂打
85.▲68金
86.▽53銀
87.▲21成香
88.▽同飛
89.▲46桂
90.▽64桂打
91.▲75銀
92.▽76香打
93.▲77桂
94.▽57歩成
95.▲同金右
96.▽77香歩成
97.▲同金
98.▽76桂打
99.▲64銀
100.▽同銀

 
85.▲68金まで・・・

近藤七段「少し前までは広瀬八段が細い攻めをどう繋ぐか?という局面でしたが、今は藤井二冠が軽く受け流し、攻め合いになってますね」

92.▽76香打まで・・・

豊川七段、近藤七段 「駒があたりまくってよく分からないですね・・稀に見る密集度・・」

93.▲77桂まで、形勢は藤井二冠優勢となりましたが(-662)、気になる手筋があったのか・・・94.▽57歩成?、AI推奨手は同香成、浅いと互角程度まで戻りましたが、深く読ませると評価値的には若干戻り(-406)。

99.▲64銀まで・・

近藤七段「どっち勝ってるのか全然わかんないです(笑)」

100.▽同銀⇒AI推奨手は68角打、それ以外は逆転⇒100.▽同銀・・局面難解。

※先手玉詰めろではなくなり、▲54桂の筋も気になり指しにくい

100手目棋譜
100手目
残:広瀬八段⇒0:08 藤井二冠⇒0:03

~120手目

101.▲76金
102.▽48角打
103.▲47金
104.▽71歩打
105.▲54桂
106.▽72歩
107.▲89銀打
108.▽67銀打
109.▲77金
110.▽68金打
111.▲88玉
112.▽78桂成
113.▲同銀
114.▽同銀成
115.▲同金
116.▽66角成
117.▲77香打
118.▽78金
119.▲同玉
120.▽67金打

 
104.▽71歩打、自陣歩で受けに回ると言う・・

解説では106.▽72歩のときどうするのか・・などザワザワ・・・結果104.▽71歩打、自陣歩が功を奏して(評価値的には先手優勢には変わりありません)、余しに行ったか107.▲89銀打⇒AI推奨は88玉、53歩打etc、銀打つなら67・・逆転、再び藤井二冠優勢。

※局面は難解、読み切るのも至難、71歩が読みにないと混乱するかも、88玉は読み切れないと指しにくい

解説陣「88玉?怖い・・」

120手目棋譜
120手目
残:広瀬八段⇒0:02 藤井二冠⇒0:01

~140手目

121.▲89玉
122.▽77金
123.▲
124.▽
125.▲
126.▽
127.▲
128.▽
129.▲
130.▽
131.▲
132.▽
133.▲
134.▽
135.▲
136.▽
137.▲
138.▽
139.▲
140.▽

 
122手まで、広瀬八段投了。

投了図
投了図

本局形勢図

藤井 広瀬 王将戦 形勢
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
 
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藤井聡太二冠と広瀬章人八段の対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『以前の対戦は意識しなかったですが、強い相手なので、しっかり臨まないといけないなと思っていました』

    『難しいなと思って指していて、最後の方は負けの局面もあったのかなと思います。先手から決め手があってもおかしくないのかなという気はしていました、最終局も盤上に集中したいと思います』

    『110.▽68金打から112.▽78桂成として角が使える形になったので、好転したのかなと』

  • 広瀬章人八段
  • 『基本的には自信がなかったんですが「勝負勝負」と迫っているうちにチャンスが来たのかなと思いました』

    『藤井さんが1分将棋になったあたりは逆にこちらが勝ち筋になっていてもおかしくないかなと思っていましたが、変な手(107.▲89銀打)を指してしまって、そこだけ残念です。引き続き残留を目指して頑張りたいと思います。』

 

藤井聡太二冠の次の対局予定※11/11vs北浜八段戦(順位戦)

【11月11日】vs北浜健介八段【第79期B2順位戦】

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各6時間
時間別戦績
6時間棋戦通算57勝5敗(0.9193)
対局場所
開始時間
10:00~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2019/12/10 B2 ゴキゲン中飛車 130手 第91期棋聖戦二次予選 棋譜
2019/5/9 B2 ゴキゲン中飛車 96手 第69回王将戦一次予選 棋譜
2017/11/24 B2 ゴキゲン中飛車 67手 第59期王位戦予選 棋譜
2017/2/23 B2 ゴキゲン中飛車 127手 第67回NHK杯予選 棋譜

 

中継情報

携帯アプリ10:00~
AbemaTVで恐らく9:30~
解説、聞き手未定
 
となっております.+:。(´ω`*)