第31期竜王ランキング戦5組決勝です。

藤井聡太七段の対戦相手は石田直裕五段。

96手まで。

藤井七段(当時)、勝利となりました。

本日、初手合、勝者は6組優勝者、都成竜馬五段と対局となります。
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目次

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藤井聡太七段VS石田直裕五段、対局結果と棋譜

先手番:石田直裕五段後手番:藤井聡太七段戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七同銀
2.▽8四歩
12.▽2二銀
3.▲7六歩
13.▲3八銀
4.▽8五歩
14.▽3三銀
5.▲7七角
15.▲4六歩
6.▽3四歩
16.▽7四歩
7.▲6八銀
17.▲4七銀
8.▽3二金
18.▽7二銀
9.▲7八金
19.▲3六歩
10.▽7七角成
20.▽4二玉

 
20手目棋譜
20手目棋譜
出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲9六歩
31.▲3七桂
22.▽1四歩
32.▽8一飛
23.▲1六歩
33.▲2九飛
24.▽9四歩
34.▽6二金
25.▲5六銀
35.▲6八玉
26.▽6四歩
36.▽5四銀
27.▲4八金
37.▲7九玉
28.▽7三桂
38.▽3一玉
29.▲6六歩
39.▲4五銀
30.▽6三銀
40.▽6三銀

 
対局は相腰掛け銀模様へ。
40手目棋譜
40手目棋譜
出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲2五桂
51.▲1四歩
42.▽2二銀
52.▽6五歩
43.▲3四銀
53.▲6五同歩
44.▽4二玉
54.▽8六歩
45.▲5六角
55.▲8六同歩
46.▽2四歩
56.▽7五歩
47.▲1三桂成
57.▲1五香
48.▽1三同桂
58.▽3三歩
49.▲1五歩
59.▲4三銀成
50.▽1五同歩
60.▽4三同金

 
46手目棋譜
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)の46.▽2四歩に対して、石田五段は昼休あけに、いきなり1三に桂の成り捨て(°°)
※これで攻めが繋がるかもしれない?研究手と思われます(通常ならば1五歩)

成り捨てでしたが、藤井七段(当時)も困惑することなく48.▽1三同桂。

互いに研究手の範囲だったかもしれませんとのこと。

解説の及川六段が、羽生竜王(現九段)は曲線的、渡辺棋王は直線的、藤井七段(当時)は先手番が直線的で後手番が曲線的と大変興味深いコメントをされていました。
52手目棋譜
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)の52.▽6五歩の反撃で、石田五段長考へ。

千田翔太六段の話によると現在の局面は、千田六段の研究の1つで手順も公開済。

千田六段の評価では、ほぼ互角もやや後手有利とのこと。

そして、ここでの長考はどうでしょう、誤算があったのか・・・と。

※千田翔太六段は、一端、自分から桂成と踏み込んだので▲1四歩まで進むのは自然なこと、もしかしたら研究手から外れているのでは?とのこと
※桂成と踏み込んだならば、時間は使いたくない局面だそうです

形勢は、ほぼ互角。

石田五段、約1時間30分の長考で、解説の千田翔太六段も検討されていた53.▲6五同歩とされました。
※現時点では、持ち時間差は1時間40分

※藤井七段(当時)は、59.▲4三銀成とされてしまい、苦しいと感じたそうです

60手目棋譜
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
駒がぶつかり合う展開ながらも、形勢は互角。

このまま藤井七段(当時)がペースを掴み差を広げるのか?

61手~80手目棋譜

61.▲1三歩成
71.▲7二銀
62.▽7六歩
72.▽8六飛
63.▲7六同銀
73.▲8七歩
64.▽4七歩
74.▽7六飛
65.▲6四歩
75.▲7七歩
66.▽6四同銀
76.▽7七同飛成
67.▲6三歩
77.▲7七同金
68.▽6三同金
78.▽8五桂
69.▲2二と
79.▲7六金
70.▽4八歩成
80.▽7八歩

 
石田五段の61.▲1三歩成で夕休へ、藤井七段(当時)は夕休後に7六歩(約70分考慮、夕休含めると110分)。

64手目棋譜
出典:連盟モバイル
石田五段は金を逃げず、約1時間の考慮で、手抜いて6四歩。

※石田五段は感想戦で、6四歩が敗因だと言われておりました

68手目棋譜
出典:連盟モバイル
解説、千田六段も驚く驚愕の1手、藤井七段(当時)の6三同金。
※深い読みで、妙手(好手)、解説は▲7二銀が利きそうで利かないのではとのこと
※△77同飛成(飛車と歩の交換ー=≡Σ( ε¦) 0)を読んでいる(どの辺りから!?)

※藤井七段(当時)の64.▽4七歩が勝負手、さらに石田五段が飛車と金を攻めに来た瞬間に、8一⇒8六⇒7六と飛車を移動して、金と桂で守られている7七の歩を取りました

※感想戦では、65.▲6四歩の辺り~?読まれていたようで、それが一番激しい変化かなと思われたとのこと

※夕休含めると110分考慮されているので、夕休後の62.▽7六歩~は大体の構想はできていたのでは?

しかしやはり、石田五段71.▲7二銀。
※7二銀を結果、毒饅頭にした藤井七段(当時)

藤井七段(当時)、優勢。
76手目棋譜
出典:連盟モバイル

千田六段が『こんな完璧な将棋は久々に見たかもしれません。対人では』とのこと。

屋敷九段は『76.▽7七同飛成は歴史に残る名手』とのこと。

81手~100手目棋譜

81.▲7八同玉
91.▲7七同桂
82.▽7七歩
92.▽7七同桂成
83.▲8八玉
93.▲7七同玉
84.▽7八銀
94.▽6六角
85.▲7八同角
95.▲
86.▽7八同歩成
96.▽
87.▲7八同玉
97.▲
88.▽8六桂
98.▽
89.▲8六同金
99.▲
90.▽7七銀
100.▽

 
96手まで。

石田五段、投了となりました。

投了図
投了図
出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断
形勢判断
※7二銀で石田五段へ触れますが、その後は藤井七段(当時)が綺麗に寄せられています
※御参考程度にどうぞ

この対局の勝者は、決勝トーナメントへ進出。
竜王戦本戦トーナメント
出典:AbemaTV
対局相手は竜王ランキング戦6組優勝者、都成竜馬五段です。

藤井聡太七段と石田直裕五段の対局前後のコメント

藤井聡太七段

『前期は2回戦で負けてしまったので、さらに上を目指したいです。』

石田直裕五段


※6四歩で藤井七段(当時)が考慮されたときに、(△7七飛成は)察したようですが、飛車金両取りの敗着までは気づかれていなかったとのこと
『棋譜を見て強いのは解かっていましたが、実際対局してみて、終盤力はもちろんですが、視野が広いと感じました。自分には見えない手が随所で見られ、対応できなかったです。』



飛車を渡しても自陣の詰みが無いことをしっかり読み切った後に、一見自然にみえた飛車金両取りの7二銀とさせた後、飛車切りからの怒涛の寄せが素晴らしかったです。

石田五段は、6二の金を引かせて攻めの拠点を築くのが目的でしたが、まさかの▲6三歩打に△6三同金という応手。
※▲7二銀打で8一飛と6三金の両取りを掛けられる

流石におかしいと思いつつも7二銀とされますが、これが毒饅頭へ。

普通は飛金両取りは好手になるのですが、それを敗着にしてしまうという指し回し。

屋敷九段は、対局相手が石田五段だったからこそ、引き出せた力なのでは?相手が藤井七段(当時)でなければ勝っていたかもしれませんね・・と言われてました。

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

Abemaトーナメント対局の収録は5月27日に終了しています。

【6月17日、24日】VS近藤誠也五段【Abemaトーナメント】

棋戦名
Abemaトーナメント※非公式戦
対局放送日
6月17日、24日
対局相手
対局場所
持ち時間
各5分(三番勝負)
放送開始時間
午後8:00~

★中継情報★

  • AbemaTVにて夜8:00~放送開始
  • ※ABC各ブロック三番勝負を2度制した上位2名が本戦トーナメント進出となります

  1. 持ち時間5分で開始し、1手指すごとに5秒が加算、持ち時間が切れると負けとなる『AbemaTVルール』を採用
  2. 予選に参加する12名は、A、B、Cの3ブロック各4名に分かれ対決。三番勝負を2度制した上位2名が、本戦トーナメントへ進出
  3. 勝ち抜けば、シード棋士・羽生善治竜王(現九段)、久保利明王将(現九段)の2人を加えた8人で本戦トーナメントで対局を行い、優勝者を決定
  4. 羽生善治二冠(現九段)、久保利明王将(現九段)2名はシード(決勝T~参戦)
  5. 6月から9月にかけて全13回に渡り、毎週日曜よる8時より放送

(予選を計6回、決勝トーナメントは計7回、放送予定)

-予選A組-
藤井聡太七段/近藤誠也五段/三枚堂達也六段/橋本崇載八段
-予選B組-
大橋貴洸四段/山崎隆之八段/増田康宏六段/佐々木大地四段
-予選C組-
高見泰地六段(現七段&叡王)/阿久津主税八段/永瀬拓矢七段(現二冠)/佐々木勇気六段

【6月19日】VS森下卓九段【第77期順位戦第1局】

棋戦名
第77期順位戦
対局日
6月19日
対局相手
対局場所
持ち時間
各6時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

対局者確定&日程が決定していない対局

となっております.+:。(´ω`*)