第79期順位戦、藤井聡太二冠vs北浜健介八段の対局模様をまとめています。
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目次
藤井聡太二冠VS北浜健介八段、対局結果と棋譜
先手番:北浜健介八段後手番:藤井聡太二冠戦 型:ゴキゲン中飛車
通算20勝3敗(0.8695)
~20手目
~40手目
21.▲78金
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22.▽33銀
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23.▲54歩
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24.▽同歩
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25.▲同飛
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26.▽44銀
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27.▲59飛
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28.▽75歩
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29.▲同歩
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30.▽76歩打
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31.▲88角
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32.▽86歩
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33.▲同歩
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34.▽同飛
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35.▲87歩打
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36.▽85飛
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37.▲46歩
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38.▽75飛
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39.▲47銀
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40.▽73桂
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昼休前棋譜※30.▽76歩打
残:北浜八段⇒5:07 藤井二冠⇒5:03
昼食は北浜八段「玉子とじうどん」、藤井二冠「他人丼セット(冷たいうどん)」共にやまがそば。
増田六段「21.▲78金、珍しい、振り飛車党の方は嫌う指し方、金がそっぽ行ってしまい、薄くなる、自分から行くというのは珍しい指し方。恐らく用意の指し方だと思います。」
約40分時間を使われて、22.▽33銀。
増田六段「22.▽33銀では、52金右の方が多い気がします。こうすると先手は57銀と上がったら取られてしまう(55の歩)ので、駒を動かせない、なので54歩と突くことになって、▽44歩、▲53歩成、▽同銀上として▽43金~54銀と形を整える将棋が多かった、北浜八段の研究にハマってしまうと思ったのか、変えた可能性はありますね」
約30分の考慮で、北浜八段、23.▲54歩。
増田六段「恐らく22.▽33銀が想定外だったんでしょうね」
武富女流「増田六段は居飛車党ですよね?」
増田六段「1回、藤井二冠相手に飛車を振ったんですけどボコボコにされたので、もう(振り飛車は)嫌になりました」
(゚∀゚≡゚∀゚)
増田六段「元々は振り飛車党(自分)だったんですが、師匠に変えろって言われて変えました(笑)振り飛車じゃ無理だと言われて(笑)」
武富女流「棋風を見てですかね?」
増「いや、師匠が居飛車好きなんで、矢倉やって欲しかったらしいです」
(*-v-`*).゚。.
アベマトーナメントの団体戦勝利はすごく嬉しかったようですが・・^^
増田六段「アベトナは楽しさよりもプレッシャーの方がありました。チームの二人が強くて」
負けた将棋の永瀬王座と藤井二冠の控え室映像は怖くて観れないだそうでした・・^^;・・アラ・・
~60手目
41.▲79歩打
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42.▽52金右
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43.▲38金
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44.▽55銀左
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45.▲16歩
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46.▽14歩
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47.▲56歩打
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48.▽44銀
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49.▲36歩
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50.▽42金上
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51.▲96歩
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52.▽33角
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53.▲57銀
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54.▽77歩成
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55.▲同角
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56.▽65桂
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57.▲66角
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58.▽57桂成
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59.▲同角
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60.▽71飛
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41.▲79歩打まで・・・
※結果、この79歩が最後まで祟ってしまう展開になっていきました・・・
増田六段「後手の方が気を使う展開、形勢的には後手が良いですがけど(指し手が難しい)、先手の方が解かりやすくなっている可能性がありますね」
貞升女流「藤井二冠はカメラが回っていないときどんなですか?」
増田六段「穏やかで率直に物を言ってくれる方だなと思いましたね」
「準決勝の開始15分位前位にチームで詰将棋を解いたんですよ。永瀬二冠が問題を出してくれて、終わった後に藤井さんが問題を出して解いたということがあったんですよ、自分てやっぱ詰将棋否定派じゃないですか。タイトルホルダー2人が解いてる姿を見て、考えがグラつきましたというのがありましたね」
「永瀬さんと藤井さんが解いてたので、これは・・意味があるのかな・・と思い始めました(笑)」
「いい機会だと思って藤井さんに聞いてみたんですよ「詰将棋は意味ありますか」って、そしたら藤井さん「意味ないですよ」って答えられて、それどういう意味なのかって思って(笑)、自分に解いて欲しくなくてそういうこと言ったのか、都合の良い解釈するとそう言う考えになるんですけど(笑)」
「果たしてどういう意味だったのか聞いてみたい」
増田六段「藤井さん自分が詰将棋解くの意味ないって言ったの知ってるんで、合わせてくれたのかもしれないですね(笑)、ちょっと迷ってます」
結構和気あいあいとされていたようです^^
増田六段は42金寄(AI推奨)から、端歩を突き合う展開を解説されていましたが、藤井二冠は44.▽55銀左とされました。
武富女流と師匠の話になり・・・
増田六段「師匠(森下九段)からアドバイスは沢山受けました。将棋も200局ぐらい。奨励会6級ぐらいから家に来てもらったり、棋士仲間呼んでくれて指したり、棋士になってからは放任になりました。そこまでは勉強法だとか時間の使い方、勝負術みたいなこととか・・・愛情をもって育ててもらいました。途中反抗期があったので、そっからよく解からなくなっちゃったんですけど。反発心というか師匠の教えを守らないということは多々あったので、それでも愛情を持ってくれているのか聞いてみたいところです。謎です。(笑)」
46.▽14歩まで・・・
26歩、36歩、56歩をウロウロ中。
金井六段は26歩はバッサリ切るとのこと^^;⇒47.▲56歩打
52.▽33角まで・・・
AbemaAIは48金、66角や98香などをウロウロ、手が広そう・・⇒桂馬も跳ねず53.▲57銀で、形勢が藤井二冠有利へ。
増田六段は、ここ~銀桂交換が意外だったとのこと。
次手は77歩成を推奨しています。⇒54.▽77歩成
~80手目
61.▲66角
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62.▽65銀
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63.▲88角
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64.▽57歩打
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65.▲同飛
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66.▽76銀
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67.▲26桂打
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68.▽81飛
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69.▲66歩
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70.▽24角
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71.▲65歩
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72.▽33銀
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73.▲55角
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74.▽65銀
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75.▲66歩打
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76.▽54歩打
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77.▲33角成
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78.▽同角
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79.▲65歩
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80.▽99角成
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北浜八段は銀桂交換の駒損を受け入れて、この駒損の代償を今後得られるかどうか?という局面(61.▲66角)で夕休へ。
夕食は北浜八段「おろしそば」、藤井二冠「みそ煮込みうどん」共にやまがそば。
形勢は藤井二冠ペース。
AI推奨は65銀、75銀etc、銀の前進。⇒しばらくして24角がBEST。⇒62.▽65銀(増田六段推奨)。
58ではなく、64.▽57歩打、若干評価値は下がるものの藤井七段ペース。
※同飛で取らせて、▽76銀と出れば、次に▽77歩打、▲同桂と取らせて、▽同銀、▲同金でも角でも▽65桂がピッタリになるという飛車をうわずらした効果、それを狙って57歩は見えたのでは?とのこと
※局後インタビューで、この辺り工夫が必要だったのかもしれないと反省されていました
順位戦は最後の1分まで考える、順位戦の将棋の記録を奨励会時代に取らなきゃだめだ、必死になって戦う姿を目に焼き付けた方が良いと師匠からのアドバイスあり。
1分のくだり・・
田村七段「勝負としては損だよね、力つける意味ではそうだけど」
増田六段「順位戦の将棋は6時間使い切って最後の1戦うって事をしなきゃダメだって常にいわれてたので」
田村七段「ちゃんと守ってるんだ」
増田六段「いや、守ってないですけど」
記録のくだり・・
田村七段「それは守ったの?」
増田六段「いや、守ってないです」
田村七段「笑 結局何も・・・笑」
増田六段「いや、そんなことあるのかな?ってずっと疑問で」
増田六段、未だ反抗期中・・・笑、よきよき。
そういうことを何か、藤井さん考えてられてるのかなって気もしたと何やら気付きもあった様子・・・(*-v-`*).゚。.
72.▽33銀⇒AI推奨は71飛でしたが、形勢は藤井二冠ペース。
~100手目
81.▲64歩
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82.▽75角打
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83.▲67飛
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84.▽64歩
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85.▲34桂
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86.▽66銀打
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87.▲42桂成
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88.▽同金
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89.▲77桂
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90.▽76歩打
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91.▲66飛
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92.▽同角
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93.▲67金
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94.▽84角
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95.▲76金
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96.▽57角成
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97.▲58銀打
|
98.▽79馬
|
99.▲63歩打
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100.▽75歩打
|
89.▲77桂で藤井二冠優勢。
~120手目
101.▲同金
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102.▽77馬
|
103.▲62歩成
|
104.▽57香打
|
105.▲52金打
|
106.▽33金
|
107.▲42銀打
|
108.▽58香成
|
109.▲同銀
|
110.▽46馬
|
111.▲37銀打
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112.▽同馬
|
113.▲同桂
|
114.▽46桂打
|
115.▲
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116.▽
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117.▲
|
118.▽
|
119.▲
|
120.▽
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114手まで、北浜八段投了。
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
順位戦次戦は野月八段、初手合い。
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藤井聡太二冠と北浜健介八段の対局前後のコメント
- 藤井聡太二冠
- 北浜健介八段
『銀桂交換になった辺りは、何か上手く指せればと思ったんですけど、具体的な手順が解らなくて・・その後は混戦にしてしまったのかなと思っていました。』
※↓ちょっと聞き取りが違うかも・・多分こうなのでは・・・(後手側だから)盤面が逆になってる気がする
『61.▲66角と出られたときに、本譜はいい手が解らなくて、62.▽65銀、64.▽57歩と打ったんですど、なんか、65.▲同飛の形が思ったより安定してしまったので、その辺りでもっと工夫が必要だったのかなと思います。』
『残り4局、精一杯指したいと思います』
『想定してた順とは違う形で、苦労の多い将棋になってしまったなというのが反省というか・・』
『28.▽75歩、29.▲同歩、30.▽76歩打と打たれて、既に対応が難しいのかなというか、作戦負け気味なのかなという感じを受けました。その後は79歩とか辛抱して持ち堪えたというか、そういう感じで、難しいところもあったような気がするんですけれど、ちょっとどう指して良いか解からなかったですね』
『わたしの中飛車で、藤井さんが居飛車という感じになると今回も思ってましたけれど、もうちょっと終盤拮抗した展開にできなかったのが自分としては残念です』
『残りの4局も、1局1局、今まで通り指したいと思います』
藤井聡太二冠の次の対局予定※11/20vs木村九段戦(王将L)
【11月20日】vs木村一基九段【第70期王将戦挑決L】
対局相手
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クラス別戦績
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|
過去対局
|
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持ち時間
|
各4時間
|
時間別戦績
|
4時間棋戦通算81勝24敗、持1(0.7714)
|
対局場所
|
-
|
開始時間
|
10:00~
|
リーグ表
|
過去対局
※※横にスクロールできます※※
日付 | 勝敗 | 対局時クラス | 手番 | 戦型 | 手数 | 棋戦名 | 棋譜 |
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2020/8/20 | ○ | B1 | 後 | 相掛かり | 80手 | 第61期王位戦七番勝負第4局 | 棋譜 |
2020/8/4-5 | ○ | B1 | 先 | 矢倉 | 149手 | 第61期王位戦七番勝負第3局 | 棋譜 |
2020/7/13-14 | ○ | B1 | 後 | 相掛かり | 144手 | 第61期王位戦七番勝負第2局 | 棋譜 |
2020/7/1-2 | ○ | B1 | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 95手 | 第61期王位戦七番勝負第1局 | 棋譜 |
2019/7/14 | ○ | A | 後 | 角換わり腰掛け銀 | 75手 | 第2回AbemaT | 棋譜 |
2019/7/14 | ● | A | 後 | 相掛かり | 97手 | 第2回AbemaT | 棋譜 |
2019/7/14 | ○ | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 85手 | 第2回AbemaT | 棋譜 |
2019/5/25 | ○ | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 129手 | 瀬戸将棋まつり | 棋譜 |
中継情報
●携帯アプリ10:00~
●AbemaTVはなし
●将棋プレミアムで9:00会場、9:40~
解説、聞き手未定
●将棋チャンネルで9:50~
となっております.+:。(´ω`*)