第79期B2順位戦、藤井聡太七段vs佐々木勇気七段の対局模様をまとめています。

隣では、永瀬拓矢二冠が竜王戦の決勝トーナメント進出をかけて佐藤康光九段と対戦。
 
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目次

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藤井聡太七段VS、対局結果と棋譜

先手番:佐々木勇気七段

後手番:藤井聡太

戦 型:角換わり腰掛け銀
佐々木勇気七段:5/19、6/4、6/19勝利
藤井聡太七段 :6/2.4.8(○)、6/10(●)、6/13.20.23(○)

後手番角換わり(22勝6敗-勝率:0.7857)
直近では阿部健治郎七段戦で勝利

藤井聡太七段の戦型データを確認する

~20手目

 
20手目
残:佐々木七段⇒5:49 藤井七段(当時)⇒5:53

~40手目

21.▲36歩
22.▽14歩
23.▲16歩
24.▽64歩
25.▲68玉
26.▽63銀
27.▲37桂
28.▽73桂
29.▲29飛
30.▽81飛
31.▲96歩
32.▽62金
33.▲95歩
34.▽54銀
35.▲38金
36.▽41玉
37.▲45歩
38.▽52玉
39.▲48金
40.▽44歩

 
40手目棋譜
40手目
残:佐々木七段⇒5:30 藤井七段(当時)⇒5:31

藤井七段(当時)の38.▽52玉で、名人戦:豊島二冠vs渡辺三冠の前例を離れました。

お互いしっかり研究してきている様子。

~60手目

41.▲同歩
42.▽同銀
43.▲79玉
44.▽33桂
45.▲56銀
46.▽35歩
47.▲45歩打
48.▽55銀
49.▲同銀
50.▽同銀
51.▲24歩
52.▽同歩
53.▲44歩
54.▽同銀
55.▲24飛
56.▽86歩
57.▲同歩
58.▽36歩
59.▲44飛
60.▽43歩打

 
お昼前棋譜※45.▲56銀
45手目
残:佐々木七段⇒5:26 藤井七段(当時)⇒5:22

形勢は全くの互角。

昼食は佐々木七段「ハッシュドビーフのパセリ抜き(;^ω^)ご飯大・半熟卵追加(Le Carre)」藤井七段(当時)「冷やし担々麺(紫金飯店)」

59.▲44飛⇒37歩成なら激しくなります。。が、60.▽43歩打、中盤戦流れはちょっと穏やかになりました。

60手目棋譜
60手目
残:佐々木七段⇒3:49 藤井七段(当時)⇒3:38

形勢は互角、AbemaAIは先手53%、後手47%。

~80手目

61.▲24飛
62.▽37歩成
63.▲同金
64.▽13角打
65.▲29飛
66.▽36歩
67.▲38金
68.▽28歩
69.▲同飛
70.▽37銀打
71.▲82銀打
72.▽28銀成
73.▲81銀
74.▽87歩打
75.▲28金
76.▽49飛打
77.▲69銀打
78.▽65桂
79.▲24歩打
80.▽77桂成

 
64.▽13角打まで、夕休へ、形勢はまっったくの互角。

夕食は佐々木七段「ゴーヤチャンプルー弁当・ご飯大盛り(鳩やぐら)」、藤井七段(当時)「豚と厚揚げの卵とじ弁当・ご飯少なめ(鳩やぐら)」

夕休前棋譜※64手目
64手目
残:佐々木七段⇒3:21 藤井七段(当時)⇒2:14

夕休明け、27飛ではなく佐々木七段65.▲29飛。。66.▽36歩まで、AbemaAIは先手45%、後手55%。

藤井七段(当時)離席中、佐々木七段「うーん、そうねぇ・・」とぼやきが。。ソフト推奨は47金でしたが、67.▲38金。。ここで形勢が先手40%、後手60%。

74.▽87歩打まで、指し手がパタパタと進み互いに飛車の取り合い合戦、AbemaAI先手48%、後手52%。

これを見た近藤誠也七段「それですか・・やはり・・」

青嶋未来六段「金を取らないのがプロなんですね・・」

75.▲28金で形勢がAbemaAI先手30%、後手70%。。ソフト推奨は同金でした。

65桂を推奨していましたが、藤井七段(当時)76.▽49飛、形勢はほぼ互角へ。( ゚Д゚)!!そして78手目で桂馬を跳ねました。。

解説の近藤七段と青嶋六段は79手目で87金を推奨中、もしくは71飛とも・・佳境で局面は難解、87金としたとしても難解(;^ω^)

室谷女流「どちらが良いか、青嶋六段も分からないって話されていました。」

近藤七段「解説なんだからそれじゃダメなんですよ。」

おぉっ( ゚Д゚)厳しめ・・(;^ω^)・・なるほど。。

79.▲24歩打で、先手15%、後手85%・・・え?・・次手ソフトは77桂馬を推奨していますが・・・約30分の考慮で、80.▽77桂成。。勝ち筋に入ったのでは?

80手目棋譜
80手
残:佐々木七段⇒0:49 藤井七段(当時)⇒0:24

74.▽87歩打が輝いているとの解説、24歩打の局面で何か誤算があった可能性はあるかも・・とのこと(もちろん87金も読まれていたはず)。

※千日手含みで24飛を指された様子、ただこの1手が本局の敗着になってしまいました・・

~100手目

81.▲同金
82.▽88銀打
83.▲78玉
84.▽77銀成
85.▲同玉
86.▽69飛成
87.▲71銀打
88.▽79龍
89.▲78桂打
90.▽88龍
91.▲68玉
92.▽61金
93.▲82飛打
94.▽41玉
95.▲21銀打
96.▽56桂打
97.▲同歩
98.▽24角
99.▲57桂打
100.▽52金打

 
100手目棋譜
100手目
残:佐々木七段⇒0:03 藤井七段(当時)⇒0:09

藤井七段(当時)勝勢、良い詰ませ方があるか?という局面⇒100.▽52金打と冷静に受けへ。

~120手目

101.▲66角
102.▽89龍
103.▲34歩打
104.▽59銀打
105.▲58玉
106.▽78龍
107.▲59玉
108.▽47桂打
109.▲49玉
110.▽37桂打
111.▲
112.▽
113.▲
114.▽
115.▲
116.▽
117.▲
118.▽
119.▲
120.▽

 
103.▲34歩打で21手詰み。

110手まで、佐々木勇気七段投了。

投了図
投了図

形勢図
形勢図
※ご参考程度にどうぞ

次戦順位戦は7/6、橋本八段戦です。

 
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藤井聡太七段と佐々木勇気七段の対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太七段
  • 『(本局について)そうですね、常に玉が薄いまま戦いになっていたので、1局を通して判断が難しい将棋だったと思います。』

    『(良くなったのは)いえ、ずっと解からなかったです。』

    『(佐々木七段について)そうですね、大変強い相手なのでこちらもしっかりした将棋が指したいと思っていました。』

    『(以前の敗戦のことは思い出しましたか?)いえ、それは特になかったです(苦笑)』

    『良いスタートが切れたので、また次戦以降も1局1局がんばりたいと思います。』

    『(来週以降)立て続けに対局があるので、何というか状態をを崩さないようにしたいなと思います。』

    『(今朝の地震は気づかれました?)時間が5時前くらいだったので、少しうとうとしながら・・という感じで、はい・・』

  • 佐々木勇気七段
  • 『(本局)そうですね、まぁ藤井さんの課題図、52玉突きつけられた格好で、それをこちらの研究で対応するという将棋だったんですけど、ちょっと本譜、途中で研究が外れてから、そうですね、読みにない手が多く指されて、特に終盤余されて負けるとは思いませんでした。詰むか詰まされるかギリギリの勝負だなと思っていたんですが、そこに踏み込んで、勝か負けか解からないところをあぁいう風に指されるんだなというのが印象的でしたね。。』

    『(24歩は?)なんか、いい手ありましたか?71飛車とか・・(~87金から・・)57桂不成で金ですよね、取って上がって成って寄って飛車成って、銀打ちですか、いや、最初71飛打つつもりだったんですけど、58飛成・・飛車打つところ選べるところで49打たれたのは48飛成の含みが・・・(藤井七段(当時)と感想戦へ(;^_^A)・・・24歩は最悪千日手かと思ってたんですけど、千日手になる順がなかったのが・・勝ち負けハッキリしちゃう将棋になっちゃいますよね、多分。』

    『(その辺りは誤算が?)77同桂もあるかなと思ったんですけど、やっぱ78打たれたときに、ちょっとそれは勝てないのと、あと本譜69龍のときに攻防手があるかなと・・なんか61銀とか・・ちょっと余されちゃうんですよね84角とかもきっと・・(再び藤井七段(当時)と感想戦(;^ω^))』

    『やっぱ負けですか?69龍の局面・・』⇒感想戦なっちゃうので、記者さんから止められました・・というかこの流れ、全部エア感想戦^^;駒は並べられず、盤の上に山盛りのってる状態 笑 すごいですね^^;。

    『(本局について)そうですね、やっぱり終盤力が・・終盤はこちらが読めてない手が多く指されたのと、中盤から64.▽13角打辺りですかね、65.▲29飛、66.▽36歩あたりから読みにない手が多く指されて、うーん・・そうですね、なんか新しい感覚というか、を感じました。』

    『59.▲44飛に60.▽43歩打という組み立てが、ちょっと気づかなかったですし、気づかない手が多かったですね。』

    『やっぱり6時間の将棋を一生懸命考えて、まぁ時間も使い切りましたし、1局通して成長できる部分はあったのかなと思うので、切り替えて頑張りたいと思います。』

藤井聡太七段の次の対局予定※タイトル戦第2局vs渡辺三冠

【6月28日】VS渡辺明三冠【第91期棋聖戦番勝負第2局】

※第91期棋聖戦五番勝負対局日・場所※
◆第2局 6月28日(日)東京・千駄ケ谷「将棋会館」
◆第3局 7月 9日(木)東京都千代田区「都市センターホテル」
◆第4局 7月16日(木)大阪市「関西将棋会館」
◆第5局 7月21日(火)東京・千駄ケ谷「将棋会館」

対局相手
A級棋士との戦績
過去対局
持ち時間
各4時間
4時間棋戦戦績
通算33勝8敗(0.8048)
対局場所
東京将棋会館
開始時間
9:00~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2020/6/8 A 矢倉 157手 第91期棋聖戦五番勝負第1局 棋譜
2019/2/16 A 雁木 128手 第12回朝日杯本戦 棋譜

 

中継情報

携帯アプリは9:00~
AbemaTV8:30~
※解説者:藤井猛九段・阿部健治郎七段
※聞き手:加藤桃子女流三段・山根ことみ女流二段
 
となっております.+:。(´ω`*)