第80期B1順位戦、藤井聡太二冠vs三浦弘行九段の対局模様をまとめています。
ストップウォッチ方式の持ち時間6時間!です^^ので、長かった・・・
スポンサーリンク ▼本局形勢▼109手まで※三浦九段投了
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
目次
藤井聡太二冠VS三浦弘行九段、対局結果と棋譜
先手番:藤井聡太二冠後手番:三浦弘行九段戦 型:横歩取り
先手横歩:(10勝7敗-勝率:0.5882)
※藤井聡太二冠の戦型データを確認する
~20手目
戦型は横歩取り、竜王戦2組R戦(vs松尾八段)で採用された横歩と同じ進行で、三浦九段の研究への対応が問われる展開。
~40手目
21.▲37桂
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22.▽23金
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23.▲35飛
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24.▽51金
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25.▲38銀
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26.▽84飛
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27.▲33角成
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28.▽同桂
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29.▲77桂
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30.▽44角打
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31.▲66角打
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32.▽同角
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33.▲同歩
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34.▽27歩打
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35.▲29歩打
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36.▽24飛
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37.▲39金
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38.▽84飛
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39.▲82歩打
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40.▽同飛
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昼前※31手目棋譜
残:藤井二冠⇒4:42 三浦九段⇒5:46
遠山六段、本田五段「三浦九段の研究外しで「31.▲66角打」か不明ですが、意表を突かれたのでは??(AIは65飛推奨してました)」
遠山六段「恐らくちょっと違和感のある手というか、指しにくい手なので、長考されているという所なんだと思います。飛車取り合えば先手がいい、なので後手は▽同角と取るのは間違いない。その後▲同歩となったときの形が、横歩では良い形とはされていない。何かの拍子に76に角とか来ちゃうと、すぐ王手となってしまって、これが受けにくい、けど藤井さんはその66の歩が動いてしまっても、マイナスはないだろうと見ているんですね。」
昼食、藤井二冠「豚しゃぶ(バンバンジー)弁当」、三浦九段「豚の甘辛スタミナ焼き弁当」で共に鳩やぐら。
34.▽27歩打のところで、AIは86歩打⇒▲67角打⇒34角打を示していて・・
遠山六段「受けずに67角?金取りなんですね、86歩が相当指し辛い手なので、指さないと思います。AIが示してくれないと相当打ちにくい。」
※この辺り~藤井二冠ペースへ・・
38.▽84飛まで。
先手49金なら、▽24飛で千日手の手筋もあるため、藤井二冠長考中、49金でなければ56角が有力・・・でしたが、39.▲82歩打(悪手ではありません)とされ互角へ。
三浦九段もちょっと、びっくり(一瞬のけ反る)。
この千日手含む辺り~互角、三浦九段ペース。
~60手目
41.▲83歩打
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42.▽同飛
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43.▲56角打
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44.▽34歩打
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45.▲83角成
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46.▽35歩打
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47.▲56馬
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48.▽22金
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49.▲85飛打
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50.▽82歩打
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51.▲35歩
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52.▽36歩打
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53.▲34歩
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54.▽37歩成
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55.▲同銀
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56.▽74角打
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57.▲33歩成
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58.▽同金
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59.▲34歩打
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60.▽44金
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夕休前※48手目棋譜
残:藤井二冠⇒2:34 三浦九段⇒2:56
夕食は、藤井二冠「鴨南ばんうどん(ほそ島や)」、三浦九段「豚の甘辛スタミナ焼き弁当(鳩やぐら)※昼と同じ・・美味しかったの?」。
夕休後、49.▲85飛打(AI推奨は49金)で、更に三浦九段ペース。
~80手目
61.▲25飛
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62.▽56角
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63.▲同歩
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64.▽28歩成
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65.▲同歩
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66.▽24歩
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67.▲85飛
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68.▽74角打
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69.▲89飛
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70.▽56角
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71.▲57歩打
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72.▽34角
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73.▲56桂打
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74.▽54桂打
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75.▲67金
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76.▽55金
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77.▲22角打
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78.▽45金
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79.▲11角成
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80.▽25角
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65.▲同歩まで。
杉本八段「僅かな隙も与えなく無ければ、24歩打もあるけど、形勢が良いときと言うのはあまり長引かせない方がいいから、勝ちを目指すなら86桂でしょうね。」
66.▽24歩⇒AI推奨は86桂打。
※この辺り~流れが緩やかになっていきました
杉本八段「そうですね、人間的には64.▽28歩成となればこっちの方が・・(藤井二冠は)66.▽24歩のときに67.▲85飛として、86桂と89飛を消して、すごい気の長い話だけど長期戦に持ち込む・・ということかもしれませんね。」
74.▽54桂打(悪手ではありません)⇒AI推奨は45金、38歩打など手が広く、ここで若干形勢が縮まりました(AbemaAIは30-70から41-59)。
77.▲22角打まで。
杉本八段、本田五段「次手AI推奨45金は指しにくい、全棋士にアンケート調査しても9-1くらいで33歩だと思う。45金寄ったら、三浦九段、神ですね。」
⇒78.▽45金・・・!!神(゚Д゚;)
~100手目
81.▲85飛
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82.▽46桂
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83.▲同銀
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84.▽同金
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85.▲25飛
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86.▽37飛
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87.▲48金
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88.▽25歩
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89.▲46歩
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90.▽38飛打
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91.▲47金打
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92.▽同飛成
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93.▲同玉
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94.▽39飛成
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95.▲38飛
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96.▽79龍
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97.▲65歩
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98.▽37歩打
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99.▲同飛
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100.▽26金
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81.▲85飛と飛車を浮きます、藤井二冠の勝負手、形勢は三浦九段有利のまま。
86.▽37飛⇒AI推奨は56金で桂馬入手した方が良いと・・ここで互角。
杉本八段、本田五段「三浦九段はこの90.▽38飛打に期待されたんでしょうね。ひと目どう受けるのか?という、47銀打狙いと、48飛成狙いの2つがあって、大変厳しい手なんですけど、91.▲47金打がしぶとかったですね。これをやや軽視されていたのかもしれません。その後飛車を渡してしまったのが痛いので、この前にもっと何かあったかもしれないですね。」
91.▲47金打を軽視?92.▽同飛成(AI推奨は59銀打)で逆転。
~120手目
101.▲64歩
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102.▽37金
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103.▲同金
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104.▽49龍
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105.▲36玉
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106.▽34銀打
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107.▲63歩成
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108.▽同玉
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109.▲75桂打
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110.▽
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111.▲
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112.▽
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113.▲
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114.▽
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115.▲
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116.▽
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117.▲
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118.▽
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119.▲
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120.▽
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106.▽34銀打、21手詰め。
109.▲75桂打まで、三浦九段投了。
藤井聡太二冠との対局前後のコメント
- 藤井聡太二冠
- 三浦弘行九段
『途中から飛車交換になりやすい形になって判断が、難しかったんですけど、その後こちらが一方的に飛車を手放して(49.▲85飛打)からは苦しくなってしまったかなと思います。』
『(39.▲82歩打辺りの成算は?)こちら39金寄ってしまってるのが攻め合いに弱い形で、本譜も飛車交換になった後、7.▲56馬に48.▽22金と引かれてみるとちょっと・・思わしい手段が見えなかったですね。』
『(その後~)玉が薄い状態で飛車を手放してしまっているので、苦しいのかな・・という風に思っていました。』
『(最後は)ちょっと苦しいのかなと思ってたんですけど、97.▲65歩~101.▲64歩で何か攻め合いの形になったので、難しくなったのかなと思いました。』
『本局も苦しい時間が長かったと思いますし、B級1組で厳しい相手が続くので一層気を引き締めていかなければならないなと思いました。』
『千日手の筋が散らついたので、打開されてもまだ難しいと思ったんですけど、そこまで良しとは思ってなかったんですけど、踏み込んでいった(74.▽54桂打、76.▽55金)に誤算がありまして、うーん、でも誤算があって、本当になにもなかったかどうかまではわかんないですけど、違う手順で模様の良さを具体的に結び付けようかなと思った手順が、あまり良くなかった可能性ありますね。』
『じっくり指せそうな手順もあったんですけど、ただ、はっきりと良くなるかどうか分かってなかったので。踏み込んで行ったのもそんなに、成算があったわけではないので・・あまり良くなかったのかもしれないなぁと思っています。』
『飛車を浮かれて(81.▲85飛)、本譜・・もうちょっと細かく指した方が良かったかなぁと・・踏み込んで行った先が、必ずしも成算があったというワケではないので、まぁこれで勝てればいいかなという手順で踏み込んで行ったんですけれども、その後は的確に嫌な手順を指されたような気がしますね。。』
藤井聡太二冠の次の対局予定※5/17vs行方九段戦(叡王戦)
【5月17日】vs行方尚史九段【第6期叡王戦本戦】
対局相手
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クラス別戦績
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過去対局
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3勝0敗※非公式含
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持ち時間
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各3時間
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時間別戦績
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3時間棋戦通算31勝6敗(0.8378)
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対局場所
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-
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開始時間
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10:00~
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トーナメント表
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中継情報
10:00~
●AbemaTV9:30~
※解説者:深浦康市九段、高見泰地七段
※聞き手:安食総子女流初段、飯野愛女流初段
過去対局
※魂の七番勝負は非公式戦※※横にスクロールできます※※
日付 | 勝敗 | 対局時クラス | 手番 | 戦型 | 手数 | 棋戦名 | 棋譜 |
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2019/5/28 | ○ | B1 | 先 | その他力戦 | 67手 | 第27期銀河戦本戦 | 棋譜 |
2019/2/16 | ○ | B1 | 後 | 矢倉 | 120手 | 第12回朝日杯本戦 | 棋譜 |
2017/10/14 | ○ | A | 後 | その他 | 132手 | 魂の七番勝負 | 棋譜 |
となっております.+:。(´ω`*)