第6期叡王戦段位別予選八段戦、藤井聡太二冠vs広瀬章人八段の対局模様をまとめています。

※午後2時~の糸谷八段との対局に、広瀬八段が勝利されました

勝者は本戦進出決定となります。
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目次

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藤井聡太二冠VS広瀬章人八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太二冠後手番:広瀬章人八段戦 型:相掛かり

相掛かり先手番:3勝0敗
藤井聡太二冠の戦型データを確認する

~20手目

先手相掛かり20手目棋譜

~40手目

21.▲46歩
22.▽74歩
23.▲76歩
24.▽42玉
25.▲47銀
26.▽73桂
27.▲66歩
28.▽86歩打
29.▲同歩
30.▽同飛
31.▲56銀
32.▽64歩
33.▲68銀
34.▽65歩
35.▲87歩打
36.▽76飛
37.▲67銀上
38.▽75飛
39.▲76歩打
40.▽85飛

 
AIは14歩、81飛、63銀などをウロウロしていましたが・・解説では激しく横歩取る展開か?⇒もっと激しく34.▽65歩とされ、少し形勢が藤井二冠ペースへ(55-45)。

※郷田九段「仮に、横歩を取って76飛、▲77銀、▽75飛、▲86歩打で飛車を狭くさせられるのを嫌ったんでしょうね・・・で34.▽65歩と行かれたんですけど、この辺り、広瀬八段の方に誤算があったのか、本譜の進行を見るとあまり上手くいっているように見えないので」

※門倉五段、郷田九段「横歩を取らないとすると、81飛と引いて、▲87歩と受けて、▽62金という展開もありました、ただ、▲45銀と出られるのが気になるんですかね・・▽33金、部分的に効かされているので、▲67銀、▽63銀、▲58金、この後強烈に行くなら、▲36銀引いて、▽32金、▲25銀と出て、部分的には受からないので、こういう効かされるのを気にしたんでしょうかね・・まぁ、そんなようなイメージなんですけど結果的には、34.▽65歩の仕掛けがどうだったかな・・という感じには思いますね。」

※郷田九段「恐らく広瀬八段は36.▽76飛の後、飛車を取られに来る77銀を本線に考えていたと思います。で、▽75飛、▲86銀、▽78飛成、▲78飛、▽66歩となって良い勝負、というのが読み筋だったのかなぁ・・」

※郷田九段「37.▲67銀上、自分も77銀としちゃいそうですけど、こう指す棋士は結構多いと思います。指されてみると、すぐに良くはならないですが、確かに安定した指し方ができますね。」

ここまで、残時間40分程あった広瀬八段ですが、この手を見て18分の考慮になり、約半分を消費。

※郷田九段「本譜は38.▽75飛でしたが、恐らく切る手を考えていたんでしょうね。▽78飛成、▲同銀、▽66角、▲同角、▽同歩、こう捌けば後手は88の地点に歩打ったり、角打ったり狙いがあり、▲88角打、▽22角打、▲64歩打、▽71金、▲68飛、まぁ、普通は先手がいいし、やりにくいって言うね・・というところで決断しきれなかったんでしょうね。」

この辺り、バランスの取り方が難しかったとインタビューで言われていました。。

40手目棋譜
広瀬八段は飛車を切らずに引きました、形勢は先手ペース
藤井二冠⇒0:18 広瀬八段⇒0:19

~60手目

41.▲77桂
42.▽81飛
43.▲65桂
44.▽同桂
45.▲同銀
46.▽55角打
47.▲56銀引
48.▽46角
49.▲65歩
50.▽33桂
51.▲58金
52.▽73画
53.▲75歩
54.▽84飛
55.▲64歩
56.▽75歩
57.▲65銀
58.▽63歩打
59.▲同歩成
60.▽同銀

 
60手目棋譜
藤井二冠優勢、60手目
共に分将棋

~80手目

61.▲64歩打
62.▽同角
63.▲同銀
64.▽同銀
65.▲65歩打
66.▽73銀
67.▲55角
68.▽72金
69.▲95角打
70.▽83飛
71.▲73角左成
72.▽同飛
73.▲同角成
74.▽同金
75.▲62飛打
76.▽
77.▲
78.▽
79.▲
80.▽

 
75.▲62飛打まで、広瀬八段投了。

投了図
第6期叡王戦段位別予選、75手まで藤井二冠勝利


第6期叡王戦 藤井 広瀬 形勢 75手まで藤井二冠勝利
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ

藤井聡太二冠と広瀬章人八段の対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『28.▽86歩打から動かれて、こちらがどう対応するか1手1手難しいのかなと思っていたんですけれど、89の桂を裁いた辺り(41.▲77桂~)~徐々にペースを掴めたのかなという気がします。』

    『うまく飛車角を抑え込みつつ、攻めて行ければと思っていました。』

    『中盤かなり使ってしまったところ(時間)はあるんですけど、何とも難しい局面が多かったのかなという印象はあります。』

    『本戦でも良い内容にできるように精一杯指したいと思います。』

    『本年度は防衛戦もあるので、それに向けて良いコンディションで臨めるようにしていきたいなと思っています。』

    『(最優秀棋士賞)とても光栄なことだと思うので、それに見合う内容の将棋が指せるように精進して行きたいなと思います。』

    『(竜王戦)とても大きな対局なので、持ち時間5時間あるので、1手1手しっかり考えて指して行きたいと思います。』

    『(八代七段)準決勝で渡辺名人に勝たれて、その将棋の内容も良い内容のものだったので、とても充実されている印象があります。』

  • 広瀬章人八段
  • 『やってみたい形ではあったんですけど、ちょっと攻め方というか、分からずに桂馬捌かれた辺りは苦しかったんですけど、他の順も自信がなかったので、バランスを取るのに苦労しました。』

    『(桂馬を捌かれた(41.▲77桂~))その手前くらいが、もうちょっとましな手順を探さないといけなかったのかなと思います。』

 

藤井聡太二冠の次の対局予定※4/10vsAbemaT

【4月10日】【第4回Abemaトーナメント(チーム藤井vsチーム稲葉)】

公式戦過去対局結果4/7現在 藤井聡太二冠 高見泰地七段 伊藤匠四段
VS稲葉陽八段 3勝1敗 1勝1敗
VS久保利明九段 2勝3敗 0勝1敗
VS船江恒平六段 2勝0敗 1勝3敗

 
 
となっております.+:。(´ω`*)