第68期王座戦二次予選、藤井聡太七段vs阿部隆八段の対局模様をまとめています。

この対局の勝者は谷川浩司九段vs大橋貴洸六段の勝者と対局になります。
※3/17に確定します

目次

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藤井聡太七段VS阿部隆八段、対局結果

先手番:阿部隆八段後手番:藤井聡太七段戦 型:矢倉

戦型は矢倉
後手番矢倉通算(16勝2敗-勝率:0.8888)
森内九段、東八段、高橋九段、真田八段戦にて今期は4戦全勝

藤井聡太七段の戦型を確認する

~20手目

20手目互角

残:阿部八段⇒4:38 藤井七段(当時)⇒4:43

~40手目

阿部八段、解説陣の予想を裏切り27.▲5五歩。

早くも駒がぶつかり、開戦模様。

29手目棋譜
29手目
残:阿部八段⇒4:11 藤井七段(当時)⇒4:17

昼休へ、阿部八段は注文無し、藤井七段(当時)は御弁当(冷そば)「やまがそば」、形勢は互角。
お昼前形勢互角

相矢倉の将棋で、阿部隆八段が急戦矢倉模様。

40手目棋譜
40手目
残:阿部八段⇒3:56 藤井七段(当時)⇒3:42

互角。

~60手目

41.▲87歩⇒42.▽76飛

角金交換後、横歩取って(42.▽7六飛)、後手若干良し(互角:-152)

阿部八段、「ふ~ん・・」

藤森五段「阿部八段、思わず「ふ~ん」と言われましたけど、取るんだ・・という感じなんだと思います」

43.▲77銀⇒44.▽75飛⇒45.▲57銀

※感想戦にて、42.▽76飛とても意外だった様子、阿部八段、反対から見て34飛と言われていましたが藤井七段(当時)、そこは何も言わずに指し手と話を進められていました・・さすが

本田女流「次は、どのような手が考えられますか?」

三枚堂七段「まずは、8五飛車と帰りたいですね・・・じゃないと、帰らぬ人になってしまうので・・・」笑

約1時間ほど長考されましたが、85飛と無事帰られました。。

中盤戦かと思いきや、序盤のような展開になり、長考合戦かと思いきや夕休前にパタパタと手が進み58.▽56歩まで、夕休みへ、形勢は互角(-182)。

58手目棋譜
58手目棋譜
残:阿部八段⇒1:35 藤井七段(当時)⇒1:18

阿部八段注文なし、藤井七段(当時)「バターライス(イレブン)」

阿部八段がどう対応していくか?という局面。

夕休前形勢。
夕休前形勢、互角

夕休後、59.▲76銀⇒60.▽45銀

60手目棋譜
60手目
残:阿部八段⇒1:24 藤井七段(当時)⇒1:07

~80手目

61.▲45同歩
62.▽84桂
63.▲77歩
64.▽88歩打
65.▲同玉
66.▽76桂
67.▲同歩
68.▽85銀打
69.▲78銀打
70.▽86歩打
71.▲同歩
72.▽76銀
73.▲46角
74.▽87歩打
75.▲同銀
76.▽同銀成
77.▲同玉
78.▽57銀打
79.▲同銀
80.▽同歩成

 
80手目棋譜
80手目
残:阿部八段⇒0:58 藤井七段(当時)⇒0:24

後手有利(-493)

~100手目

81.▲同金
82.▽75銀打
83.▲98桂
84.▽65桂
85.▲66金
86.▽85歩打
87.▲同歩
88.▽同飛
89.▲86歩
90.▽76金打
91.▲同金
92.▽同銀
93.▲同玉
94.▽75飛
95.▲66玉
96.▽55歩打
97.▲同角
98.▽78飛成
99.▲11角成
100.▽75金打

 
82.▽75銀打で、互角へ(-43)。

82.▽75銀打が悪手判定なんですが、これが藤井七段(当時)の構想の可能性もあり・・・どうなんでしょう。

次手、阿部八段も78玉もしくは15桂かと思いきや、83.▲98桂。。後手優勢(-804)。

※感想戦聞いてたら、15桂でも先手難しそうでした

受けの1手ですが、先手から15桂の反撃がなくなり、後手が指しやすくなった模様。

阿久津八段「これは対局者だったらキツイですよね。読みは合わない、網は絞られる・・」

100手まで、阿部八段投了となりました。

100手目棋譜
投了図

形勢判断(白ビール)
形勢
※ご参考程度にどうぞ

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藤井聡太七段と阿部隆八段の対局前後のコメント

 

コメント

  • 藤井聡太七段
  • 『バランスを取るのが難しい将棋で、44.▽75飛⇒45.▲57銀と上がられた辺り、失敗してしまったかなと思いました。』

  • 阿部隆八段
  • 『夕休辺りまで苦しいなと思っていたんですけれど、その後面白くなってきたと思ったんですが、具体的にはわからなかった。」

    『27.▲5五歩はちょっとまぁ、仕掛け自体が問題かもしれません。ちょっと、ただ、平凡に指すのでは全部向こうの言い分が通っているのでつまんないと思ったんですよね。夕休明け、32銀、46角出たあたりが難しくなったなと思ったんですけど、相手はもう決めなきゃダメな局面になっちゃいましたから。もたれられてわかんなかったですね(82.▽75銀打~辺り)。』

終盤の入り口までほぼ互角の難解な展開。

難解でしたが、最後まで細い攻め筋を切らさず優勢に。

終盤、阿部八段にも一瞬チャンスがあったようですが藤井七段(当時)が寄せ切りました。

藤井聡太七段の次の対局予定※vs上村五段(王位戦)

【3月20日】VS上村亘五段【第61期王位戦紅白リーグ】

対局相手
C2級棋士との戦績
過去対局
王位戦戦績
通算13勝2敗(0.8666)
持ち時間
各4時間
4時間棋戦戦績
通算26勝8敗(0.7647)
対局場所
関西将棋会館
開始時間
10:00~

中継情報

携帯アプリ

恐らく10:00~
AbemaTV9:30~
※解説者:高見泰地七段、門倉啓太五段
※聞き手:山口恵梨子女流二段、中村桃子女流初段
 

過去対局

藤井聡太七段の0勝1敗中※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2017/9/22 C2 横歩取り 88手 第26期銀河戦本戦 棋譜

 
となっております.+:。(´ω`*)