第44期棋王戦、藤井聡太六段の対局相手は古森悠太四段。

持ち時間は各4時間、対局は2度目となります。

145手まで。

藤井六段勝利となりました。
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目次

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藤井聡太六段VS古森悠太四段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太六段

後手番:古森悠太四段

戦 型:角交換四間飛車

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7八玉
2.▽3四歩
12.▽3三角
3.▲7六歩
13.▲3三同角成
4.▽4二飛
14.▽3三同桂
5.▲2五歩
15.▲9六歩
6.▽6二玉
16.▽9四歩
7.▲6八玉
17.▲8八銀
8.▽7二玉
18.▽2二飛
9.▲4八銀
19.▲5八金右
10.▽8二玉
20.▽4二銀

 
20手目棋譜
20手目棋譜
出典:連盟モバイル
古森四段は前戦と同じく、角交換四間飛車で藤井六段に再挑戦となりました。

指し手が互いに早いので、予想通りの展開なのだと思われます。

21手~40手目棋譜

21.▲4六歩
31.▲8八玉
22.▽7二銀
32.▽8四歩
23.▲4七銀
33.▲7八金上
24.▽3二金
34.▽8三銀
25.▲7七銀
35.▲7五歩
26.▽4四歩
36.▽7二金
27.▲5六銀
37.▲6六歩
28.▽2一飛
38.▽4三銀
29.▲6八金寄
39.▲6五銀
30.▽5四歩
40.▽5五歩

 
古森四段、前回の対局も3二金と上がられていましたが、本局も24.▽3二金。
※古森四段としてはゆっくり指していきたい様子でバランス重視

前回は、それから藤井五段(当時)に急戦でこられてしまい、想像と違う展開となってしまったとコメントされておりました。

藤井六段の29.▲6八金寄を見て、古森四段約40分の長考で30.▽5四歩。
※解説では4三銀なども検討されていました

お昼休憩前棋譜
31手目棋譜
出典:連盟モバイル
まだ駒もぶつかっておらず、持ち時間は30分ほど多く古森四段が消費されている状況。

そして藤井六段が古森四段の38.▽4三銀を見て、39.▲6五銀で約40分消費し、持ち時間差はほぼなくなりました。

40手目棋譜
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
形成はほぼほぼ、互角です。

41手~60手目棋譜

41.▲1六歩
51.▲6七角
42.▽1四歩
52.▽3九馬
43.▲8六歩
53.▲2六飛
44.▽5一飛
54.▽3八馬
45.▲4八飛
55.▲2四歩
46.▽3五歩
56.▽2四同歩
47.▲7六銀引
57.▲2四同飛
48.▽2七角
58.▽5六歩
49.▲2八飛
59.▲5六同角
50.▽4九角成
60.▽5六同馬

 
藤井六段、8六歩が予想されていた中、41.▲1六歩と端歩を。

千日手も一瞬予想されましたが、古森四段から打開46.▽3五歩。

まだ戦いは起きておりません。
※ここ~数手で本格的な戦いへ・・・となると思われます。

中盤戦の入り口、囲いは藤井六段の方が堅く、仕掛けが難しい状況、その分後手は指しやすいのでは・・・?

古森四段は狙いの48.▽2七角。
※この後▲2八飛△5四角成?
48手目棋譜
出典:連盟モバイル
先手はここからどう手を作って行くのでしょうか・・

形成は互角、本局は長い対局になりそうな予感です。

古森四段、守りよりも積極的に50.▽4九角成を選択。

2一飛の受けが予想されるところを、54.▽3八馬とされました。
※どうなのでしょうか・・・?
54手目棋譜
出典:連盟モバイル

数手パタパタと進んだところで、(55.▲2四歩~)若干藤井六段の方が指しやすそうな局面?
57手目棋譜
出典:連盟モバイル

60手目棋譜
60手目棋譜
出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲5六同歩
71.▲4八飛
62.▽2三歩
72.▽5四飛
63.▲2八飛
73.▲4七金
64.▽3六歩
74.▽2六馬
65.▲3六同歩
75.▲2八飛
66.▽4七角
76.▽5九馬
67.▲5七金
77.▲4五歩
68.▽3六角成
78.▽4五同桂
69.▲6五歩
79.▲3三歩
70.▽4五歩
80.▽3三同金

 
藤井六段の61.▲5六同歩で、古森四段が角を打って作った馬を消すという・・そして藤井六段の飛車が敵陣を睨む展開へ・・
※どこかで誤算がありましたか?(3八馬辺り)

ただ、古森四段も立て直し、ここ~後手に勢いがついていきます。

対局は混戦。

68.▽3六角成で再び馬を作る古森四段。

藤井六段の71.▲4八飛~再び互角へ、古森四段も息を吹き返したような感じです。
71手目棋譜
出典:連盟モバイル

80手目棋譜
80手目棋譜
出典:連盟モバイル

古森四段は80.▽3三同金とされましたが、黒沢五段は4二金を押されていました(;'∀')

81手~100手目棋譜

81.▲6六角
91.▲6七銀
82.▽3二歩
92.▽6四歩
83.▲4四歩
93.▲4五歩
84.▽4四同銀
94.▽4五同銀
85.▲3四歩
95.▲7六銀直
86.▽2四金
96.▽4六歩
87.▲4六歩
97.▲4六同金
88.▽6九馬
98.▽4六同金
89.▲4八飛
99.▲4六同飛
90.▽3五金
100.▽6八金

 
100手目棋譜
100手目棋譜
出典:連盟モバイル
対局は拮抗中です。

藤井六段は冷静に91.▲6七銀とし、古森四段の出方を伺います。

古森四段の92.▽6四歩~徐々に藤井六段に流れが・・・
※解説の斎藤四段は第一感で5五歩を検討されておりました
92手目棋譜
出典:連盟モバイル

残り時間は古森四段が3分、藤井六段20分。

101手~120手目棋譜

101.▲7七金打
111.▲7四歩
102.▽7八金
112.▽8三金打
103.▲7八同銀
113.▲6四歩
104.▽6八馬
114.▽6四同飛
105.▲4八飛
115.▲6五金
106.▽3五馬
116.▽6五同飛
107.▲8五歩
117.▲6五同銀
108.▽8五同歩
118.▽4七歩
109.▲8四歩
119.▲3八飛
110.▽8四同銀
120.▽8六歩

 
120手目棋譜
120手目棋譜
出典:連盟モバイル
ようやく藤井六段、打開されてきたでしょうか。

ようやく攻めのターンが・・・

解説陣の方々が8五歩の玉頭攻を・・・と言っていましたが、ようやくここで107.▲8五歩。

藤井六段の攻めが切れることなく、優性~勝勢へ。

102.▽7八金で古森四段は分将棋へ。

121手~140手目棋譜

121.▲6四桂
131.▲1一龍
122.▽7一金
132.▽8七金
123.▲4二飛
133.▲8七同銀
124.▽6二歩
134.▽8七同歩成
125.▲4一飛成
135.▲8七同銀
126.▽5一歩
136.▽5三銀
127.▲5一同龍
137.▲8四香
128.▽4五馬
138.▽8四同銀
129.▲8五歩
139.▲8四同歩
130.▽9三銀
140.▽8四同金

 
131手目棋譜
131手目棋譜
出典:連盟モバイル

140手目棋譜
140手目棋譜
出典:連盟モバイル

141.▲8四同角
142.▽4四馬
143.▲7七桂
144.▽1一馬
145.▲7三歩成

145手まで。

古森四段投了となりました。

投了図
投了図
出典:連盟モバイル

勝った藤井六段は、次戦で大石直嗣七段と対局になります。

棋王戦トーナメント
出典:AbemaTV

技巧2による形勢判断
形勢判断
※ご参考程度にどうぞ
※じりじりとした展開~互いに疑問手もあり、最後には藤井六段が勝ち切りました

藤井聡太六段と古森悠太四段の対局前後のコメント

藤井六段

『序盤で少し形勢を損ねてしまったと思いました。最後は何とか競り合いを制することができたのは良かったです。』

古森四段

『前回の対局で早めに仕掛けて失敗してしまったので、今回はじっくりとした展開でポイントを上げて行こうと思っていました。』

『ある程度は思い通りに進んでいましたが、自ら転んでしまい(3八馬)、そこからは力不足だったと思います。』
※それでも立て直され、対局は拮抗していました


本局も大熱戦となりました。

序盤~互角状態が続き、互いに受けと攻めを行き来しながら疑問手もあり、その都度互角に戻りを繰り返し・・

最後は藤井六段の攻めが繋がる展開となり、そのまま差を広げ藤井六段の勝利となりました。

藤井六段、古森四段お疲れ様でした。

藤井聡太六段の次の対局予定はいつ??

【4月10日】VS阿部光瑠六段【第31期竜王ランキング戦】

棋戦名
第31期竜王ランキング戦
対局日
4月10日
対局相手
対局場所
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

となっております.+:。(´ω`*)