第68回NHK杯トーナメント、藤井聡太七段の初戦対局相手は、今泉健司四段です。

初手合となっております。
※対局収録日は6月11日

結果は、159手まで、今泉四段の勝利となりました。

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目次

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藤井聡太七段VS今泉健司四段、対局結果と棋譜

先手番:今泉健司四段

後手番:藤井聡太七段

戦 型:ゴキゲン中飛車

1手~20手目棋譜

1.▲5六歩
11.▲7七角
2.▽8四歩
12.▽3四歩
3.▲7六歩
13.▲5五歩
4.▽6二銀
14.▽5二金
5.▲5八飛
15.▲6八銀
6.▽4二玉
16.▽7四歩
7.▲4八玉
17.▲3八玉
8.▽1四歩
18.▽7三銀
9.▲1六歩
19.▲5四歩
10.▽8五歩
20.▽4四歩

 
19手目棋譜
19手目棋譜
お互い積極的に動かれる展開。

先手の今泉四段のゴキゲン中飛車、後手、藤井七段(当時)の7三銀を見て、今泉四段が仕掛けていく展開へ。

20手目棋譜
20手目棋譜

21手~40手目棋譜

21.▲5三歩成
31.▲6五歩
22.▽同金
32.▽3二銀
23.▲6六歩
33.▲5六銀
24.▽4三金
34.▽6二銀
25.▲6七銀
35.▲4六歩
26.▽3二玉
36.▽5三銀
27.▲2八玉
37.▲4五歩
28.▽3三角
38.▽8六歩
29.▲3八銀
39.▲同歩
30.▽2二玉
40.▽7五歩

 
後手、藤井七段(当時)は18.▽7三銀⇒34.▽6二銀⇒36.▽5三銀と2手損となり、攻めにくい展開へ。

対する今泉四段は角、銀を使って咎めたいところ、チャンスの局面。
40手目棋譜
40手目棋譜
攻めにくい展開とも思われましたが、臆することなく40.▽7五歩とされました。

41手~60手目棋譜

41.▲同歩
51.▲同飛
42.▽7六歩打
52.▽7七歩成
43.▲5五角
53.▲9五角打
44.▽8六飛
54.▽7三角打
45.▲8六歩打
55.▲同角成
46.▽9二香
56.▽同桂
47.▲7八金
57.▲7七桂
48.▽4五歩
58.▽5四歩打
49.▲同銀
59.▲5九飛
50.▽5五角
60.▽7六歩打

 
60手目棋譜
60手目棋譜

61手~80手目棋譜

61.▲9五角打
71.▲5三角成
62.▽7七歩成
72.▽同金
63.▲8六角
73.▲4二銀打
64.▽7八と
74.▽同金
65.▲7四歩
75.▲同飛成
66.▽6五桂
76.▽5二金打
67.▲4四歩打
77.▲3二龍
68.▽4二金
78.▽同玉
69.▲7二飛打
79.▲4三銀打
70.▽6八角打
80.▽同金

 
80手目棋譜
80手目棋譜

81手~100手目棋譜

81.▲同歩成
91.▲6六歩打
82.▽同玉
92.▽同角
83.▲4四歩打
93.▲4四金打
84.▽同金
94.▽2二玉
85.▲同銀
95.▲5二飛成
86.▽同玉
96.▽3二銀打
87.▲4五歩打
97.▲5八金打
88.▽3三玉
98.▽4六角成
89.▲5四飛
99.▲3六金打
90.▽7五角打
100.▽6四馬

 
今泉四段の攻め、藤井七段(当時)の受けの局面がしばらく続き、今泉四段がそのまま攻め切って優勢を保つか?と思われた局面で97.▲5八金打と受けに
97手目棋譜
リスクがあるものの、攻め続けた方が良かったようです。

ここ~流れが藤井七段(当時)になり、今泉四段、大分苦しい局面となりました

その状況を察してか、今泉四段の人間味溢れる天を仰ぐような仕草や溜息が何度も見られました(;^ω^)

100手目棋譜
100手目棋譜

101手~120手目棋譜

101.▲4三金
111.▲同龍
102.▽4一銀打
112.▽同玉
103.▲3二金
113.▲7二飛打
104.▽同銀
114.▽4二歩打
105.▲4三銀打
115.▲4三歩打
106.▽3三飛打
116.▽同玉
107.▲4四歩
117.▲9二飛成
108.▽同角
118.▽3五歩
109.▲3二銀成
119.▲2六金
110.▽同飛
120.▽3六桂打

 
118手目棋譜
118手目棋譜

解説の糸谷八段は3六桂と後手が打ってくれれば良い所ですが、恐らく打って貰えないでしょうと言われていましたが・・・藤井七段(当時)、120.▽3六桂打。
120手目棋譜
120手目棋譜
※その後同金で、桂馬を入手できた今泉四段

121手~140手目棋譜

121.▲同金
131.▲3五銀打
122.▽同歩
132.▽同玉
123.▲4五香打
133.▲4六銀
124.▽4六金打
134.▽同馬
125.▲4四香
135.▲同角成
126.▽同玉
136.▽同玉
127.▲7三角打
137.▲4二龍
128.▽3七歩成
138.▽4五飛打
129.▲同銀
139.▲4七歩打
130.▽3六銀打
140.▽5五玉

 
解説の糸谷八段は焦って3七歩成⇒同銀としてしまうと、大分難しい将棋になってしまうとのことでしたが・・藤井七段(当時)、128.▽3七歩成。
128手目棋譜
冷静には同馬からもう一度打ち直すのが良いんじゃないかと思いますが、人間は焦りますよね・・・と

※ここ(7三角打)~流れは今泉四段へ

※終局後、糸谷八段が、結果この3七歩成が悔やまれる1手になってしまったかもしれませんとのこと

解説の糸谷八段によると、桂馬が藤井七段(当時)にあれば、ほぼ必勝なんでしょうがとのこと。
※120.▽3六桂打で手放しています( ノД`)
133手目棋譜

140手目棋譜
140手目棋譜

141手~160手目棋譜

141.▲6七桂打
151.▲5五歩打
142.▽5六玉
152.▽1三玉
143.▲4五龍
153.▲1五歩
144.▽同玉
154.▽3三歩打
145.▲4六飛打
155.▲3二金打
146.▽3四玉
156.▽1二玉
147.▲5二角打
157.▲1四歩
148.▽2四玉
158.▽1七歩打
149.▲3六飛
159.▲同香
150.▽6四角打
160.▽

 
159手目棋譜(投了図)
投了図

159手まで、藤井七段(当時)投了となりました。

技巧2による形勢判断
形勢グラフ
※ご参考程度にどうぞ
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藤井聡太七段と今泉健司四段の対局前後のコメント

藤井聡太七段

『(今泉四段は)振り飛車党で力強い捌きを特徴とされている印象です』

『多くの方に見て頂ける機会ですので、早指し戦なので思い切って指していければと思います』

対局後・・・

『中盤から少しずつミスが出てしまいました。終盤に大きく乱れたのが反省点です』
出典:Yahoo!ニュースより

今泉健司四段

『(藤井七段(当時)は)将棋界を背負う代表になれる人だと思っています』

『普通にやれば勝てるわけがない、考えられるあらゆる手を使って勝ちにいきます』

『1回戦~藤井七段(当時)という物凄い相手と対局することになり、光栄ではありますが、あまり大きなことは言えません。ただ、自分のできることを精一杯して、観て頂ける方、今泉ファンが喜んで頂ける対局になれるよう、全力を尽くしたいと思います!』

対局後・・・

『諦めていたわけではないが、自分の勝つ確率は1割ぐらいだと思っていた。『窮鼠(きゅうそ)猫をかむ』という気持ちで指した。勝った後は、実感が湧かなかった』
出典:朝日新聞DG

『泥仕合にする以外に勝ち目はないと思っていたが、一瞬の隙を突くことができた。将棋の神様がプレゼントをくれたんだと思う』
出典:Yahoo!ニュースより


序盤から今泉四段の作戦勝ちかと思われるような展開でしたが、局面としては難解な局面がしばらく続き、一旦受けに回った今泉四段の1手から藤井七段(当時)ペースへ。

そのまま藤井七段(当時)優勢な局面となり、解説の糸谷八段も藤井七段(当時)勝ちのような解説でしたが・・・

終盤3六桂打からの、7三角打⇒3七飛成の応手が結果悪手になってしまい、急転直下・・

159手まで、今泉四段の勝利となりました。

6月は公式戦も6局、それにAbemaトーナメントの収録、学業(期末テストetc)との両立も大変だったことと思います(´;ω;`)!

藤井七段(当時)、今泉四段、お疲れ様でした( ノД`)

しっかり休養されて、また良い将棋ができますように(*・人・*)!!!きっと大丈夫!

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【7月18日】VS藤原直哉七段【第27期銀河戦予選】

生放送です
棋戦名
第27期銀河戦予選
対局日
7月18日
対局相手
対局場所
持ち時間
各25分
開始時間
午後12:55~

★中継情報★

  • 携帯アプリ未定
  • AbemaTV恐らくないと思います
  • ニコ生未定
  • ※ニコ生は銀河チャンネルがありますが、リアルタイムで放送があるかは不明(期待薄)⇒多分無い

  • 将棋チャンネルにて12:55~
  • ※スカパーなどの環境が必要
    ※解説:阿久津主税八段

  • 将棋プレミアム12:45~
  • ※¥500/1DAYオススメ
    ※解説:阿久津主税八段

詳細はこちらをどうぞ☆
となっております.+:。(´ω`*)