10/12第76期C級2組順位戦、藤井聡太四段の対局相手は星野良生四段。

関西将棋会館にて午前10時~

各6時間の長い対局となります。

結果は88手まで。

藤井聡太四段の勝利となりました。
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目次

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藤井聡太四段VS星野良生四段対局結果と棋譜

先手番:星野良生四段

後手番:藤井聡太四段
※本日の先後は事前に決定しています
※振駒ではありません

戦 型:ゴキゲン中飛車

星野四段は、後手ゴキゲン中飛車に対する先手の対応策としての『超速▲3七銀』を開発しています。

先手の星野四段は中飛車、やはり角交換はせず。

後手の藤井四段は超速3七銀で対抗。

先後手が違いますが、開発者なのでこの対抗形には星野四段詳しいのでは・・・

とはいいつつも、その辺は(先手中飛車)藤井聡太四段も想定の範囲内だったのでは・・・

※星野四段は超速▲3七銀の創始者ではありますが、自身の対局にはあまり採用はされていないようです

お昼前にして星野四段長考。

星野四段消費時間1時間18分、藤井四段39分

お昼休憩前の棋譜30手目▽7三桂
20171012-30手目棋譜▽7三桂
出典:連盟モバイル

お昼後・・・

星野四段31手目▲7八金

32手目藤井四段▽6五桂
Screenshot_2017-10-12-32手目棋譜 ▽6五桂
出典:連盟モバイル

藤井聡太四段らしい桂馬使い。

現在の局面は藤井四段の方が主導権を握っているような感じです。

中盤戦。

36手目藤井四段▽8六飛
2017-10-13-36手目棋譜▽8六歩
出典:連盟モバイル

この▽8六飛に解説陣は驚き(^-^;

後手にとってどうなの!?

という局面でしたが、この辺から藤井四段がペースを掴んでいかれました。

星野四段▲6五桂。

38手目藤井四段▽8九飛成
2017-10-12-38手目棋譜▽8九飛成
出典:連盟モバイル

飛車を成り込み、桂馬を代償に龍ができました。

39手目棋譜▲7七角

40手目棋譜▽1三角

形勢はほぼ互角だと思われますが、依然藤井四段がペースを掴んでいる状況と思われます。

終盤戦。

51手目棋譜▲7八金
2017-10-12-51手目棋譜▲7八金
出典:連盟モバイル

星野四段としてはなんとしても『龍』を捕獲したい様子。。

その後・・・

藤井四段▽8七歩と角取りに。

星野四段▲7九金

藤井四段▽8八歩成で角取り。

星野四段▲8九金で飛車桂、角金交換で後手の駒得になりました。

本局面で後手の藤井聡太四段優勢。

2017-10-12-56手目棋譜▽8九同
出典:連盟モバイル

形勢は現時点でも藤井聡太四段優勢と思われます。

その後、藤井四段から手堅い1手▽3一金打

2017-10-12-68手目棋譜▽3一金打
出典:連盟モバイル

形勢は依然として藤井四段優勢。

星野四段は駒損も大きく、藤井四段は攻めを焦る必要はないと判断。

36手目に▽8六飛を仕掛けたとは思えないような渋い1手を指されました(^-^;

※ニコ生で田村康介七段は『冷たい手だ、こういう手を指す人とは思わなかったです』とコメントされていました

※師匠である杉本七段(現八段)はその後講演会にて・・・
『あれは大山先生が指すと格好良い手ですが、藤井が指すとかわいい手ですね。』
『あれは私が好きな手でもあるんです。実は、あの手については、藤井と二人で話しました。あの場面で、藤井は他にも指したい手があったかもしれませんが、これまでとは違う手を指すことで、別の藤井を見せたという意味もあったのではないかと思います。』

ここでは攻めを選択されるかと思いきや辛すぎる鉄壁な受けを連発。

順位戦ならではの慎重な指し方。

解説の師匠、杉本七段(現八段)も序盤と終盤の別人のような指し回しに驚いていた様子です。
※終盤の受けは大山先生を彷彿させるとも言われていました

星野四段も飛車を使って対抗するところもありましたが、藤井玉はなかなか寄りません。

その後藤井聡太四段優勢なまま局面は進み88手まで。

順位戦藤井聡太四段勝利20171012
出典:AbemaTV

星野四段投了となりました。

投了図
20171012投了図
出典:連盟モバイル

本局はギリギリ危険なところもありましたが、磐石な指し回しで藤井聡太四段の快勝となりました。
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藤井聡太四段と星野良生四段の対局前後のコメント

藤井聡太四段

『いい星取で折り返し地点を迎える事ができたので、これからも一局一局、気を引き締めて頑張りたい』

『よくなって、もたついてしまった』

星野良生四段

『どこを反省したらいいか分からない、全く見えていなかった。』

と完敗だった様子です。

確かに一気に形勢を悪くするような悪手という悪手はありませんでした(^^;

藤井四段が少し危なくてもギリギリで凌いで、着実にリードして差を広げられたという感じの対局でした。

藤井四段、星野四段お疲れ様でした。

10月12日の対局を終えて5勝0敗の棋士は藤井四段含め3名

ここから折り返し地点です!

藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??

生放送の対局は10月19日に行われる王位戦予選になります。

対局相手は小林裕士七段

非公式戦ではAbemaTV主催の魂の七番勝負が放送されます。

【10月14日】VS行方尚史八段【魂の七番勝負】

 

非公式戦 魂の七番勝負
対局放送日 10月14日
対局相手 行方尚史八段
対局場所
持ち時間 各2時間
放送開始時間 午後7:00~

※持ち時間切れ次第1分将棋
 
★中継情報

藤井聡太四段の対局放送日は10月14日(土)です。
※収録は8月29日(火)に終わっています

14:10頃からはAbema特集「元名人が語る“藤井聡太の七番勝負~伝説はここから始まった~
が放送☆