藤井聡太四段の11月29日の棋聖戦の対戦相手は大橋貴洸四段。

藤井四段と同時にプロ入り、そして藤井四段とは本局で3戦目の対局となります。

関西将棋会館にて各1時間、午前10:00~。

結果は100手まで。

大橋四段の勝利となりました。
スポンサーリンク  

目次

閉じる

藤井聡太四段V大橋貴洸四段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太四段

後手番:大橋貴洸四段

戦 型:横歩取り

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲2四同飛
2.▽3四歩
12.▽8六歩
3.▲7六歩
13.▲8六同歩
4.▽8四歩
14.▽8六同飛
5.▲2五歩
15.▲3四飛
6.▽8五歩
16.▽3三角
7.▲7八金
17.▲3六飛
8.▽3二金
18.▽2二銀
9.▲2四歩
19.▲8七歩
10.▽2四同歩
20.▽8五飛

 
大橋四段が横歩取りに誘導するように進行。

対する藤井四段も迷わず横歩を採用しました。

横歩取り8五飛車戦法で大橋四段は対戦模様です。
※後手番としては主導権を握ることが多い戦い方

2017-11-29-20手目棋譜
出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲2六飛
31.▲3三角成
22.▽5二玉
32.▽3三同銀
23.▲6八玉
33.▲8八銀
24.▽7二銀
34.▽6四銀
25.▲3八銀
35.▲3六歩
26.▽7四歩
36.▽7三桂
27.▲2八飛
37.▲3七桂
28.▽2四歩
38.▽6二金
29.▲4六歩
39.▲4七銀
30.▽7三銀
40.▽8一飛

 
藤井四段は持久戦志向の飛車引き(27.▲2八飛)。

形勢はほぼほぼ互角。

若干、藤井四段の方が指しやすそうな局面です。

2017-11-29-40手目棋譜
出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲5八金
51.▲6六歩
42.▽6五銀
52.▽7六角
43.▲7七銀
53.▲2九飛
44.▽5四角
54.▽4二玉
45.▲5六歩
55.▲4五桂
46.▽7六銀
56.▽3七歩
47.▲7六同銀
57.▲3三桂成
48.▽7六同角
58.▽3三同銀
49.▲8六銀
59.▲6七銀
50.▽6五角
60.▽3八銀

 
藤井四段は59手目で持ち時間を使い切り、1分将棋へ。

この局面で1分将棋はかなり厳しい・・・

1分将棋でこの局面を乗り切るのは力を試される局面で、少し間違えると負けです。

対する大橋四段は24分。

対局は終盤戦入り口です。

大橋四段の42.▽6五銀~流れが次第に変わり始めました。

46.▽7六銀で、駒の損得もなくなった形へ。

2017-11-29-60手目棋譜
出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲7九飛
71.▲2二歩
62.▽6七角成
72.▽4七銀成
63.▲6七同金左
73.▲4七同金
64.▽7五桂
74.▽7六銀
65.▲7五同銀
75.▲7八銀
66.▽8八銀
76.▽7九銀
67.▲5九飛
77.▲5八玉
68.▽7五歩
78.▽8九銀不成
69.▲7四桂
79.▲4八玉
70.▽7二金
80.▽7八銀不成

 
藤井四段の63.▲6七同金左。

▲6七同玉の方が変化が望めたようです。

大橋四段の攻めの展開へ。
2017-11-29-80手目棋譜
出典:連盟モバイル
局面は大橋四段持ちの局面へ。

1分未満の考慮時間が痛いところ。

81手~100手目棋譜

81.▲3七玉
91.▲3三桂成
82.▽6七銀上不成
92.▽2七同玉
83.▲2一歩成
93.▲2七同玉
84.▽6八銀引不成
94.▽1五桂
85.▲3一角
95.▲3八玉
86.▽5二玉
96.▽3七歩
87.▲3五桂
97.▲3七同玉
88.▽5九銀不成
98.▽2七飛
89.▲5三角成
99.▲3八玉
90.▽5一玉
100.▽4七飛成

 

100手まで。

大橋四段の勝利となりました。

勝った大橋四段は二次予選で澤田六段と対戦となります。

2017-11-29投了図
出典:連盟モバイル

藤井聡太四段と大橋貴洸四段の対局前後のコメント

藤井聡太四段

『秒読みに入ってから、指し手がチグハグになってしまったのが敗因。』

『分将棋に入ってから、かなり間違えてしまった。』

大橋貴洸四段

『形勢が最後までよくわからない将棋でした。』

『持ち時間が1時間と短いので決断よく指すことを心がけました。うまく指せました。』


本局は、大橋四段の時間の使い方が上手だったと思います。

大橋四段が分将棋に入ったのは92手目のころ。

ほぼ、勝ち筋が見えている状態で、更に攻めている状態での分将棋でした。

対する藤井四段が分将棋に入ったのは中盤戦の難所どころで受けの局面。

解説陣もこの状態での分将棋はきつい・・・

と言われていました。

AbemaTVでは西尾六段も杉本四段も、形勢云々よりも局面が難しすぎるので分将棋であるならば、後手を持ちたいと語られていました。

プロ棋士でもそう思うほどに、時間をかけて考えたい局面での分将棋。

最後は自玉に詰みを見つけたのか、ガックリという仕草も久しぶりに見られました。。

一次予選決勝なので、悔しかったと思います。。

秒読みで受け切る・・・難しいですね。。

対局数も増えれば研究もされる訳ですが、横歩取りで藤井四段の快勝を見たいですね(*''ω''*)

どちらが勝ってもおかしくない対局でした。

本局は大橋四段の快勝という結果となりました。

最後は歩を余すことなく綺麗に寄せ切り勝利。

藤井四段、大橋四段お疲れさまでした!

藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??

【12月7日】VS高野智史四段【順位戦】

 

棋戦名 順位戦
対局日 12月7日
対局相手 高野智史四段
対局場所
持ち時間 各6時間
開始時間 午前10:00~

 
★中継情報

  • 恐らく携帯アプリは10:00~
  • ニコ生未定
  • AbemaTV9:30~