Abemaトーナメント本戦、第1局藤井聡太七段の対局相手は増田康宏六段です。

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目次

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藤井聡太七段VS増田康宏六段、対局結果と棋譜(第1局)

先手番:増田康宏六段

後手番:藤井聡太七段

戦 型:相掛かり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲1六歩
2.▽8四歩
12.▽4二玉
3.▲2五歩
13.▲7六歩
4.▽8五歩
14.▽8六歩
5.▲7八金
15.▲同歩
6.▽3二金
16.▽同飛
7.▲3八銀
17.▲2四歩
8.▽7二銀
18.▽同歩
9.▲6八玉
19.▲同飛
10.▽1四歩
20.▽2三歩打

 
20手目棋譜

21手~40手目棋譜

21.▲2六飛
31.▲3七桂
22.▽3四歩
32.▽8八角成
23.▲8七歩打
33.▲同銀
24.▽8五飛
34.▽2二銀
25.▲3六歩
35.▲3四飛
26.▽7四歩
36.▽2八角打
27.▲2四歩打
37.▲7七桂
28.▽同歩
38.▽8一飛
29.▲同飛
39.▲1七角打
30.▽7三桂
40.▽3三歩打

 
藤井七段(当時)、24.▽8五飛
24手目棋譜
※5段目を制圧しようという手で、通常ならば8二か8四とのこと

増田六段、35.▲3四飛

解説の菅井王位は、2八の地点に隙ができたので、2八角が気になる手ではあるとのこと

藤井七段(当時)、決断の1手、36.▽2八角打
36手目棋譜
解説の菅井王位は、7五歩と桂頭を責めていくか、珍しい1手としてバサッと3二飛成とうい手もあるとのことでしたが、増田六段39.▲1七角打。

菅井王位曰く、藤井七段(当時)は深く読むときに手が動くと言われていました・・知らなかった・・(..;)

40手目棋譜
40手目棋譜

41手~60手目棋譜

41.▲2八角
51.▲4五桂
42.▽3四歩
52.▽6四銀
43.▲7五歩
53.▲7四桂打
44.▽6二金
54.▽5二金
45.▲7四歩
55.▲7二角打
46.▽7六歩打
56.▽8四飛
47.▲7三歩成
57.▲6四角
48.▽7七歩成
58.▽7四飛
49.▲同銀
59.▲9一角成
50.▽7三銀
60.▽7二飛

 
菅井王位は7四歩などを検討されていましたが、増田六段53.▲7四桂打。
53手目棋譜
※ちょっともったいない気がする・・・5二金のときに指し方がわからないとのこと

藤井七段(当時)、54.▽5二金~58.▽7四飛。
58手目棋譜
※この時点で、ちょっと藤井さんがうまく対応しましたね・・とのこと

57.▲6四角⇒58.▽7四飛がポイントで、通常ならば6四角に対して同歩で対応するのが自然。

より厳しくいくことで、58.▽7四飛⇒60.▽7二飛と桂と角を両方取りに。

60手目棋譜
60手目棋譜

61手~80手目棋譜

61.▲7三歩打
71.▲5五馬
62.▽7一飛
72.▽7七桂成
63.▲8二馬
73.▲同馬
64.▽3一飛
74.▽6五桂打
65.▲7二歩成
75.▲6六馬
66.▽3三桂
76.▽7七歩打
67.▲同桂成
77.▲8八金
68.▽同金
78.▽5六桂打
69.▲4五桂打
79.▲同馬
70.▽6五桂打
80.▽7九角打

 
藤井七段(当時)、66.▽3三桂。

解説の菅井王位は、同桂成だと絶対に勝ち目は無いと言われていましたが、増田六段時間に追われるように67.▲同桂成。
67手目棋譜
7八銀とかは普通すぎるので、もうちょっと何か工夫を加えたいと菅井王位が解説した後に78.▽5六桂打。

同馬に7九角狙いですが、持ち時間少ないため時間に追われるようにその進行となり、これが失着となりました。
※増田六段としては、時間切れ負けだけは避けたいという心境だったかもしれません

80手目棋譜
80手目棋譜

81手~100手目棋譜

81.▲同玉
91.▲
82.▽7八飛打
92.▽
83.▲
93.▲
84.▽
94.▽
85.▲
95.▲
86.▽
96.▽
87.▲
97.▲
88.▽
98.▽
89.▲
99.▲
90.▽
100.▽

 
投了図
投了図
82手まで、増田六段投了となりました。

技巧2による形勢判断
形勢判断グラフ
※ご参考程度にどうぞ
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藤井聡太七段VS増田康宏六段、対局結果と棋譜(第2局)

先手番:藤井聡太七段

後手番:増田康宏六段

戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七同銀
2.▽8四歩
12.▽2二銀
3.▲2五歩
13.▲3八銀
4.▽8五歩
14.▽6二銀
5.▲7六歩
15.▲7八金
6.▽3二金
16.▽3三銀
7.▲7七角
17.▲4六歩
8.▽3四歩
18.▽6四歩
9.▲6八銀
19.▲4七銀
10.▽7七角成
20.▽6三銀

 
20手目棋譜
20手目棋譜
出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲3六歩
31.▲1五歩
22.▽7四歩
32.▽6二金
23.▲6八玉
33.▲2九飛
24.▽4二玉
34.▽4四歩
25.▲3七桂
35.▲3八金
26.▽7三桂
36.▽5四銀
27.▲9六歩
37.▲5六銀
28.▽9四歩
38.▽3一玉
29.▲1六歩
39.▲4八金
30.▽8一飛
40.▽4一飛

 
藤井七段(当時)、35.▲3八金。
35手目棋譜
出典:連盟モバイル
通常ならば4八金が自然ですが、場合によっては相手に何か指させてから4八にすることもあるとのこと
※その通りになりました

40手目棋譜
40手目棋譜
出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲7九玉
51.▲6八玉
42.▽2二玉
52.▽3一玉
43.▲6六歩
53.▲3八金
44.▽3一玉
54.▽2二玉
45.▲6八銀
55.▲4九飛
46.▽2二玉
56.▽3一玉
47.▲6七銀上
57.▲4五歩
48.▽3一玉
58.▽4五同歩
49.▲7七桂
59.4五同桂
50.▽2二玉
60.▽4四銀

 
60手目棋譜
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
増田六段は、1局目の持ち時間の使い方を意識してか指し手が早い印象で、駒を動かし辛く、2二玉と3一玉を繰り返し、フィッシャールールによる5秒を増やしながらタイミングをはかります。

61手~80手目棋譜

61.▲4六歩
71.▲3五歩
62.▽4三銀
72.▽5五歩
63.▲2九飛
73.▲4七銀
64.▽5四歩
74.▽3五歩
65.▲2四歩
75.▲7五歩
66.▽2四同歩
76.▽9二角
67.▲2四同飛
77.▲1四歩
68.▽2三歩
78.▽1四同歩
69.▲2九飛
79.▲3三歩
70.▽8一飛
80.▽3三同桂

 
藤井七段(当時)、71.▲3五歩と歩を突き捨てて、仕掛けに。

※63.▲2九飛~2筋を交換したあたり~は快調にさせていると思われていたようですが、70.▽8一飛と戻られたときに、具体的にどう仕掛けていくか悩ましかったとのこと
71手目棋譜
出典:連盟モバイル

80手目棋譜
80手目棋譜
出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲1四香
91.▲4四歩
82.▽4二玉
92.▽5四銀
83.▲1九飛
93.▲5五銀
84.▽7五歩
94.▽5五同銀
85.▲1一香成
95.▲5四角
86.▽4五銀
96.▽4四銀
87.▲4五同歩
97.▲8一角成
88.▽4六歩
98.▽4五桂
89.▲4六同銀
99.▲3四香
90.▽3八角成
100.▽4七馬

 
増田六段、82.▽4二玉と逃げ道を確保して、解説の菅井王位もこれは良い手とコメントされますが、藤井七段(当時)83.▲1九飛。
83手目棋譜
出典:連盟モバイル
更にめちゃくちゃ良い手・・・と菅井王位。
※正確で、相手の好手を悪手にしてしまうほどの手とのこと

※98.▽4五桂⇒99.▲3四香からは後手玉を狭くすることができたので1手勝ちの形成になったと思われたとのこと
99手目棋譜
出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲3二香成
111.▲
102.▽3二同玉
112.▽
103.▲5四馬
113.▲
104.▽4三銀
114.▽
105.▲1二飛成
115.▲
106.▽2二香
116.▽
107.▲3四飛
117.▲
108.▽
118.▽
109.▲
119.▲
110.▽
120.▽

 
投了図
投了図
出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断
形勢グラフ
※ご参考程度にどうぞ

107手まで、増田六段投了となりました。

本局、2局共に藤井聡太七段、完勝となりました。

次戦は、久保王将(現九段)VS高見叡王の勝者と対局になります。

Abemaトーナメント対局日程

  • 8月5日(日)1回戦
  • 高見泰地叡王 VS 久保利明王将(現九段)

  • 8月12日(日)1回戦
  • 橋本崇載八段 VS 佐々木勇気六段

  • 8月19日(日)1回戦
  • 羽生善治竜王(現九段) VS 佐々木大地四段

  • 8月26日(日)準決勝
  • 藤井聡太七段 VS 8月5日勝者

  • 9月2日(日)準決勝
  • 8月12日勝者 VS 8月19日勝者

  • 9月9日(日)決勝

準決勝勝者 VS 準決勝勝者

藤井聡太七段と増田康宏六段の対局前後のコメント

藤井聡太七段
『増田六段は大変手強い相手ですけれども、時間配分に気をつけて内容の良い将棋を追求します』

『増田六段はトップレベルの棋士であり、特に中・終盤が鋭いという印象』

『(1曲目)激しい将棋になり、ずっと解らないまま指していましたが、最後寄せを決めることができて良かったです』

『(2局目)終始、積極的に攻めていくことができて良かったです』

増田康宏六段
『年下ですごい強いので、意識します、厳しい相手がきたなというのが率直な感想ですが、魂を込めて戦います』

『(藤井七段(当時)は)勝ちになると間違えないので、そこは強みだと思います』

『先手番だと角換わりという戦型で、後手番だと2手目に8四歩と付く感じなので、自分が後手番だと角換わりの対策を、先手番だと8四歩の対策をしっかりとするというのを心がけています』

『(1局目)前半に時間を使いすぎました。序盤が微妙で、あまり良い展開ではなかったです』

『(2曲目)思った以上にきつかったですね。早指しなので、序盤でいい形を作られてしまったというのがあります』

『1週間後、また当たるかもしれないので(竜王戦挑決T6/29のこと)、そのときはまた、対策を立てて頑張りたいと思います』
※結果、増田六段が勝利されています


菅井王位は解説をされていましたが、『面白そうなルールで1局でも良いからやってみたい』『今からでも参戦してみたい』と対局を熱望されていました(^_^;

解説を聞いていて、菅井王位の読みの正確さと早さに圧倒されましたので、今後出場することがあるならば、すごいことになりそうです(..;)

対局前の本人インタビューで、増田六段の腹筋話やお母様の秘話などもあり、とても面白かったです(*'ω'*)

AbemaTVで見逃し配信ありますので、見逃された方は是非!!

この対局の後に、増田六段は雪辱を果たされることになったのですね・・竜王戦挑決T・・^^;

藤井七段(当時)、増田六段、お疲れ様でした。

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【7月31日】VS西尾明六段【第77期順位戦】

棋戦名
第77期順位戦
対局日
7月31日
対局相手
対局場所
東京将棋会館
持ち時間
各6時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

  • 携帯アプリは10:00~
  • AbemaTV9:30~
  • ※解説:三枚堂達也六段、金沢孝史五段、西田拓也四段

  • ニコ生9:50~
  • ※解説:瀬川晶司五段

となっております.+:。(´ω`*)