第32期竜王戦本戦、藤井聡太七段VS豊島将之二冠の対局模様をまとめています。

結果は146手まで、豊島二冠勝利。
 
スポンサーリンク

目次

閉じる

藤井聡太七段VS豊島将之二冠、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太七段

後手番:豊島将之二冠

戦 型:角換わり腰掛け銀

1手~20手目棋譜

1.▲26歩
2.▽84歩
3.▲76歩
4.▽32金
5.▲25歩
6.▽85歩
7.▲77角
8.▽34歩
9.▲68銀
10.▽77角成
11.▲同銀
12.▽22銀
13.▲48銀
14.▽33銀
15.▲36歩
16.▽62銀
17.▲46歩
18.▽64歩
19.▲78金
20.▽74歩

 
20手目棋譜
20手目
残:藤井七段(当時)⇒4:59 豊島二冠⇒4:58

対局はやはり、角換わり腰掛け銀へ・・・

21手~40手目棋譜

21.▲37桂
22.▽42玉
23.▲47銀
24.▽73桂
25.▲68玉
26.▽63銀
27.▲96歩
28.▽94歩
29.▲48金
30.▽62金
31.▲16歩
32.▽14歩
33.▲29飛
34.▽81飛
35.▲56銀
36.▽54銀
37.▲66歩
38.▽52玉
39.▲79玉
40.▽42玉

 
40手目棋譜
40手目
残:藤井七段(当時)⇒4:54 豊島二冠⇒4:57

形勢互角。

41手~60手目棋譜

41.▲88玉
42.▽65歩
43.▲同歩
44.▽同桂
45.▲66銀
46.▽64歩
47.▲45歩
48.▽31玉
49.▲46角
50.▽63銀
51.▲67歩
52.▽54歩
53.▲47銀
54.▽52金
55.▲56歩
56.▽62角
57.▲68角
58.▽42金右
59.▲79玉
60.▽92香

 
42.▽65歩まで、進行が早く、開始1時間半で早くも駒がぶつかる展開へ。

豊島二冠の攻め、藤井七段(当時)の受け。

豊島二冠の48.▽31玉で前例を離れ、藤井七段(当時)の51.▲67歩で豊島二冠が長考中。。昼休へ。
51手目
残:藤井七段(当時)⇒4:16 豊島二冠⇒4:40

形勢は互角。

60手目棋譜
60手目
残:藤井七段(当時)3:31 豊島二冠⇒3:17

形勢は互角。

61手~80手目棋譜

61.▲69玉
62.▽22玉
63.▲58玉
64.▽53角
65.▲77桂
66.▽52金
67.▲46角
68.▽77桂成
69.▲同銀
70.▽31玉
71.▲66歩
72.▽62角
73.▲57金
74.▽42金右
75.▲68金
76.▽41金
77.▲55歩
78.▽同歩
79.▲24歩
80.▽同歩

 
65.▲77桂まで、解説の飯島七段は豊島さん相手ですが、先手がうまく駒組できているのでは・・流石です。。とのこと。

しかし・・・ 中盤のねじり合い感が凄いです(;・∀・)

73.▲57金、お互いかなり警戒しているような感じ。

解説では千日手もチラチラ話にでていて、豊島二冠は徹底して藤井七段(当時)の仕掛け待ち??千日手でも不満無しかと。。先後入替になるので。。互いに金のジグザグ運動。

夕休へ。。形勢は互角。
76手
残:藤井七段(当時)⇒2:15 豊島二冠⇒1:47

80手目棋譜
80手目
残:藤井七段(当時)⇒1:28 豊島二冠⇒1:32

形勢は互角。

81手~100手目棋譜

81.▲55角
82.▽51飛
83.▲46角
84.▽35歩
85.▲同歩
86.▽56歩
87.▲同銀
88.▽36歩
89.▲39飛
90.▽27桂
91.▲38飛
92.▽19桂成
93.▲25桂
94.▽同歩
95.▲36飛
96.▽24銀
97.▲47桂
98.▽26歩
99.▲39飛
100.▽27歩成

 
▲25桂跳ね(93.▲25桂)、これで藤井七段(当時)の桂香損となりました。。でも一応形勢はまだ互角~先手微有利。

84.▽35歩から、桂馬で飛車・香取りを仕掛け、 行方八段曰くB面攻撃へ。。それから豊島二冠にも模様の良さが見えはじめ形勢は、100.▽39飛~完全な互角へ。

100手目
残:藤井七段(当時)⇒0:26 豊島二冠⇒0:44

豊島二冠ぺースになりつつあります。。

101手~120手目棋譜

101.▲19飛
102.▽26と
103.▲55角
104.▽33桂打
105.▲34歩
106.▽36と
107.▲33歩成
108.▽33同桂
109.▲34歩
110.▽45桂
111.▲11角成
112.▽57桂成
113.▲同金
114.▽21金
115.▲55香
116.▽54歩
117.▲21馬
118.▽同玉
119.▲33桂
120.▽12玉

 
109.▲34歩まで、解説の行方八段曰く『形勢は豊島名人が良いと思います。ここからは藤井七段(当時)がどれだけ開き直れるか。。』とのこと。。

114.▽21金辺り~形勢が藤井七段(当時)へ?。。

120手目棋譜
120手
残:藤井七段(当時)⇒0:06 豊島二冠⇒0:14

形勢は、藤井七段(当時)有利。

121手~140手目棋譜

121.▲25歩
122.▽55歩
123.▲同桂
124.▽35角
125.▲24歩
126.▽46と
127.▲同金
128.▽同角
129.▲17飛
130.▽55飛
131.▲同銀
132.▽56香
133.▲57歩
134.▽同香成
135.▲同飛
136.▽同角成
137.▲同玉
138.▽45桂
139.▲46玉
140.▽36金

 
藤井七段(当時)、129.▲17飛。。
幻の25桂

※ここで▲25桂が△36角で抜かれるだけに指しにくい手と思われながら妙手、25桂で先手勝だったようですが、実戦は17飛でした。。恐らく藤井七段(当時)も指しにくいと考えての17飛だったのでは・・このときに分将棋に入っているので時間があれば・・・・タラレバです^^;

※実際豊島二冠も、桂を抜く順がいくつかあるから勝だろうと見られていた様子。。ですが、実際には25桂なら先手勝だったようです

~形勢は、豊島二冠優勢へ。。

140手目棋譜
140手目

141手~160手目棋譜

141.▲45玉
142.▽35飛
143.▲56玉
144.▽55飛
145.▲同玉
146.▽46銀
147.▲
148.▽
149.▲
150.▽
151.▲
152.▽
153.▲
154.▽
155.▲
156.▽
157.▲
158.▽
159.▲
160.▽

 
146手まで、藤井七段(当時)投了となりました。

投了図
投了図

技巧2による形勢判断
形勢
※ご参考程度にどうぞ

勝者は渡辺明三冠との対局が決定しています。
 
スポンサーリンク

藤井聡太七段と豊島将之二冠の対局前後のコメント

 

コメント
  • 藤井聡太七段
  • 『的確に対応されて、形勢を損ねてしまったかなと思います。』

    『55歩(77手目)~動いていったんですけど、その周辺で少し何というか、読みが足りなかったのかなと思います。』

    『本局に関しては、駒がぶつかってから読みの精度で差が出てしまったかなと思うので、そうですね、そのあたりが課題かなと思います。』

    『今の自分の実力では足りないところが多いと思うので、また力をつけて臨みたいと思います。』

  • 豊島将之二冠
  • 『序盤は待つ展開になって、4筋の位が大きく、模様が悪い感じかなと思っていて、夕休の後はまぁ、ちょっとわからないなと思っていた感じでしたけど、最後55飛と切って勝かなと思いましたが、それまでは解からないまま指していた感じでした。』

    『序盤でゆったりと指されて、かなり苦労の多い将棋だったので、序盤こちらが失敗したのかもしれませんけど、じっくり指されて困ってしまったかなと思います。』

豊島二冠を相手に終盤戦までほぼ互角。

終盤まで際どい1手違いの争いに、終盤秒読みの中、豊島二冠が抜け出し146手まで。

終盤の17飛は悔やまれますが、とてもスリリングな対局で最後まで緊張しっぱなしでした(;^ω^)

来期また期待したいです~(*'ω'*)すごい対局でした!

局後、杉本師匠によると・・・

「終盤戦、土壇場で藤井七段(当時)の方に弱気な手が出てしまったんですね。いつもでしたら、ギリギリを勝ちに行くところを守りの手を指してしまって、結果的にそれが敗戦という形になってしまった。」

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【8月6日】VS金井恒太六段【第78期順位戦】

棋戦名
第78期順位戦
対局日
8月6日
対局相手
対局場所
持ち時間
各6時間
開始時間
10:00~

★中継情報★

  • 携帯アプリ10:00~
  • Abema未定
  • ニコ生恐らくなし
  • 名人戦棋譜速報10:00~

【8月11日】VS三浦弘行九段【JT杯】

棋戦名
JT杯
対局日
8月11日
対局相手
対局場所
福岡国際センター
持ち時間
各10分
開始時間
15:35開演予定

★中継情報★

  • 携帯アプリ未定
  • Abema、ニコ生未定
  • JT公式サイト棋譜中継恐らくあり
現地観戦あり:15:35開演(13:40開場)
一般観戦エリアは事前申込不要で入場可能、満員の際は入場をお断りする場合がありますとのこと
優先観戦エリア申込:2019年7月5日(金)0:00~7月18日(木)24:00
※多数の場合は抽選⇒詳しくはこちら
大盤解説:山崎隆之八段、聞き手:竹部さゆり女流四段

【8月11日】VS阪口悟六段【第69回NHK杯】

※対局は6/24に終了、収録済

棋戦名
第69回NHK杯
対局放送日
8月11日
対局相手
対局場所
スタジオ
持ち時間
各10分
放送開始時間
10:30~

★中継情報★

※銀河チャンネル購入必須

  • NHKで10:30~
  • ※解説者:井上慶太九段

対局者確定&日程が決定していない対局

◆◆対局者未確定◆◆
※第5期叡王戦(豊川孝弘七段or村山慈明七段)
※第91期棋聖戦(平藤眞吾七段or竹内雄悟五段)
となっております.+:。(´ω`*)