第77期順位戦、藤井聡太七段の第4局対戦相手は青野照市九段。

対局は藤井聡太七段の後手番、持ち時間各6時間、初手合。

112手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。
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目次

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藤井聡太七段VS青野照市九段、対局結果と棋譜

先手番:青野照市九段

後手番:藤井聡太七段

戦 型:相掛かり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲2八飛
2.▽8四歩
12.▽7二銀
3.▲2五歩
13.▲3八銀
4.▽8五歩
14.▽3四歩
5.▲7八金
15.▲2七銀
6.▽3二金
16.▽3三角
7.▲2四歩
17.▲3六銀
8.▽2四同歩
18.▽2二銀
9.▲2四同飛
19.▲6八玉
10.▽2三歩
20.▽4二玉

 
20手目棋譜
20手目、4二玉
出典:連盟モバイル
青野照市九段、6分遅刻で規程により3倍の18分が引かれることに・・・

対局は青野九段、棒銀模様。

21手~40手目棋譜

21.▲2五銀
31.▲7六歩
22.▽8六歩
32.▽2四歩
23.▲8六同歩
33.▲1六銀
24.▽8六同飛
34.▽5四飛
25.▲8七歩
35.▲2七銀
26.▽8四飛
36.▽7四歩
27.▲2四歩
37.▲6六歩
28.▽3五歩
38.▽7三桂
29.▲2三歩成
39.▲5八金
30.▽2三同銀
40.▽6四歩

 
青野九段、2五銀。
21手目、2五銀
出典:連盟モバイル

藤井七段(当時)は、5七の地点を狙った駒組みで、飛車を回り(34.▽5四飛)、桂馬を跳ねます(38.▽7三桂)。
40手目棋譜
40手目、6四歩
出典:連盟モバイル
青野九段は、2五まで上がった銀が2七まで下がり、藤井七段(当時)ペース。

41手~60手目棋譜

41.▲6七金左
51.▲3七桂
42.▽6二金
52.▽7六歩
43.▲3六歩
53.▲4五桂
44.▽6五歩
54.▽2二角
45.▲5六歩
55.▲3四歩
46.▽7五歩
56.▽7五銀
47.▲3五歩
57.▲3三歩成
48.▽6三銀
58.▽3三同桂
49.▲3八飛
59.▲3三同桂成
50.▽7四銀
60.▽3三同角

 
ニコ生では現状(46手目)このような形勢判断↓
46手目形勢判断
出典:ニコ生
先手、指し手がかなり難しくなってきたような感じですが・・
46手目、7五歩
出典:連盟モバイル

60手目棋譜
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
夕休へ。

形勢は藤井七段(当時)優勢、序盤で青野九段に手損があり、徐々に藤井七段(当時)が差を広げている局面。
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61手~80手目棋譜

61.▲5五歩
71.▲5六金
62.▽8四飛
72.▽3六歩
63.▲7四歩
73.▲3六同銀
64.▽7四同飛
74.▽7七歩成
65.▲6五歩
75.▲7七同角
66.▽3七歩
76.▽4四桂
67.▲3七同飛
77.▲4五銀
68.▽7七桂
78.▽3六歩
69.▲7七同桂
79.▲3九飛
70.▽6六歩
80.▽5六桂

 
ニコ生では現状(69手目)このような形勢判断↓
ニコ生形勢判断、69手目
出典:ニコ生

80手目棋譜
80手目、5六桂
出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲5六同銀
91.▲5八同玉
82.▽6七金
92.▽2二金
83.▲5九玉
93.▲5五銀
84.▽7七金
94.▽6七角
85.▲3六飛
95.▲4八玉
86.▽6七歩成
96.▽4五角成
87.▲4五桂
97.▲3二歩成
88.▽5五角
98.▽3二同金
89.▲3三歩
99.▲1八角
90.▽5八と
100.▽3五歩

 
100手目棋譜
100手目、3五歩
出典:連盟モバイル
形勢は変わらないまま、藤井七段(当時)勝勢ですが、青野九段、粘ります。

勝機はなくとも、最後まで指すぞ!という雰囲気。

101手~120手目棋譜

101.▲4六銀
111.▲3四同銀
102.▽3六歩
112.▽3四同飛
103.▲4五銀
113.▲
104.▽3七金
114.▽
105.▲5七玉
115.▲
106.▽6七飛
116.▽
107.▲4六玉
117.▲
108.▽4七飛成
118.▽
109.▲3五玉
119.▲
110.▽3四銀
120.▽

 
112手まで、青野九段投了となりました。

投了図
投了図
出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断
形勢判断
※御参考程度にどうぞ(2五銀がやはり別れ目だったようです・・)

4-0全勝は、8/28時点で、近藤誠也五段、杉本昌隆七段(現八段)、船江恒平六段、藤井聡太七段の4名

順位戦、藤井七段(当時)の次戦は千葉幸生七段です。

藤井聡太七段と青野照市九段の対局前後のコメント

 

コメント
  • 藤井聡太七段
  • 『序盤、8筋の交換を保留にするのがちょっとした工夫でしたが、具体的に有利につなげるのが難しかったです』

  • 青野照市九段
  • 『2五銀と出たのは作戦負けだったと思います』

    『1六へ銀を引く形では苦しい、苦しい将棋でも頑張っていればチャンスがくるかと思って指していましたが、なかなかチャンスが来ませんでした』

    『こういう手をやって幸せになったひとはいないなあ、と思いながらやっちゃいましたね』

後手、藤井七段(当時)の3五歩から、棒銀は撤退し、手損だけが残り藤井七段(当時)ペースへ。

青野九段の作戦失敗にも、挽回の余地を与えることなく、的確な指し回しで藤井七段(当時)優勢。

5四飛からゆっくり攻撃体制を作り、先手の青野九段に何もさせない圧勝となりました。

青野九段、長考のまま夕食休憩かと誰もが思ってた1分前に突然一手!その後パタパタと数手進み、また青野九段の手が動こうとしたそのときに記録係が『夕食休憩です』の号令。

解説の佐藤会長が、夕休1分前に4手いくなんて新記録じゃないですか?と言われていました(..;)

もしかすると、夕休の時間も忘れるほどに集中して考えられていたのかも・・すぐに対応した藤井七段(当時)にも驚きましたが(^_^;

解説ではリスペクトするが故に歯がゆかったのか中田七段が、もう投了なのでは?と少々荒れておられましたが・・・青野九段、藤井七段(当時)お疲れ様でした。

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【8月31日】VS近藤誠也五段【第49期新人王戦】

棋戦名
第49期新人王戦
対局日
8月31日
対局相手
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各3時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

となっております.+:。(´ω`*)
将棋文化検定
出典:AbemaTV