竜王戦挑戦者決定トーナメント第1局、藤井聡太七段VS都成竜馬五段戦。
公式戦では4局目の手合となります。
※非公式戦含めると5局目
104手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。
本局の勝者は6月29日に増田康宏六段との対局が決定しています。
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目次
藤井聡太七段VS都成竜馬五段、対局結果と棋譜
先手番:都成竜馬五段後手番:藤井聡太七段戦 型:その他(雁木模様?)
1手~20手目棋譜
1.▲7六歩
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11.▲6八銀
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2.▽8四歩
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12.▽6二銀
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3.▲2六歩
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13.▲6七銀
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4.▽3二金
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14.▽4四歩
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5.▲7八金
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15.▲2五歩
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6.▽8五歩
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16.▽3三角
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7.▲7七角
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17.▲4八銀
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8.▽3四歩
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18.▽4三銀
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9.▲6六歩
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19.▲5八金
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10.▽4二銀
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20.▽7四歩
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20手目棋譜
出典:連盟モバイル
角代わり模様の出だしでしたが、都成五段9.▲6六歩で角道は止められ、雁木模様へ。
藤井七段(当時)も14.▽4四歩と角道を止め、相雁木?模様へ。
※その後互いに雁木ではなくなりました
21手~40手目棋譜
21.▲3六歩
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31.▲3七銀
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22.▽5二金
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32.▽5四歩
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23.▲1六歩
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33.▲4六銀
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24.▽1四歩
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34.▽4二角
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25.▲6九玉
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35.▲3五歩
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26.▽7三桂
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36.▽3一玉
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27.▲7九玉
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37.▲3四歩
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28.▽4一玉
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38.▽3四同銀
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29.▲9六歩
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39.▲5六銀
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30.▽9四歩
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40.▽3三金
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先に仕掛けたのは都成五段。
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)は構わず、36.▽3一玉。
都成五段の5六銀(4五歩を牽制?)で昼休へ。
出典:連盟モバイル
※あまり見られない積極的な1手
※阿部六段は2六飛etcでためて様子を見てもよかったかもとのこと
藤井七段(当時)は、柔軟に3三金とされました(6五歩を牽制?⇒角道が通る)。
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
※これもあまり見られない1手
41手~60手目棋譜
41.▲6七金右
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51.▲8七歩
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42.▽3二玉
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52.▽8二飛
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43.▲8八玉
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53.▲7七金寄
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44.▽4三銀
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54.▽6四歩
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45.▲5九角
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55.▲3五銀
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46.▽8六歩
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56.▽3四歩
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47.▲8六同歩
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57.▲4六銀
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48.▽8六同角
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58.▽6三銀
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49.▲8六同角
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59.▲3七桂
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50.▽8六同飛
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60.▽8一飛
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都成五段は約40分の長考で、43.▲8八玉。
出典:連盟モバイル
解説の先生方は、皆、↑パスしたい局面だとのこと(手がない)・・・都成五段は45.▲5九角とされました(とはいえ、局面をあまり悪化はさせたくない)。
※その後48.▽8六同角~角交換へ
出典:連盟モバイル
52.▽8二飛の局面を見て、解説の阿部六段は後手の40.▽3三金が生きている展開で、先手としては39.▲5六銀と指す前の段階の駒組みでどうにかしたかったかも・・・とのこと。
若干ですが、藤井七段(当時)がやや指しやすい局面、ただ、形勢は五角で持ち時間差が気になるところ。
※都成五段が多く消費(約1時間程度)
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
都成五段は、歩越し銀なので攻めの体制が取りづらい展開。
61手~80手目棋譜
61.▲3六歩
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71.▲3四歩
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62.▽6二金
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72.▽3四同金
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63.▲6八金
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73.▲4五銀左
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64.▽7二銀
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74.▽3三歩打
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65.▲7八金引
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75.▲3四銀
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66.▽8三銀
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76.▽3四同銀
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67.▲3五歩
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77.▲2四歩
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68.▽7二銀
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78.▽2四同歩
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69.▲4五桂
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79.▲2四同飛
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70.▽4五同歩
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80.▽8四桂
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千日手がAbemaTVでは検討されており、都成五段は61.▲3六歩と辛抱の1手、藤井七段(当時)が打開するかどうか・・・
出典:連盟モバイル
66.▽8三銀と打開をされるようです。
出典:連盟モバイル
状況は膠着、やや藤井七段(当時)が指しやすいものの、間違えやすい局面。
形成は互角、ようやく戦いが始まりました。
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)は、その後出た銀を7二に引きました・・・せ・せ・千日手がまた囁かれています(;゚Д゚)⇒午後8時頃
藤井七段(当時)の64.▽7二銀~66.▽8三銀の構想が甘いと見て、都成五段から打開69.▲4五桂、形勢はほぼ互角、打開も難しく、手も足もでない状態という先程よりも、差はなくなってきています。
出典:連盟モバイル
5六の銀も動けるようになり、解説の先生方は、これなら例え負けたとしても本望かもと。
※負けるという意味ではありません
80手目棋譜
出典:連盟モバイル
81手~100手目棋譜
81.▲6七金直
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91.▲6八金打
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82.▽2三歩打
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92.▽8二飛
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83.▲4四角
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93.▲7一馬
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84.▽2四歩
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94.▽9二飛
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85.▲6二角成
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95.▲2五歩
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86.▽6九銀
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96.▽9五歩
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87.▲6八金打
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97.▲2四歩
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88.▽7八銀成
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98.▽3九飛成
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89.▲7八同金
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99.▲9三銀
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90.▽3八飛
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100.▽9六桂
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出典:連盟モバイル
都成五段飛車を引くか、切るか?と解説では検討されていましたが、83.▲4四角。
出典:連盟モバイル
※持ち時間都成五段10分、藤井七段(当時)37分
藤井七段(当時)は5三銀として長い戦いにするか?2四歩として寄せるか?
84.▽2四歩とされて、藤井七段(当時)が難解な局面を抜け出したようです。
100手目棋譜
出典:連盟モバイル
101手~120手目棋譜
101.▲9六同香
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111.▲
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102.▽9六同歩
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112.▽
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103.▲9二銀成
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113.▲
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104.▽9七金
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114.▽
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105.▲
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115.▲
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106.▽
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116.▽
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107.▲
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117.▲
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108.▽
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118.▽
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109.▲
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119.▲
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110.▽
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120.▽
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104手まで、都成五段投了となりました。
投了図
出典:連盟モバイル
本局の勝者は6/29に増田康宏六段と対局です。
技巧2による形勢判断
※ご参考程度にどうぞ
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藤井聡太七段と都成竜馬五段の対局前後のコメント
藤井聡太七段
『序盤戦は指しやすくなったかと思っていましたが、具体的にどう結び付けるか(どう優位にするのか)が難しかったです。』
『前期は2回戦で敗れてしまったので、それより上に行けるように頑張りたいと思います』
都成竜馬五段
『先手なので、積極的に指していきましたが、その後の構想が酷くてかなり辛い将棋となり、先手番なのに動かれるのを待つだけのようになってしまいました。』
『途中金冠で指そうとしましたが、うまくいかず、かなり辛い序盤戦でした。』
『本局に関しては課題だらけで、大一番で不甲斐なく残念、またしっかり反省して本場所に戻って来られるように頑張りたい。』
解説の阿部六段が言われていましたが、都成五段は形勢を保つのが非常に上手だそうです。
本局も、中盤まで均衡を保っていましたが、終盤残り時間も少なくなり追われたような指し回しへ。
先手ながら構想通りに行かなかった序盤の駒組みを感想戦で振り返られていました。
終盤だけ見ると、藤井七段(当時)の玉の周りは薄く、都成五段の玉周りは金が固まって硬そうに見えたのですが104手まで、藤井七段(当時)の勝利となりました。
先手番の都成五段が二枚並んだ歩越し銀の愚形で攻勢を取ることができず、桂捨て(69.▲4五桂)からほぐれましたが、そこから(83.▲4四角)飛車を見捨てて角が成り込んだのが結果悪手になってしまったようです(><)
※飛車を引くか?切るか?の検討が解説ではされていましたが、引いた方が本譜はまだ指せていたようです
本局は都成五段の5六銀~互いに膠着状態となり、夕方以降~千日手も検討される中、打開され、ようやく夜8時台~戦いへ。
都成五段は、終盤に時間があまり残っていなかったことも辛いところだったと思いますが、本局は藤井七段(当時)が終盤見事な指し回しで勝利となりました。
本局で4局目、互いにお強いので勝ち進んで当たるということになっていますが、またいつか!お二人の大、大熱戦を観戦できればと願います(;人;)!!
藤井七段(当時)、都成五段、ほんとに、ほんとにお疲れ様でした。
藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??
※これ以前に、29日、増田六段との竜王戦挑戦者決定トーナメントがあります予定は↓以下の通り(6/24現在)
【7月3日】VS豊川孝弘七段【第77期順位戦第2局】
棋戦名
|
第77期順位戦
|
対局日
|
7月3日
|
対局相手
|
|
対局場所
|
-
|
持ち時間
|
各6時間
|
開始時間
|
午前10:00~
|
★中継情報★
- 携帯アプリは10:00~
- AbemaTV未定
- ニコ生未定
となっております.+:。(´ω`*)