藤井聡太四段(当時)が高校進学をどうするのか話題となっていましたが、付属高校への進学を決断され高校生棋士として活躍されていました。
2021年1月に、高校退学を決断されたようです。
2017年8月の将棋世界で藤井四段(当時)自身が「流動性知能」について言及されてました。
流動性知能????( Д ) ゚ ゚ということで、まとめてみました。
気になる方は読まれてみてください。
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流動性知能と結晶性知能
流動性知能とは、簡単に言うならば『適応力』
計算力や思考力、暗記力や集中力なども含まれます。
この力を応用することで、新しい場面に遭遇したときに、どうすれば良いのか?を考えることができるようになります。
将棋で言うならば対局に活きます。
ピーク年齢は18歳~25歳くらいとされていて、加齢によって衰えていきます。
結晶性知能とは、簡単に言うならば『知識』
経験に基づいて得られる知識なので加齢なほど上がります。
ピークは生き方によって異なりますが、新しいことに挑戦しようと意欲が強ければその分ピーク年齢も上がります。
大体は60歳くらいがピークの様です。
羽生善治九段も気にしていた?流動性知能のピーク
羽生善治三冠(現九段)が初タイトル(竜王)を獲得したのが18歳
羽生善治三冠(現九段)自身も・・・
『記憶力のピークは20歳前後ぐらいでした。それ以降、記憶力は衰えていってます』
と過去に発言されています
中学生にしてプロ棋士となった棋士の進路
中学生にしてプロ棋士となられた4名ですが、全員高校は卒業されています。
- 加藤一二三九段
- 谷川浩司十七世名人
- 羽生善治三冠(現九段)
- 渡辺明名人
- テキスト
早稲田大学中退
滝川高校卒
※中高一貫の私立
上野高校通信科卒
聖学院高校卒
※中高一貫の私立
流動性知能は鍛えられる
- 小さなことでも自分で決断することを意識する
- 新しいことにチャレンジしたりして、新しいことを覚えようとする行為が大切
一般的には18歳~25歳が流動性知能のピーク
中学生にして『流動性知能』のことを懸念していることに驚きもありましたが、このピークを迎えるまでに更に強くなっておきたいという思いもあったのでしょう。
17歳までをどう過ごすのか?
ということが難しい選択になっていたのですが、その後師匠のアドバイスもあり、高校進学を決断されていました。
将棋は瞬時の判断が時に勝敗を決めることになるので、タイトル挑戦やプロ棋士としての活躍。
棋士人生で考えるならばとても大切な時期になります。
人生スパンで考えた時に『高校進学』ということがどんな風に自分の糧になるのか。
どちらにしても、本人にとってデメリットもありメリットもある難しい決断となっていました。
2020年王位、棋聖と2タイトルを奪取され高校へ通うことが難しくなったとのこと、その後2021年1月に学校との話し合いも数回行われた結果、高校退学という決断に至ったようです。