棋聖戦五番勝負は6/6、千葉県木更津氏「龍宮城スパホテル三日月」にて開幕。

棋聖戦五番勝負日程
第1局 6/6(日)千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」
第2局 6/18(金)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」
第3局 7/3(土)静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」
第4局 7/18(日)愛知県名古屋市「亀岳林 万松寺」
第5局 7/29(木)新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」
聡太棋聖は7月19日が誕生日
棋聖をストレート防衛なら18歳九段が誕生
第4局で防衛なら19歳誕生日に九段

対局模様をまとめています。
 
スポンサーリンク ▼本局形勢▼90目まで※渡辺名人投了
藤井 渡辺 第1局 形勢 棋聖戦
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ

目次

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藤井聡太二冠VS渡辺明名人、対局結果と棋譜

先手番:渡辺明名人

後手番:藤井聡太二冠

戦 型:相掛かり
後手番相掛かり:後(21勝8敗-勝率:0.7241)

藤井聡太二冠の戦型勝率を見てみる

~20手目

 
20手目棋譜

残:渡辺名人⇒3:53 藤井二冠⇒3:42

~40手目

21.▲15歩
22.▽同歩
23.▲24歩
24.▽同歩
25.▲82歩打
26.▽86飛
27.▲81歩成
28.▽同飛
29.▲24飛
30.▽23歩打
31.▲25飛
32.▽16歩
33.▲同香
34.▽同香
35.▲15飛
36.▽82香打
37.▲16飛
38.▽86歩打
39.▲66角
40.▽87歩成

 
40手目棋譜
40手目
残:渡辺名人⇒3:42 藤井二冠⇒3:18

広瀬八段「21.▲15歩と1筋を突いたのが、大分大きな工夫で、▽94歩を突いたので▽93桂と逃げたくなりますけど、例えば▲81歩成、▽同銀、▲24飛、こういう激しい展開になったときに、▲23歩打、▽13角で飛車逃げる(▲84飛)展開結構出てくるんですよ。こういうときに、いきなり▲15香と指せる手が生じてる、生じてないていう差が結構大きいんですよね。」

~60手目

41.▲同金
42.▽同香不成
43.▲88歩打
44.▽76金打
45.▲84香打
46.▽83銀
47.▲同香不成
48.▽同飛
49.▲75桂打
50.▽同金
51.▲同角
52.▽74香打
53.▲84銀打
54.▽81飛
55.▲87歩
56.▽75香
57.▲83香打
58.▽34歩
59.▲77歩打
60.▽88歩打

 
昼休前※56手目棋譜
56手目
残:渡辺名人⇒3:28 藤井二冠⇒2:18

昼食は藤井二冠「あさりカレー」、渡辺名人「カツ丼」。

56.▽75香まで。

広瀬八段「普通は同銀の1手。すると▽87飛成、普通は▲88歩打だけど、後手には▽76桂打という継続手があって、▲58玉、▽88桂成、としたときどうなのか?一応77金という手があって、簡単ではないと思うんですが。ここまで来て、ちょっとあまり先手は持ちたくないかなという感じがするんですよね。」

「取らない手で唯一考えられる手は、▲83香打、意味としては、▽82歩打と受ければ、▲75銀、▽83歩、▲12飛成、飛車さえ遊ばせてしまえば、先手玉は結構固いと。考えているということは打つかもしれないですね。」

⇒57.▲83香打。

飯島八段「▽83飛、▲同銀成、▽79香成、▲82飛打、▽42玉とすると▲72成銀とされて、ここまでくると解けない。▽51金と寄ったときに、▲81飛成、これは詰めろになっちゃってる、後は▲62成銀でもいいかな。▽同金、▲62飛成、ここまで来ると受からない。こういう感じで先手が行ければいいという見本ですね。」

「後は▽15歩打、▲同飛、▽79香成、▲81香成、▽56桂打とかそういう、▲同歩、▽24角打とか、多分こういう感じのことだと思うんですよ。81香成と取らした方が、▲82飛打としたときに、▽41玉とするとか、金を持ってたら金で弾けるじゃないですか。取って同銀成よりも、ほっといた方がいいっていう・・その方がいいと思いますね。ただ、ほっといて▽15歩打、▲同飛で何やるか分からないですけど、83同飛とか、82歩もそうですけど、ここに反応しない方がいい。まぁ、もしこうなれば相当凄まじいことになりますけどね。」

「57.▲83香打は終盤に入る1手になるかもしれないですね。名人が勝ちに行ったのか、藤井棋聖が待ち構えているのか、その勝負を決める1手だと思います。」

※藤井二冠『(57.▲83香打)82歩と受けると75銀~局面が落ち着いたときに、やはり飛車の働きが弱い、83歩型になってしまうと、なかなか先手玉に迫る形が無いのかなと思い、本譜34歩だと、まぁ、なんというか、飛車を取られる展開に進みやすいので、ちょっとその時どうか分からなかったですけど、こちらの22角も使えてないところで、それが裁けるのも主張にはなるので、難しいのかなという風に思っていました。』

渡辺名人の研究を外れるため??か、結局58.▽34歩(飛車取り受けず、銀取りもせず)とされ、AI推奨は15歩、局面は穏やかになりました。

「▲81香成、▽79香成、▲82飛打、▽41玉とすると、▲72成香があるから、▽62桂打ですかね、これでなかなか、後手陣に攻まるのも難しいですね。もし▲73銀成としても、▽95角打、▲58玉、▽73角と取れますから、大丈夫ですね。先手側から62桂と打てば、迫る手が難しいんで、こういう風な形があるかなと思ったんですよね。これで先手が攻めないってことは、▲12飛成とかするしかなく、かなり後手陣に迫るのに時間がかかりますよね。先手陣に到着するのも時間がかかるから、どちらが先に到着するかっていう将棋かと思います。」

渡辺名人の59.▲77歩打で形勢が若干藤井二冠ペースへ。※AI推奨は81香成。

「59.▲77歩打ですか!?」

「普通は▽88歩打ですけど、その後ちょっと・・かなり変化が複雑になると思いますね。」

※藤井二冠『(60.▽88歩打)成立するのかは際どいと思ったんですけど、展開としてはやっていく手もあるのかなという風に思いました。』

60手目棋譜
60手目
残:渡辺名人⇒3:00 藤井二冠⇒1:32

~80手目

61.▲81香成
62.▽89歩成
63.▲75銀
64.▽79と
65.▲45桂
66.▽33桂
67.▲53桂成
68.▽同玉
69.▲15飛
70.▽42玉
71.▲56香打
72.▽52歩打
73.▲91成香
74.▽44桂打
75.▲55飛
76.▽56桂
77.▲同飛
78.▽53香
79.▲54桂打
80.▽同香

 
飯島八段「▲同銀と取れば、いずれ▽76桂打が生じてきて、すぐに打つかどうかは分かりませんが、▽82歩打と一回受けてから、次に打つっていう手もありますし、82歩打ったら、88歩打てなくなっちゃいますからね。先に効かしておこうということなんですよね。ここは分岐点になってます。形勢判断とか、ここが分かれ道ってところがあるんで、ここをスルーしちゃうと少し進みそうですもんね。2択、飛車を取るか、同銀とするか。」

「▲81香成、▽89歩成、▲82飛打、▽62桂打、▲73銀成、▽79と、▲62成銀、▽同金、▲75桂打、というのが自然な・・次に▲62飛成と取っていけば詰めろですね。▽56桂と捨てる手が、当然▲58玉と逃げたら、▽69銀打、▲56歩、▽77香成と取って、▲58玉、▽67成香とすると、長いんですけど詰んでるようですね・・踏み込みすぎると一瞬で詰んでしまうんで、先手も難しいんですよね。」

61.▲81香成で、飛車を取る変化を選ばれました。

※渡辺名人『作戦だったんですが、午後の長考で間違えてしまった感じがありますかね。(61.▲81香成?)いえ、そこの後の変化なんですけど、考えていた手自体は・・先のことを考えていたのと、若干別の手も考えたんですけど、そこで時間を使った割には良い手が指せなかったですね。』

※渡辺名人『(60.▽88歩打)まるっきり考えてなかったですね。』

※渡辺名人『やっぱりそこの長考したところだと思うんですけど、ポイントは。そこでまずい変化になってしまって、なんか一気にダメになってしまったのが残念だったですね。』

65.▲45桂で形勢差が大分開き、藤井二冠有利。

65.▲45桂まで。

広瀬八段「うまい攻めがあるかどうか、▽78角打か、受けじゃないですけど▲33桂か・・▲33桂って指しにくいですよね。もう終盤ですからね・・相当決断が良くないと指せないと個人的には思いますね。78角打は普通かなと思いますよね。」

⇒66.▽33桂。

「さすがですね。いやー・・さすがですね。最善かどうかは置いておいて、この局面でこれが見えるだけで、さすがですね。終盤戦だから盲点になってしまうんでしょうね・・ただ、藤井棋聖が指したということと、色んなデータを見ると良い手なんだなと・・渡辺名人も意表を突かれたんじゃないですかね。78角が第1感ですもんね。」

広瀬八段「66.▽33桂が本局の妙手。狙いは分かるんですけど、これが指せる棋士がどれだけいるか?というとちょっと疑問がつくような良い手でしたね。感想戦を聞いていてもこの手を考えていなくて、これで痺れたという感想でしたね。」

渡辺名人「香車から打たないといけなかったですかね。66.▽33桂ぶつけられて、いきなりダメになっちゃった。取り合っちゃいけなかったのかなぁ・・」

「▲同桂成、▽同角、▲45桂打、▽24角、▲56香、これは先手にとって比較的都合のいい変化だと思うんですけど、▲同桂成、▽同角、▲69と、と寄るってことなんでしょうかね。先手にとっては悩ましくて、一応▲69玉、▽77角成、角を逃げながら馬を作ることができますと・・ただ、▲69玉ではなくて78玉とさせませんよ、というのが効くかどうかですけど、▽79角打とかは有力視ですね。▲33桂成と取ったら、▽68と、▲88玉、▽88銀打。」

「なので、▲58金とかいう手が効くかどうかですよね。▽76桂打、▲同歩・・・こうなるとパッと見、後手に勝ち筋があるんだろうなという、第1感は感じはしてます。というワケで、▲45桂打は打ちにくいんですかね。」

「となると▲82飛打とかになっちゃうんですけど、▽62桂打、引き続き大した攻めはないですかね。」

80手目棋譜
80手目
残:渡辺名人⇒0:14 藤井二冠⇒0:32

~100手目

81.▲同飛
82.▽45桂
83.▲81飛
84.▽72銀打
85.▲85飛成
86.▽53歩
87.▲56飛
88.▽65桂打
89.▲66銀
90.▽64桂打
91.▲
92.▽
93.▲
94.▽
95.▲
96.▽
97.▲
98.▽
99.▲
100.▽

 
90手まで、渡辺名人投了。

100手目棋譜
90手目

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藤井聡太二冠と渡辺明名人の対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『途中まで、2月の朝日杯と同じ進行で、36.▽82香打、37.▲16飛からは、違う展開になったんですけど、そうですね、37.▲16飛も難解、難しいのかなと思っていました。』

    『(46.▽83銀)83歩と受けて、12飛成となりこまれる展開で、飛車の働きに差がついて、駒損ですけど、飛車の働きを重視する必要があるのかなと思っていました。』

    『(57.▲83香打)82歩と受けると75銀~局面が落ち着いたときに、やはり飛車の働きが弱い、83歩型になってしまうと、なかなか先手玉に迫る形が無いのかなと思い、本譜34歩だと、まぁ、なんというか、飛車を取られる展開に進みやすいので、ちょっとその時どうか分からなかったですけど、こちらの22角も使えてないところで、それが裁けるのも主張にはなるので、難しいのかなという風に思っていました。』

    『82歩と受けるとやはり75銀で、単に82歩と受けた変化とあまり違いがないのかと思ったので。(60.▽88歩打)成立するのかは際どいと思ったんですけど、展開としてはやっていく手もあるのかなという風に思いました。』

    『66.▽33桂、67.▲53桂成とされてから、こちらの玉がかなり危険な形が続いてたんですけど、82.▽45桂と跳ねてそれが解消されたので、少し、そうですね、抜け出せたのかなと思いました。』

    『自分としては、あまり防衛戦というのは意識せずに、臨みたいと思っていましたけど、自然体で指すことができたのかなと思います。』

    『第1局、とても重要だと思っていたので先勝することができて良かったと思っています。』

    『2局目以降は先後も決まっているので、しっかり良い内容にできるように、準備して行きたいなと思います。』

    『(渡辺名人)見習うところの多い先輩ですし、とても手強い相手なので、今回5番勝負でもこれからが更に大変になってくるのかなと思います。』

    『(ファンの皆様へ)ご観戦いただきまして、ありがとうございました。棋聖戦五番勝負、多くの方に注目して観て頂いているかと思いますので、第2局以降それにふさわしい将棋をさせるように、全力を尽くして行きたいと思います。またご観戦宜しくお願い致します。』

  • 渡辺明名人
  • 『作戦だったんですが、午後の長考で間違えてしまった感じがありますかね。(61.▲81香成?)いえ、そこの後の変化なんですけど、考えていた手自体は・・先のことを考えていたのと、若干別の手も考えたんですけど、そこで時間を使った割には良い手が指せなかったですね。』

    『(60.▽88歩打)まるっきり考えてなかったですね。』

    『やっぱりそこの長考したところだと思うんですけど、ポイントは。そこでまずい変化になってしまって、なんか一気にダメになってしまったのが残念だったですね。』

    『もうちょっと、良い内容の将棋を指せるようにやっていかないと行けないなという風に思います。』

 

局前インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『(どんな1年)この1年は、今までと変わってタイトルホルダーになって、その中で銀河戦や朝日杯では結果を出すことができましたし、今までしたことのない経験をすることができて、大きく成長できた1年だったと思います。』

    『(去年と現在)昨年の棋聖戦は挑戦が決まってからすぐに対局があったので、自分としてはタイトル戦を意識することなく始まったといいうところがあったんですけど、今回はタイトルホルダーとして迎えることになって、挑戦者が渡辺名人に決まって、今日まで気持ちが高まってきているのかなという感じはします。』

    『(準備)自分なりに、しっかり取り組むことができたかなと思っています。』

    『(挑戦者、渡辺名人について)渡辺名人は今年の防衛戦も防衛されて、大変充実されているという印象があります。挑戦者決定戦の対局は途中苦しいところもあったと思うんですが、そこから粘り強く指されていて、大変手強い相手だと思っています。番勝負は特に作戦が巧みという印象がありますので、そこで遅れを取らないようにこちらも対応できればと思っています。』

    『(戦略)そういった戦略という面では、渡辺名人の方に一日の長があると思っているので、それに対してこちらが、しっかり考えて対応していければと思っています。』

    『(最近の敗戦、調子)結果的には状態が良いというワケではないんでしょうけど、棋聖戦開幕が決まってからそれに向けてコンディション整えていければと思っていましたし、自分の気持ちを高めて明日の対戦に挑めればと思っています。』

    『(豊島竜王との番勝負)6月には防衛戦も始まることになるんですけど、渡辺名人と豊島竜王という将棋界を代表する方と対戦するのは、自分は大変楽しみですし、その番勝負を自分自身成長できる機会にしていければと思っています。』

    『(防衛して一人前?)笑 そうですね、自分自身防衛戦初めてなので、やってみて挑戦とは違うところがあるのかもしれませんが、自分としては意識せずに今回の棋聖戦にも臨めればと思っています。』

    『(成長の実感)はっきりとは、分かるということはないですが、序盤の形勢判断や指し方に取り組んでいるので、今回の番勝負でも序盤からの工夫をお見せできればと思います。』

    『(時間対策)持ち時間4時間の対局は公式戦でも多いですけど、タイトル戦だとスケジュールが異なってくるので、昨年のことを少し思い出しながらやることになるのかなとは思います。』

    『(イベント心構え、地域の食事)食事については全国色々なところに出向くことができて、その地域の食べ物をいただけるので楽しみにしていることです。今回、前夜祭は無くなってしまったんですが、タイトル戦ですと注目していただけて、ファンの方と接する機会も増えますので、そういったところも力に変えていければなと思います。』

    『(木更津の方へ)自分自身も木更津を訪れるのは初めてなんですが、対局室からの眺めも素晴らしく、このような場所を提供して頂いたことを感謝しています。緊急事態宣言の影響でイベントが中止になってしまい、残念なこともあったんですが、明日、熱戦になるように全力を尽くしたいと思いますので、楽しんで観戦していただけたいなと思いますし、子供達にも楽しんで将棋を続けて頂きたいなと思います。』

  • 渡辺明名人
  • 『(棋力の安定感)去年藤井さんと五番勝負で初めて対戦して、昨年自分としては負けてしまっているので、1年越しでこうして対戦できる機会が来たというのは、嬉しく思っているところで、タイトルを持ったまま、また藤井さんと対戦できる、こういう状況に持って来れたというのは良かったかなと思っているところです。』

    『(調子は?)あんまり状態は変わりなく来ていると思うんですけど、対局も1月から続いているので、後は藤井さんと1年ぶりのタイトル戦なので、昨年負けてしまっているので、1年間でどういった変化を付けられるか、そういったところかなと思っています。』

    『(名人戦防衛、棋聖戦挑戦)昨年は、緊急事態宣言の6月~色んな対局が一気に動き始めて、日程的に厳しいところはあったかもしれませんが、タイトル戦が平行したりするのは、よくあることなので、昨年の6月7月が特別厳しかったわけではないんですが、今年はそれとは状況が違うので、先週まで名人戦やっていたので、棋聖戦の準備はそれが終わってからなんですが、ここから、よりその番勝負に時間をかけて作戦なんかを構築していけるかな?というのはあります。』

    『(今の実力は?昔と比較して)成績的には20代後半で3冠まで行って、その時と今の比較になると思うんですけど、やっている将棋のアプローチが違うので、比較は難しいと思うんですが、20代後半は読みのスピードと経験がマッチして良い時期でありましたし、今は今で、またその時と違うやり方で、それがフィットしてまた、成績的には出るようになったということで、それぞれ勝てた要因は違うんですけど、どっちが上っていう比較は難しいんですけど、今は年齢的には37なので、今の状態をどれくらい続けられるか?ということでやっています。』

    『(ファンの方に)昨年この棋聖戦がすごい反響が大きいシリーズだったので、昨年の番勝負から結構印象に残る手というのもいくつか残りましたし、賞を取った将棋も多く、今年もそういった番勝負を目指していきたいなというところと、まぁ、藤井さんはデビューからずっと注目されて、今は押しも押されぬトップ棋士だと思いますが、自分も3つタイトルを保持した良い状態で戦えるので、そういった技術的な部分に注目していただけたらなと思いますし、ファンの方の期待に応える将棋を指して行かないといけないなという気持ちはあります。』

    『(立場が違うことによる重圧、戦略)昨年は藤井さんがタイトル持ってなかったですし、挑戦者と受ける側という構図はあったと思いますが、そこからタイトル2つ取られて、押しも押されぬトップ棋士にこの1年で成長されて、今年はそういった部分ではフラットな状態で戦えるかなと思います。昨年は挑戦を受けるというところで、まだ藤井さんの地位がこちらに追いついていないという状況でしたからね、そこからタイトル2つ取られて、そういう状況の違いというのは、昨年と比べるとあるかなとは思います。それがすごく盤上の技術に影響するワケではないんですが、フラットな状態で戦えるというか、ここから始まるという番勝負の位置づけになるかなと思いますね。』

    『(藤井二冠について感じたもの?)今のところそんなに、検分くらいでしか様子を見てないので、明日1日盤を挟んで対局するので、去年と違うところは明日感じることができると思うんですが、今のところはあまり把握できてないかなと思います。』

    『(戦略)藤井さん相手に特化した作戦というのは無いんですけど、相手が藤井さんだからどうというより、ここまでやってきた自分の指し方を出すっていう所と、昨年4局同じ持ち時間でやってるんで、今年それを活かすことはできると思うんですけど、1年経過しているので、1局2局指すことで、より藤井さんの特徴というか、そういうのを掴んで対策として出していければいいと思うんですけど、特別相手が藤井さんだから、そういう指し方、というのは無くて、あくまで普段通りに指して、それでどこまでやれるかなとは考えています。』

    『(終盤までに差を?)昨年4局やって、自分が勝った将棋とか、負けた将棋とか、2人の対局で勝ちパターンと負けパターンと当然あると思うんですけど、全部が同じ展開になるということは無いんで、普段通りにやって、少ないチャンスを掴むというか、そんないっぱいチャンスボール来ないと思うんですけど、好球必打じゃないですけど、そういう感じで向かって行ければいいかなと思っています。』

 

藤井聡太二冠の次の対局予定※6/13vs屋敷九段(B1順位戦)

【2021年6月13日】vs屋敷伸之九段【第80期B1順位戦】

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各6時間
時間別戦績
6時間棋戦通算50勝3敗(0.9433)
対局場所
開始時間
10:00~
トーナメント表

中継情報

携帯アプリ10:00~
AbemaTV9:30~
※解説者:未定
※聞き手:未定

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2018/5/7 B1 角換わりその他 100手 第66期王座戦挑決T 棋譜
2017/12/15 A 矢倉 102手 第11回朝日杯 棋譜

 
となっております.+:。(´ω`*)