4勝0敗で防衛 1局 2局 3局 4局 5局 6局 7局
第73期王将戦7番勝負

◆第1局 栃木県大田原市/ホテル花月◆第2局 佐賀県上峰町/大幸園◆第3局 島根県大田市/さんべ荘◆第4局 東京都立川市/オーベルジュ ときと

◆第5局 大阪府高槻市/山水館
◆第6局 静岡県掛川市/掛川城二の丸茶室
◆第7局 東京都練馬区/白瀧呉服店

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目次

菅井竜也八段の略歴※'24年8月29日現在

生年月日:1992年4月17日(31歳)
2010年4月1日(17歳)プロ入り
竜王戦:2組
順位戦:A級(4期目)
得意戦法:序盤研究に定評ありのオールラウンドプレーヤー
※『菅井流』『菅井新手』と呼ばれる戦法も有名で、対局相手にとっては的が絞りづらい棋風

タイトル歴
王位(第59期:2017年度)

2004年9月(12歳)で6級奨励会入会

2007年10月(15歳)三段

※三段リーグは4期目、13勝5敗で1位昇段、プロ入り

2010年4月1日(17歳)プロ入り

2011年8月21日(19歳) 五段
※類い稀なる成績による特別昇段

2012年度、第71期順位戦でC級1組へ昇級決定

2014年度、第73期順位戦でB級2組へ昇級決定

2015年3月10日(22歳) 六段
※順位戦B級2組昇級による昇段

2015年11年5日(23歳) 七段
※竜王戦2期連続昇級による昇段

2016年度、第75期順位戦でB級1組昇級決定

2017年度、第58期王位戦で羽生善治王位よりタイトルを奪取

2018年度、第59期王位戦7番勝負で豊島二冠に敗戦

2019年度、第78期順位戦でA級昇級決定

2020年1年24日(27歳) 八段

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レーティング比較※'24年8月29日現在

藤井聡太竜王・名人【レーティング(1位:2076】
※'24年11月16日現在 対局数 勝率
通算 466 386 79 1 0.8301
2024年度 30 22 8 0 0.7333

※2023年度勝率は0.8518
※2022年度【最優秀棋士賞】【名局賞】【名局特別賞】受賞、最多勝利賞、勝率1位賞部門で1位獲得

菅井竜也八段【レーティング(5位)1839】
対局数 勝率
通算 616 412 204 0.6688
2023年度 44 25 19 0.5681

※2022年度勝率は0.6250
未放送棋戦結果の反映などにより、勝敗数にズレが生じることがあります。
正確な勝敗数は日本将棋連盟HPの公式ページにてご確認ください。

※※レーティングについて※※簡単に説明すると・・・

  • 強い人に勝てばたくさん点数がもらえて、弱い人に勝ってももらえる点数は少ない
  • 強い人に負けても失う点数は少なく、弱い人に負ければたくさん点数を失う

★所属クラス(A級~C級2組)で、大体の強さは想像できますが、所属クラスは必ずしも現在の強さを反映したものではないのに対して、レーティングは現在の強さを、対局毎に変動する数値で表現したものです

平均的な棋士のレーティングを1500として計算されています。

レーティング参考サイトはこちら

最近の勝敗も反映されている数値なので、所属クラスと合わせて目安にされると良いと思います。

藤井聡太※クラス・棋戦・時間別戦績と勝率

クラス別戦績
時間別棋戦戦績
8時間棋戦通算46勝10敗(0.8214)
棋戦別棋戦戦績
王将戦通算39勝10敗(0.7959)

菅井竜也八段との過去対戦結果【13勝4敗】

※※横にスクロールできます※※

対局日対局時クラス
藤井聡太
対局時クラス
菅井竜也
勝敗手番戦型手数棋戦名
162024/1/27.28名人A
向かい飛車94手第73期王将戦七番勝負第3局
152024/1/7.8名人A三間飛車118手第73期王将戦七番勝負第1局
142023/9/9名人A四間飛車90手第44回JT杯二回戦第2局
132023/5/28AA後(千)三間飛車163手第8期叡王戦五番勝負第4局
122023/5/6AA三間飛車115手第8期叡王戦五番勝負第3局
112023/4/23AA三間飛車147手第8期叡王戦五番勝負第2局
102023/4/11AA三間飛車156手第8期叡王戦五番勝負第1局
92022/11/26B1A先手中飛車109手第1期新銀河戦
82022/8/10B1Aゴキゲン中飛車103手第81期A級順位戦
72020/7/18B2A四間飛車112手第41回JT杯
62020/4/10B2B1三間飛車146手第61期王位戦紅白L
52020/3/31B2B1後(千)四間飛車164手第91期棋聖戦挑決T
42020/1/19C1B1ゴキゲン中飛車168手第13回朝日杯本戦
32019/5/31C1B1後(千)ゴキゲン中飛車94手第32期竜王戦4組決勝
22018/9/3C1B1ゴキゲン中飛車133手第44期棋王戦挑決T
12017/8/4C2B1ゴキゲン中飛車81手第67期王将戦一次予選

↓どんな対局だったかざっくりまとめてます^^

2024/2/7.8※第73期王将戦七番勝負第4局

三間飛車からの角交換型急戦、手厚い差し回しで藤井王将が1日目からリードを広げ完勝、121手まで、菅井八段投了。

2024/1/27.28※第73期王将戦七番勝負第3局

封じ手前、判断がつかないまま指して、悪くしてしまったとのこと、その辺り~藤井王将ペースとなりましたが、菅井八段も諦めず、勝負手55.▲56角で猛攻を続けます。

その後、藤井王将は「と金を」払われる順をうっかりしていたとのことで、56角の勝負手が生きる展開へ。

形勢は一時互角程度(60-40くらい)にはなったものの、その後再び形勢差は開き、後手の攻守が難しく、投了止む無しと判断、94手まで、菅井八段投了、藤井王将の完勝。

2024/1/20.21※第73期王将戦七番勝負第2局

局後インタビューで敗着を問われ、菅井八段「同銀と取る手しか考えてなかったのに、なんで45桂と指してしまったのか、自分でも驚いています。」とのこと。

そこからは藤井王将の完勝譜、113手まで、菅井八段投了。

2024/1/7.8※第73期王将戦七番勝負第1局

戦型は三間飛車からの対抗形、中盤が長く2日目午後~ようやく駒がぶつかる展開へ。

終盤戦、藤井王将持ち時間5分程に対して、菅井八段は1時間強の残り時間という状況、飛車角の押さえ込みで局面は複雑化し、菅井八段が局後に悔やんだ指し手、79.▲48銀と守りを優先したところ辺り~藤井王将ペースへ、そのまま120手まで、菅井八段投了。

2023/9/9※第44回JT杯二回戦第2局

序盤は互角の展開、中盤の攻防で菅井八段にミス、局後のインタビューにて「今日の将棋は一番急所の局面で間違えてしまって、そこがすごく残念だった」とのこと。

その後は藤井竜王・名人の手厚い指し回しで優勢拡大、菅井八段の猛攻を凌いで118手まで、菅井八段投了。

2023/5/28※第8期叡王戦五番勝負第4局

1局目は、10時51分に44手で千日手成立。

感想戦にて藤井叡王は「2局目は負けでした」と、菅井八段は「千日手にした後にムチャクチャ後悔しました」と苦笑されていた様子でしたが、局面が難解、両者打開せずに18時32分に「2千日手」成立。

指し直し3局目は、19時15分に開始。菅井八段、64.▽56歩打を軽視していたとのこと。55.▲52歩打~後手、叡王ペース、終盤は鮮やか22手詰を逃さず、本局は2千日手の末、90手まで、菅井八段投了。

2023/5/6※第8期叡王戦五番勝負第3局

互角の攻防が続き、千日手の筋が表れるも叡王が回避。

それから菅井八段ペースで、一時は優勢になるも局面は超難解。

再度千日手筋も示されましたが、叡王の117.▲22角が絶妙手で、流れが変わり局面は混沌。

局後には、このとき局面が難しく、どう受けるべきか分からなかったとのこと。菅井八段は95歩~攻め合いにでましたが、そこが勝負の分かれ目となり163手まで、菅井八段投了。

2023/4/23※第8期叡王戦五番勝負第2局

42.▽86歩の突き捨て~穴熊未完成で中盤の攻防になり、菅井八段ペース。

叡王の方に途中軽視があった様子で、収拾がつかなくなってしまったという完敗局となりました。115手まで藤井叡王投了。

2023/4/11※第8期叡王戦五番勝負第1局

持久戦模様の戦いから徐々に藤井叡王ペース。

早い段階で藤井叡王が分将棋に入りましたが、手数は長いながらも正確な指し回しで完勝、147手まで、菅井八段投了。

2022/11/26※第1期新銀河戦

形勢は互いに1歩も譲らず、上下しながら終盤戦へ。

105手目で、菅井銀河が金を取らず、歩の成り捨て。ここから形勢が藤井竜王ペース。

そのまま156手の熱戦の末、菅井銀河投了。

2022/8/10※第81期A級順位戦

序盤から竜王ペースで進んでいましたが、途中誤算があったとのこと(恐らく48.▽56桂打etc)。

そこからの指し回しで一旦互角程度に戻るも、再び菅井八段ペースへ。

菅井八段は難解な将棋で「形勢判断が難しい将棋だった」ということでしたが、109手まで、藤井竜王投了。

終わってみれば、菅井八段の完勝だったのでは、、、という将棋。

2020/7/18※第41回JT杯

棋聖奪取後、初対戦でしたが103手まで、藤井棋聖(当時)の完勝。

2020/4/10※第61期王位戦紅白L

難解な中盤のねじり合いから、角2枚を見捨て、15歩~端攻めをした藤井七段(当時)の構想が良かったようです。

終盤は正確な寄せで差を広げ一気に寄せ切り112手まで、藤井七段(当時)の勝利。

2020/3/31※第91期棋聖戦挑決T

この対局は千日手となり、指し直し局藤井七段(当時)は後手番。

第1局目の残り時間、藤井七段(当時)は3分、菅井八段は1時間32分。

藤井七段(当時)の残り時間が1時間になるように両者57分追加しての対局へ。

千日手で後手番になるも、持ち時間も少なく、最後は複雑な寄せを読み切って146手まで、藤井七段(当時)の勝利となりました。

2020/1/19※第13回朝日杯本戦

藤井七段(当時)がやや指しやすい~先に秒将棋へ。

難解な局面、終盤正確な指し回しで差を広げ、菅井七段(当時)の攻めを受けきり168手まで、藤井七段(当時)の勝利となりました。

2019/5/31※第32期竜王戦4組決勝

互いに少しずつ誤算があり、千日手となりました。

千日手局は、持ち時間菅井七段(当時)⇒1時間51分、藤井七段(当時)⇒1時間。

菅井(当時)七段得意の中飛車になりましたが、藤井七段(当時)が菅井七段(当時)の指し手を巧みに抑え込んで優勢へ。

菅井七段(当時)の勝負手で際どい1手違いも正確に対応し、藤井七段(当時)が寄せ切り、94手まで、藤井七段(当時)の勝利になりました。

2018/9/3※第44期棋王戦挑決T

本局、形勢だけを見ると序盤、中盤藤井七段(当時)持ちの局面が続いていますが、菅井王位(当時)は時間もほとんど使わず、かつ大きなミスもしない。

終盤戦では持ち時間差2時間強、藤井七段(当時)は秒読み・・・

完成された強さを改めて見せつけられたような対局でした(◎_◎;)

指し手の難解な局面が続き、正確に指し続けるのに時間を使わされた?ような・・・正確に指したと思えば、数分(最長19分)で返され、読みの精度以上に経験値で差が出たような・・・・

そんな菅井王位(当時)は自身の力を出し切れた対局だったとのこと。

対局は菅井王位(当時)の得意とする先手中飛車、後手番ながらもその土俵で戦った藤井七段(当時)でしたが133手まで、菅井王位(当時)の勝利となっています。

2017/8/4※第67期王将戦一次予選

菅井七段(当時)の穴熊が完成する前に攻めた藤井四段(当時)でしたが、序盤戦から菅井七段(当時)の作戦勝ちという展開で攻めも苦しくそのまま81手まで。

藤井四段(当時)の終盤力も発揮させずに、菅井七段(当時)の完勝となった対局です。

対局後、藤井四段(当時)は・・

途中から一直線の展開で、はっきり負けにしてしまった。本局は完敗です。読みの精度も欠いてしまった。菅井先生の強さを感じました

現状の実力不足としか言いようがない。負けは全て自分の実力不足に起因するものです

対する菅井竜也七段(当時)は記者から藤井聡太四段(当時)の印象について・・・

難しい局面で苦しくなると思い、踏み込みました。ただ、1局やっただけでは分からない。でも終盤が強いと思っていたので用心はしていました

(重圧は)特になく、いつも通りに指したつもりです

とコメントされてました。

※序盤戦~作戦勝ちと思われたようです

現役のB級1組以上の実力者との対局は公式戦では初となったこの対局、藤井聡太四段(当時)の最後の、頭をガクっと下げる姿が幾度か見られ・・

注目の対局となりましたが、藤井聡太四段(当時)の王将戦は惜しくも敗退となり、改めて菅井七段(当時)の強さを感じさせられた対局でした。

中継情報

携帯アプリが9:00~
AbemaTVで恐らく8:30~