第91期棋聖戦五番勝負第3局、藤井聡太七段(現二冠)vs渡辺明三冠の対局模様をまとめています。

本日勝利すれば、新棋聖誕生でしたが、次局に持ち越しとなりました。

142手まで、藤井七段(当時)投了。
 
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目次

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藤井聡太七段(現二冠)VS渡辺明三冠、対局結果

先手番:藤井聡太七段(現二冠)

後手番:渡辺明三冠

戦 型:角換わり腰掛け銀
先(27勝3敗-勝率:0.9000)
※3敗は豊島二冠、山崎八段、近藤七段

藤井聡太七段(現二冠)の戦型データを確認する

~20手目

 
20手目棋譜
20手目
残:藤井七段(当時)⇒3:58 渡辺三冠⇒3:56

~40手目

21.▲68玉
22.▽74歩
23.▲96歩
24.▽94歩
25.▲37桂
26.▽42玉
27.▲47銀
28.▽14歩
29.▲16歩
30.▽73桂
31.▲48金
32.▽81飛
33.▲29飛
34.▽62金
35.▲56銀
36.▽54銀
37.▲66歩
38.▽63銀
39.▲79玉
40.▽52玉

 
40手目棋譜
40手目
残:藤井七段(当時)⇒3:54 渡辺三冠⇒3:52

38.▽63銀と手待ちをして後手は千日手狙い模様。

~60手目

41.▲88玉
42.▽42玉
43.▲45桂
44.▽22銀
45.▲35歩
46.▽同歩
47.▲65歩
48.▽同歩
49.▲55銀
50.▽33桂
51.▲18角打
52.▽36角打
53.▲同角
54.▽同歩
55.▲53桂成
56.▽同金
57.▲62角打
58.▽61桂打
59.▲64歩打
60.▽52銀

 
藤井七段(当時)、作戦の岐路でしたが、43.▲45桂と攻める展開を選択。

渡辺棋聖は44.▽22銀と引かれました。

60手目棋譜
60手目
残:藤井七段(当時)⇒3:34 渡辺三冠⇒3:42

~80手目

61.▲24歩
62.▽同歩
63.▲53角成
64.▽同桂
65.▲54銀
66.▽25桂
67.▲63歩成
68.▽同銀
69.▲同銀成
70.▽37歩成
71.▲同金
72.▽86歩
73.▲同歩
74.▽87歩打
75.▲同玉
76.▽85歩打
77.▲26金
78.▽44角打
79.▲85歩
80.▽86歩打

 
共に研究十分、異例のスピード指しです(;´∀`)

昼休前棋譜※76.▽85歩打
76手目
残:藤井七段(当時)⇒2:37 渡辺三冠⇒3:26

AbemaAIは先手55%、後手45%。

お昼は、渡辺三冠「天ぷら御膳」、藤井七段(当時)「冷豚しゃぶサラダ定食」。

すでに終盤戦(^▽^;)午後~は1手1手長考合戦?

80手目棋譜
80手目
残:藤井七段(当時)⇒2:09 渡辺三冠⇒3:08

~100手目

81.▲同銀
82.▽99角成
83.▲77桂
84.▽98角打
85.▲97玉
86.▽89角成
87.▲同飛
88.▽同馬
89.▲88金
90.▽99飛打
91.▲98銀打
92.▽67馬
93.▲64角打
94.▽95歩
95.▲同歩
96.▽92香打
97.▲53成銀
98.▽31玉
99.▲94桂打
100.▽同香

 
※藤井七段(当時)は、83.▲77桂辺りまでは研究、ただ、難しい展開とは思っていた、その後99飛と打たれて対応が解からなかったとのこと

86.▽89角成まで、「同飛」と切るか「88金」と打つか2択のところで87.▲同飛、先手も駒を持ち、後手の方にも迫れる手が出てきたので、ここを凌げば攻めのターンへ。

89.▲88金を見て、森内九段「ひぇ~寄るんですか、これは強い手ですね、角持ったら後手陣が詰むんですかね・・角が入るとですね、53成銀~詰む可能性も・・ちょっとは出てきますかね」

「これは指せる人あんまりいないですよ、この金寄るんだったらさっき88金と寄る人多いでしょうし、これは危ないから止めておこうという人が多いと思いますね。」

中村女流「これで受け切れているという判断なんですか・・?」

「そうですね・・ちょっと前から腹をくくってたのか、読み切ってたのか分かりませんけど、相当な裏付けがあることは間違いないですね。」

AbemaAIは先手49%、後手51%となってます、形勢ソフト(水匠2)は-42。

「同馬⇒同玉で飛車を側面に打たれたときに、68歩と打てるのが先手の自慢なんですよね。」

同馬⇒同玉⇒(38飛とか仮に打ったとして)⇒78銀と受けたりすると金を67に絡まれて、これは先手にしては良くて千日手みたいになってしまう、なので銀を打たずに68歩とするのが何か良さそう。

更に飛車で取らせて(68飛成)、78金と弾くと、先手を取れる、98金はあるけど、87玉と上がって凌げるという判断なんだと思いますとのこと。

他には・・

森内九段「99飛打だと、銀とかで弾くんですか・・(98銀)、同飛成⇒同金・・・ちょっと寄せるの大変・・95歩とかあるんですけど、後手の方も強烈にプレッシャーがかかってるんで、例えば95同銀とかで取ったとしても、後手寄せ切らないと負けてしまうので、詰めろじゃないと先手から何か手が回ってきますんでね・・ちょっと手番を渡したら後手玉は嫌な感じですね・・」

手番が先手にくれば先手ペースになるので、この辺り含めて渡辺三冠が少し考えるのでは?⇒90.▽99飛打とされました。

※局後、森内九段は89.▲88金が見えにくい手、この辺りで研究は逸れたと思っていたので、新たに指し手を考えれられたと思っていたとのこと、渡辺三冠はその先まで深く研究されていたようです

※99飛以外には79馬など他の手もあるので、そちらの方を読まれていたかもですが、局面が複雑なのでなんとも・・・とのこと

※(どの辺りまで研究?)渡辺三冠は、90.▽99飛打までは考えたことのある局面だったとのこと、ただ先手の指し手も広いので具体的に研究していたかというと、そうでもなさげでした^^;

AbemaAI先手54%、後手46%。

藤井七段(当時)、87玉か98銀か・・・高見七段は98銀推奨、Abemaソフトは87玉推奨・・ただ、やりにくい手です。

森内九段「普通は98銀と打っちゃいそうですけど、ここを掘り下げるってすごいですよね、恐らく87玉を読まれていると思うんですが。」

藤井七段(当時)約1時間20分の長考で、87玉を無理筋と判断か?91.▲98銀打とされました、持ち時間差は約2時間。

※やっぱりここは87玉でOKだったようですが・・・そうしたとして局面難解

96.▽92香打まで、AbemaAIは完全互角。

中継先の杉本八段・・

今日の和服は自前で、師匠・杉本昌隆八段「藤井七段(当時)にメッセージは?」と聞かれ「そろそろ散髪したら」・・・笑・・今?

97.▲53成銀の王手に31玉と逃げた局面で、藤井七段(当時)残り時間10分切り、対する渡辺三冠は残り約2時間。。。局面は難解。

43成銀では無理筋?(先手玉に一瞬詰み筋が?)99.▲94桂打で(回避?)受けに回る展開へ。

100手目棋譜
100手目
残:藤井七段(当時)⇒0:08 渡辺三冠⇒1:43

~120手目

101.▲同歩
102.▽同香
103.▲95歩打
104.▽85桂
105.▲同銀
106.▽93桂打
107.▲82歩打
108.▽85桂
109.▲同桂
110.▽79銀打
111.▲87金
112.▽78馬
113.▲94歩
114.▽86歩打
115.▲43成銀
116.▽42歩打
117.▲32成銀
118.▽同玉
119.▲34香打
120.▽33歩打

 
103.▲95歩打まで、AbemaAIは先手37%、後手63%。。。さらに、109.▲同桂で先手70%、後手30%。。攻めを優先するのか、上へ逃げる順を優先するのか?という局面だったんですが、攻めを優先された様子。。86玉の方が粘れたかも・・・残り時間も3分だったので・・・

111.▲87金、後手優勢。

渡辺棋聖、候補手にない112.▽78馬、形勢は優勢のまま、藤井七段(当時)も読みになかったのでは・・・・?さらに持ち時間は2分なので、より厳しめかと。。

※普通は86歩、96歩とかを打って、玉を上がらせて飛車で銀を取るというのが一般的な攻め方。ただ、97金打とか粘られたときに、明確な寄せがないといけないので、ちょっと危険とみてこうされたのでは・・とのこと。

そして、受けが効かなくなりまして・・115.▲43成銀。

120手目棋譜
120手目
残:藤井七段(当時)⇒0:01 渡辺三冠⇒0:26

~140手目

121.▲44桂打
122.▽23玉
123.▲33香成
124.▽同銀
125.▲35桂打
126.▽34玉
127.▲45金打
128.▽同馬
129.▲同歩
130.▽87歩成
131.▲96玉
132.▽98飛成
133.▲97香
134.▽同龍
135.▲同角
136.▽同と
137.▲95玉
138.▽86角打
139.▲84玉
140.▽83香打

 
藤井七段(当時)、最後粘り王手(1歩間違えば逆転になるような1手)をかけ続けますが渡辺三冠、時間を慎重に使いひとつも間違わず勝勢のまま。

140手目棋譜
140手
残:藤井七段(当時)⇒0:01 渡辺三冠⇒0:14

~160手目

141.▲同玉
142.▽92銀打
143.▲
144.▽
145.▲
146.▽
147.▲
148.▽
149.▲
150.▽
151.▲
152.▽
153.▲
154.▽
155.▲
156.▽
157.▲
158.▽
159.▲
160.▽

 
142手まで、藤井七段(当時)投了。

投了図
投了図

形勢図(水匠2)
形勢図
※ご参考程度にどうぞ

渡辺三冠の完勝、最善手、次善手を指していても形勢が悪くなっていくような超難解な難しい将棋。。

渡辺三冠の本局に関するブログ
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藤井聡太七段(現二冠)と渡辺明三冠の対局前後のコメント

 

局前(検分の日)インタビュー
  • 藤井聡太七段(現二冠)
  • 『(2連勝について)良いスコアで第3局を迎えられることになりますけど、今まで通り気負わず臨みたいなと思っています。』

    『(初タイトル戦)普段の公式戦以上に多くの方に携わっていただいて対局が実現していると思うので、そういった環境で対局ができることはありがたいことだなと感じています。』

    『(過密)対局は多いですけど、なんというか、ここまで状態を崩さずに来れているので、状態を維持したいなと思っています。』

    『(タイトルホルダーへなるイメージ)それは特に・・やはり番勝負ですし、そうですね、次の第3局もしっかり指したいという気持ちだけです。』

  • 渡辺明三冠
  • 『2局目はあまり良いところがなかったんで、同じような将棋にならないように・・と思うようなところですかね。』

    『(作戦は?)作戦は考えてはいるところですけれども、相手の出方というのもあると思うんで・・』

    『(藤井七段(当時)の印象)長い持ち時間で指すのは初めてだったので、そのあたりで色々解かってきたことはありますけども、それを(笑)明日活かせるかどうかは、わかりません。(笑)』

    『(抱負)そうですね、まぁ角番という立場ですけども、ここまであまり良いところがないので、明日は、ここまでの2局までよりは良い内容になるように戦えればと思います。』

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太七段(現二冠)
  • 『(角換わり腰掛け銀)はい、角換わりで腰掛け銀にしようかなと思っていました。』

    『(指し手が早かったですが研究でしたか?)途中まで考えたことある形だったんですけど、ただ、そうですね、こちらの玉形が見慣れない形になったのがちょっと、まとめられなかったかなという気がします。』

    『(どの辺りまでが研究?)82.▽99角成、83.▲77桂というのは、まぁ難しいイメージだったんですけど、その後そうですねちょっと90.▽99飛打と打たれて対応が解からなかったです。』

    『(大長考)90.▽99飛打が読みにない手で、形勢としては良い勝負なのかなと思ったんですけど、そうですね、何というか端玉で、あまりない形なので、ちょっとその後、まとめ方が解からなかったです。。』

    『(どの辺りで難しいと?)その後、いくつくかミスが出てしまったかなと思います。』

    『まぁ今日の将棋の内容を反省して次に繋げられればと思います。第4局がすぐにあるので、良い状態で臨めればと思っています。』

    『(対局中の心境)自分としては、普段通り対局に臨めたかなと思うんですけど、途中ミスが出てしまったのは実力かな・・と思います。』

  • 渡辺明三冠
  • 『(角換わり腰掛け銀)本局の本命、(研究は?)午前中のは研究の範囲です、それ以降は先手の対応も広いんで・・・90.▽99飛、打った辺りまでは考えたことがあったんですけど、変化が広いんできちんと調べては・・・手ごたえというか、そのあたりは予定としてやってるんで、合い駒なら逃げて・・』

    『(勝ちを意識したところ)78馬と入ったところは、指しやすいと思ったんですけど、終盤はちょっと読んでない手がいっぱいあったんで、ちょっとその辺りは・・はい・・』

    『(次局)とりあえず、ひとつ凌ぐことができたんで、角番ですけども・・この勢いで来週また頑張れればなと思います。』

    『(どのような気持ちで本日対局を?)状況が苦しかったんで、開き直ってというか思い切って、行こうかなというか、決めていたところはどんどん指してという感じで行こうかなと思っていたんですけど・・』

    『(どんな将棋でした?)作戦が当たったところがあるんで、勝ち方の部類としては良いものではないんでしょうけど、まぁ角番だったので、あまりそういう贅沢を言える状況ではなかったかなと思うんで、結果に満足して次に向かいたいと思います。』

    『(終盤の慎重に指したところの意識は?)想定を外れた後はいきなり終盤戦という難しい将棋で、時間がないと分が悪いなと思っていたので、作戦としてはそういう感じで進めていたので・・はい。』

    『(終盤の詰むかどうかの局面)上に逃げられるのをうっかりしていたんで、時間があったので冷静になれたという、そういうところはありました。』

藤井聡太七段(現二冠)の次の対局予定※王位戦番勝負第2局

【7月13.14日】VS木村一基王位【第61期王位戦番勝負第1局】

◆第2局 7/13.14(月・火)北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」
◆第3局 8/4.5(火・水)兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」
◆第4局 8/19.20(水・木)福岡県福岡市「大濠公園能楽堂」
◆第5局 8/31.9/1(月・火)徳島県徳島市「渭水苑」
◆第6局 9/14.15(月・火)神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
◆第7局 9/28.29(月・火)東京将棋会館

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各8時間
時間別戦績
8時間棋戦通算4勝0敗(1.0000)
対局場所
北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」
開始時間
9:00~
リーグ表

過去対局

※非公式戦含
※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2019/7/1.2 B1 角換わり腰掛け銀 95手 第61期王位戦七番勝負第1局 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 75手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 相掛かり 97手 第2回AbemaT 棋譜
2019/7/14 A 角換わり腰掛け銀 85手 第2回AbemaT 棋譜
2019/5/25 A 角換わり腰掛け銀 129手 瀬戸将棋まつり 棋譜

 

中継情報

携帯アプリは9:00~
AbemaTV(1日目)8:30~
※解説者:中川大輔八段、八代弥七段
※聞き手:本田小百合女流三段、飯野愛女流初段
AbemaTV(2日目)8:30~
※解説者:郷田真隆九段、戸辺誠七段
※聞き手:伊藤沙恵女流三段、和田あき女流初段
王位戦中継棋譜はこちらでも確認可能です
 
となっております.+:。(´ω`*)