8月15日に王位戦予選第1回戦で藤井聡太四段VS小林健二九段の対局がありました。
先手は小林健二九段、後手藤井聡太四段。
持ち時間は4時間。
結果は120手まで、藤井聡太四段の勝利です。
↓8大タイトル戦現状
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王位戦予選第1回戦対局結果と棋譜
先手の小林健二九段は序盤戦、記録係と雑談をしながらの対局となっていました(;^_^A
年配棋士になるとよく見られる光景なのだそうです。
しかし雑談の余裕もあったのもつかの間・・・
小林健二九段は矢倉戦へ持ち込もうとしていたようですが・・・
駒組前に後手の藤井聡太四段が攻撃を開始。
序盤で小林健二九段が雑談しながら突いた2六歩を、藤井聡太四段が見逃さなかったという形ですかね。。
11:05頃棋譜
小林健二九段、記録係との雑談する余裕はすぐになくなりました(;^_^A
形勢はそこまで大差はありませんが、若干藤井聡太四段有利の状況。
進行が早い対局になってしまい、1手1手が重要になってきます。
お昼休憩に入りましたが、小林健二九段かなりの長考へ。
お昼休憩時間を入れると80分ほどの長考です。
小林健二九段としては形勢を整えて、ゆっくり戦いたい様子。
16時半時点、終盤戦まで藤井聡太四段の手堅い指し回しで、小林九段は良い場面を作ることができない状況。
序盤戦を見ていると早々に決着がつくのでは・・・と危惧する場面もありましたが・・・
小林健二九段も形勢立て直しで対局され、終局したのは18時過ぎ。
本日も良い対局となりました!
早い桂馬跳ねから歩得してリードを保つ完勝となった対局となりました。
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藤井聡太四段と小林健二九段対局後のコメント
通常はタイトル戦でのみ着用する勝負服の『羽織はかま』の和装で対局。
ご自身の師匠である(故)板谷進九段への思いもあって、あえて和装対局にされたようです。
※藤井聡太四段の師匠である杉本昌隆七段(現八段)の師匠も小林健二九段と同じ板谷進九段です。
藤井聡太四段のコメント
『序盤に一歩得になりましたが、手損も大きかった。』
『中盤戦も難しい局面もありましたが、最後になって勝ちが見えてきました。』
『タイトルを目指して一局、一局頑張りたいです。』
『本当に小林先生の気合というか、私は板谷先生とは直接、お会いしたことはなかったですが、小林先生の言葉を聞いて東海地方に早くタイトルを持ってきたいという気持ちを新たにしました。』
終戦記念日の対局については・・・
『平和な時代だからこそ将棋を楽しめるので、非常にありがたいことだと思います。』
小林健二九段のコメント
『少し構想がまずかった。藤井四段は強かった。』
『途中盛り返せるかとも思ったが・・・強いですね。来月も対局があるので、次は勝ちたい。』
『師匠が(弟子と孫弟子の対決を)天国で見ていただいていると思い、和服を着ました。』
『願いがかなうなら、板谷先生にこの対局をみてもらいたかった。きっと天国で見てくださっていると思う。』
とコメントされておりました。
小林九段の人柄をも感じさせる感慨深いものがありましたね。。
余談ですが、藤井聡太四段のネクタイ・・・
本日はネイビーに同系色の柄が入っていました☆
お二人とも・・・
藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??
対局日 | 8月22日 |
対局相手 | 大石直嗣六段 |
対局場所 | 関西将棋会館 |
持ち時間 | 各40分 |
開始時間 | 午前10:00~ |
ここで勝利すれば同日に竹内雄悟四段と第3回戦で対局になります。
時間は午後2:00~
↓タイトル戦以外(NHK杯など)の公式戦現状
↓今までの連勝記録や8/22以降の対局予定まとめ