12月7日のC級2組順位戦第7回戦。

藤井聡太四段の対局相手は高野智史四段です。

対局は10時~持ち時間各6時間。

藤井聡太四段は現在6勝0敗

対する高野智史四段は現在5勝1敗

どちらも昇級争いに絡む対局となりそうです。
※どっちも負けられない1戦

145手まで

藤井四段の勝利となりました。

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目次

藤井聡太四段V高野智史四段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太四段後手番:高野智史四段戦 型:雁木

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲4八銀
2.▽8四歩
12.▽4二銀
3.▲7六歩
13.▲4六歩
4.▽8五歩
14.▽6二銀
5.▲7七角
15.▲4七銀
6.▽3四歩
16.▽4三銀
7.▲6八銀
17.▲5六銀
8.▽3二金
18.▽5四歩
9.▲7八金
19.▲2五歩
10.▽4四歩
20.▽3三角

 
角換わりの流れだったのですが・・・

高野四段の10.▽4四歩で角道を止められ、意表をつかれた様子で藤井四段一瞬天を仰ぎました(^-^;
※そうきたか・・という感じ

高野四段は雁木模様で対局です。

角道を止められてからは藤井四段の方がじっくり考えて指している印象。

出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲6九玉
31.▲9六歩
22.▽5三銀
32.▽7三桂
23.▲7九玉
33.▲6六歩
24.▽7四歩
34.▽6三金
25.▲4八飛
35.▲6七銀上
26.▽9四歩
36.▽6二玉
27.▲5九金
37.▲5八金
28.▽6二金
38.▽8一飛
29.▲3六歩
39.▲4九飛
30.▽6四歩
40.▽2二角

 
藤井四段は右四間飛車模様の構えに。

ここから、高野四段の長考が目立ち始めました。
※予想していなかったのでしょうか?

高野四段の28.▽6二金でお昼休憩前へ

出典:連盟モバイル

解説では高野四段の28.▽6二金が珍しい手、見たことがない、面白いetc言われております。
※悪手という訳ではありません(通常雁木なら▽5二金)
※桂馬を活用させるための策

対局は、序盤の勝負どころ。

高野四段かなり研究をされてきている印象です。

対局は容易ではない、ただならぬ雰囲気が漂っています。

藤井四段は高野四段の28.▽6二金で大長考へ入り、一番濃厚と言われてた29.▲3六歩。
※53分の長考でした

大長考返しで、高野四段30.▽6四歩。
※同じく53分の長考

解説の小林七段曰く藤井四段は関西では『あれは化け物』と言われているとのこと(^-^;

形勢はほぼ互角です。

出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲3七桂
51.▲8八玉
42.▽3三桂
52.▽5三金
43.▲2九飛
53.▲7七桂
44.▽3一角
54.▽8六歩
45.▲4七銀
55.▲8六同歩
46.▽4二角
56.▽8六同飛
47.▲5六歩
57.▲8七金
48.▽7二玉
58.▽8三飛
49.▲6八角
59.▲8六歩
50.▽6二銀
60.▽6三銀

 
状況がかなり膠着。

17時前時点で、戦いが始まっていません( ゚Д゚)

終局は深夜の可能性&千日手の可能性も・・

やっと駒がぶつかりました(54.▽8六歩~)が本戦はまだ・・・

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲2四歩
71.▲5七角
62.▽2四同歩
72.▽6二玉
63.▲2四同飛
73.▲6八金
64.▽2三歩
74.▽8一飛
65.▲2九飛
75.▲9八香
66.▽5二金
76.▽5一玉
67.▲1六歩
77.▲9五歩
68.▽5三角
78.▽9五同歩
69.▲1五歩
79.▲9九飛
70.▽2二金
80.▽6五歩

 
対局は中盤戦。

長い長いねじり合いが続いております。

77手目で▲9九飛も検討されていましたが、藤井四段はその前に▲9五歩。

どこで攻めることができるのだろう?

という状態から、ようやく・・・

形勢はほぼ互角なのですが、藤井四段の方が9筋から攻めに入り指しやすそうな局面でしょうか。

高野四段1時間の長考で80.▽6五歩。
※糸谷八段もここで80.▽6五歩としてカウンターを狙うしかないと解説

出典:連盟モバイル

対局は終盤戦入り口?

残り時間藤井聡太四段1時間30分程度、高野四段25分程度となってます。

大事な局面なので、藤井四段も長考へ入られると思われます。
※間違うと負けです

と思いきや意外に早い15分で81.▲6五同歩。

形勢は互角です。

81手~100手目棋譜

81.▲6五同歩
91.▲7三桂成
82.▽4二玉
92.▽7三同飛
83.▲7八玉
93.▲6五歩
84.▽8五歩
94.▽8三飛
85.▲8五同桂
95.▲6四桂
86.▽6五桂
96.▽8五歩
87.▲4八角
97.▲8五同歩
88.▽8三飛
98.▽8六歩
89.▲6六歩
99.▲8六同歩
90.▽8四歩
100.▽6四銀

 
82手目で▽8五歩が濃厚でしたが、高野四段は82.▽4二玉。
※この1手はどうなんでしょうか・・

藤井四段は83.▲7八玉と寄れたので助かりました。

高野四段の88.▽8三飛で藤井四段が長考へ。

残り時間は藤井四段40分ほどに対し、高野四段は1分です。

形勢はほぼほぼ互角(やや藤井四段持ち?)に対し、持ち時間の差は気になるところです。

高野四段の82.▽4二玉でどうか?

というところでしたが、88.▽8三飛が好手で少し盛り返した感じです。

形勢差が少し縮まりました。

90手目あたりで高野四段秒将棋に入られました。


出典:連盟モバイル

後手陣は堅いです。

分将棋に入られていますが指し手が的確。

互いに読み筋とは違う指し手を指し合っているような状況で、特に高野四段に意表を突いた手が多い気がします。

101手~120手目棋譜

101.▲6四同歩
111.▲6七玉
102.▽9四桂
112.▽9八桂成
103.▲8七金
113.▲7七金
104.▽6四角
114.▽8五香
105.▲6五歩
115.▲7七金寄
106.▽5三角
116.▽8六歩
107.▲8四歩
117.▲9七桂
108.▽6三飛
118.▽8七歩成
109.▲6六銀
119.▲8五桂
110.▽8六桂
120.▽7七と

 
高野四段の強い粘りの局面。

藤井四段も追い込まれますが、114.▽8五香は▽8六歩の方が有力だったようです。

ここから流れを持っていかれずに・・・

藤井四段117.▲9七桂で、優勢へ。
※解説陣も素晴らしい1手と評価
※大駒取り返せます

出典:連盟モバイル


出典:連盟モバイル

121手~140手目棋譜

121.▲7七同金
131.▲9九飛
122.▽9三桂
132.▽7七金
123.▲6四香
133.▲7七同玉
124.▽8五桂
134.▽8五桂
125.▲6三香成
135.▲6七玉
126.▽7七桂成
136.▽8六角
127.▲7七同銀
137.▲5九角
128.▽6三金
138.▽6六香
129.▲8一飛
139.▲6六同玉
130.▽8七金
140.▽5九角成

 
藤井四段勝勢。

131手目で藤井四段、分将棋へ。

141.▲3一銀
142.▽5三玉
143.▲5一飛成
144.▽5二銀
145.▲4三金

145手まで。

大熱戦の末、高野四段投了となりました。

出典:連盟モバイル

ほぼ互角の長いねじり合いが続き、117手目の9七桂が好手となり流れが一気に藤井四段になりました。
※高野四段は9七桂は読み筋になく、さらに分将棋であることから次の指し手を考える十分な時間もなかった

本局は互いに意表をつく指し手が多かったのか、長考がかなり目立ちました。

夕方まで駒もぶつかっていないという順位戦ならではのじっくりとした展開へ。

分将棋に入ってからの高野四段の指し手がまた的確で、互角の状態が続きましたが、大熱戦の末、藤井四段7連勝。

高野四段の粘りの強さもあり、最終盤まで形勢が難しい大熱戦。

糸谷八段は高野四段の終盤の粘りはお手本のようだと解説されておりました。

どちらが勝ってもおかしくない対局でしたが、藤井四段145手で勝利。

藤井四段、高野四段お疲れ様でした。。

藤井聡太四段と高野智史四段の対局前後のコメント

藤井聡太四段

『ここまで結果を残すことが出来たので残り3戦もベストを尽くして戦いたいです』

順位戦次戦の対局相手

藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??

【12月10日】VS稲葉陽八段【NHK杯】

 

棋戦名 NHK杯
対局放送日 12月10日
対局相手 稲葉陽八段
対局場所 スタジオ
持ち時間 各10分
開始時間 午前10:30~

※10分切れたら1手30秒未満・他に各10分の考慮時間あり
(チェスクロック使用)
 
★中継情報

  • 携帯アプリありません
  • ニコ生放送ありません
  • Abema放送ありません
  • NHKで10:30~放送

※対局収録済

 

【12月10日】VS久保利明王将(現九段)【プレミアムフェス】

★中継情報

  • 当日の模様は将棋プレミアムで完全生中継

※視聴対象:ゴールド会員 or 1day会員←オススメ(*゚▽゚*)

将棋プレミアムフェスin名古屋
久保利明銀河 vs 藤井聡太四段
日時:12月10日(日)13時開始予定
久保銀河と藤井四段が出演する『将棋プレミアムフェスin名古屋』の模様を生中継。
トークショー&特別対局の豪華2本立て。
解説は鈴木大介九段、聞き手は藤田綾女流二段。


 
となっております.+:。(´ω`*)