第70期王将戦挑戦者決定リーグ、藤井聡太二冠vs羽生善治九段の対局模様をまとめています。
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目次
藤井聡太二冠VS羽生善治九段、対局結果と棋譜
先手番:藤井聡太二冠後手番:羽生善治九段戦 型:横歩取り
先(5勝6敗-勝率:0.4545)
~20手目
豊川七段によると、鼻血ブーの王将リーグメンバーだそうです^^笑
~40手目
21.▲37桂
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22.▽22歩打
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23.▲38銀
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24.▽72銀
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25.▲96歩
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26.▽82飛
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27.▲84歩打
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28.▽23金
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29.▲33飛成
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30.▽同桂
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31.▲66角
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32.▽64歩
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33.▲77桂
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34.▽32玉
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35.▲56角打
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36.▽44歩
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37.▲95歩
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38.▽54歩
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39.▲94歩
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40.▽同歩
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28.▽23金、前例は2018年新人王戦(高見泰地六段(当時)vs大橋貴洸四段(当時))⇒結果は後手勝(▲35飛⇒▽84飛⇒▲25飛⇒▽86歩⇒▲85歩・・)、羽生九段の用意の手?
午前中早々に飛車を切る激しい展開となりました(29.▲33飛成)
豊川七段「おおっキリマンジャロ、飛車切りですよ!」
「対局室の映像では、羽生先生の下座カゲキですよ〜」
※下座カゲキ・・解かる人少なそうな・・^^笑
33.▲77桂まで、昼休へ。
昼前棋譜※33.▲77桂
残:藤井二冠⇒2:57 羽生九段⇒3:36
昼食は藤井二冠「肉豆腐キムチ」、羽生九段「鶏むね肉のバターポン酢焼き」共に鳩やぐら。
豊川七段が奨励会の頃から追いかけている記者の方に尋ねたところ、全く調子に乗らない、調子に乗らないって言い方は変ですけど、普通これだけ勝ったりしたら有頂天、天狗になったりする、そんなところがまるでないとのこと。
豊川七段「自然体だから一局の勝ち負けじゃない、目指しているところが違うんでしょうね、こう言ったところは天性」
豊川七段は35手目、イチロー(16歩)ではないか?だそうです^^⇒35.▲56角打
※ちなみに水匠2で、16歩、56角、どちらもほぼ互角程度
~60手目
41.▲92歩打
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42.▽同香
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43.▲93歩打
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44.▽同香
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45.▲85桂
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46.▽55歩
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47.▲同角
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48.▽84飛
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49.▲86歩打
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50.▽35歩打
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51.▲93桂不成
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52.▽同桂
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53.▲44角
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54.▽48歩打
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55.▲同金
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56.▽86飛
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57.▲29香打
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58.▽89飛成
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59.▲23香成
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60.▽同歩
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藤井二冠、47.▲同角⇒ソフト推奨手が83歩成、23角成、93桂成etc
※この辺り、形勢は差ほど動かないものの、羽生九段ペースになりつつある局面
※54.▽48歩打、この1手を豊川七段が絶賛されていました
↓この48歩についてはこちらの記事をどうぞ
この辺りは、形勢差はないものの、羽生九段ペース。
~80手目
61.▲45桂
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62.▽86桂打
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63.▲53桂成
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64.▽78桂成
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65.▲46歩
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66.▽79龍
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67.▲34角
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68.▽59龍
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69.▲47玉
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70.▽58銀打
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71.▲同金
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72.▽同龍
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73.▲37玉
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74.▽36歩
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75.▲26玉
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76.▽25香打
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77.▲同角
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78.▽15金打
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79.▲同玉
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80.▽24金打
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61.▲45桂⇒24歩打の方が有力・・▽同歩⇒▲45桂⇒▽86桂⇒▲53桂成で詰めろ
※恐らくこの45桂が敗着、さらに68.▽59龍に羽生九段が気づかれ敗勢へ
67.▲34角まで、即詰み、19手詰め、しっかり指せば後手勝ち、先手玉を詰ますか受けるか。
お互い読み切りだと思います。
※評価値が五分に見えていましたが、実は後手勝勢だった様子、67.▲34角も詰めろ逃れのはずで、評価値は次善手で詰み表示なし、指した瞬間に19手詰め
※藤井二冠は肩を落とし気味、62.▽86桂打を見て形勢は悲観されていた様子
80手まで、藤井二冠投了。
※形勢図
※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
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藤井聡太二冠と羽生善治九段の対局前後のコメント
- 藤井聡太二冠
- 羽生善治九段
『29.▲33飛成、考えたことがある順だったんですけど、その後の変化が多いので、難しいという感触ではありました。28.▽23金は、部分的には戻れない形ですが、咎めるのも具体的には難しいのかなと思いました。』
『34.▽32玉の局面で何か組み立てを探したかったんですが、具体的に攻めが解からず、1筋~3筋のあたりで手を作って行ければ良かったんですが・・本譜は端攻めにいったんですけど不発になってしまったので、そのあたりで形勢を損ねたのかなと思います。』
『54.▽48歩~56.▽86飛が見えてなかったので、飛車を裁かれてみると、こちらの角が働く形が難しいので苦しくしまっているのかなと思いました。』
『53.▲44角、その前、そのあたりで損をした感じがあったので、ちょっと組み立てが良くなかったのかなと思います。』
『57.▲29香打の辺りは、やっぱり角2枚盤上にあるんですけど、それがうまく働かないので、苦しい展開かなと思っていました。』
『厳しいスタートになりましたけど、良い状態で次の対局に臨めるようにしたいと思います。』
『一応、この作戦でいこうと思っていたので、事前に考えていた作戦です。』
『(JT杯)もちろんその棋譜も知ってはいたんですが、あまり同じようにやってもうまくいかないと思っていたので、手を変えてみました。』
『29.▲33飛成の角取り、35飛の飛車引き、両方あると思っていました。どちらかは実践でやってみないと解からないと思って指していました。』
『ずっと際どいギリギリの勝負と思って指していました。こちらも危険なので最後までかなりどっちが良いかよく解からないような感じで指していました。』
『54.▽48歩は、ちょっと他の手も分からなかったので、あまり成算があったわけではなかったんですが、思い切ってどうかというところです。』
『勝は?・・・最後詰みが見えてやっと勝ちになったかと思ってたので、それまでは良く解かりませんでした。68.▽59龍を見つけられて、詰み筋に入ったと思いました。』
『リーグ戦のほうは、始まったばかりなので、これからだと思います。藤井さんとの対戦については、今までほとんどチャンスらしいチャンスはなかったので、今回は良かったのかなと思います。』
藤井聡太棋聖の次の対局予定※10/5vs豊島二冠戦(王将L)
【10月5日】VS豊島将之二冠【第70期王将戦挑決L】
対局相手
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クラス別戦績
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過去対局
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持ち時間
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各4時間
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時間別戦績
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4時間棋戦通算81勝24敗、持1(0.7714)
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対局場所
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-
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開始時間
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10:00~
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リーグ表
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過去対局
※非公式戦含
※※横にスクロールできます※※
日付 | 勝敗 | 対局時クラス | 手番 | 戦型 | 手数 | 棋戦名 | 棋譜 |
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2020/9/12 | ● | A | 先 | 横歩取り | 108手 | 第41回JT杯 | 棋譜 |
2019/10/7 | ● | A | 後 | 相掛かり | 171手 | 第69期王将戦挑決L | 棋譜 |
2019/7/23 | ● | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 146手 | 第32期竜王戦本戦 | 棋譜 |
2019/5/23 | ● | A | 後 | 相掛かり | 105手 | 第27期銀河戦本戦 | 棋譜 |
2019/12/07 | ○ | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 89手 | 新人王記念対局 | 棋譜 |
2017/8/24 | ● | A | 後手(千) | 角換わり腰掛け銀 | 87手 | 第43期棋王戦挑T | 棋譜 |
2017/05/04 | ● | A | 先 | 角換わり腰掛け銀 | 92手 | 第24回将棋まつり | 棋譜 |
中継情報
●携帯アプリは9:00~
●AbemaTVなし
●将棋プレミアム9:40~
※今年は¥500/1DAYなしとのこと(ゴールド会員のみ生中継視聴可能)
※解説者&聞き手はまだ未定
●将棋チャンネル9:50~
※ケーブルテレビ、スカパーetc契約必須
となっております.+:。(´ω`*)