第78期C1順位戦、第9局、いよいよです^^♪
藤井聡太七段VS高野秀行六段戦の対局模様をざっくりとまとめます。
本局に勝てばB2昇級⇒99手まで、藤井七段(当時)勝利、最終局待たずにB2昇級決定。
'20年2月4日時点1敗者
14位:佐々木勇気七段
32位:及川拓馬六段
34位:石井健太郎五段
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目次
藤井聡太七段VS高野秀行六段、対局結果まとめ
先手番:藤井聡太七段後手番:高野秀行六段戦 型:角換わり腰掛け銀
角換わり通算40勝7敗(0.8510)
先手番角換わり20勝3敗(0.8695)
今期は7勝1敗(内1敗は竜王戦豊島二冠)
戦型を確認する
対局模様※お昼ごろまで51.▲79玉
角換わりを中心に秋ごろから研究をされていた高野六段ですが、本局は予定通り角換わりとなりました。
46手目までは高野六段もまだまだ研究範囲の様で、スピーディーに局面が進み、その後藤井七段(当時)の47.▲65歩に約30分考慮。
現局面は第76期順位戦C2、瀬川五段vs牧野五段戦で前例あり(先手勝)。
昼休前までの棋譜
残:藤井七段(当時)⇒5:16 高野六段⇒5:08
まだまだ、形勢を気にする段階ではありませんが、一応互角。
藤井七段(当時)はやまがそば:御弁当セット(冷たいうどんのセット)、高野六段はイレブン:サービスランチ(チキンステーキ&白身魚フライ盛合せ)
昼休明け~互いに1時間を超える長考合戦へ
昼休明け~長考合戦中⇒52.▽36歩(約55分)⇒53.▲66歩(約50分)⇒高野六段現在(15:15)長考に入って動かず・・そして54.▽86歩(約71分)⇒同歩の1手かと思いきや45歩の長考で同歩とされました。
※局後、53.▲66歩(約50分)をどうだったかと言われていましたが形勢的には悪くもなく・・対する高野六段はびっくりされたとのこと
藤森五段「同歩に45分考えるあたりが凄いですよね」
その後、54.▽86歩⇒55.▲86同歩⇒56.▽85歩⇒57.▲同歩⇒58.37歩成
↓この58.37歩成を悔やまれていました※余計な一歩を藤井くんあげたこと
63.▲同桂
残:藤井七段(当時)⇒3:24 高野六段⇒2:54
16:40頃、形勢ほぼ互角ですが、藤井七段(当時)が一旦受けへ、高野六段の攻勢を受け切れば、反撃に転じそう。
藤森五段「高野六段の棋風からいっても75歩(急所の攻め)と指されるのではないでしょうか」⇒その通りになりましたが、ペースは藤井七段(当時)。。次の1手がどうなるか・・
65.▲65銀。
藤森五段「同歩のときの長考でこの辺りまで読んでいたんでしょうねぇ・・」
対局模様※夕休前まで65.▲65銀~
残:藤井七段(当時)⇒2:49 高野六段⇒2:35
藤井七段(当時)はイレブン(バターライス)、高野六段はやまがそ(なべ焼うどん)。
夕休前に部屋にひとり残ってボヤいている高野六段を見て・・・
深浦九段「ひとり感想戦をしてますね」(;´∀`)
深浦九段「高野六段は将棋界の縁の下の力持ちで、将棋以外で知らないことがあると高野さんに聞けと言うくらい」
なかなか解説でおもしろいとイジられています。
藤井七段(当時)が席をたつ度に「いやぁ・・」「そっか~」など聞こえてきます。
深浦九段「わたしなら、55銀と指して目をつぶります」⇒夕休明け、55銀とされました。
71.▲33歩
残:藤井七段(当時)⇒1:36 高野六段⇒1:19
対局模様※80.▽67歩~
残:藤井七段(当時)⇒1:22 高野六段⇒1:06
67歩を見て、藤井七段(当時)の方が先に1時間を切りました。
形勢は藤井七段(当時)優勢、解説の藤森五段によると先ほどよりは後手が盛り返している展開、まだまだ解からないとのこと。
確かに・・この67歩を見て、藤井七段(当時)のお顔がちょっと険しくなったような・・・
藤森五段「今までだったら先手は攻めに専念できていましたけど、こうやって67にお札を貼られると気になりますよね、いつでも68銀が見えてるので、実践的には嫌なところついてきたなという気がしますね、反撃というよりかは、ちょっと脅かした手ですけどね、簡単には勝たせませんよと」
馬を作った辺り(89.67角成)~自陣が強化されて先手指しやすい展開へ。
高野六段勝負手?92.▽67銀打とされましたが、藤井七段(当時)馬と逃げずに金取りに93.▲34歩打。
形勢は藤井七段(当時)優勢。
技巧2による形勢判断
※ご参考程度にどうぞ
藤井七段(当時)、B2昇級決定๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐去年が報われた・・
藤井七段(当時)の順位戦次戦は、最終局真田八段戦です。
藤井聡太七段との対局前後のインタビュー
- 藤井聡太七段
- 高野秀行六段
『そうですね、中盤で66歩と打った手がどうだったか・・銀桂交換になって自信ない展開だと思ってたんですが、そうですね玉の遠さを活かして反撃するような展開になって少し指しやすくなったかもしれません』
『(B2)まぁ、やはり前期は上がることができなかったので、今期上がることができて良かったなと思います』
『(ジェット機発言について)そう評価していただけることは嬉しいんですけれども、やはり、これからさらに強くなる必要があるのかなというふうに思っています』
『用意してきたことができたことはできたので、まずまずかと思っていましたが、どこか大局観が・・・夕休前に銀ぶつけられて、ちょっと厳しいかなと。ちょっと調べないとわからないですけど、滅多にないチャンスなので楽しみにしていました。途中から差がついてしまったので残念です。残念ですけれども、一生懸命できたと思います』
『66歩と受けられた手がわたしは考えていない手だったのでびっくりしました』
『(過去のジェット機発言について)それは色褪せることなく、より素晴らしいものになっているのは、成績を見ていただいても間違いないことでしょうし・・私にとってもこの後、対局できるかどうかわからないチャンスだと思うので、非常に楽しみにしてたんですけれども。いい機会だったなと思います』
藤井七段(当時)、高野六段、お疲れ様でした๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
終盤に67歩の勝負手を放ったものの、3三の地点を執拗に攻撃した藤井七段(当時)に及ばず99手までで高野六段が投了。
3三の地点は新藤井エリアだと深浦九段が、藤森五段は藤井ゾーンと言われていました。。
深浦九段「強くなったと言うより隙がなくなった・・(叡王戦で)かなり悪い将棋を自分がひっくり返した事があって、今やったらもう全然そう言う事はありえないでしょうね。あの時から完成はされてましたけど、今ああ言う事やったらもう全駒状態でやられちゃうでしょうね」
高野六段、対局後こども将棋教室でのブログ
藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??
【2月11日】VS千田翔太七段【第13回朝日杯本戦】
対局相手
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B1棋士との戦績
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過去対局
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朝日杯戦績
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通算16勝1敗(0.9411)
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持ち時間
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各40分
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1時間未満棋戦戦績
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通算20勝3敗(0.8695)
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対局場所
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有楽町朝日ホール
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開始時間
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10:30~
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中継情報
10:30~
●AbemaTV9:50~
解説者:未定
聞き手:未定
チケット情報はこちら
●大盤解説会:木村一基王位、上田初美女流四段
決勝は14時30分開始予定
過去対局
藤井聡太七段の2勝0敗中※※横にスクロールできます※※
日付 | 勝敗 | 対局時クラス | 手番 | 戦型 | 手数 | 棋戦名 | 棋譜 |
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2019/6/22 | ○ | B1 | 先手 | 矢倉 | 91手 | 王将戦一次予選 | 棋譜 |
2017/04/17 | ○ | C1 | 後 | NHK杯本戦1回戦 | 90手 | 角換わり腰掛け銀 | 棋譜 |
となっております.+:。(´ω`*)