第33期竜王戦3組ランキング戦、藤井聡太七段VS畠山鎮八段の対局模様をまとめています。

ちなみに右の山「高橋道雄九段VS増田康宏六段」の対局は、高橋道雄九段が勝利されているので勝者は高橋道雄九段との対局が決定しています。

畠山八段との対局は藤井七段(当時)の2勝0敗で、矢倉戦と力戦将棋。

直近10局の対局は畠山八段は3勝7敗と少し不調な様子(どうしたんだろう・・)ですが、藤井七段(当時)は9勝1敗(1敗は王将戦、VS広瀬竜王(現八段))となってます。

過去対局初戦の王座戦では、もちろん僭越ですが・・と言えど中学生棋士、学校の周りを体操着で走っている中学生をたまたま見かけて、こういう人と戦うの?と思い前日からあまり眠れなかったと言われていました(;'∀')昨日は眠れたのでしょうか・・
 

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目次

藤井聡太七段VS畠山鎮八段、対局結果と棋譜

先手番:畠山鎮八段後手番:藤井聡太七段戦 型:角換わり腰掛け銀

角換わり(38勝7敗-勝率:0.8444)
先:19勝3敗(0.8636)
後:19勝4敗(0.8260)
今期角換わり後手番:2勝1敗(1敗は叡王戦村山七段戦)
戦型を確認する

1手~20手目棋譜

1.▲26歩
2.▽84歩
3.▲25歩
4.▽85歩
5.▲76歩
6.▽32金
7.▲77角
8.▽34歩
9.▲68銀
10.▽77角成
11.▲同銀
12.▽22銀
13.▲48銀
14.▽62銀
15.▲78金
16.▽33銀
17.▲46歩
18.▽74歩
19.▲47銀
20.▽14歩

 
20手目棋譜

残:畠山八段⇒4:57 藤井七段(当時)⇒4:59

21手~40手目棋譜

21.▲16歩
22.▽64歩
23.▲68玉
24.▽63銀
25.▲96歩
26.▽94歩
27.▲36歩
28.▽73桂
29.▲37桂
30.▽42玉
31.▲29飛
32.▽81飛
33.▲48金
34.▽62金
35.▲66歩
36.▽54銀
37.▲56銀
38.▽52玉
39.▲79玉
40.▽42玉

 
40手目棋譜

残:畠山八段⇒4:10 藤井七段(当時)⇒4:49

まだまだこれからという感じ、互角。

41手~60手目棋譜

41.▲45桂
42.▽22銀
43.▲75歩
44.▽同歩
45.▲53桂成
46.▽同玉
47.▲74歩打
48.▽44歩
49.▲45歩
50.▽55歩打
51.▲73歩成
52.▽同金
53.▲46桂打
54.▽56歩
55.▲54桂
56.▽同玉
57.▲55銀打
58.▽53玉
59.▲65歩
60.▽86歩

 
42.▽22銀で昼休へ、形勢は互角。
※今日のお昼ご飯は畠山八段⇒にしんやまがそば(やまがそば)、藤井七段(当時)⇒サービスランチ(牛肉てりやき、イレブン)

残:畠山八段⇒3:51 藤井七段(当時)⇒4:49

後手玉が周りに歩しかいない状態で56.▽54同玉、危なっかしいですが、それでも定跡。

※この定跡(55銀)、先手勝(第78期A順位戦、先:糸谷八段VS後:羽生九段)、後手勝(第78期B1順位戦、先:谷川九段VS後:千田七段)

ちなみに谷川九段VS千田七段戦は昨日、谷川九段のB2降級が確定になりました。。

畠山八段は、57.▲55銀打を選ばれました。

糸谷八段、羽生九段戦⇒55銀、53玉、65歩、同歩、54角、82飛、44歩、86歩
谷川九段、千田七段戦⇒55銀、53玉、65歩、同歩、54角、82飛、44歩、43歩

このまま進むと後手勝利、そしてお互いに研究されていると思うので、どちらかがどこかで変化はされるはず・・どこ・・・

藤井七段(当時)、約1時間の長考で60.▽86歩、攻め合いへ。

60手目棋譜

残:畠山八段⇒3:14 藤井七段(当時)⇒3:33

前例では後手勝利でしたが、ここは藤井七段(当時)から手を変えられました。

形勢は互角。

61手~80手目棋譜

61.▲同歩
62.▽87歩
63.▲74歩
64.▽同金
65.▲54銀
66.▽42玉
67.▲53角打
68.▽41玉
69.▲44歩
70.▽42歩
71.▲62角成
72.▽31玉
73.▲63馬
74.▽84飛
75.▲85歩
76.▽同金
77.▲86歩打
78.▽同金
79.▲同銀
80.▽33銀

 
畠山八段、約80分の考慮で、しきりに『いやー‥』と呟かれての63.▲74歩。

※佐藤天九段、60.▽86歩⇒62.▽87歩が藤井七段(当時)らしいとのこと

※感想戦にて、62.▽87歩に対して畠山八段「わたしだったら怖くてできない、まさか・・」

この辺り~藤井七段(当時)ペースに。

※局後感想戦で、畠山八段「65.▲54銀で悪くしてしまったかもしれない、ここで64歩か何かやらなければならなかったかもしれません」

※結局この60.▽86歩⇒62.▽87歩の組み合わせによる、本譜の明確な順は曖昧なまま感想戦終了となりました

67.▲53角打・・(63角が良かった?⇒51飛があると断念された様子で、これでも先手厳しい展開みたい)。

72.▽31玉まで、藤井七段(当時)有利。

残:畠山八段⇒0:57 藤井七段(当時)⇒2:27

夕休、夕食は畠山七段(親なん定食)、藤井七段(当時)(なべ焼きうどん)ともに「やまがそば」。

80手目棋譜

残:畠山八段⇒0:47 藤井七段(当時)⇒2:18

藤井七段(当時)優勢。

81手~100手目棋譜

81.▲24歩
82.▽同銀
83.▲53馬
84.▽61桂打
85.▲64馬
86.▽同飛
87.▲同歩
88.▽57歩成
89.▲同金
90.▽56歩打
91.▲51飛
92.▽22玉
93.▲43銀成
94.▽同歩
95.▲同歩成
96.▽同金
97.▲
98.▽
99.▲
100.▽

 
解説では41桂が候補手として挙がっていましたが、藤井七段(当時)玉から遠い方に84.▽61桂打、優勢のまま。

96.▽同金まで、畠山八段投了となりました。

投了図

技巧2による形勢判断。

※ご参考程度にどうぞ

次戦は、高橋道雄九段と対局になります。

藤井聡太七段との対局前後のインタビュー

 

コメント

  • 藤井聡太七段
  • 『こちらの玉が薄い形で戦いになり、きわどい将棋かなと思っていたんですけど、こちらの玉を安全にすることができてペースを掴むことができました。』

    『今期も上を目指して1局1局戦っていけたらなと思います。』

  • 畠山鎮八段
  • 『居飛車党の人なら一番研究している一番激しい形で、いくつか攻め筋があったんですが、本譜はちょっと重くなってしまったかと思うんですけど。。』

    『残念な結果ですが、次戦以降も立て直してしっかりがんばるしかありません。』

危ないはずの後手がいつの間にか指しやすくなっていたような将棋。

中盤戦、86歩⇒87歩の組み合わせが藤井七段(当時)らしいと佐藤天彦九段が言われてました。

そのあたり~形勢は藤井七段(当時)ペース、思ったより畠山八段の攻めが繋がらなかったようです。

攻防見込みなしとして、96手まで藤井七段(当時)勝利になりました。

初解説の渡辺和史四段も素晴らしいお話しぶりで、本当に初だったのか・・初なんですよね(。・ω・ノノ゙パチパチ♪

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【1月28日】VS澤田真吾六段【第91期棋聖戦】

対局相手
B2棋士との戦績
過去対局
棋聖戦戦績
通算13勝2敗(0.8666)
持ち時間
各3時間
3時間棋戦戦績
通算24勝6敗(0.8000)
対局場所
開始時間
10:00~

中継情報

携帯アプリ

10:00~
AbemaTV9:30~
解説者:未定
聞き手:未定

過去対局

藤井聡太七段の3勝0敗
※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 手番 戦型 棋戦名 棋譜
2018/1/14 ゴキゲン中飛車 第11回朝日杯本戦 棋譜
2017/6/21 角換わり腰掛け銀 第67期王将戦一次予選 棋譜
2017/6/2 角換わり腰掛け銀 第42期棋王戦予選 棋譜

 
となっております.+:。(´ω`*)