C級1組順位戦、前回の森下九段戦は延期となったため、本日が第1局となります。
初手合、対局時間各6時間。
111手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。
スポンサーリンク
目次
藤井聡太七段VS豊川孝弘七段、対局結果と棋譜
先手番:藤井聡太七段後手番:豊川孝弘七段戦 型:向かい飛車
1手~20手目棋譜
1.▲2六歩
|
11.▲5八金右
|
2.▽3四歩
|
12.▽2二飛
|
3.▲7六歩
|
13.▲9六歩
|
4.▽4四歩
|
14.▽6二玉
|
5.▲2五歩
|
15.▲9五歩
|
6.▽3三角
|
16.▽7二玉
|
7.▲4八銀
|
17.▲7八玉
|
8.▽3二銀
|
18.▽8二玉
|
9.▲6八玉
|
19.▲7七角
|
10.▽4三銀
|
20.▽7二銀
|
20手目棋譜
出典:連盟モバイル
後手、豊川七段の向かい飛車に、先手藤井七段(当時)の居飛車対抗形です。
豊川七段は生粋の居飛車党、振り飛車は珍しい戦法です。
解説によると、藤井七段(当時)の公式戦で対向かい飛車は一局もなかったので採用したのではないかとのことでした。
21手~40手目棋譜
21.▲3六歩
|
31.▲6六歩
|
22.▽3二金
|
32.▽7四銀
|
23.▲3七桂
|
33.▲8八玉
|
24.▽5四銀
|
34.▽5四歩
|
25.▲8六歩
|
35.▲8七銀
|
26.▽6五銀
|
36.▽4二角
|
27.▲8七玉
|
37.▲5六歩
|
28.▽8四歩
|
38.▽3五歩
|
29.▲7八銀
|
39.▲3五同歩
|
30.▽4三金
|
40.▽3二飛
|
昼休へ。
※駒組の段階です
出典:連盟モバイル
振り飛車が想定外だったか、藤井七段(当時)の方が時間を多く消費して考えられている状況。
出典:連盟モバイル
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
41手~60手目棋譜
41.▲6八角
|
51.▲7五歩
|
42.▽5五歩
|
52.▽8三銀引
|
43.▲5五同歩
|
53.▲7六銀
|
44.▽4五歩
|
54.▽6五歩
|
45.▲7八金
|
55.▲6五同歩
|
46.▽4四金
|
56.▽4六歩
|
47.▲6七金右
|
57.▲5六歩
|
48.▽5五金
|
58.▽6六歩
|
49.▲2六飛
|
59.▲5七金
|
50.▽6四歩
|
60.▽4七歩成
|
38.▽3五歩から42.▽5五歩と歩の付き捨て、豊川七段としては、藤井陣が整う前に動いていきたい様子。
出典:連盟モバイル
※解説の田中五段はこの2枚の歩の付き捨ての狙いが(恐らく作戦でしょうが)まだ解らないとのこと
藤井七段(当時)は約40分の考慮で、同歩とされ2歩得となりました。
豊川七段は自ら動いていき、2歩の付き捨てで5五金を目指している間に先手の藤井七段(当時)は銀冠がほぼ完成。
出典:連盟モバイル
やや、藤井七段(当時)指しやすい状況。
出典:連盟モバイル
解説の佐藤慎一五段は藤井七段(当時)の4八銀が利いていないのが辛いので、形勢は別として豊川七段の側を持ってみたいとのこと。
※次の一手、6五歩予想
村山慈明七段は、2歩得で陣形が広く先手がやや指しやすいので、難しいところはありますが先手を持ってさしてみたいとのこと・・・でしたが色々検討してみると先手も難しいですね・・・
そして豊川七段、54.▽6五歩とされました(約70分考慮)、中盤の難所で夕休へ。
夕休後、解説でも一番自然と言われていた55.▲6五同歩(約60分考慮)とされました。
出典:連盟モバイル
※持ち時間差は約40分
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
スポンサーリンク
61手~80手目棋譜
61.▲4七同銀
|
71.▲4六銀
|
62.▽5四金
|
72.▽3八飛成
|
63.▲6六金
|
73.▲3七同銀
|
64.▽3三角
|
74.▽4五桂
|
65.▲7七金
|
75.▲7九角
|
66.▽5七歩
|
76.▽3七桂成
|
67.▲2四歩
|
77.▲2九飛
|
68.▽4四角
|
78.▽5七歩
|
69.▲5七角
|
79.▲3一飛
|
70.▽3五飛
|
80.▽5八歩成
|
豊川七段、金を引きました(62.▽5四金)。
出典:連盟モバイル
金を引いてからの3三角に、読み筋から外れたのか藤井七段(当時)が長考中、まだ成り駒も大駒の交換もありませんが残り時間は互いに1時間半ほど。
※角を上がるのか?金でブロックするのか?
約50分の考慮で65.▲7七金を選択されました。
※加藤一二三九段は、7七角が自然なのでは?とのことでした
※ここ~読み筋だったのかは不明です
出典:連盟モバイル
豊川七段は66.▽5七歩で上がった金を咎めに、そして歩切れへ・・
豊川七段の5七歩を軽視されていたのか・・検討の範囲内だったのか・・・⇒2四歩、そして豊川七段はそれを手抜いて4四角とされました。
出典:連盟モバイル
ちょっと後手に楽しみが出てきたのでは・・・?
※豊川七段もここが勝負所と判断されていたようです
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)も上手に切り返します。
豊川七段、決断の1手。
出典:連盟モバイル
切りマンジャロからの両取りヘップバーンでしたが・・
※6五飛の方が有力だったかも・・・
形勢は駒が捌けて藤井七段(当時)持ちの局面です。
※豊川七段、銀は取れたものの、手番を渡し飛車を逃げられる展開へ
80手目棋譜
出典:連盟モバイル
81手~100手目棋譜
81.▲3七飛成
|
91.▲8五歩
|
82.▽6八銀
|
92.▽5五金
|
83.▲6八同角
|
93.▲5五同歩
|
84.▽6八同と
|
94.▽9二桂
|
85.▲5五桂
|
95.▲4九飛
|
86.▽3三桂
|
96.▽4七角
|
87.▲2三歩成
|
97.▲6四歩
|
88.▽4五桂
|
98.▽8六歩
|
89.▲3二龍
|
99.▲6三歩成
|
90.▽5七桂成
|
100.▽4八歩
|
100手目棋譜
出典:連盟モバイル
終盤、読み切られてからはほぼ、ノータイム指しとなりました。
101手~120手目棋譜
101.▲6二歩
|
111.▲6四歩
|
102.▽7一金
|
112.▽
|
103.▲3九飛
|
113.▲
|
104.▽6三銀
|
114.▽
|
105.▲6一歩成
|
115.▲
|
106.▽7二金
|
116.▽
|
107.▲7一銀
|
117.▲
|
108.▽7一同角
|
118.▽
|
109.▲7一同と
|
119.▲
|
110.▽7一同玉
|
120.▽
|
111手まで、豊川七段投了となりました。
投了図
出典:連盟モバイル
次戦、豊川七段は塚田泰明九段と藤井七段(当時)は、西尾明六段と対戦となります。
※ご参考程度にどうぞ
藤井聡太七段と豊川孝弘七段の対局前後のコメント
藤井聡太七段
『序盤は手の組み合わせを間違えて自信のない戦いでしたが、最後は斬り合いを制することができて良かったです』
豊川孝弘七段
藤井七段(当時)の将棋に影響を受けて、谷川九段の言葉もあり最近将棋がまた、楽しくなったそうです。
『藤井くんの棋譜並べたりして、ここ数年ひどい成績だったけど藤井くんの将棋に刺激をうけておっちゃんだけど将棋が楽しくなった』
気合を入れて挑みましたが、本日完敗とのこと。
ファンサービスも忘れられず・・
『終わってしまったら、完敗(乾杯)長渕剛』
『気合入れてきましたけど、イカンガーでしたね』
と言われていました(´;ω;`)
向かい飛車から先手が玉頭位取り、後手は金繰りという戦いへ。
豊川七段は3七飛成~銀は取れましたが、手番を渡して飛車を逃げられ結果藤井七段(当時)優勢へ。
対局中は気合いも感じられるほど、パチン!と駒音が鳴り響くシーンも何度も見られました。
飛車を逃げられてからは終始藤井七段(当時)ペースで勝勢になり、終盤は豊川七段も粘りに粘られましたが、藤井七段(当時)の容赦ない手の連続で111手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。
一見、豊川陣の陣形が固く、藤井陣は駒もバラバラに見えたときもありましたが、最後は全ての駒が躍動するという・・・
気合を入れた対局に敗戦した直後に、なかなか言えないコメントなのでは(T T)・・豊川七段も素晴らしかったです。
豊川七段、藤井七段(当時)お疲れ様でした!
藤井七段(当時)は6日に王座戦挑決Tも控えています!体調万全で臨めますように(;人;)!!
藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??
【7月6日】VS斎藤慎太郎七段【第66期王座戦挑決T】
棋戦名
|
第66期王座戦挑決T
|
対局日
|
7月6日
|
対局相手
|
|
対局場所
|
関西将棋会館
|
持ち時間
|
各5時間
|
開始時間
|
午前10:00~
|
★中継情報★
となっております.+:。(´ω`*)