第70期王将戦挑決L、藤井聡太二冠vs佐藤天彦九段の対局模様をまとめています。

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目次

藤井聡太二冠VS佐藤天彦九段、対局結果と棋譜

先手番:佐藤天彦九段後手番:藤井聡太二冠戦 型:ゴキゲン中飛車

後手番中飛車:19勝3敗(0.8636)
意表すぎ・・

藤井聡太二冠の戦型データを確認してみる
佐藤天彦九段が飛車を振るのは四段昇段後に3局、そして本局が4度目なのだそうです。

~20手目

 

残:天彦九段⇒3:49 藤井二冠⇒3:29

~40手目

21.▲68銀
22.▽73銀
23.▲57銀
24.▽64銀
25.▲66銀
26.▽33銀
27.▲46歩
28.▽86歩
29.▲同歩
30.▽78金
31.▲78金
32.▽65桂
33.▲88角
34.▽86飛
35.▲87歩打
36.▽81飛
37.▲96歩
38.▽44銀
39.▲59飛
40.▽86歩打

 
昼休前棋譜※32.▽65桂

残:天彦九段⇒3:19 藤井二冠⇒3:18

昼食は両者、豚しゃぶゴマみそだれ(鳩やぐら)、藤井二冠はご飯少な目。

C2順位戦、先:星野四段(当時)vs藤井四段(当時)の対局と同じ仕掛け。

その対局は角を59に引いて、▽44銀、▲77桂、▽86飛、▲65桂、▽89飛成の進行、88手まで後手の藤井四段(当時)勝。

角を59、68どちらに引くか?⇒33.▲88角とされました。

※手持ちの水匠2では3番候補手としてあがっていた手

40手目棋譜

残:天彦九段⇒2:35 藤井二冠⇒2:53

~60手目

41.▲同歩
42.▽同飛
43.▲77桂
44.▽同桂成
45.▲同角
46.▽81飛
47.▲87歩打
48.▽75歩
49.▲同歩
50.▽71飛
51.▲45歩
52.▽同銀
53.▲46歩打
54.▽同銀
55.▲54歩
56.▽同歩
57.▲同飛
58.▽42桂打
59.▲56飛
60.▽35銀

 
51.▲45歩まで・・

次手AI推奨⇒▽同銀、以下▲46歩、▽同銀、▲54歩、▽同歩、▲同飛、▽42桂打、▲56飛、▽35銀、▲53歩打、▽51金、▲59飛・・・

60手目棋譜

残:天彦九段⇒2:06 藤井二冠⇒1:47

~80手目

61.▲53歩打
62.▽51金引
63.▲55桂打
64.▽76歩打
65.▲88角
66.▽62金
67.▲65銀
68.▽55銀
69.▲同飛
70.▽15歩
71.▲同歩
72.▽17歩打
73.▲同香
74.▽24桂打
75.▲25銀打
76.▽33桂
77.▲24銀
78.▽同歩
79.▲14歩
80.▽16香

 
63.▲55桂打、どう受けるか?という局面。

将棋プレAIは最善62金、次善73飛、3番手61飛。

阿部七段は62金推奨(これが通れば居飛車が良いのでは?ただし相当深く読まないと咎めきれない)、もしくは61飛(進行が難しい、形勢判断し難い)、73飛は考えられないとのこと。

阿部七段は58.▽42桂打~の手順がやり辛いと思っていたので、意外だったそうです。

ちなみに水匠2は最善73飛、次善62金、3番手が76歩打。⇒64.▽76歩打

AI推奨は95角でしたが、佐藤九段65.▲88角。。

66.▽62金、天彦九段「いやぁ・・」

※局後、63.▲55桂打~67.▲65銀の筋が見えていなかったとのこと

68.▽55銀⇒AI推奨、同銀。

徐々に評価値が下がり、76.▽33桂で先手に本局初めて傾きました。

天彦九段、バナナで栄養補給。

80手目棋譜

残:天彦九段⇒0:28 藤井二冠⇒0:29

~100手目

81.▲16香
82.▽15歩打
83.▲同香
84.▽12歩打
85.▲56飛
86.▽77銀打
87.▲同金
88.▽同歩成
89.▲79角
90.▽75飛
91.▲66歩
92.▽67と
93.▲97角
94.▽78飛成
95.▲52銀打
96.▽31金
97.▲47桂打
98.▽45金打
99.▲16飛
100.▽46銀

 
84.▽12歩打、天彦九段「いやぁー・・」

85.▲56飛⇒AI推奨手、76銀。

※76銀なら、本局まだ分からなかったはず・・

89.▲79角⇒AI推奨手、74桂打。

100手目棋譜

残:天彦九段⇒0:01 藤井二冠⇒0:05

~120手目

101.▲44歩打
102.▽同角
103.▲13歩成
104.▽同歩
105.▲同香成
106.▽47銀成
107.▲48歩打
108.▽15歩打
109.▲同飛
110.▽48成銀
111.▲同金
112.▽同龍
113.▲23銀打
114.▽33玉
115.▲49歩打
116.▽37桂成
117.▲同桂
118.▽36桂打
119.▲
120.▽

 
天彦九段の溜息が幾度となく聞こえます・・

112.▽同龍、20手詰み。

118手まで、天彦九段投了。

投了図

本局形勢図


※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
 

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藤井聡太二冠と佐藤天彦九段の対局前後のコメント

 

局後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『中飛車は、やや意外ではありましたが、中飛車の将棋自体は何局か指したことがあるのでそれを思い出しながら指しました。』

    『対局中は意表をつかれたままではいけないので、自然に指したつもりです。』

    『中盤でうまく動かれてしまって、こちらの玉が薄い形で戦いになってしまったのでちょっと、自信がない展開が長かった気がします。』

    『63.▲55桂打のあとに67.▲65銀とぶつけられる筋が見えていなかったので、うまくさばかれて失敗してしまったような気がしていました。』

    『飛車を成った辺り(94.▽78飛成)で少し指せる形になったかなと思いました。』

    『あまり成績のことは考えずに残りの2局も全力を尽くしたいと思います。』

  • 佐藤天彦九段
  • 『基本的には、興味のあった戦法ではあったので、いつか指してみたいなと言う風には思っていたんですけれど、気分的なものもあって、今回採用したというところですね。』

    『ちょっと序盤が損をしてしまったと思うので、細かいところはやっぱり・・認識不足だったかなという気はします。』

    『戦いが始まってからはこちらはもう、行くしかないかなという風になっていたと思うんですけれど、形勢的に良くないかもしれないですけれど、難しい局面はずっと続いていたのかな?という風に思っていました。』

    『飛車を成ったところ辺りは、はっきり足りない感じだったと思います、ちょっと自分の読みでは、難しくなる順は見つけられなかったんですけど。調べて、その前になにかあったかどうか、という感じかなと。互角に近い局面にする手があったかどうか、という感じですかね。ちょっとよくなるチャンスというのは難しかったかもしれません。』

    『(陥落)そうですね・・内容的には今の自分の実力かなと思うところなので、この成績と結果は仕方がないかなと思っているんですけれど、非常にレベルの高い棋士たちとまとまった局数を指せましたので、色々手応えもありましたし、かなり足りないところはあると思いますけど、また1局しっかり指して来期以降またリーグに入れるように頑張りたいと思います。』

 

藤井聡太二冠の次の対局予定※11/2vs広瀬八段戦(王将L)

【11月2日】vs広瀬章人八段【第70期王将戦挑決L】

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各4時間
時間別戦績
4時間棋戦通算81勝24敗、持1(0.7714)
対局場所
東京将棋会館
開始時間
10:00~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2020/6/14 A 角換わり腰掛け銀 140手 第3回AbemaT(2局目) 棋譜
2020/6/14 A 矢倉 119手 第3回AbemaT(1局目)
2019/11/19 A 矢倉 126手 第69期王将戦挑決L 棋譜
2018/2/17 A 角換わり腰掛け銀 117手 第11回朝日杯決勝 棋譜

 

中継情報

携帯アプリ10:00~
AbemaTVなし
将棋プレミアムで9:40~開場⇒9:00
※ ①9:50分~12:00時 ②12:30~20:00(延長あり)の時間帯は「囲碁・将棋チャンネ」との同時生中継あり
実況解説:9時50分開始予定(解説2組によるリレー実況)
解説①未定
解説②未定
 
 
となっております.+:。(´ω`*)