第77期順位戦、藤井聡太七段の第5局対戦相手は千葉幸生七段。

対局は藤井聡太七段の先手番、持ち時間各6時間、叡王戦(9/17)以来の対局です。

スポンサーリンク

 

目次

藤井聡太七段VS千葉幸生七段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太七段後手番:千葉幸生七段戦 型:角換わり腰掛け銀

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七同銀
2.▽8四歩
12.▽2二銀
3.▲7六歩
13.▲4八銀
4.▽3二金
14.▽6二銀
5.▲7八金
15.▲3六歩
6.▽8五歩
16.▽3三銀
7.▲7七角
17.▲4六歩
8.▽3四歩
18.▽7四歩
9.▲6八銀
19.▲4七銀
10.▽7七角成
20.▽1四歩

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲9六歩
31.▲4八金
22.▽6四歩
32.▽4四歩
23.▲9五歩
33.▲2九飛
24.▽7三桂
34.▽5四銀
25.▲6八玉
35.▲5六銀
26.▽6三銀
36.▽8一飛
27.▲1六歩
37.▲7九玉
28.▽4二玉
38.▽3一玉
29.▲3七桂
39.▲6六歩
30.▽6二金
40.▽6五歩

 
藤井七段(当時)、早めの端歩。この端歩がどう作用してくるか・・何か深い研究があるのか・・

出典:連盟モバイル
対する千葉七段は、手抜いて7三桂とされました。

40手目棋譜

出典:連盟モバイル
千葉七段、仕掛けられました。

41手~60手目棋譜

41.▲6九飛
51.▲6四歩
42.▽6六歩
52.▽8六歩
43.▲6六同銀
53.▲8六同歩
44.▽6五歩
54.▽8六同飛
45.▲5五銀左
55.▲8七歩
46.▽5五同銀
56.▽8四飛
47.▲5五同銀
57.▲6三銀
48.▽7五歩
58.▽8六歩
49.▲2五桂
59.▲8六同歩
50.▽4二銀
60.▽6一金

 
対局は中盤の入り口、形勢は互角、互いに長考合戦が続いています。

60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲5二角
71.▲5六同歩
62.▽5一金
72.▽4七角
63.▲3四角成
73.▲4七同金
64.▽4三銀打
74.▽5八角
65.▲5六馬
75.▲5九飛
66.▽8六飛
76.▽4七角成
67.▲8七歩
77.▲8一飛
68.▽7六飛
78.▽2二玉
69.▲7七歩
79.▲1五歩
70.▽5六飛
80.▽4八金

 
64手まで↓ニコ生での形勢判断はこんな感じ。

出典:ニコ生

解説の黒沢五段は、後手の方針の方が解りやすいので後手持ち、ただ、そのように見えて形勢は違う・・・ということもありますとのこと。

64手で、夕休です(*'ω'*)

千葉七段、72.▽4七角。タダ捨て(◎_◎;)!解説陣もビックリ。。

出典:連盟モバイル

この時点での↓ニコ生の形勢判断はこんな感じ。

出典:ニコ生

自陣の堅さを生かして攻めていこうという感じだと思います(;゚Д゚)藤井陣は堅くはありませんが、なかなか隙もない感じです。

藤井七段(当時)考えるかな・・と思いきや3分程でサッと73.▲4七同金、その後54分の長考で75.▲5九飛と飛車を逃げました。

藤井七段(当時)、8八玉かなと思いきや79.▲1五歩(◎_◎;)・・・後手の4八金にどうするのか・・・と思いきや、千葉七段はやはり80.▽4八金・・・!!

出典:連盟モバイル

80手目棋譜

出典:連盟モバイル
うーーん(;'∀')・・・雲行きが・・・見落としがありましたか??想定の範囲内か??不明です⇒想定の範囲内だったようです

81手~100手目棋譜

81.▲6九角
91.▲5二角
82.▽4六馬
92.▽1三香
83.▲4六同銀
93.▲1三同香成
84.▽5九金
94.▽1三同桂
85.▲4七角
95.▲4三角成
86.▽4九飛
96.▽4三同金
87.▲1四歩
97.▲3三香
88.▽4七飛成
98.▽3二歩
89.▲1三歩成
99.▲1三桂成
90.▽3一玉
100.▽6一香

 
81.▲6九角・・・うーーん・・・

出典:連盟モバイル

千葉七段は、タダ捨ての82.▽4六馬。。

出典:連盟モバイル

この辺り~藤井七段(当時)持ち返しました。。87.▲1四歩まで、AbemaTVの松尾八段と三枚堂六段の見解は「6:4」で藤井七段(当時)が指しやすいのでは?とのこと。

※この4六馬が結果どうだったか・・?と対局後コメントされていました

※3七馬~1九馬と香車を取る順の方がよかったかも・・・とのこと・・・

※先手はこの3七馬~1九馬の順を軽視されていて、後手はその後の6九角を軽視されていたとのこと

100手目棋譜

出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲5二銀不成
111.▲3二成桂
102.▽5二同金
112.▽
103.▲6一飛成
113.▲
104.▽5一金
114.▽
105.▲2三成桂
115.▲
106.▽3三金
116.▽
107.▲2二銀
117.▲
108.▽4一玉
118.▽
109.▲3三銀成
119.▲
110.▽6一金
120.▽

 
111手まで、千葉七段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断

※御参考程度にどうぞ
※1五歩の端歩~後手に振れてます

藤井七段(当時)の順位戦、次戦は増田康宏六段となっています。

藤井聡太七段と千葉幸生七段の対局前後のコメント

 

コメント

  • 藤井聡太七段
  • 『玉が薄く大変な展開が続いて、誤算もあり苦しくなったところもありましたが、その後も激戦で難しい将棋でした。』

    ※てっきり、80手目の4八金辺りかと思いましたが、その後の82手目、3七馬~1九馬と香車を取る順を軽視されていたとのこと

  • 千葉幸生七段
  • 『まずまずの展開かと思っていましたが、終盤の入り口で差をつけられてしまった。』

    ※82.▽4六馬ではなく、藤井七段(当時)の示した通り3七馬~の方が良かったかもしれないとのこと

千葉七段の陣形が鉄壁で、どこから攻めていくんだろう・・・と思っていたところの端攻め(1五歩)。

金銀4枚の堅い陣形を1五歩~見事に攻略。

一瞬、1五歩??と疑問に感じましたが、結果端からの攻めが見た目以上に厳しかったという展開へ。

解説の三枚堂六段は81.▲6九角を指したら師匠から破門にされますとも言われていましたが、この手が結果的には決め手にもなり、千葉七段の角2連打で劣勢になったかと思いまれましたが打開。

棋士と棋士とのぶつかり合いのような対局だと松尾八段も言われていましたが、とっても見応えある対局で面白かったです(^▽^)

千葉七段、藤井七段(当時)、対局お疲れ様でした☆

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【10月31日】VS村田顕弘六段【第90期棋聖戦】

棋戦名
第90期棋聖戦
対局日
10月31日
対局相手
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各1時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★