第60期王位戦予選、藤井聡太七段の初戦対局相手は山崎隆之八段。

持ち時間各4時間、初手合となっております。

138手まで、山崎八段の勝利となりました。

スポンサーリンク

 

目次

藤井聡太七段VS山崎隆之八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太七段後手番:山崎隆之八段戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七同銀
2.▽3二金
12.▽2二銀
3.▲7六歩
13.▲3八銀
4.▽8四歩
14.▽3三銀
5.▲2五歩
15.▲7八金
6.▽8五歩
16.▽6二銀
7.▲7七角
17.▲3六歩
8.▽3四歩
18.▽6四歩
9.▲6八銀
19.▲6八玉
10.▽7七角成
20.▽6三銀

 
久々の先手番で、対局は角換わりとなりました。

21手~40手目棋譜

21.▲9六歩
31.▲3七銀
22.▽1四歩
32.▽3三金
23.▲3七銀
33.▲5八金
24.▽4四歩
34.▽6五歩
25.▲4六銀
35.▲7九玉
26.▽5四銀
36.▽6四角
27.▲3五歩
37.▲3八飛
28.▽4五歩
38.▽3六歩
29.▲3四歩
39.▲2八銀
30.▽3四同銀
40.▽4一玉

 
藤井七段(当時)は早くも工夫が・・

出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)は早繰り銀、山崎八段は1手損角換わりとなりました。

感想戦では、藤井七段(当時)は、39.▲2八銀と銀を下がりましたが、この辺りは作戦なのか?どうなのか?というような局面でしたが、下げることになり指しづらいと感じておられたとのこと。

40手目棋譜

出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲5六歩
51.▲1六歩
42.▽3二玉
52.▽9四歩
43.▲8八玉
53.▲5七金
44.▽7四歩
54.▽7三桂
45.▲3七歩
55.▲4六歩
46.▽3七同歩成
56.▽4六同歩
47.▲3七同銀
57.▲2四歩
48.▽5二金
58.▽3四歩
49.▲1八香
59.▲2三歩成
50.▽3五銀
60.▽2三同金

 
藤井七段(当時)、45.▲3七歩。

出典:連盟モバイル

↓ニコ生ではこのような形勢判断です(49手目、互角)

出典:ニコ生

山崎八段は50手目で3五銀。

出典:ニコ生
解説では2五銀が予想されていました。

藤井七段(当時)、53.▲5七金・・・解説では驚きの声も(6八金右が予想されていました)

※感想戦では、藤井七段(当時)が57手目の2四歩が欲張り過ぎたと感想戦で反省、逆に山崎八段が次の58手目に3四歩とすることができて、局面を落ち着かせることができたと少し安心できたとのことでした

※この局面が、本局のポイントだったようです(候補手は2四歩ではな3四歩)

60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲3六歩
71.▲2六銀
62.▽4四銀
72.▽1九角成
63.▲4六銀
73.▲3七桂
64.▽4五歩
74.▽2三金
65.▲3七銀
75.▲6八角
66.▽2四歩
76.▽8三飛
67.▲5八金
77.▲4七金
68.▽4二金
78.▽2九馬
69.▲4八飛
79.▲2五歩
70.▽3三金寄
80.▽2五同歩

 
↓ニコ生ではこのような形成判断(74手目、互角)

出典:連盟モバイル
対局は藤井七段(当時)が手を作っていこうという中、山崎八段が上手に抑え込んで行っているような感じ(;'∀')

山崎八段の『馬』が活躍する前に、どうにかしていきたいところ。。。形勢は互角。。でしたが、馬が働いてきました山崎八段ペース。

80手目棋譜

出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲2五同銀
91.▲7七銀
82.▽3九馬
92.▽3九馬
83.▲2四歩
93.▲3五歩
84.▽3三金寄
94.▽6五桂
85.▲5八飛
95.▲3四歩
86.▽8六歩
96.▽4三金寄
87.▲8六同銀
97.▲5九飛
88.▽6六歩
98.▽3八馬
89.▲6六同歩
99.▲4八歩
90.▽6六同馬
100.▽7七桂成

 
藤井七段(当時)、97.▲5九飛。

出典:連盟モバイル
山崎八段持ちの局面になってきたでしょうか・・

千日手も考えられる局面でしたが、もちろん山崎八段が打開。
※千日手はあまり好まれないようです

100手目棋譜

出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲7七同角
111.▲4五桂
102.▽6六歩
112.▽3二玉
103.▲6六同角
113.▲2二歩
104.▽6五銀
114.▽7六銀
105.▲2三歩成
115.▲7七歩
106.▽2三同玉
116.▽8七銀歩成
107.▲4四角
117.▲8七同金
108.▽4四同金
118.▽8六歩
109.▲3六桂
119.▲8六同金
110.▽4三金引
120.▽8六同飛

 
↓ニコ生での形成判断はこんな感じ(108手目)

出典:ニコ生
111手目で、藤井七段(当時)は分将棋へ。
※山崎八段は30分ほど余しています

120手目棋譜

出典:連盟モバイル

121手~140手目棋譜

121.▲8七歩
131.▲4四桂打
122.▽6六飛
132.▽4二玉
123.▲5七銀
133.▲6六金
124.▽6五飛
134.▽8七歩成
125.▲2一歩成
135.▲8七同玉
126.▽8六歩
136.▽8六歩
127.▲3三歩成
137.▲8六同玉
128.▽3三同金寄
138.▽8五銀
129.▲3三同桂成
139.▲
130.▽3三同金
140.▽

 
138手まで、藤井七段(当時)投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル
山崎八段は、久保王将(現九段)VS古森四段の勝者と対局となります。

技巧2による形勢判断

※御参考程度にどうぞ

藤井聡太七段と山崎隆之八段の対局前後のコメント

 

コメント

  • 藤井聡太七段
  • 『序盤で積極的に指させる局面を見送ってしまい、こちらから動きづらくなってしまいました』

  • 山崎隆之八段
  • 『途中自信がない展開でしたが、凌いで長い戦いになり、弱気になったらすぐ攻め込まれて負ける気がしたので、終盤は攻め合いを意識して結果的に勝つことができました』

    『最後、銀を上がって飛車を転回した辺りから勝ちを意識しました』

中盤以降は力戦系になり、拮抗した対局で難しい将棋でした(;'∀')

終盤は、山崎八段が形勢を徐々に拡大していき、いつの間にか優勢になった指し手が素晴らしかったです。

奨励会幹事時代は、藤井七段(当時)は放っておいても真面目に勉強していたそうで、他の子の指導をしていたとのことでした。一度だけ、指した手に納得がいかなかったのか、悔しくて膝をパーン!と叩いたことがあったらしく、そのときは注意しようか迷ったそうですが、結局しなかったそうです(;^ω^)
笑顔で『藤井七段(当時)を叱る唯一の機会を逃した』と言われて皆さん笑っておられました。

感想戦も1時間ほどあり、糸谷八段も加わって研究会の様。

感想戦も対局も素晴らしかったです(*'ω'*)

山崎八段、藤井七段(当時)お疲れ様でした☆

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【9月17日】VS小林裕士七段【第4期叡王戦段位別戦】

棋戦名
第4期叡王戦段位別戦
対局日
9月17日
対局相手
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各1時間
開始時間
午後14:00~

★中継情報★

  • 携帯アプリは14:00~
  • Abematv恐らくなし
  • ニコ生14:00~
  • ※解説:千田翔太六段
    ※聞手:塚田恵梨花女流一級

    出典:日本将棋連盟

    10:00~:北島七段VS千葉七段 
    14:00~:小林七段VS藤井七段(当時)
    19:00~:第1局勝者VS第2局勝者

となっております.+:。(´ω`*)