第44期棋王戦、藤井聡太六段の対局相手は大石直嗣七段。

対局時間は各4時間、朝日杯一次予選(早指し戦)以来の対局です。

133手まで

藤井六段勝利となりました。

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目次

藤井聡太六段VS大石直嗣七段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太六段後手番:大石直嗣七段戦 型:角交換振り飛車

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲3八銀
2.▽3四歩
12.▽2二飛
3.▲7六歩
13.▲6八玉
4.▽9四歩
14.▽6二玉
5.▲2五歩
15.▲7八玉
6.▽8八角成
16.▽7二玉
7.▲8八同銀
17.▲4六歩
8.▽2二銀
18.▽8二玉
9.▲9六歩
19.▲3六歩
10.▽3三銀
20.▽7二銀

20手目棋譜出典:連盟モバイル

大石七段が、角交換から自身が得意とするダイレクト向かい飛車戦法へ。

21手~40手目棋譜

21.▲4七銀
31.▲6八金上
22.▽4四銀
32.▽5三銀
23.▲5八金右
33.▲6六歩
24.▽5四歩
34.▽6四銀
25.▲7七銀
35.▲6五歩
26.▽8四歩
36.▽5五銀
27.▲7五歩
37.▲8八角
28.▽8三銀
38.▽4四銀
29.▲7六銀
39.▲8六歩
30.▽7二金
40.▽4二金

昼休前棋譜出典:連盟モバイル

展開はスローペースでしたが、大石七段の36.▽5五銀、荒れそうな予感です・・・

出典:連盟モバイル
この1手が今後どうなるか・・・

4五歩や5六歩も検討される中、藤井六段は決断よく37.▲8八角とされました。

形勢は若干藤井六段が指しやすそうな局面です。

そして、大石七段、銀を引き上げます(38.▽4四銀)。
※先手は角を手放しても手得の方が多いと判断し、後手は先手に角を手離させたことで満足という展開

しばらくはまた駒組みになりそうです。

40手目棋譜

出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲3七桂
51.▲5六歩
42.▽3三桂
52.▽1四歩
43.▲2九飛
53.▲6六角
44.▽2一飛
54.▽5一飛
45.▲6七金直
55.▲2四歩
46.▽3五歩
56.▽2四同歩
47.▲3五同歩
57.▲2四同飛
48.▽3五同銀
58.▽3二金
49.▲3六歩
59.▲7七桂
50.▽4四銀
60.▽2五歩

若干藤井六段持ちの局面ですが、少し前より大石七段にも楽しみが出てきたような局面。

出典:連盟モバイル
1五角も検討されていましたが、大石七段4四銀と銀を引き上げました。

大石七段は、48.▽3五同銀で歩を入手。

藤井六段は角を手放したものの、形は良く、大石七段は角と歩を手持ちに。

駒は多少ぶつかってはいますが、本格的な戦端の火蓋がなかなか切られない展開となっております。


出典:連盟モバイル
藤井六段、大石七段の2五歩(飛車取り)が気になるところで、2九飛や4五歩、8五歩などが検討されていましたが、59.▲7七桂とされました。

60手目棋譜

出典:連盟モバイル
いよいよ、本格的な戦いへ突入です。

61手~80手目棋譜

61.▲2五同桂
71.▲4四飛
62.▽2三歩
72.▽4四同歩
63.▲3四飛
73.▲3一と
64.▽3一飛
74.▽2九飛
65.▲7四歩
75.▲8九飛
66.▽7四同銀
76.▽2八飛成
67.▲2二歩
77.▲2九歩
68.▽2五桂
78.▽1九龍
69.▲2一歩成
79.▲8五歩
70.▽3三金
80.▽3七桂成

大石七段もできれば角を持ちながら、飛車を入手したい様子で62.▽2三歩とされました。

出典:連盟モバイル

そして、藤井六段、3四飛・・・(3三桂成が有力?)

出典:連盟モバイル
その後、64.▽3一飛で形勢はほぼ互角。

解説の真田八段によると、62.▽2三歩~64.▽3一飛を深く読んでいなかった可能性もあるかもとのこと・・・(時間の使い方からして、36分考慮)何かの読み抜けがあったのは間違いないでしょうと。

持ち時間は藤井六段13分、大石七段45分程。

形勢はほぼ互角ですが、大石七段が指しやすい局面となってきました。

大石七段、△2九飛・・・△3七桂成が有力?

出典:AbemaTV

藤井六段は自陣に飛車を。

出典:AbemaTV
※解説の北島七段は藤井さんしか指せない、受けの達人か、しかも8筋の攻めにも効かしてる・・・とのこと

80手目棋譜

出典:AbemaTV

81手~100手目棋譜

81.▲8四歩
91.▲6三歩
82.▽8八歩
92.▽5三銀
83.▲8三銀
93.▲3二と
84.▽8三同金
94.▽4三金
85.▲8三同歩成
95.▲4五歩
86.▽8三同銀
96.▽1八龍
87.▲8八玉
97.▲4四歩
88.▽8四歩
98.▽4四同金
89.▲6四歩
99.▲4八歩
90.▽6四同歩
100.▽4七成桂

大石七段が更に指しやすい展開へ。

93.▲3二と~徐々に流れが藤井六段へ。

おぉ!99.▲4八歩が好手で、ここからさらに互角へ。

出典:連盟モバイル

100手目棋譜

出典:AbemaTV

101手~120手目棋譜

101.▲4七同金
111.▲8七同銀
102.▽8六桂
112.▽6五歩
103.▲7八桂
113.▲6五同桂
104.▽7八同桂成
114.▽7四桂
105.▲7八同玉
115.▲1八金
106.▽8六香
116.▽6七銀成
107.▲8七歩
117.▲6七同玉
108.▽5八銀
118.▽6六桂
109.▲2八金
119.▲5二飛
110.▽8七香成
120.▽6二歩

103.▲7八桂で藤井六段持ちの局面へ。

出典:連盟モバイル

ついに大石七段の龍も追い込む展開となり、藤井六段優勢へ。

出典:連盟モバイル

120手目棋譜

出典:AbemaTV

121手~140手目棋譜

121.▲5三飛成
131.▲7二龍
122.▽5八角
132.▽7二同玉
123.▲7七玉
133.▲6二歩成
124.▽6七角打
134.▽
125.▲6二龍
135.▲
126.▽7二銀
136.▽
127.▲7一銀
137.▲
128.▽9三玉
138.▽
129.▲8二銀打
139.▲
130.▽8三玉
140.▽

 
133手まで。

大石七段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断

※ご参考程度にどうぞ

出典:AbemaTV
この対局に勝った方は、予選決勝戦で安用寺孝功六段VS中村亮介六段の勝者との対局となります。

藤井聡太六段と大石直嗣七段の対局前後のコメント

藤井六段

『3一飛のあたりは軽視していました。一手ばったりで、そこから形勢を損ねてしまい、かなり苦しい展開となってしまいました。』

『4八歩~は指しやすくなったかなと思いました。』

『最後は実践的に指したのが功を奏しました。』

大石七段

『3一飛~良くなったと思いましたが、そこからの指し手がよく解らなくなってしまいました。』

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序盤戦~は、やや藤井六段の作戦勝ちか?と思えるような展開でした。

形勢は互角のまま中盤戦に入り、3一飛~流れは大石七段へ。

90~100手辺りの大石七段の攻めを耐え凌ぎ、大石七段優勢な局面でも決め手を与えず指しこなし、何度か大石七段の緩手が出ていつの間にか形勢逆転という展開へ。

自陣飛車(8九飛)や龍を閉じ込める金打ち(2八金)で大石七段の攻めを受け切るという・・・

対する大石七段は、藤井六段の妙手の対応をしている中で攻めのタイミングを逃したようです。
※74.▽2九飛のところetc

藤井六段の3一飛から、空気が一転し、銀を巧みに動かしながら、そこまでにさせた大石七段の巧みな戦術が素晴らしかったです。

終盤、大石七段にも局面を悪化させるほどの悪手というものはなく、なぜ負けたか分からないくらいの見ごたえある手堅い差し回しでした。

慎重に行き過ぎて、最後の追い込みを自分の思うようなタイミングでかけることができなかったようです(><;)

大石七段相手の3一飛の見落としのところは、解説でも敗戦決定のような言い回しで、、もう完全に負けたと思ってしまいました(°°)

終盤の逆転劇は素晴らしく、すごい対局でした(◎_◎;)

解説陣も観戦者も藤井六段劣勢決定ムードの中、本人の諦めない粘りが実を結び、本局勝利となりました(◎_◎;)

大石七段、藤井六段お疲れ様でした!

藤井聡太六段の次の対局予定はいつ??

次は、5月5日に谷川九段との非公式戦が将棋プレミアムにて配信開始。

と同時に5日に佐々木大地四段との非公式戦対局が開催されます。

【5月5日】VS谷川浩司九段【竜王アカデミーin神戸(非公式戦)】

『竜王アカデミーin神戸』
参加棋士:出演:谷川浩司九段、島朗九段、杉本昌隆七段(現八段) 〔特別出演〕藤井聡太六段

棋戦名
VOD配信開始日
5月5日
対局相手
対局場所
よみうり神戸ホール
持ち時間
時間制限なし
開始時間

※対局結果は時間切れのドロー(引き分け)となっています

※次の1手を子ども達が当てる問題形式の対局
※配信開始日が延期になったようです1日→5日
★中継情報

  • 将棋プレミアム、ゴールドまたはシルバー会員へのご登録が必要
  • ※対局日は4/14(申込は3/28に終了)
    ※ゴールド¥2,000/月 ¥20,000/年
    ※シルバー¥1,000/月 ¥10,000/年

↓将棋プレミアム会員詳細はこちらをどうぞ

【5月5日】VS佐々木大地四段【次世代将棋名人戦(非公式戦)】

『こどもの日 QTnet将棋Day2018』
参加棋士:佐藤天彦名人、中田功七段、豊川孝弘七段、藤井聡太六段、佐々木大地四段etc
主催:朝日新聞社・毎日新聞社

棋戦名
対局日
5月5日
対局相手
対局場所
電気ビル共創館4階みらいホール
持ち時間
各20分程度?
開始時間
午後15:00~

 
★中継情報

  • QTnet公式 将棋特設サイト(Youtube)にて配信(検索は『QTnet 将棋』)
  • 指定会場にてライブ中継あり
  • ※ライブ中継会場:電気ビル本館地下2階8号会議室
    (中田七段、豊川七段大盤演説)

電気ビル共創館4階みらいホール
(佐藤天彦名人大盤解説)
参加費無料

〒810-0022 福岡市中央区渡辺通2-1-82 電気ビル共創館
QTnetサイト4/8申込締切
※多いときは抽選
TEL:0120-986-039
受付日時:9:00~20:00(年中無休)
となっております.+:。(´ω`*)