3/15、藤井聡太六段、順位戦最終局。

藤井聡太六段の対戦相手は三枚堂達也六段。

公式戦では2度目の対局、持ち時間は各6時間となっております。

85手まで

藤井六段勝利となりました。

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目次

藤井聡太六段VS三枚堂達也六段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太六段後手番:三枚堂達也六段戦 型:横歩取り

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲2四同飛
2.▽3四歩
12.▽8六歩
3.▲7六歩
13.▲8六同歩
4.▽8四歩
14.▽8六同飛
5.▲2五歩
15.▲3四飛
6.▽8五歩
16.▽3三角
7.▲7八金
17.▲5八玉
8.▽3二金
18.▽5二玉
9.▲2四歩
19.▲3六歩
10.▽2四同歩
20.▽7六飛

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル

お互い予定の進行なのか指し手が早いです。

21手~40手目棋譜

21.▲7七角
31.▲7七金
22.▽2六歩
32.▽7四飛
23.▲8四飛
33.▲8二歩成
24.▽8二歩
34.▽8二同銀
25.▲8三歩
35.▲8三歩
26.▽7二金
36.▽8三同銀
27.▲3三角成
37.▲5六角
28.▽3三同金
38.▽8四歩
29.▲8五飛
39.▲2五飛
30.▽3二金
40.▽2二銀

 
40手目棋譜

出典:連盟モバイル
30.▽3二金までハイペースで進んでいましたが、ここで藤井六段30分程の考慮で31.▲7七金。
※前例は2五飛

解説の船江六段は、30分で準備してきた31.▲7七金の穴がないか考えられたのでは?
※おそらく用意はしていた手でしょう・・・と

駒もぶつかり、順位戦とは思えない進行の早さです( ಠωಠ)・・・

午前中の局面で、船江六段と佐々木六段は藤井六段が指しやすいのでは?とのこと。

41手~60手目棋譜

41.▲2四歩
51.▲3五歩
42.▽1四角
52.▽7五歩
43.▲7四角
53.▲6六金
44.▽7四同歩
54.▽3六角
45.▲2六飛
55.▲2六飛
46.▽4四角
56.▽5四角
47.▲2八飛
57.▲5六飛
48.▽2六歩
58.▽4五角
49.▲1六歩
59.▲4六飛
50.▽3一歩
60.▽3三桂

 
31.▲7七金とされてからの進行が、後手としても仕方がない・・・

という進行具合の指し手が続き・・

とは言えど、悔しくもあり41.▲2四歩で三枚堂六段も時間を使い(30分程度)42.▽1四角。
※佐々木六段が三枚堂六段なら1四角・・・と予想していた手

そして藤井六段が7四角で飛車取りへ。

49手目は1六歩が有力では?と解説される中、約45分の考慮で49.▲1六歩とされました。

三枚堂六段、桂馬を跳ねる図が予想もされていましたが、50.▽3一歩。
※この1手が、藤井六段に誘導されたのか結果悪手になった可能性が・・

※解説では佐々木六段がその後の3五歩~の構想をされていました

ここからは完全に藤井六段ペースへ。
50手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井六段としては1四、4四の角狙い、三枚堂六段は2八の飛車が動き出さないように角を有効活用していきたい展開。

そしてここで、藤井六段51.▲3五歩。
※勝負どころと見ているのでは・・

三枚堂六段、少し困った様な仕草です。

藤井六段持ちの局面と思われます。

57.▲5六飛と飛車を回って、藤井六段は方針が固まった様子・・・

藤井六段、優勢です。

今後の展開(角香交換etc)を考えると、三枚堂六段にとっては厳しい局面です。

三枚堂六段、1時間強の考慮時間で4五角。
※夕休含めると1時間50分ほどの考慮時間
60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲3七桂
71.▲6六角
62.▽6六角
72.▽7三桂
63.▲6六同飛
73.▲7五飛
64.▽2七角成
74.▽6六角
65.▲3八銀
75.▲6六同歩
66.▽5四馬
76.▽9四角
67.▲6五角
77.▲4八玉
68.▽6五同馬
78.▽6七角成
69.▲6五同飛
79.▲8一飛
70.▽4四角
80.▽8九馬

 
藤井六段勝勢・・・

解説の佐々木六段も三枚堂六段もこんなはずではなかったはず・・・

粘りが凄い三枚堂六段ですが、こういうのではない・・と。

藤井六段の67.▲6五角という手堅い1手に佐々木六段と杉本七段(現八段)が驚愕するという・・
※後手の馬消しへ(後手の有効な指し手をなくしていくような感じです)

65手目棋譜

出典:連盟モバイル

佐々木六段は自分は気が付かない手ですね・・・と。
※通常ならば、8二歩や3四歩が考えられるところ

後手の三枚堂六段としては、とても辛い局面。

80手目棋譜

出典:連盟モバイル

81.▲6一角
81.▽6二玉
83.▲7四歩
84.▽3六桂
85.▲5九玉

解説の佐々木六段は、この将棋に未練もあると思います、もっと良い将棋にしたかったはずですと。

観戦しているこちらも、そのように感じました。

最後数分は無念さも伝わる、三枚堂六段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断

ご参考程度にどうぞ


出典:AbemaTV
※残り2枠となってます

都成四段、C級1組昇級決定。
※都成五段になります

増田五段は23時前に千日手決定、終局は午前2時ごろとなり、C級1組昇級決定となりました。
※激戦の末、最後増田五段側にも詰みがあったようですが、神谷八段も秒将棋で見落とされたのか、投了となったようです
※千日手で終局は午前2時、極限状態での対局だったと思われます・・

藤井聡太六段と三枚堂達也六段の対局前後のコメント

三枚堂六段

『力負けでした』

『私の手に対して正確に指された。全体的に押されてしまった』

『研究した手順に持ち込もうとしましたが、途中で変化され(31.▲7七金?)、引きずり込まれてしまった』

『中盤からペースを握られ(51.▲3五歩当たり~?)、最後は鋭い決め手に屈することになり残念です』
出典:Yahoo!ニュースより

藤井六段

『模様(形勢)の良さを生かせました。良い形でフィニッシュできてうれしく思います』
出典:Yahoo!ニュースより


本局は、序盤ハイペースで進んでいましたが、コメントの通り藤井六段に変化され、主導権を握られてからは藤井六段完勝という形へ。

最後はいつ投了してもおかしくない局面ながら、解説の佐々木六段の言う通り、未練も感じられるような雰囲気でした。

対局相手が、若手実力派の三枚堂六段でもあることから、そこが見ていて切なくもありましたが、結果は藤井六段10連勝。

三枚堂六段の棋力を封じるような対局でした。

勝敗は仕方のないことではありますが、いつかまた、お二人の熱戦対局を観戦できればと思います(*´ω`*)

三枚堂六段、藤井六段、お疲れ様でした。

藤井聡太六段の次の対局予定はいつ??

【3月22日】VS糸谷哲郎八段【第66期王座戦二次予選】

棋戦名
王座戦
対局日
3月22日
対局相手
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

となっております.+:。(´ω`*)