第31期竜王ランキング戦5組、藤井聡太六段の対局相手は阿部隆八段。

対局日は3月1日、持ち時間各5時間。

127手まで。

藤井聡太六段勝利となりました。

目次

藤井聡太六段VS阿部隆八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太六段後手番:阿部隆八段戦 型:相居飛車力戦形

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7七角
2.▽3四歩
12.▽5二金右
3.▲7六歩
13.▲3六歩
4.▽4四歩
14.▽4三金
5.▲4八銀
15.▲7八銀
6.▽8四歩
16.▽5四歩
7.▲2五歩
17.▲4六歩
8.▽3三角
18.▽3二金
9.▲6八玉
19.▲4七金
10.▽8五歩
20.▽6二銀

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル
阿部八段の4.▽4四歩で角道は止まりました。

21手~40手目棋譜

21.▲3七桂
31.▲7九玉
22.▽4二銀
32.▽5三銀右
23.▲6六歩
33.▲6八角
24.▽4一玉
34.▽7五歩
25.▲6七銀
35.▲7五同歩
26.▽7四歩
36.▽6四銀
27.▲7八金
37.▲7七金
28.▽3一玉
38.▽5五歩
29.▲5八金
39.▲5六歩
30.▽7二飛
40.▽5六同歩

 
40手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井六段、23.▲6六歩と角道を止めて持久戦希望?

先手の藤井六段の雁木模様に対して後手の阿部八段が矢倉模様で対抗という展開へ。

序盤の大事な局面で、互いに長考が見られている状態。

阿部八段、30.▽7二飛で約45分、藤井六段、31.▲7九玉で23分。

開戦はまだで、形勢は互角。

藤井六段、意表をつかれたのか、39.▲5六歩で約1時間ほど、阿部八段も40.▽5六同歩で30分ほどの長考へ。

41手~60手目棋譜

41.▲5六同銀右
51.▲1六歩
42.▽3五歩
52.▽4二角
43.▲4七銀
53.▲2六歩
44.▽3六歩
54.▽3三桂
45.▲3六同銀
55.▲1五歩
46.▽3五歩
56.▽5三角
47.▲4七銀
57.▲5六銀右
48.▽3四金
58.▽5五歩
49.▲7八玉
59.▲4七銀
50.▽4三銀
60.▽9四歩

 
60手目棋譜

出典:連盟モバイル
模様の良さは阿部八段の方が良さそうですが、形勢は限りなく互角です。

中盤戦、じりじりとした展開が続いております。。

阿部八段は右辺の厚みで勝負をしていく様子?

藤井六段は間合いを図りながらじわりじわりと攻めていく様子?

58.▽5五歩と阿部八段は藤井六段に誘導されるように?歩を使うことに。。そして歩切れへ。。

しかし、藤井六段、どう攻めていくか?という局面。

61手~80手目棋譜

61.▲2九飛
71.▲7六金
62.▽9五歩
72.▽2四歩
63.▲1八香
73.▲6五歩
64.▽2二玉
74.▽5三銀
65.▲1九飛
75.▲4五歩
66.▽7一角
76.▽4五同歩
67.▲1四歩
77.▲4六歩
68.▽1四同歩
78.▽2五歩
69.▲1四同香
79.▲4五歩
70.▽1二歩
80.▽4二銀

 
80手目棋譜

出典:連盟モバイル
難解な中盤が続きほぼ互角。

阿部八段の66.▽7一角と辛抱の1手で夕食休憩へ。

18時時点、残り時間は藤井六段が1時間ほど多く残っています。

藤井六段は夕休後、端攻めを展開していきましたが、71.▲7六金と7筋に着手。

それに対して阿部八段は72.▽2四歩と強い受けに、そして74.▽5三銀と銀引きへ。

藤井六段が上手に攻めている展開で、若干藤井六段持ちの局面となってきました。

75.▲4五歩で藤井六段は約45分考慮し、その後78.▽2五歩で阿部八段が20分ほど消費され、持ち時間差が約45分ほど。

81手~100手目棋譜

81.▲6四歩
91.▲3五歩
82.▽6四同歩
92.▽2四金
83.▲6二歩
93.▲3四歩
84.▽6二同角
94.▽3四同金
85.▲6五歩
95.▲1三歩
86.▽2六歩
96.▽3七と
87.▲6四歩
97.▲1二歩成
88.▽7三飛
98.▽3一玉
89.▲3六歩
99.▲2三歩
90.▽2七歩成
100.▽1八歩

 
100手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井六段、攻めを繋げることができるかという局面・・

阿部八段も90.▽2七歩成と攻撃へ。

形勢はほぼほぼ、互角~藤井六段優勢な局面へ・・99.▲2三歩・・怖いところなのに、端攻め・・
※ニコ生の佐藤七段は『いくら藤井六段と言えど、2三歩は打てないですよ、打ったらたまげますよ』と

結局99.▲2三歩を打たれ・・・・『脱帽です・・』

101手~120手目棋譜

101.▲2九飛
111.▲1一香成
102.▽2八歩
112.▽5四桂
103.▲3九飛
113.▲2四歩
104.▽4七と
114.▽2四同金
105.▲4七同金
115.▲2七香
106.▽3五歩
116.▽2五桂
107.▲2二歩成
117.▲6三金
108.▽2二同金
118.▽6六歩
109.▲2二同と
119.▲6六同銀
110.▽2二同玉
120.▽6六同桂

 
105.▲4七同金、と金が消えてしまったので、藤井六段はっきり優勢と思われます。

118手目で阿部八段は分将棋へ。

120手目棋譜

121手~140手目棋譜

121.▲6六同金
131.▲
122.▽6五歩
132.▽
123.▲7六金
133.▲
124.▽7一飛
134.▽
125.▲6二金
135.▲
126.▽1一飛
136.▽
127.▲3五角
137.▲
128.▽
138.▽
129.▲
139.▲
130.▽
140.▽

 
127手まで。

阿部八段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

次戦は窪田義行七段VS阿部光瑠六段の勝者と対局となります。
※3/2に決定

技巧2による形勢判断

ご参考程度にどうぞ

藤井聡太六段と阿部隆八段の対局前後のコメント

藤井聡太六段

『難しい将棋で簡単ではなかったです。最後の最後まで解らなかったです。』

阿部隆八段

『ずっと苦しい将棋でした。苦しい時間が長く、良いところがなかったです』

感想戦では、阿部八段の率直で自虐的なリアクションと、それに困りながらも楽しく応じる藤井六段の笑顔がとても印象的でした(#^^#)

本局は、阿部八段の指し手をみて雁木模様へ変更したり、端攻めと思いきや7筋に手をつけてみたり・・

阿部八段が107.▲2二歩成としてからの攻めなど・・ギリギリの攻防もありましたが127手まで。

藤井六段の勝利となりました。

阿部八段、藤井六段お疲れ様でした。

藤井聡太六段の次の対局予定はいつ??

【3月8日】VS杉本昌隆七段(現八段)【第68期王将戦】

棋戦名
第68期王将戦
対局日
3月8日
対局相手
対局場所
持ち時間
各3時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

となっております.+:。(´ω`*)