2月23日、藤井聡太六段の対戦相手は畠山鎮七段。
持ち時間各5時間、初手合です。
本年度、B級1組への復帰確定された畠山七段との結果はいかに!?
96手まで。
藤井六段勝利となりました。
スポンサーリンク
目次
藤井聡太六段VS畠山鎮七段、対局結果と棋譜
先手番:畠山鎮七段後手番:藤井聡太六段戦 型:矢倉
1手~20手目棋譜
1.▲7六歩
|
11.▲4八銀
|
2.▽8四歩
|
12.▽5四歩
|
3.▲6八銀
|
13.▲5六歩
|
4.▽3四歩
|
14.▽3二金
|
5.▲7七銀
|
15.▲7八金
|
6.▽6二銀
|
16.▽4一玉
|
7.▲2六歩
|
17.▲6九玉
|
8.▽4二銀
|
18.▽7四歩
|
9.▲2五歩
|
19.▲3六歩
|
10.▽3三銀
|
20.▽7三桂
|
20手目棋譜
出典:連盟モバイル
対局は 相矢倉模様へ。
淡々と駒組みが続いております。
21手~40手目棋譜
21.▲4六歩
|
31.▲7九角
|
22.▽6四歩
|
32.▽3一角
|
23.▲5八金
|
33.▲6七金右
|
24.▽5二金
|
34.▽4三金左
|
25.▲3七桂
|
35.▲4五歩
|
26.▽6三銀
|
36.▽4五同歩
|
27.▲4七銀
|
37.▲3五歩
|
28.▽8五歩
|
38.▽3五同歩
|
29.▲6六歩
|
39.▲3五同角
|
30.▽4四歩
|
40.▽4四銀
|
藤井六段、34.▽4三金左。
34手目棋譜
出典:連盟モバイル
最近よく見られる金銀のバランス重視で幅広い受けに対応できる形。
※土居矢倉?
先手の畠山七段は硬さ重視の金矢倉です。
34.▽4三金左で、畠山七段大長考へ。
※ここで、受けるのか?それとも先手から仕掛けるのか?
決断して仕掛けました(35.▲4五歩)。
※約1時間の考慮
いよいよ戦いが始まります。
※消費時間は畠山七段約2時間半、藤井六段約1時間。
約30分の考慮で38.▽3五同歩。
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
41手~60手目棋譜
41.▲4四同角
|
51.▲4五銀
|
42.▽4四同金
|
52.▽4三金上
|
43.▲2四歩
|
53.▲4四銀
|
44.▽1五角
|
54.▽4四同金
|
45.▲2七飛
|
55.▲3六銀
|
46.▽2四角
|
56.▽4三歩
|
47.▲2五銀
|
57.▲3三歩
|
48.▽5一角
|
58.▽3三同角
|
49.▲3六銀引
|
59.▲4五桂
|
50.▽2四歩
|
60.▽5一角
|
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
41.▲4四同角と畠山七段角を切りました。
藤井六段、悩む局面。
中盤~終盤に向かっていく局面かと思われます。
千日手も予想される局面でしたが、50.▽2四歩で回避。
局面、ほぼ互角といったとろですが、攻めに徹している分畠山七段。
その畠山七段の攻めを藤井六段受け切ることができるか?という局面。
攻めたいところですが、厳しく受け将棋が続いています。
持ち時間差はほぼ同じ。
59.▲4五桂で畠山七段残り時間約30分、藤井六段1時間40分ほどです。
ちょっと、藤井六段にも楽しみが出てきたでしょうか。。
※この辺りで、畠山七段に誤算があったようです
解説の橋本八段と佐藤六段は依然、先手が指しやすいと解説。
ただ、畠山七段の30分の長考が気になり色々検討していたところ、3二飛車の筋を発見。
感想戦では触れられていませんでしたが、恐らくこの辺りは本局の分かれ目かと。
この3二飛車があるので、後手が指せますね・・という見解に変わりました。
61手~80手目棋譜
61.▲2三金
|
71.▲7九玉
|
62.▽2二銀
|
72.▽1五角
|
63.▲3二歩
|
73▲3八飛
|
64.▽2三銀
|
74.▽5九角成
|
65.▲3一歩成
|
75.▲6三成桂
|
66.▽3一同玉
|
76.▽4九馬
|
67.▲5三桂成
|
77.▲3七飛
|
68.▽3二飛
|
78.▽4六金
|
69.▲3七飛
|
79.▲7三成桂
|
70.▽2五歩
|
80.▽3七金
|
80手目棋譜
出典:連盟モバイル
畠山七段3二飛車の筋に気づいて?2三金打ちで筋消しへ。
※頭をパシパシ!と気合を入れられたのか、叩かれました
しかし藤井六段としてはどうしても3二に飛車は打ちたい様子。
その後パタパタと指し手が進み、68.▽3二飛。
粘りに粘って、藤井六段が1五角で攻勢へ、そして74.▽5九角成。
形勢は互角。
畠山七段、歩切れ&残り時間が少ないのが痛いところです。
81手~100手目棋譜
81.▲3五桂
|
91.▲2四金
|
82.▽3四銀
|
92.▽6七馬
|
83.▲5三角
|
93.▲6七同金
|
84.▽2二玉
|
94.▽3九飛
|
85.▲4四角成
|
95.▲8八玉
|
86.▽4四同歩
|
96.▽7九銀
|
87.▲4三銀
|
97.▲
|
88.▽1四角
|
98.▽
|
89.▲3二銀成
|
99.▲
|
90.▽3二同角
|
100.▽
|
藤井六段が着実に差を広げて、若干有利になってきていましたが・・・
畠山七段の厳しい攻めが・・
ところがここで、消費時間が仇に・・・
畠山七段、秒に追われての悪手?91.▲2四金。
畠山七段は最後2四飛打できていれば・・・ 最後急転直下。
※2四飛打ならまだ続いていたはず
※2四飛は気づいていたようですが、分将棋での解読は厳しかったようです
96手まで。
畠山七段投了となりました。
難解な終盤戦。
畠山七段も想像通りとても強く、終盤まで押し込まれる展開でさすがに今回は厳しいかとも思う局面もいくつかありました。
ところが、2四金~藤井六段が一気に寄せ切り勝利となりました。
受けに適さない角が玉の両隣にいるという形勢から、最後はその角2枚をうまく捌いて活用されました(◎_◎;)脱帽。
投了図
出典:連盟モバイル
技巧2による形勢判断
※ご参考程度にどうぞ(88.▽1四角で畠山七段に触れますが、91.▲2四金で藤井六段へ)
出典:AbemaTV
次戦は北浜八段VS糸谷八段の勝者との対局となります。
※2月28日に決定
藤井聡太六段と畠山鎮七段の対局前後のコメント
畠山七段
『藤井六段は最新型、自分は従来の戦型で戦ったけれども本局は予定変更する場面が多かった。』
※自分が用意していた順がどれも適さなかったようです
セオリーを無視した?藤井六段の指し回しに考えさせられる局面が多く、時間も消費したというところだったのでしょうか。
それでもあの玉形から上手に受け切り、本局は藤井六段の勝利となりました。
畠山七段、藤井六段、お疲れ様でした。
その後、B級1組順位戦の解説の登場(3/9)されていた畠山七段がこの対局を振り返られていました。
朝日杯優勝している実力者。
もちろん僭越ですが・・と言えど中学生棋士。
自分の28年の将棋歴を考えると、負けてしまうと自分の中の何かが壊れてしまうのでは・・・
と対局前から怖さも感じられていたようです。
皆さん藤井六段と対局が決まると嬉しいと聞くが、おかしいんじゃないかと言われていました(^^;
藤井六段の柔軟性(新しいものを取り入れる速さや研究熱心さ)がやはり凄いと。
普通中学生ならば、これだけ勝っているとどこかに隙ができそうなものの、そういう所が一切なく楽しそうに盤面をずっと見ていると・・
汗をかきながら改めて語られている畠山七段でした。。
藤井聡太六段の次の対局予定
【3月1日】VS阿部隆八段【第31期竜王戦ランキング戦】
棋戦名
|
第31期竜王戦ランキング戦
|
対局日
|
3月1日
|
対局相手
|
|
対局場所
|
- |
持ち時間
|
各5時間
|
開始時間
|
午前10:00~
|
★中継情報
となっております.+:。(´ω`*)