9月20日に行われた王座戦第一次予選。
藤井聡太四段の対局相手は小林健二九段。
振駒、持ち時間各5時間、関西将棋会館にて10:00~対局です。
63手まで。
藤井聡太四段の勝利となりました。
スポンサーリンク
藤井聡太四段VS小林健二九段対局結果と棋譜
『手番と戦型』
先手番:藤井聡太四段
後手番:小林健二九段
戦 型:角交換型振り飛車
小林九段は本日も前回同様、和装での対局となっております。
※藤井聡太四段の師匠である杉本昌隆七段(現八段)の師匠も小林健二九段と同じ板谷進九段
小林九段の藤井四段への想いも伝わります。
先手藤井四段、居飛車 VS 小林九段、角交換四間飛車。
小林健二九段が角交換四間飛車を指すのはとても珍しいそうです。
連盟のサイトによると、過去データベースでは1局のみということでした。
闘争心というよりも、勝負に挑むという雰囲気が伝わります。
ちなみに小林九段はオールラウンダー。
元々は居飛車党だった小林健二九段。
フアンからの指摘もあり、当時猛威を振るっていた居飛車穴熊に対し、真っ向から戦う方法を追求。
四間飛車党に転向しA級復帰(1990年~1991年)された過去もあります。
※順位戦B級1組11戦をすべて四間飛車にて10勝1敗、昇級
1993年には『スーパー四間飛車』という著書も出版。
序盤戦は自陣整備の駒組の段階です。
小林九段の得意とする四間飛車に対して藤井四段はどう対策していくか??
という状況です。
お昼休憩前の棋譜
出典:連盟モバイル
14:15頃38手目棋譜
出典:連盟モバイル
形勢はまだなんとも言えない状況です。
若干藤井聡太四段の方が形勢が良さそうのようです。
※見解に差もあり
藤井四段は玉頭を充実させてから仕掛けていく狙い??
43手藤井聡太四段2四歩。
出典:連盟モバイル
43手目、藤井四段▲2四歩。
44手目、小林九段▽2四同角。
45手目、藤井四段▲9五歩。
46手目、小林九段▽9五同歩。
47手目、藤井四段▲6四歩。
48手目、小林九段▽6四同金。
49手目、藤井四段▲3一角打で飛車角交換。
15:50、53手目棋譜
出典:連盟モバイル
その後小林九段▽4六歩。
▲3一角から飛車を切っての▲4三角で、形勢は若干藤井聡太四段が指しやすそうな局面。
時間は先手の藤井四段の方が40分ほど多く消費されてますが、中盤戦での攻め手が速い印象。
後手陣は踏み込まれて、若干形勢が乱れてしまいました。
ここからの数手で終盤へ展開していきそうです。
展開していきそうだったのですが・・・
63手まで。
投了図
出典:連盟モバイル
小林健二九段投了となりました。
藤井聡太四段の陣形が固く、小林健二九段は攻めが難しい中盤、終盤の序盤?
投了が早すぎると思いましたが、後手からの明確な返し技がなく、跳ね返しきれないと考えた可能性も。
藤井聡太四段が悪手を指す可能性は加味されず・・・
形勢を見てこれ以上指し続けるのは見苦しいと判断したためか、潔く投了となった形です。
※56手目▽1三桂の時点で、先手陣が固すぎて若干戦意喪失気味だったようです・・・
消費時間は藤井聡太四段3時間18分、小林健二九段2時間22分。
棋士室でも投了を予想しておらず、突然の終局に愕かれたようです。。
通常投了間近になると観戦者も解るものですが・・・
え!?( ゚Д゚)??
という間に終局されていました(;^_^A
記録係の方と何かお話をされている・・・
と思っていたらそれが投了だったようです。。
藤井四段も驚かれたと思います。。
出典:AbemaTV
本日の王座戦でプロデビュー後8大タイトル戦すべて参戦となります。
スポンサーリンク
藤井聡太四段と小林健二九段の対局前後のコメント
藤井聡太四段
プロになって1年について・・・
『感慨深いというか、あっと言う間の1年でした。一つでも上を目指して頑張りたい。』
1年で印象に残っていること・・・
『数え切れないほどあるけれど、一つ挙げるとすれば、加藤(一二三)先生とのデビュー戦。本当にいい経験をさせていただきました。』
本局について・・・
『序盤から手が広い将棋となり、難しかったです。』
小林健二九段
『1ヶ月前は立ち上がりから動かれ、速い仕掛けで負けました。』
『今回は立ち上がりは気をつけ作戦は練ってきたが、中盤、終盤は新型エンジンと旧型エンジンの差が出た。』
『約一月の間に2局できたのは棋士冥利だが、結果が出なかったことは残念。』
『本譜は踏み込まれて苦しくなりました。作戦負けです。』
小林健二九段は明日からマレーシアへ行かれるようです。
週末国際大会で藤井聡太四段の色紙を賞品として持っていかれるとのことでした。。
最後に藤井四段へ『ありがとう』と言われて退室されました。。
余談ですが・・・
本日の藤井聡太四段のネクタイがとてもオシャレでした☆
出典:AbemaTV
ネイビーにドットでタイピンも使用(*''ω''*)でした☆
急な投了でどこか不完全燃焼な感じも残りますが・・・
後手陣は粘りがきかず、指し続けてもどんどん駒損するだけ。
無駄に手数を伸ばすよりも・・・と投了されたのかもしれません。
プロ棋士(ベテラン)ならではの荘厳な世界観での投了だったのでは。。
藤井四段、小林九段お疲れ様でした。。
藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??
9月の対局予定ですが、当方予想では23~30日あたりに朝日杯が入るのではないか??と思っていますが解りません。
※近々入ると思われます
朝日杯の対局相手は宮本広志五段になります。
【9月27日】棋聖戦一次予選3回戦
対局日 | 9月27日 |
対局相手 | 竹内雄悟四段 |
対局場所 | - |
持ち時間 | 各1時間 |
開始時間 | - |
いったいどんなチャンネルで視聴できるの!?
↓詳しい視聴方法まとめ記事
こちら
↓全ての対局を見逃したくない!とりあえずこのアプリ↓
日本将棋連盟公式アプリ
※8大タイトル戦を含む、各棋戦の予選など、ほぼ毎日リアルタイムにプロの解説付きで中継記者がお届け✩