第44期棋王戦予選決勝となりました。

藤井聡太七段の対局相手は中村亮介六段。

持ち時間は各4時間。

95手まで

藤井聡太七段勝利となりました。

本局、初手合となり、次戦は菅井竜也王位との対局が決定しています。

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目次

藤井聡太七段VS中村亮介六段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太七段後手番:中村亮介六段戦 型:四間飛車

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲5六歩
2.▽3四歩
12.▽9四歩
3.▲7六歩
13.▲9六歩
4.▽4四歩
14.▽5二金左
5.▲4八銀
15.▲5八金右
6.▽4二飛
16.▽6二玉
7.▲2五歩
17.▲7八玉
8.▽3三角
18.▽7一玉
9.▲6八玉
19.▲7七角
10.▽7二銀
20.▽3二銀

 

出典:連盟モバイル
※中村六段は感想戦で、この9六歩と受けられたのは意外だったとのこと

20手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)の居飛車、穴熊VS中村六段得意の四間飛車、高美濃囲いとなります。

21手~40手目棋譜

21.▲8八玉
31.▲8八銀
22.▽6四歩
32.▽6三金
23.▲9八香
33.▲3六歩
24.▽4五歩
34.▽5四歩
25.▲5七銀
35.▲7九金
26.▽7四歩
36.▽8四歩
27.▲3三角成
37.▲3七角
28.▽3三同銀
38.▽7三桂
29.▲9九玉
39.▲6六銀
30.▽8二玉
40.▽8三銀

藤井七段(当時)は9筋の端歩を受けて穴熊へ、中村六段は9八香を見て角道を開け、角交換を催促(24.▽4五歩)。

中村六段は角交換を見送り、26.▽7四歩で約40分の考慮へ。

そして藤井七段(当時)から角交換へ(27.▲3三角成)。

昼休へ。

出典:連盟モバイル

藤井七段(当時)、角交換をサッと決断後、約30分の考慮で自陣角(37.▲3七角)。

出典:連盟モバイル
ここで得意の角を使っての決断、かなり深い読みなのでは・・・

※中村六段は、この角打ちで銀活用に来られたのに作戦負けか?と思われたようです

40手目棋譜

出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲7五歩
51.▲9五同歩
42.▽7二金
52.▽9六歩
43.▲5九金
53.▲2四歩
44.▽4六歩
54.▽2四同歩
45.▲7四歩
55.▲3五歩
46.▽7四同銀
56.▽3五同歩
47.▲4六角
57.▲3四歩
48.▽6五歩
58.▽2二銀
49.▲7七銀引
59.▲7八飛
50.▽9五歩
60.▽4四角

 

出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)、43.▲5九金とされました。
※7八飛が狙いの筋(角打ちの時点で、右銀の動きを楽に、そして▲7八飛と展開して6、7筋から動いていく構想?)

形勢はほぼほぼ、互角。

出典:url出典:連盟モバイル
中村六段の52.▽9六歩で、藤井七段(当時)約30分の考慮、結果手抜いて、53.▲2四歩と2、3筋に手を伸ばしました(°°)

中村六段は歩切れだったのですが、この2、3筋の数手で歩を2枚手に入れることに。
※藤井七段(当時)としても考えがあっての指し手と思われます(後手の銀を端に追いやってから玉頭戦へ?)

そして、藤井七段(当時)59.▲7八飛、中村六段は5三角と4四角が検討されていましたが、4四角。

ここ数手は中村六段が得した形。

※藤井七段(当時)は、対局後感想戦で、銀よりも、やはり2歩渡す形になってしまったのは思ったよりもその後苦しくしてしまい、実践的に指していこうと思われたとのこと

※中村六段は、4四角とされたときには手ごたえを感じておられたようですが、61.▲6六歩を軽視していて、そこから一気に悪くしてしまったとのこと

形勢は互角。
60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲6六歩
71.▲7七銀引
62.▽6二飛
72.▽7五歩
63.▲6八金右
73.▲6六歩
64.▽6六歩
74.▽2三銀
65.▲8六銀
75.▲7六歩
66.▽9七歩成
76.▽3四銀
67.▲9七同香
77.▲9四歩
68.▽6七歩成
78.▽9五歩
69.▲6七同金
79.▲9五同香
70.▽8五歩
80.▽9七同銀

勝負所と見ているようで、中村六段は時間を惜しまず1時間の長考で62.▽6二飛。
※持ち時間、藤井七段(当時)約1時間、中村六段約10分

中村六段は分将棋で苦しい展開です。

藤井七段(当時)も徐々に差を広げつつあり、ようやく穴熊の堅さが生きる展開へ・・・

出典:連盟モバイル

80手目棋譜

出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲9七同銀
91.▲9四同香
82.▽8三金
92.▽9三歩
83.▲8八銀右
93.▲7五飛
84.▽5三角
94.▽7五同角
85.▲7五歩
95.▲7八香
86.▽7五同銀
96.▽
87.▲9三歩成
97.▲
88.▽9三同香
98.▽
89.▲9四歩
99.▲
90.▽9四同香
100.▽

 
徐々に差が広がり、藤井七段(当時)優勢になりつつあります~優勢へ。

95手まで。

中村亮介六段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

形勢判断

※御参考程度にどうぞ

藤井聡太七段は本戦へ出場となり、次戦は菅井竜也王位と対局となります。

藤井聡太七段と中村亮介六段の対局前後のコメント

藤井聡太七段

『タイトルホルダーの菅井王位と対戦できるのは、とても嬉しく、過去の対局は完敗しています。成長したところを見せられればと思います。』
※前回の対局は、序盤戦~菅井王位の作戦勝ち、完勝

中村亮介六段

『本局は作戦負けです。6六歩とされてから一気に悪くしてしまった気がします。』


感想戦では2、3筋に手をつけず、直接7八飛と回った方が良かったとのことで、予定変更?のような差し回しでしたが、解説の佐々木慎六段によると、藤井七段(当時)の強さの一つは修正能力の高さだそうです。

序盤で見込み違いがあってもうまく盛り返してくるとのことでした。

紆余曲折あった対局でしたが^^;、最後は藤井七段(当時)が勝ち切る形となり快勝となりました。

藤井七段(当時)、中村六段、対局お疲れ様でした(*'ω'*)

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

いよいよ、竜王ランキング戦5組決勝です!^^

【6月5日】VS石田直裕五段【第31期竜王ランキング戦決勝】

棋戦名
第31期竜王ランキング戦
対局日
6月5日
対局相手
対局場所
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

となっております.+:。(´ω`*)