王座戦二次予選決勝戦です。

藤井聡太六段VS糸谷哲郎八段!

89手まで

藤井聡太六段、勝利となりました。

挑戦者トーナメント進出です。

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目次

藤井聡太六段VS糸谷哲郎八段、対局結果と棋譜

先手番:藤井聡太六段後手番:糸谷哲郎八段戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲6八玉
2.▽3六歩
12.▽4二銀
3.▲7六歩
13.▲9六歩
4.▽3二金
14.▽9四歩
5.▲2五歩
15.▲4六歩
6.▽3三角
16.▽6二玉
7.▲3三同角成
17.▲7八玉
8.▽3三同金
18.▽7二玉
9.▲3八銀
19.▲4七銀
10.▽2二飛
20.▽2四歩

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル
6.▽3三角が本日の糸谷八段の作戦のようです。

藤井六段は冷静に9.▲3八銀。

戦形は、後手が変化するる力戦振り飛車、阪田流向かい飛車へ。

21手~40手目棋譜

21.▲2四同歩
31.▲7七桂
22.▽2四同金
32.▽3六歩
23.▲3八金
33.▲3六同銀
24.▽3三桂
34.▽3五歩
25.▲3六歩
35.▲4七銀
26.▽2五歩
36.▽4四歩
27.▲3七桂
37.▲6五角
28.▽3五歩
38.▽5二金
29.▲6八金
39.▲2五桂
30.▽3四金
40.▽2五同桂

 
藤井六段の23.▲3八金が読み筋になかったか、糸谷八段25分考慮で24.▽3三桂。

※感想戦では28.▽3五歩がどうだったか(タイミング)・・と糸谷八段

藤井六段37.▲6五角、▲2三歩から角成狙い?

ですが、糸谷八段も38.▽5二金で切り返します。
※相手に指させて、切り返す・・・やはり、お強い
38手目棋譜

出典:連盟モバイル
▲2三歩を防ぐか?と思いきや、敢えて▲2三歩~▲3二角成を許すという・・・

※ただ、この6五角~藤井六段が徐々に差を広げていく展開となりました

次手▲2三歩予想される手ですが、糸谷八段の術にハマってしまわないように藤井六段も考慮へ。
※2五桂も検討されます

形勢はほぼ、互角、悩ましい局面。

藤井六段約1時間25分長考で、39.▲2五桂(タダ捨て)。

40手目棋譜

出典:連盟モバイル
そして、糸谷八段は2五同桂と応じます。

藤井六段2三歩でしょうか?

41手~60手目棋譜

41.▲2三歩
51.▲2四歩
42.▽2三同飛
52.▽7六桂
43.▲3二角成
53.▲2三歩成
44.▽4三飛
54.▽2七歩
45.▲2六歩
55.▲2七同飛
46.▽3三金
56.▽4五歩
47.▲4三馬
57.▲3二と
48.▽4三同金寄
58.▽4六歩
49.▲2五歩
59.▲4二と
50.▽8四桂
60.▽4二同金引

 
50.▽8四桂を手抜かれ、糸谷八段さらに52.▽7六桂と金取りへ。

さらに53.▲2三歩成と手抜かれ藤井六段が離席したと同時に糸谷八段『いや~・・』と唸りました・・(^^;)

金を逃げずに2三歩成で攻め合いへ。
※それよりも、と金を作る方に価値があると・・
53手目棋譜

出典:連盟モバイル
若干、藤井六段持ちの局面。

普段割と早指しの雰囲気の糸谷八段ですが、本局は時間を使っている様子が伺えます。

60手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井六段、銀を逃げるのか?緊迫した状態で夕休へ。

消費時間は、糸谷八段2時間52分、藤井六段3時間58分。

61手~80手目棋譜

61.▲4三歩
71.▲6二と
62.▽5四角
72.▽6二同銀
63.▲4二歩成
73.▲8二金
64.▽2七角成
74.▽8二同玉
65.▲5二と
75.▲6二飛成
66.▽4七歩成
76.▽9三玉
67.▲5九金
77.▲7五銀
68.▽5四馬
78.▽8二飛
69.▲4二飛
79.▲8五桂
70.▽3三角
80.▽9二玉

 
80手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井六段、銀を逃げずに61.▲4三歩・・・通るんでしょうか・・
※誰も予想していない手です

少し、糸谷八段ボヤきが・・『いや、そうか・・』

戦いは一気に終盤戦・・・合戦です。

糸谷八段も62.▽5四角と何も取らず。

藤井六段67.▲5九金と自陣に手を入、後手の攻めを防ぎます。
※61.▲4三歩~この辺りまでは読み筋なのでは?

これはかなり手堅い・・藤井六段優勢です。

『いや、そっかー』と糸谷八段・・そして、68.▽5四馬。

藤井六段、79.▲8五桂と自玉が危うくなりますが、ここは読み切り?

どうやって勝ち切るのか・・・

※桂馬を跳ねて、飛車を見捨て・・・

81.▲8二龍
82.▽8二同玉
83.▼5二飛

見えにくい手順ですが、85.▲7三桂成~の詰みがあるようです。
※69.▲4二飛でお茶を一口飲まれた辺り~?8手後に▲7五銀打からの25手詰めの必死がかかるのを読み切っておられたのでは・・・?衝撃

出典:連盟モバイル

84.▽7二飛
85.▲7三桂成
86.▽7三同玉
87.▲7四歩
88.▽8二玉
89.▲7三銀

89手まで。

糸谷八段投了となりました。

藤井六段、本日快勝です。

投了図

出典:連盟モバイル

この対局に勝利されたので、挑戦者決定トーナメントへ進出となります。

出典:AbemaTV
対局者及びトーナメント表はまだ未定です。

技巧2による形勢判断

ご参考程度にどうぞ

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藤井聡太六段と糸谷哲郎八段の対局前後のコメント

藤井六段

『(連勝については)特に気にしてはいません、これからも普段通りに対局をしていきたいです』

『本局は形勢判断が難しい将棋でした。これからも一歩一歩上を目指して頑張りたいです』

糸谷八段

『本局は少し動き過ぎたかもしれない。ずっと1手損で、最後は殴り合いに持ち込むしかなかったです』

『(藤井六段については)気持ちの良い斬りこみ方でした』


本局は、序盤戦から藤井六段ペースだったようです。

序盤~上手に阪田流向かい飛車に対応されていました。

最後の詰みは、解説陣も驚くほどの読みの早さ・・快勝という結果に更に驚愕でした(◎_◎;)

最後のお二人の指し手の早さに、どちらの読みが勝っているのか?

と思わせられるような緊迫した局面からの勝利。

69.▲4二飛打でお茶をひと口飲まれましたが、恐らくあの辺り~読み切っておられたのでは?

来期~A級確定の強豪、糸谷八段との対戦でしたが藤井六段快勝となりました。

普段から解説で、藤井六段と読みが合わない・・・と言われていたので相性もあったのでしょうか⇒想像です(;'∀')

お二人ともとても謙虚で、対局中は糸谷八段、藤井六段が離席すると同時に胡坐をかき、席に戻ると正座に直りと、とても律儀な方なのだと思いました(*'ω'*)

糸谷八段、藤井六段お疲れ様でした。

藤井聡太六段の次の対局予定はいつ??

【3月28日】VS井上慶太九段【第68期王将戦】

棋戦名
第68期王将戦
対局日
3月28日
対局相手
対局場所
持ち時間
各3時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

となっております.+:。(´ω`*)