第79期B2順位戦、藤井聡太七段vs橋本崇載八段の対局模様をまとめています。
 

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目次

藤井聡太七段VS橋本崇載八段、対局結果

先手番:藤井聡太七段後手番:橋本崇載八段戦 型:矢倉

橋本八段:5/7(○)、6/1(●)、6/24(○)
藤井七段(当時):5月無し、6/2.4.8(○)、6/10(●)、6/13.20.2325.28(○)、7/1,2(○)

先(7勝1敗-勝率:0.8750)
1敗は王将戦、広瀬元竜王戦です

藤井聡太七段の戦型データを確認する

~20手目

 

残:藤井七段(当時)⇒5:22 橋本八段⇒5:10

※局後の振り返りにて、厳密に言えば、後手の方が作戦負けの道を進んでいるのかもしれず、後手側のこの形は矢倉側が避けている印象があるとのこと。
44歩と突いてる矢倉なので、ここを目指して、36歩⇒37桂⇒56銀と腰掛け銀にして跳ねて45歩、または48飛⇒45歩、単に44歩を突いてるだけで、そういった攻めが可能になってしまう。
4、5年前から角道を最大限に生かした、矢倉戦においての左美濃作戦というのはかなり優秀で、今回のこの44歩を突く形は今ではほぼ指されず、100局の中で1局見るか見ないかだそうです。

~40手目

21.▲同歩
22.▽同飛
23.▲87歩打
24.▽82飛
25.▲79玉
26.▽53銀
27.▲36歩
28.▽42銀右
29.▲45歩
30.▽同歩
31.▲同銀
32.▽43銀
33.▲35歩
34.▽同歩
35.▲24歩
36.▽同歩
37.▲44歩打
38.▽52銀
39.▲54銀
40.▽44銀

 
昼休へ。

※局後インタビューにて、29.▲45歩を軽視、そこからのスピードが速かったとのこと

昼休前棋譜※27.▲36歩

残:藤井七段(当時)⇒5:04 橋本八段⇒5:09

戦型は先手左美濃、後手矢倉。

形勢はAbemaAI先手55%、後手45%。

お昼は、橋本八段が「五目焼きそば」(紫金飯店)、藤井聡七段が「豚しゃぶ(梅しそだれ)弁当」(鳩やぐら)。

34.▽同歩まで、AbemaAIは先手63%、後手37%となっていますが・・白ビールは先手優勢ですね。。

35.▲24歩まで。

大平六段「ここ持ち堪えないことには、まず何にも始まらないんで、まぁでも・・同歩で取るんでしょうね・・24歩で、44歩打・・・(変化の余地があまりない)最初やった、同銀左⇒同銀⇒同銀、これで負けたらごめんなさいって感じですかね・・24飛⇒33金・・これでも23歩打とかあるのかなぁ・・これもきついですね、まぁ何かやんなくちゃまずいですけど、ちょっとわかんないですね、これ。橋本さんとしてはここで潰れちゃう順もまずいんで、結構考えるかもしれないですね、ここから。大分苦しいかもしれないです。」

「後手も金が52だと大分違いますよね、玉がもうちょっと違う位置にいるとか、良いタイミングで仕掛けたんでしょうね、藤井さんが・・・ここは・・・もしかしたら橋本さんが最後の長考かもしれない、結構勝負所だと思います。ただ、辛いでしょうね・・」

え?最後の長考?

橋本八段、銀を引かれました38.▽52銀。

40手目棋譜

残:藤井七段(当時)⇒3:39 橋本八段⇒3:24

~60手目

41.▲24飛
42.▽55歩打
43.▲23歩打
44.▽33角
45.▲28飛
46.▽24歩打
47.▲45歩打
48.▽84飛
49.▲44歩
50.▽54飛
51.▲34銀打
52.▽44飛
53.▲33銀
54.▽同桂
55.▲55角
56.▽34飛
57.▲82角打
58.▽54飛
59.▲77角
60.▽65銀打

 
42.▽55歩打まで、AbemaAIは先手70%、後手30%。。

夕休へ。

夕休前棋譜※57.▲82角打

残:藤井七段(当時)⇒1:58 橋本八段⇒3:07

AbemaAIは先手80%、後手20%。。

橋本八段が「ヒレカツ定食」(ふじもと)、藤井聡七段が「カレーライス」(ほそ島や)。

60手目棋譜

残:藤井七段(当時)⇒1:56 橋本八段⇒2:42

~80手目

61.▲91角成
62.▽76銀
63.▲59角
64.▽45桂
65.▲22歩成
66.▽同金
67.▲81馬
68.▽56歩打
69.▲同歩
70.▽57歩打
71.▲48金
72.▽47歩打
73.▲同金
74.▽58銀打
75.▲同金
76.▽同歩成
77.▲同飛
78.▽57歩打
79.▲38飛
80.▽48歩打

 
80手目棋譜

残:藤井七段(当時)⇒1:22 橋本八段⇒2:18

AbemaAI先手95%、後手5%。

~100手目

81.▲35飛
82.▽58歩成
83.▲31飛成
84.▽62玉
85.▲55香打
86.▽
87.▲
88.▽
89.▲
90.▽
91.▲
92.▽
93.▲
94.▽
95.▲
96.▽
97.▲
98.▽
99.▲
100.▽

 
85手まで、橋本八段投了。

投了図

形勢図

※ご参考程度にどうぞ

順位戦次戦は鈴木大介九段、日程は8/5になっていますが、王位戦番勝負と重なるため、調整が入るはずです。

 

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藤井聡太七段との対局前後のコメント

 
後程追記します。

局後インタビュー
  • 藤井聡太七段
  • 『(相手の作戦に対して4筋と2筋から仕掛けていったと思うんですけども、成算は?)飛車・角・銀3枚の攻めなので、少し軽いところがあるのかなと思ったんですけど、そうですね、こちらの陣形が持久戦になるといけないので、仕掛けていけたのかなと思っていました。』

    『(角銀交換で駒得)激しい展開になると何とかこっちの引くい陣形が活きるので、そういう意味ではある程度成功したのかなと思っていました。』

    『(橋本八段の反撃、60.▽65銀打、68.▽56歩打、70.▽57歩打)一旦受けに回って、どっかのタイミングで反撃できればと思っていました。』

    『(勝利を意識)35飛車と走ったところで、何とか1手勝ちになったかなと思いました。』

    『(開幕2連勝)良い出だしになったかなと思います。これからも厳しい戦いが続くと思うので、何というか、気を引き締めて行きたいと思います。』

  • 橋本崇載八段
  • 『(序盤の作戦、方針)まぁ手順によって、矢倉になったり雁木になったり振り飛車になったり、ですけど、まぁ・・そうですね・・まぁちょっと25歩と決めるタイミングが遅いので、矢倉ってことなんですけど、ちょっとやっぱり・・・どうしても後手の1手が痛くて、ちょっと45歩の仕掛けを軽視してました。』

    『あれ(29.▲45歩)で、うーん・・・なんかちょっと軽い・・というか・・うーん・・感覚的に何とかなるのかなと思ったんですけど、うーん、ちょっとスピードが違いましたね。』

    『(誤算は29.▲45歩?それとも35.▲24歩を突かれたところで長考されていましたが)いや、何かとりあえずその辺までは、まぁ28.▽42銀右と引いたからには、つじつま合わせるためにはもうしょうがないんですけど、まぁ突いて同歩⇒44歩となりますけど・・ちょっとどう応じても攻めが繋がるので・・28.▽42銀右してないと・・何かこう、こっちはただ待ってるだけになって、まぁいいときに攻められちゃう、まぁ後手でそういった条件をどう我慢するかだったんですけどね、28.▽42銀右は昼休みのときに何か・・まぁこれが効けば、そこそこかなぁ・・と思ってたんですけ・・うーん、まぁちょっとそうですね、仕掛けられてまずいという・・まぁ頭が無かったから、これまぁしょうがないですね、ちょっと気が付いたときにはもう、まずいなと思いましたね。』

    『(まずいと気付いた後の方針)いや、挽回不可能だったですね、正直(笑)、ちょっとやっぱり、囲えているのとそうでないのとあって、粘りがきかないんですよね、もうちょっと耐久力がある玉形だったらまだ頑張れる順もあるかもしれないですけど、引くい陣形だからちょっと仕掛けにくいと思ってた、ようなところもあるので、あれで攻め切られちゃうんじゃぁ、ちょっともう・・将棋のスピードが違いすぎましたね。』

    『(角銀交換になって82角)あ、夕休のところはもう・・ダメというか、しかし、あんまりなんかこう、振り返ってもそんなに悪手らしい悪手はな・・い・・ので、ちょっと工夫も足りなかったというのもあるでしょうし、藤井くんの攻めがとにかくまぁ切れがあったということですね、はい・・』

    『(藤井七段(当時)について)解説とかをよくさせてもらってるんで、えぇ、まぁ、そうですね、対戦して、うーん・・まぁ扇子を1回転させるごとに何手読んでいるのかなと思っていましたけど・・(笑)こっちがトボトボ歩いている間に一瞬で抜き去られた感じで、やっぱりスピードが凄いですね、ちょっと積んでるエンジンが違う気がして、改めて強いなと思いました。』

※局後感想戦を・・とのことでしたが、橋本八段が「藤井くんもお疲れでしょうから、もうお開きに・・」と本局終了となりました。

藤井聡太七段の次の対局予定※明日vs稲葉八段戦(順位戦収録済)

【7月7日】VS稲葉陽八段【第28期銀河戦】

勝利すれば、最多勝利数で決勝T出場決定&vs羽生善治九段(Cブロック最終戦)

※噂レベルでは7/4(土)収録とのこと、あくまで噂です

対局相手
クラス別戦績
過去対局
持ち時間
各15分
時間別戦績
1時間未満棋戦通算87勝18敗(0.8285)
対局場所
スタジオ
放送開始時間
18:00~
リーグ表

過去対局

※※横にスクロールできます※※

日付 勝敗 対局時クラス 手番 戦型 手数 棋戦名 棋譜
2020/3/24 A 角換わり腰掛け銀 129手 第61期王位戦紅白L 棋譜
2019/1/20 A 角換わり腰掛け銀 98手 第12回朝日杯本戦 棋譜
2017/11/13 A 相掛かり 169手 第67回NHK杯 棋譜

 

中継情報

携帯アプリはなし
AbemaTVなし
将棋プレミアムにて18時~放送開始
※ゴールド会員限定
 
となっております.+:。(´ω`*)