第49期新人王戦、藤井聡太七段の第2局目は八代弥六段との対局です。

初手合、対局時間各3時間。

勝者は近藤誠也五段と対局が決定しています。

132手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。

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目次

藤井聡太七段VS八代弥六段、対局結果と棋譜

先手番:八代弥六段後手番:藤井聡太七段戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲7六歩
11.▲7七同銀
2.▽8四歩
12.▽2二銀
3.▲2六歩
13.▲3八銀
4.▽8五歩
14.▽3三銀
5.▲7七角
15.▲4六歩
6.▽3四歩
16.▽7二銀
7.▲6八銀
17.▲4七銀
8.▽3二金
18.▽7四歩
9.▲7八金
19.▲3六歩
10.▽7七角成
20.▽4二玉

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲2五歩
31.▲2九飛
22.▽6四歩
32.▽6二金
23.▲6八玉
33.▲4八金
24.▽6三銀
34.▽6五歩
25.▲3七桂
35.▲5六銀
26.▽1四歩
36.▽8一飛
27.▲1六歩
37.▲6六歩
28.▽7三桂
38.▽6六同歩
29.▲9六歩
39.▲6六同銀
30.▽9四歩
40.▽5四銀

 
40手目棋譜

出典:連盟モバイル
角換わりから、両者端歩を突き合って先後ほぼ同型。

41手~60手目棋譜

41.▲6四歩
51.▲2四歩
42.▽4四歩
52.▽2四同歩
43.▲4五歩
53.▲2四同飛
44.▽8六歩
54.▽2三歩
45.▲8六同歩
55.▲2九飛
46.▽8六同飛
56.▽4七歩
47.▲8七歩
57.▲3八金
48.▽8一飛
58.▽9三角
49.▲4四歩
59.▲7五歩
50.▽4四同銀
60.▽6五歩

 
ゆっくりした展開かと思いきや、八代六段41.▲6四歩~積極的に動いていかれる展開へ。
※解説の西尾六段は、考えられる手ですが、後の反動が怖いのもあるとのこと

53.▲2四同飛で昼休へ。

出典:連盟モバイル
※消費時間は藤井七段(当時)が約20分、八代六段が1時間

難解な局面、藤井七段(当時)約1時間の考慮で58.▽9三角。

出典:連盟モバイル
※消費時間は逆転、解説の西尾六段は藤井七段(当時)は指さないと思っていましたが・・・とのこと

※感想戦では、この58.▽9三角が良くなかったとのこと

60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲6三歩成
71.▲4五歩
62.▽6三同金
72.▽3三銀
63.▲7七銀
73.▲4七金
64.▽6二金
74.▽5四銀
65.▲6三歩
75.▲3五歩
66.▽6三同銀
76.▽6四角
67.▲1五歩
77.▲2五桂
68.▽7五角
78.▽2四銀
69.▲1四歩
79.▲2二歩
70.▽1二歩
80.▽4六歩

 
解説では5五銀左の激しい斬り合いも検討されていましたが、八代六段61.▲6三歩成。

80手目棋譜

出典:連盟モバイル
形勢は互角。

81手~100手目棋譜

81.▲4八金
91.▲4四桂
82.▽3三桂
92.▽2二金
83.▲3三同桂成
93.▲7四角成
84.▽3三同銀
94.▽6三金
85.▲3四歩
95.▲6四馬
86.▽3四同銀
96.▽6四同金
87.▲2一歩成
97.▲7四歩
88.▽2一同飛
98.▽3六桂
89.▲8三角
99.▲7三歩成
90.▽8八歩
100.▽4八桂成

 
終盤の入り口。

形勢はほぼ互角ながらも、解説の西尾六段は先手の八代六段を持ちたいとのこと⇒やっぱりそんな簡単ではないですね・・・

じりじりとした展開から、藤井七段(当時)、切り合いへ(90.▽8八歩)、終盤戦です。

出典:連盟モバイル

100手目棋譜

出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲7四と
111.▲8九飛
102.▽7四同金
112.▽4六角
103.▲5二角
113.▲7九玉
104.▽8九歩成
114.▽5七角成
105.▲7四角成
115.▲6八歩
106.▽6三金
116.▽5六馬
107.▲3五歩
117.▲3五桂
108.▽7四金
118.▽4三銀打
109.▲3四歩
119.▲4三同桂成
110.▽4七歩成
120.▽4三同玉

 
八代六段、馬取り放置して107.▲3五歩・・(5二金だとどうなっていたか・・・)

出典:連盟モバイル
ここからは、藤井七段(当時)優勢へ・・・107.▲3五歩は緩手?

※解説では5二金検討されていました

109.▲3四歩で詰みが生じますが、110.▽4七歩成が詰めろ逃れの詰めろ。

出典:連盟モバイル

八代六段は、と金を払うために、飛車を2筋から8筋に移動することに(111.▲8九飛)・・これは痛い。

120手目棋譜

出典:連盟モバイル

121手~140手目棋譜

121.▲3三金
131.▲7六銀
122.▽3三同金
132.▽6六桂
123.▲3三同歩成
133.▲
124.▽3三同玉
134.▽
125.▲3五銀
135.▲
126.▽4三銀
136.▽
127.▲5二銀
137.▲
128.▽7六歩
138.▽
129.▲3四歩
139.▲
130.▽2二玉
140.▽

 
132手まで、八代六段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

次戦は近藤誠也五段との対局となります。

技巧2による形勢判断

※ご参考程度にどうぞ

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藤井聡太七段と八代弥六段の対局前後のコメント

藤井聡太七段

『早い段階で苦しくしてしまった、4七歩、3八金で長考し、9三角と打ったのが良くなかったと思います』

『その後もずっと攻められて苦しい展開が続き、最後に攻め合いになったあたりから徐々に難しくなった気がしました』

終盤の110手目、詰めろ逃れの詰めろ4七歩成で攻められるようになり、良くなったかと思われたようですが、本当に最後の最後まで難しい局面が続きました。

八代弥六段

『難しい将棋と感じていましたけれど、均衡が崩れた箇所がどこなのかすぐには解らないですが、分岐点が多い将棋だったので、反省の余地は色々とあると感じています』


じりじりとした展開で、評価値がどちらかに極端に振れることなく終盤戦となりました。

中盤辺りは若干八代六段の方が指しやすい展開となり、終盤は八代六段が一旦優勢になりましたが、107手目の3五歩~流れが藤井七段(当時)へ。

3五歩が指された辺りは、中継コメント欄は『悪手』『逆転』の洪水となり、そこから110手目で藤井七段(当時)が詰めろ逃れの詰めろから攻めのターンへ。

ただ、優勢に入るものの容易ではなく、1手でどうなるかわからない怖い局面が最後まで続きました。

激戦を物語っているかのような、投了後お互いに長い無言時間、藤井七段(当時)は最後の新人王戦になります。

次戦も良い対局となりますように(*'ω'*)

藤井七段(当時)、八代六段、本当にお疲れ様でした。

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

29日に生放送ではありませんが、Abemaトーナメントで増田六段との対局放送があります。

【7月29日】VS増田康宏六段【Abemaトーナメント本戦】

棋戦名
Abemaトーナメント本戦
対局日
7月29日※
対局相手
対局場所
持ち時間
各5分※
開始時間
午後8:00~

※持ち時間5分切れ負け/1手ごとに5秒追加
※収録日は恐らく6月23日
※番組詳細
★中継情報★

【7月31日】VS西尾明六段【第77期順位戦】

棋戦名
第77期順位戦
対局日
7月31日
対局相手
対局場所
東京将棋会館
持ち時間
各6時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

  • 携帯アプリは10:00~
  • AbemaTV9:30~
  • ※解説:三枚堂達也六段、金沢孝史五段、西田拓也四段

  • ニコ生9:50~
  • ※解説:瀬川晶司五段

となっております.+:。(´ω`*)