第66期王座戦本戦トーナメント、藤井聡太七段の対戦相手は深浦康市九段です。

叡王戦以来、約半年ぶりの対局。

結果は120手まで

藤井聡太七段勝利となりました。

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目次

藤井聡太七段VS深浦康市九段、対局結果と棋譜

先手番:深浦康市九段後手番:藤井聡太七段戦 型:その他(相雁木風)

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲6八銀
2.▽8四歩
12.▽4二銀
3.▲2五歩
13.▲7八金
4.▽8五歩
14.▽4四歩
5.▲7六歩
15.▲4八銀
6.▽3二金
16.▽4四歩
7.▲7七角
17.▲6七銀
8.▽3四歩
18.▽4三銀
9.▲6六歩
19.▲5八金
10.▽3三角
20.▽7四歩

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル
深浦九段は、9.▲6六歩と角道を止めて、雁木模様へ。

本日の部屋は叡王戦のときと同じ部屋だそうです(..;)

そして藤井七段(当時)も14.▽4四歩と角道を止めて、相雁木模様へ。

21手~40手目棋譜

21.▲3六歩
31.▲4六歩
22.▽5二金
32.▽6四歩
23.▲6九玉
33.▲3八飛
24.▽7三桂
34.▽6三銀
25.▲1六歩
35.▲3五歩
26.▽9四歩
36.▽3五同歩
27.▲9六歩
37.▲3五同飛
28.▽1四歩
38.▽8一飛
29.▲5六歩
39.▲3八飛
30.▽5四歩
40.▽6二玉

 
藤井七段(当時)、24.▽7三桂と早々と桂馬が跳ねます。

出典:連盟モバイル

昼休へ。

出典:連盟モバイル
千日手もちらほら予想されつつ、深浦九段は得意の雁木で恐らく研究範囲内?ながらも打開していきたいところ。
※33.▲3八飛が深浦九段の本局の作戦のひとつ

藤井七段(当時)は後手番ながら、相手の手を少しずつ牽制しつつ、どう駒組みしていくか?というところです。
※後手番なので、できるだけ同じような陣形で差を広げられないように

まだまだ序盤戦、本局は長くなりそうです。

40手目棋譜

出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)は、右玉へ。
※4八の銀が気になるところなので・・・
※藤井七段(当時)は、この辺りは作戦負けと思われていたとのこと

41手~60手目棋譜

41.▲7九玉
51.▲7七桂
42.▽7二玉
52.▽4三金
43.▲4七銀
53.▲5七角
44.▽3四歩
54.▽4二角
45.▲3七桂
55.▲9八香
46.▽6二金
56.▽6一玉
47.▲3九飛
57.▲2四歩
48.▽3五歩
58.▽2四同歩
49.▲6八角
59.▲2二歩
50.▽3四銀
60.▽3三桂

 
じっくりした戦いでなかなか戦いが始まりません。

深浦九段が1歩得、解説の村山慈明七段、佐々木大地四段は先手の深浦九段を持って指してみたいとのこと。

形勢は、まだまだ五角、状況は膠着。

深浦九段は55.▲9八香と香車を上がり、地下鉄飛車を構想、56.▽6一玉と藤井七段(当時)は警戒。

出典:連盟モバイル

※解説では玉を先に上がる順が検討されていましたが、深浦九段は先に上がらずひとまず保留されて9八香とされました。先に6八玉の方が優ったようです

※解説の佐々木大地四段は、6一玉は深浦九段、予想していなかったのでは・・・とコメントされていました

深浦九段、地下鉄飛車を走ると思いきや、決断の1手、57.▲2四歩。

出典:連盟モバイル
いよいよ開戦模様です!

※解説の阿久津八段は、この辺り~藤井七段(当時)ペースになっていったため、深浦九段としては悔いの残る1手だったかもとのこと(2一歩成狙い)
※8八玉で様子を見る手もあったかもしれない
60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲2一歩成
71.▲8三香成
62.▽9五歩
72.▽6五桂
63.▲1一と
73.▲8四角
64.▽9六歩
74.▽8六歩
65.▲6五歩
75.▲8六同歩
66.▽5二玉
76.▽8七歩打
67.▲1二と
77.▲8五桂
68.▽9七歩成
78.▽8八歩成
69.▲8四香
79.▲6八玉
70.▽6一飛
80.▽7八と

 
深浦九段が2筋~攻めようとしていた矢先に、藤井七段(当時)ノータイムで9五歩と9筋へ手を伸ばしました。
※ここからは藤井七段(当時)ペースで、深浦九段の『と金』や3九の飛車が働かない展開へ・・

出典:連盟モバイル

藤井七段(当時)、66.▽5二玉と飛車の逃げ道を確保。

出典:連盟モバイル


出典:連盟モバイル


出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)の6五桂に対して、深浦九段が8四角とされましたが、同桂の方がよかったようです。

80手目棋譜

出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲7八同銀
91.▲6二同角成
82.▽8八と
92.▽6二同飛
83.▲6七銀
93.▲8四角
84.▽5一角
94.▽8二歩
85.▲6六銀
95.▲7三金
86.▽9八香成
96.▽6一飛
87.▲7三桂成
97.▲6二歩
88.▽7一香
98.▽5一飛
89.▲6二成桂
99.▲6三金
90.▽6二同角
100.▽6三同玉

 

出典:連盟モバイル
深浦九段、どう粘るか?という局面・・

藤井七段(当時)の86.▽9八香成に解説の田村七段が『なんだこれ、落ち着いた人ですねえ。見えてる世界がちがう』。

出典:連盟モバイル


出典:連盟モバイル
深浦九段は、3九の飛車と1二のと金が働いていないのが痛いところ。

100手目棋譜

出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲6一歩成
111.▲4八玉
102.▽6一同飛
112.▽5八金
103.▲7三角成
113.▲3八玉
104.▽7同三香
114.▽4八金
105.▲7二銀
115.▲4八同玉
106.▽5三玉
116.▽5七金
107.▲6一銀不成
117.▲5七同銀
108.▽7八と
118.▽5七同桂成
109.▲5九玉
119.▲5七同玉
110.▽6八金
120.▽6六角

 
120手まで。

深浦九段投了となりました。

投了図

出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断

※ご参考程度にどうぞ


出典:AbemaTV
本日、斎藤慎太郎七段が久保王将(現九段)に勝利。

次戦は斎藤慎太郎七段と対戦となります。

藤井聡太七段と深浦康市九段の対局前後のコメント

藤井聡太七段

『序盤から1手1手、難しい将棋で、最後になって、やっと勝ちを意識しました』

『タイトルは意識しても仕方がないかなと思いますので、せっかくここまで来れたので、次戦もいつも通りに全力を尽くしたいです』

深浦康市九段

『難しい将棋で、1歩得して主導権はあったと思うのですが、堂々と6一玉と引かれて2四歩~攻めていったんですけど、手が広すぎてよく解らなかったです』

『端攻めからと金を作られるまでが、思いのほか早くて速度計算が甘かったのかな』


序盤は深浦九段が3筋の交換~模様がよく作戦勝ちと思われる局面でしたが、中盤戦、9筋に手を広げてからは藤井七段(当時)ペース。

先手の深浦九段の▲2二歩より後手の藤井七段(当時)の9筋の端攻めの方が早く厳しかったです。

深浦九段にも悪手という悪手があった訳でもないのですが、中盤戦からの藤井七段(当時)のリードが素晴らしく、最後は、深浦九段も大駒を切って勝負に出て粘りますが、120手まで、藤井七段(当時)の完勝となりました。

とても見ごたえある1局でした。

藤井七段(当時)は序盤戦は作戦負けと思われていたようです(右玉の所辺り)が、66.▽5二玉~は少し形勢が自分にふれてきたかと感じたとのことでした。

深浦九段、藤井七段(当時)、お疲れ様でした。

藤井七段(当時)は、翌日の23日はAbemaトーナメントの収録に挑まれたようです(^^;)激務ですね・・体調万全で月曜日の竜王戦挑決Tに臨むことができますように・・

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【6月25日】VS都成竜馬五段【第31期竜王戦挑決T】

棋戦名
第31期竜王戦挑決T
対局日
6月25日
対局相手
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

★中継情報★

  • 携帯アプリは10:00~
  • AbemaTV9:30~
  • ニコ生9:50~
  • 将棋プレミアムで9:40~
  • ※1DAY/¥500オススメ
    解説:10:00~三枚堂達也六段、16:00~及川拓馬六段

  • 将棋チャンネルにて10:00~12:00、18:00~終局
  • ※スカパーetcの環境が必要

となっております.+:。(´ω`*)