叡王戦本戦、藤井聡太四段の対局相手は深浦康市九段。

持ち時間は各3時間、午後3時~

166手まで。

深浦九段の勝利となりました。

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目次

藤井聡太四段VS深浦康市九段の棋譜と対局結果

先手番:藤井聡太四段後手番:深浦康市九段戦 型:その他(相居飛車力戦形)

1手~20手目棋譜

1.▲2六歩
11.▲7四飛
2.▽3二金
12.▽7三銀
3.▲7六歩
13.▲7五飛
4.▽6二銀
14.▽3四歩
5.▲2五歩
15.▲2五飛
6.▽7四歩
16.▽6四銀
7.▲2四歩
17.▲6六歩
8.▽2四同歩
18.▽7二飛
9.▲2四同飛
19.▲8五飛
10.▽2三歩
20.▽8二飛

 
20手目棋譜

出典:将棋連盟

ニコ生のアンケートでは本局が雁木になるという回答が半分を占める割合。

解説の中村王座は、深浦九段が雁木を研究してきたでしょうが、そうは行きませんよ・・・

という感じでしょうか・・と解説。

21手~40手目棋譜

21.▲7八金
31.▲3六同歩
22.▽2四歩
32.▽5五角
23.▲6五歩
33.▲3七角
24.▽7三銀
34.▽3七同角成
25.▲8六飛
35.▲3七同桂
26.▽8八角成
36.▽3三桂
27.▲8八同銀
37.▲7五歩
28.▽2七角
38.▽8四銀
29.▲3六角
39.▲4六角
30.▽3六同角成
40.▽9二飛

 
40手目棋譜

出典:将棋連盟

深浦九段の28.▽2七角が勝負手で藤井四段長考へ。

▲3六角が有力と思われた中、約30分考慮でやはり29.▲3六角。

千日手の手順がチラチラと検討される対局です。

若干藤井四段の方が指しやすそうな局面ですが、まだまだどうなるかは不明です。

深浦九段の36.▽3三桂で藤井四段がまた考慮。

解説の中村王座は、先手の方の駒が伸び伸びとしている印象があります。。
※ただ、今後の展開としては、まだどうなるかは解らない

▲7五歩が有力とされた中、20分程度考慮でやはり▲7五歩。
※ここで持ち時間の差が少し気になります
(深浦九段2時間15分程度、藤井四段1時間20分程度)

41手~60手目棋譜

41.▲7四歩
51.▲8五歩
42.▽7二金
52.▽4五歩
43.▲7七銀
53.▲2四角
44.▽4四歩
54.▽5五歩
45.▲5六飛
55.▲6六飛
46.▽4二銀
56.▽8六角
47.▲7六銀
57.▲6八金
48.▽4一玉
58.▽7五銀
49.▲8六歩
59.▲7五同銀
50.▽5四歩
60.▽7五同角

 
60手目棋譜

出典:将棋連盟

42.▽7二金で夕食です(*'ω'*)

序盤戦から徐々に差が開いていき、良しの局面になっています。
※持ち時間は依然1時間程の差があります

61手~80手目棋譜

61.▲7六飛
71.▲3三角成
62.▽5三角
72.▽3三同銀
63.▲4八金
73.▲4五桂
64.▽5六歩
74.▽4二銀
65.▲5六同飛
75.▲2四歩
66.▽4四角
76.▽2四同銀
67.▲5五銀
77.▲3四歩
68.▽7一角
78.▽8八角
69.▲3五歩
79.▲2五歩
70.▽2三銀
80.▽2五同銀

 
80手目棋譜

出典:将棋連盟

藤井四段の63.▲4八金。
※中村王座は意表を突く1手だと解説

とりあえず、時間差は埋められそうな1手です(^^;

恐らく深浦九段も考慮されるのでは・・・

と思いきや9分程度の考慮で▽5六歩。

68.▽7一角は苦戦を強いての1手で、深浦九段としては時間攻めも検討したいところ。
※藤井四段残り時間20分程度、深浦九段は1時間20分程度

中村王座は深浦九段らしい読みづらい将棋だと解説。
※この辺りが残り時間のない藤井四段には厳しいところです

藤井四段は一気に決めにいった方が良いと判断している模様(71.▲3三角成)。

藤井四段優勢。

深浦九段としても長考はしたいところ。

ただ、藤井四段へも時間を与えることになるので長考へはなかなか入りづらいところです。

深浦九段の78.▽8八角(好手)で藤井四段ソワソワ・・・

藤井四段が決めることができるか、深浦九段の粘れるか・・・

81手~100手目棋譜

81.▲3三歩成
91.▲7七桂
82.▽3三同銀
92.▽3一歩
83.▲3三同桂成
93.▲2六歩
84.▽3三同金
94.▽2六同角
85.▲4五桂
95.▲8四歩
86.▽3四金
96.▽3六桂
87.▲5四銀
97.▲8三歩成
88.▽4二歩
98.▽8三同金
89.▲3三歩
99.▲8六飛
90.▽5二歩
100.▽7七角成

 
100手目棋譜

出典:将棋連盟

藤井四段は迷わず85.▲4五桂。

深浦九段は金の逃げ場所で長考。

評価値はニコ生で1000程ついていますが、対局者はそんな風には感じてはいないのではないか?

と中村王座。

深浦九段としても何かいい受けがあるのでないかと考えていると思いますとのこと。

そして藤井四段、91手目で秒将棋。

深浦九段は55分程時間あります。

藤井四段時間に追われ95.▲8四歩。

1歩間違えて攻めたら負け。

深浦九段の96.▽3六桂はどうなんでしょうか・・
※時間攻めを意識しすぎたでしょうか・・
※9九角成や7六歩が有力?

藤井四段99手目で▲8六飛で両取り。

藤井四段難を逃れ、ここからか!?

という局面でした・・・

101手~120手目棋譜

101.▲7七同金
111.▲5六飛
102.▽8五歩
112.▽7三桂
103.▲5六飛
113.▲5五飛
104.▽7六歩
114.▽4四角
105.▲7六同飛
115.▲4三桂
106.▽5五桂
116.▽4三同歩
107.▲8四歩
117.▲4三同銀成
108.▽8四同金
118.▽5一玉
109.▲7三歩成
119.▲6六角
110.▽7五歩
120.▽5五角

 
120手目棋譜

出典:将棋連盟

藤井四段、119.▲6六角(悪手)です・・・大激震。
※4二に何か駒を打たねば・・・

※感想戦では、それ以前の115.▲4三桂が失着だったとのことでした

ここから互角。

評価値が一気に2000縮まって、秒読みでまさかの互角・・・

解説の中村王座もビックリした後、大事なのは悪手を続けないことだと。

※この辺りは感想戦で形勢を聞かれ、深浦九段『形勢どころではありませんでした』と・・・
※ちょっと笑ってしまいました・・・

※藤井四段は逆転されている・・と思っていたようです

121手~140手目棋譜

121.▲5五同角
131.▲3二歩成
122.▽8一桂
132.▽5四香
123.▲5六角
133.▲6四歩
124.▽7九飛
134.▽8二飛
125.▲6九銀
135.▲8三歩
126.▽9九飛成
136.▽9二飛
127.▲7八金
137.▲4二と
128.▽8九龍
138.▽5五香
129.▲7九歩
139.▲5二と
130.▽6二玉
140.▽7二玉

 
140手目棋譜

出典:将棋連盟

ここにきて、千日手の手筋が見えてましたがその可能性はなくなりました。

※この辺り~は深浦九段は互角に近いと思われていたようです

141手~160手目棋譜

141.▲6二と
151.▲2五角
142.▽6二同玉
152.▽4八桂成
143.▲5三桂成
153.▲4八同玉
144.▽7一玉
154.▽2六金
145.▲3四角
155.▲9五桂
146.▽7二玉
156.▽3七角
147.▲8二金
157.▲5八玉
148.▽8二同飛
158.▽9五金
149.▲8二同歩成
159.▲7四銀
150.▽8二同玉
160.▽6六桂

 
160手目棋譜

出典:将棋連盟

152.▽4八桂成~深浦九段の流れに。
※2六金~が厳しい攻めとなってしまいました

※藤井四段は▲9五桂を狙ったようですが、深浦九段の2六金の攻めの方が勝ってしまったようです

154手目で深浦九段秒読みへ。

深浦九段勝勢へ。

161.▲6八玉
162.▽5八金
163.▲5八同銀
164.▽7八桂成
165.▲5九角成
166.▽5九角成

投了図

出典:将棋連盟

162.▽5八金~先手玉が詰み筋へ。

166手まで

終盤戦、死闘、藤井四段、投了となりました。

ちなみに技巧の形勢判断はこんな感じです。

119手目~やはり形勢が傾いています。

これが全てではありませんが、ご参考程度にどうぞ。。

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藤井聡太四段VS深浦康市九段戦について感想

本局のような負け方は藤井四段珍しいです。。

勝ち将棋であっただけに、とても悔しいです(´;ω;`)ウッ…無念。

本人の無念さもいかばかりか・・・

負け方にも種類があると思いますが、この負けは本当に悔しいと思います。

杉本七段(現八段)が以前言われていた『負けるとこの世の終わりかと思うほどに・・』

まさにそんな雰囲気でした。

弟子の佐々木四段の敵討ちとでも言いましょうか・・・
※あの対局は藤井四段の大逆転勝ち

序盤に持ち時間を使いすぎたのか、深浦九段に上手に使わされたのか。。

A級棋士相手の悪手はやはり厳しい(逃がされない、逃げ切れない)・・という感想でした。

経験の差ということもあるかもしれませんが、藤井四段なら何かしてくれるのではないか!?

という期待も込めて観戦してしまうという・・

藤井四段観戦あるあるですね(・∀・)

今まで幾度もそういうシーンがあり、楽しませて頂きましたし。

今回は、時間と引き換えに優位な展開へと進めていきましたが、深浦九段の大逆転勝利となりました。

中村王座も藤井四段がこういう負け方をするのは珍しく、終盤で、これ!という解りやすい指し手を相手に与えないという深浦将棋の腰の重さ、真髄を見ましたとのこと。

本当にその通りの対局で、

羽生さんを負かした棋士には責任がある。
※予選で勝利し本戦進出されてます

と言われていた意気込みも感じられた対局です。

A級棋士にここまでの激戦を繰り広げられることが素晴らしいと思います。

ただ、こうは言っても・・・

本人はただただ、悔しいと思いますが(ーー;)

敗れてはしまいましたが、来期の捲土重来!

この敗戦を糧に、これからの更なるご活躍をお祈りします(`・ω・´)!!

きっと大丈夫!

深浦九段は、次戦は行方八段との対局となります。
追記:その後、行方八段がコマを進められました

深浦九段!藤井四段!お疲れさまでした!!

ありがとうございました(*'ω'*)✨

藤井聡太四段と深浦康市九段の対局前後のコメント

藤井四段

『4三桂が失着で、そこから流れを悪くしてしまった』

※それでも立て直し、見たことも無い局面を徹底的に考えて、ここから勝ち筋が幾度か見られましたが深浦九段強かったです
※秒将棋で、ミスない指し回しにさすがA級と思いました(´;ω;`)ウッ…

『形勢が良くなった局面はあったが、勝ち切ることができなかった。深浦九段の強さを感じました。』
※寄せ方を間違えて難しくなったとのこと

深浦九段

『序盤かなり苦しくしてしまい、酷かった』

『夕食休憩の辺り、71手目辺りは後手が悪く、ずっと苦しかった』

藤井聡太四段の次の対局予定はいつ??

今年最後の対局となりますね(*'ω'*)

【12月28日】VS豊川孝弘七段【王座戦一次予選】

棋戦名
王座戦一次予選
対局日
12月28日
対局相手
豊川孝弘七段
対局場所
関西将棋会館
持ち時間
各5時間
開始時間
午前10:00~

 
★中継情報

  • 携帯アプリ10:00~
  • ニコ生恐らく9:50~
  • AbemaTV9:30~

となっております.+:。(´ω`*)