第90期棋聖戦一次予選、藤井聡太七段VS里見香奈女流四冠の対局結果です。
持ち時間各1時間。
公式戦では初手合、第59期三段リーグ戦では対局経験があります。
※13局目、藤井三段(当時)勝利
82手まで、藤井七段(当時)勝利となりました。
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目次
藤井聡太七段VS里見香奈女流四冠、対局結果と棋譜
先手番:里見香奈女流四冠後手番:藤井聡太七段戦 型:先手中飛車
1手~20手目棋譜
1.▲5六歩
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11.▲6八銀
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2.▽8四歩
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12.▽7三銀
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3.▲7六歩
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13.▲5七銀
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4.▽6二銀
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14.▽6四銀
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5.▲5五歩
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15.▲6六銀
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6.▽4二玉
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16.▽3二玉
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7.▲5八飛
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17.▲4八玉
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8.▽8五歩
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18.▽1四歩
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9.▲7七角
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19.▲1六歩
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10.▽7四歩
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20.▽4二銀
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20手目棋譜
出典:連盟モバイル
里見女流はやはり得意とする中飛車。 藤井七段(当時)は超速で対抗。
21手~40手目棋譜
21.▲3八玉
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31.▲5四同飛
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22.▽3四歩
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32.▽6二金
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23.▲2八玉
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33.▲5九飛
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24.▽3三銀
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34.▽8一飛
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25.▲3八銀
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35.▲4七銀
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26.▽4四銀
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36.▽5五歩
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27.▲4六歩
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37.▲3八金
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28.▽7三桂
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38.▽9四歩
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29.▲5四歩
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39.▲3六歩
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30.▽5四同歩
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40.▽5一飛
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出典:連盟モバイル
今まで、早指しだった里見四冠、藤井七段(当時)の6二金で少し考慮されました。
※中飛車対策としては珍しい
形勢はほぼ互角、里見四冠ペース、藤井七段(当時)やや苦しめ。
解説の井出四段によると6二金の玉が薄い形でまとめるのは、相当の技量が必要だとのこと・・
藤井七段(当時)、40.▽5一飛で約20分の長考。
40手目棋譜
出典:連盟モバイル
解説の井出四段は、5一飛も考えらえる手ではありますが、3七桂の応手が思いつかないとのこと・・
41手~60手目棋譜
41.▲3七桂
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51.▲6六角
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42.▽5三銀左
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52.▽5七銀
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43.▲5五銀
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53.▲4五歩
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44.▽5五同銀
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54.▽6六銀成
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45.▲5五同飛
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55.▲4四歩
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46.▽1五歩
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56.▽4四同歩
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47.▲1五同歩
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57.▲6六歩
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48.▽5五角
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58.▽1八歩
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49.▲5五同角
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59.▲1八同香
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50.▽4四銀
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60.▽4九飛
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出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)、ここで端歩・・やはり形勢悪いと見ているのか・・?何か策があるのか・・?
持ち時間差は20分ほど藤井七段(当時)の方が多く消費、52手目で分将棋へ。
出典:連盟モバイル
※恐らくこれが敗着
※8四角etcが解説では検討されておりました
解説の井出四段は、藤井七段(当時)の52.▽5七銀に惑わされたかと・・56.▽4四同歩を軽視しましたかね・・形勢が藤井七段(当時)へ傾いているのでは?1八歩が激痛ですとのこと。
※一瞬で形勢逆転
歩切れから角歩と銀二枚交換、その一歩で逆転。
60手目棋譜
出典:連盟モバイル
61手~80手目棋譜
61.▲5八銀打
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71.▲5四角
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62.▽1九角
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72.▽4三香
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63.▲1七玉
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73.▲1六飛
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64.▽2九飛成
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74.▽1六同龍
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65.▲2五銀
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75.▲1六同銀
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66.▽5八飛成
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76.▽5三金
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67.▲5八同金
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77.▲6二飛
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68.▽2八銀
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78.▽4二飛
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69.▲2六玉
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79.▲6三角成
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70.▽1八龍
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80.▽6三同金
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解説の井出四段は、終盤のここというときに時間投入して考えたかったのもあると思いますが、一瞬の隙で形勢が変わってしまい、時間がどうこうという展開ではなくなってきた展開ですとのこと・・
80手目棋譜
出典:連盟
81手~100手目棋譜
81.▲6三同飛成
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91.▲
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82.▽1七角
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92.▽
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83.▲
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93.▲
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84.▽
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94.▽
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85.▲
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95.▲
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86.▽
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96.▽
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87.▲
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97.▲
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88.▽
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98.▽
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89.▲
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99.▲
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90.▽
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100.▽
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82手まで、里見四冠投了となりました。
投了図
出典:連盟モバイル
藤井七段(当時)、棋聖戦次戦対局相手は村田顕弘六段です。
※御参考程度にどうぞ
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藤井聡太七段と里見香奈女流四冠の対局前後のコメント
- 藤井聡太七段
- 里見香奈女流四冠
『里見さんだから、と意識することはありません。いつもと変わらない気持ちで対局に臨みます』
出典:Abematimes
『序盤で作戦がまとまらずに時間も消費して、失敗かと思いましたが中盤以降立て直すことができたかなと思います』
『玉が薄いので、色々な変化を読むことになり、時間を使い過ぎたかなという印象です』
『簡単には対戦できないので。いや、今回の機会にかないかもしれません。出来る限りの勉強をして、自信をもって対局室に向かいたいと思います』
出典:Abematimes
『中終盤間違えてしまったのが悔やまれます』
本局、序盤から里見四冠が得意戦法で上手に攻め、中盤辺りまでほぼ互角ながらも、藤井七段(当時)若干指しにくい状況が続いていました。
持ち時間も大差。ところが、藤井七段(当時)から誘われるように、悪手という訳でもなく緩手?の53.▲4五歩。
それを藤井七段(当時)が上手に咎め、一瞬で藤井七段(当時)の流れになり、銀2枚と角、歩の交換から、その1歩で一気に優勢へ。
里見四冠の強さと、藤井七段(当時)の終盤力、両方が見れた素晴らしい対局だったと思います。
藤井七段(当時)、里見四冠お疲れ様でした。
藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??
【8月26日】VS髙見泰地叡王【Abemaトーナメント】
棋戦名
|
Abemaトーナメント
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対局放送日
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8月26日
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対局相手
|
高見泰地叡王
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対局場所
|
-
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持ち時間
|
各5分※
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開始時間
|
午後8:00~
|
※フィッシャールール採用
★中継情報★
となっております.+:。(´ω`*)