4/10に行われた、第4回Abemaトーナメント「チーム藤井vsチーム稲葉」は5勝2敗でチーム藤井の勝利。

藤井二冠は、第3局と第5局で船江恒平六段と対戦、1勝1敗。

対局模様をまとめました。
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目次

藤井聡太二冠VS船江恒平六段、第3局※対局結果

先手番:船江恒平六段後手番:藤井聡太二冠戦 型:雁木

雁木:6勝0敗(1.0000)

藤井聡太二冠の戦型データを見てみる

~20手目

 
20手目棋譜

~40手目

21.▲96歩
22.▽14歩
23.▲16歩
24.▽74歩
25.▲67銀
26.▽64歩
27.▲36歩
28.▽63銀
29.▲68玉
30.▽73桂
31.▲58金
32.▽81飛
33.▲37桂
34.▽62玉
35.▲56歩
36.▽54歩
37.▲79玉
38.▽52玉
39.▲29飛
40.▽62金

 
40手目棋譜

~60手目

41.▲88玉
42.▽42角
43.▲68角
44.▽75歩
45.▲35歩
46.▽76歩
47.▲同銀
48.▽65歩
49.▲同歩
50.▽74銀
51.▲75歩打
52.▽同銀
53.▲同銀
54.▽同角
55.▲76歩打
56.▽42角
57.▲67金
58.▽86歩
59.▲同歩
60.▽65桂

 
44.▽75歩

井出五段「52玉が戦場に近いので、意表をつかれますね。もしかして33桂とかやってたら、先手から35歩、同歩、45歩みたいな仕掛けを嫌った可能性ありますね。同様の筋を嫌って、後手から動いた・・やられる前にやってしまおうということかもしれませんが、ちょっとびっくりはしますね、取る手しか思いつかないですが、45歩みたいな攻め合いの姿勢もあるんでしょうね。」

⇒45.▲35歩で、若干藤井ペース。
※AIは45歩、同歩を推奨

井出五段「こういうときに、88玉と52玉とどっちのポジションが良いか・・・

60手目棋譜

~80手目

61.▲66銀打
62.▽85歩打
63.▲同歩
64.▽86歩打
65.▲75歩
66.▽85飛
67.▲87歩打
68.▽77歩打
69.▲同桂
70.▽87歩成
71.▲同金
72.▽77桂成
73.▲同金
74.▽83飛
75.▲86歩打
76.▽85歩打
77.▲同歩
78.▽73桂打
79.▲84歩
80.▽同飛

 
62.▽85歩打。

井出五段「62.▽85歩打は厳しいですね。やっぱり87銀と打ち込む展開になっちゃうと、先手陣あっという間に粉々になっちゃいますからね。結構それを防ぐのが難しい。波の手では防げないですね・・同歩なら、86歩、65銀としても85飛、銀取りと87銀の両狙いで。そこまで行くと大差でしょうね。そうならないように、パッと見では受けが思いつかないですが・・」

63.▲同歩。

井出五段「垂らさないですね・・すぐ垂らすかと思ったけど・・他の手が思い浮かばないですから」

64.▽86歩打。
※AIは95歩、74銀打などを推奨してました・・

形勢が互角へ。

79.▲84歩
※AIは86金、65歩打、76金などを推奨・・

再び藤井二冠ペース。

80手目棋譜

~100手目

81.▲76桂打
82.▽81飛
83.▲84歩打
84.▽65歩打
85.▲57銀
86.▽41玉
87.▲64歩打
88.▽85銀打
89.▲78玉
90.▽74歩打
91.▲86金
92.▽75歩
93.▲同金
94.▽74歩打
95.▲85金
96.▽同桂
97.▲86金
98.▽75金打
99.▲87金
100.▽66歩

 
86.▽41玉と玉の早逃げ。
※AIは75角を推奨してましたが、ゆったりとした攻めにギアチェンジされた様子⇒井出五段説

91.▲86金。
※AI推奨は83歩成

ここ~藤井二冠有利へ。

100手目棋譜

~120手目

101.▲58銀
102.▽35歩
103.▲63歩成
104.▽86歩打
105.▲62と
106.▽87歩成
107.▲同玉
108.▽86金打
109.▲78玉
110.▽76金
111.▲24歩
112.▽同歩
113.▲33歩打
114.▽同桂
115.▲51銀打
116.▽67歩成
117.▲69玉
118.▽75角
119.▲23歩打
120.▽77桂成

 
101.▲58銀で、藤井二冠優勢へ。

120手目棋譜

~140手目

121.▲59玉
122.▽68成桂
123.▲
124.▽
125.▲
126.▽
127.▲
128.▽
129.▲
130.▽
131.▲
132.▽
133.▲
134.▽
135.▲
136.▽
137.▲
138.▽
139.▲
140.▽

 
122手まで、船江六段投了。

投了図



※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ
 

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藤井聡太二冠VS船江恒平六段、5局目※対局結果と棋譜

先手番:船江恒平六段後手番:藤井聡太二冠戦 型:矢倉

矢倉:22勝2敗(0.9166)

藤井聡太二冠の戦型データを見てみる

~20手目

 
20手目棋譜

~40手目

21.▲57銀
22.▽54歩
23.▲46銀
24.▽43金
25.▲66銀
26.▽31角
27.▲35歩
28.▽同歩
29.▲同銀
30.▽85歩
31.▲55歩
32.▽86歩
33.▲同歩
34.▽同角
35.▲87歩打
36.▽64角
37.▲24歩
38.▽同歩
39.▲同銀
40.▽同銀

 
40手目棋譜

~60手目

41.▲同飛
42.▽23歩打
43.▲28飛
44.▽73桂
45.▲96歩
46.▽85銀打
47.▲65銀打
48.▽31角
49.▲54銀
50.▽33金
51.▲34歩打
52.▽同金
53.▲22歩打
54.▽同金
55.▲97角
56.▽53歩打
57.▲43銀成
58.▽33金
59.▲同成銀
60.▽同金

 
50.▽33金⇒AI推奨は42金、以降船江六段ペース。

60手目棋譜

~80手目

61.▲54歩
62.▽64銀打
63.▲22歩打
64.▽同角
65.▲55銀
66.▽86歩打
67.▲44銀
68.▽32金
69.▲33歩打
70.▽同角
71.▲同銀
72.▽同桂
73.▲86歩
74.▽同銀
75.▲83歩打
76.▽同飛
77.▲61角打
78.▽84飛
79.▲86角
80.▽同飛

 
80手目棋譜

~100手目

81.▲43銀打
82.▽89飛成
83.▲79金
84.▽43金
85.▲同角成
86.▽57桂打
87.▲58玉
88.▽
89.▲
90.▽
91.▲
92.▽
93.▲
94.▽
95.▲
96.▽
97.▲
98.▽
99.▲
100.▽

 
87手まで、藤井二冠投了。

投了図



※AIによる評価値は、とても人間には見えない着手も含む数字であることをご理解の上、ご参考程度にどうぞ

藤井聡太二冠と船江恒平六段の対局前後のコメント

 

局前後インタビュー
  • 藤井聡太二冠
  • 『船江六段は詰将棋も得意とされていて、終盤の寄せがすごく鋭くて正確という印象があります。終盤勝負になりやすいかなという風に思うので、そこで何とかしっかり読んで、踏み込む展開を目指したいと思います。』

    『(3局目)途中船江六段に手厚く指されてしまって、自信ないのかなと思ってやってたんですけど、最後は何とか食いついて勝つことができたかなという感じです。』

    『(3局目)実際、自分がやってみると結構、時間がなくなってしまうんだなという風に思ったので、時間はもっと時間を意識してやれればなという風に思います。』

    『(3局目)良いスタートを切れたのかなという風に思っているので、この調子でやって行きたいなと思います。』

    『(5局目)うまく攻め込まれてしまって、もう少しそれに対応できる指し方を選ばないと行けなかったですね。』

    『(5局目)ちょっと申し訳ないですけど、2人の頑張りにもまた期待したいなという風に思います。』

  • 船江恒平六段
  • 『隙が無さ過ぎて、とても勝てるきがしません。終盤のギリギリの戦いになると勝てないと思うので、先行逃げ切りが大事です。大事とうか・・先行逃げ切りで勝つしかないと思います。』

    『(3局目)最後情けない感じになってしまったので、時間残すのが大変だなという風に思いました。』

    『(3局目)序盤早々、自分がペースを握らないと勝てないという風に思っていたのに、ペースを握られる展開だったので、かなり辛い感じになったんですけど、なんとか頑張れたんで、次以降に向けて、最後のとこを改善して行けば、もうちょっと良い将棋を指せるかなと思いますね。』

    『(5局目)先ほどは藤井二冠から仕掛けられる形で、受け身になってしまったので、今回は少々無理気味でも自分から動いて行こうと戦いを目指していたので、その戦いになったのが良かったかなと思います。』

    『(5局目)やる前は藤井さんに1回勝ったら後はもう皆さんで頑張ってくださいと言っていたので、久保さんと稲葉さんの活躍を期待しています。』