第4期叡王戦本戦、藤井聡太七段VS斎藤慎太郎王座の対局。

135手まで、斎藤王座勝利となりました。

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目次

藤井聡太七段VS斎藤慎太郎七段、対局結果と棋譜

先手番:斎藤慎太郎七段

後手番:藤井聡太七段

戦 型:角換わり

1手~20手目棋譜

1.▲26歩
11.▲77同銀
2.▽84歩
12.▽22銀
3.▲76歩
13.▲48銀
4.▽85歩
14.▽33銀
5.▲25歩
15.▲78金
6.▽32金
16.▽62銀
7.▲77角
17.▲46歩
8.▽34歩
18.▽14歩
9.▲68銀
19.▲16歩
10.▽77角成
20.▽74歩

 
20手目棋譜

出典:連盟モバイル

21手~40手目棋譜

21.▲47銀
31.▲48金
22.▽73桂
32.▽62金
23.▲68玉
33.▲29飛
24.▽64歩
34.▽65歩
25.▲36歩
35.▲35歩
26.▽63銀
36.▽35同歩
27.▲96歩
37.▲45桂
28.▽94歩
38.▽22銀
29.▲37桂
39.▲24歩
30.▽42玉
40.▽24同歩

 
40手目棋譜

出典:連盟モバイル

41手~60手目棋譜

41.▲75歩
51.▲5三桂成
42.▽81飛
52.▽53同金
43.▲74歩
53.▲55角
44.▽74同銀
54.▽64桂
45.▲64角
55.▲62角
46.▽44角
56.▽63金
47.▲56銀
57.▲64角
48.▽23銀
58.▽64同金
49.▲55銀
59.▲73角成
50.▽55同角
60.▽63金

 
両対局者の指し手が早いです。

研究範囲と思われます。

斎藤王座が45.64角と狭いところに角。。藤井七段(当時)さすがに手が止まり、16分考慮後44角。

出典:連盟モバイル

※局後のインタビューで、このあたりが本局の仕掛けだったそうです

47.▲56銀~指せる手が限られていて、先手側が相当研究しやすい局面。

▽63銀、▽76歩、▽72歩などが考えられますが、どれも研究してるはず。

▽63銀なら▲55銀が研究手だと思う。。このまま研究にハマってしまうのか。。

48.▽23銀まで、阿久津八段は先手側に有力な手が多く、リードを奪えそうな気がするので、斎藤王座を持って指してみたいとのこと。

形勢は互角です。

48.▽23銀は阿久津八段が「ひどい目に合いそう」と解説していた手です(;'∀')先手が1本取ったのは確かのような。。どうなるか。。

53.▲55角まで、阿久津八段「先手の景気がいいですが、形勢判断はなんとも言えないですね」


出典:連盟モバイル

※新手の62角が見えなかったと局後のインタビューで藤井七段(当時)が言われていました

夕休へ。

形勢はほぼ互角ですが、悩ましい局面。。

60手目棋譜

出典:連盟モバイル

61手~80手目棋譜

61.▲72馬
71.▲83桂成
62.▽5一飛
72.▽83同飛
63.▲75歩
73.▲22歩
64.▽83角
74.▽47銀
65.▲82馬
75.▲54桂
66.▽52飛
76.▽33玉
67.▲74歩
77.▲47金
68.▽82飛
78.▽38角
69.▲75桂
79.▲21歩成
70.▽74金
80.▽29角成

 
71銀で千日手も濃厚でしたが・・83角。。

出典:連盟モバイル
とにかく、馬を消していこうと・・(▽83角▲82馬▽93銀・・)

馬を逃げてくれれば、飛車を睨めるものの、素直に交換されたら銀の位置が若干良くない?

※局後のインタビューでは、この1手を悔やまれていました、つい、いい手と思ってしまったそうです(´;ω;`)

ちなみにニコ生での形勢↓(72手目)

出典:ニコ生

74.▽47銀・・・うーん(´;ω;`)厳しい。。

80手目棋譜

出典:連盟モバイル

81手~100手目棋譜

81.▲45銀
91.▲33角成
82.▽81飛
92.▽32飛
83.▲22銀
93.▲32同馬
84.▽22同金
94.▽32同銀
85.▲42角
95.▲48金
86.▽32玉
96.▽76歩
87.▲22と
97.▲76同銀
88.▽22同玉
98.▽64桂
89.▲34桂
99.▲77歩
90.▽13玉
100.▽86歩

 
斎藤王座勝勢のはずでしたが、23馬ではなく、飛車を取りに。。

出典:連盟モバイル

※この1手~藤井七段(当時)が怒涛の攻めへ

100手目棋譜

出典:連盟モバイル

101手~120手目棋譜

101.▲86同歩
111.▲76同歩
102.▽56歩
112.▽57銀
103.▲42桂左成
113.▲57同金
104.▽57歩成
114.▽57同歩成
105.▲57同金
115.▲57同玉
106.▽56歩
116.▽56歩
107.▲58金
117.▲68玉
108.▽86飛
118.▽57歩成
109.▲87歩
119.▲57同玉
110.▽76桂
120.▽56歩

 
斎藤王座、生きた心地がしない状況へ。。なぜ。。さっきまで藤井七段(当時)投了間近でしたが・・

まだ先手が良いとはいえ、敗勢からここまで押し戻すとは・・

120手目棋譜

出典:連盟モバイル

121手~140手目棋譜

121.▲68玉
131.▲33金
122.▽57歩成
132.▽33同銀
123.▲57同玉
133.▲33同銀成
124.▽39馬
134.▽33同角
125.▲48桂
135.▲21飛
126.▽56歩
136.▽
127.▲68玉
137.▲
128.▽55角
138.▽
129.▲22銀
139.▲
130.▽23玉
140.▽

 
135手まで、藤井七段(当時)投了となりました。

斉藤王座の完勝⇒藤井七段(当時)の根性の粘りから逆転の兆し⇒やはりタイトルホルダーは強い

という対局でした。。

投了図

出典:連盟モバイル

技巧2による形勢判断

※ご参考程度にどうぞ

藤井聡太七段と斎藤慎太郎七段の対局前後のコメント

 

コメント

  • 藤井七段(当時)
  • 『中盤の、83角が悔やまれる1手で、軽率に指してしまいました。』

    『自分に見えない手があったので、もっと実力をつけないとと思いました。』

    『しばらく前から風邪を引いてしまって、体調管理もきちんとしなければ・・自分の足りない所を一つ一つ頑張っていきたいです。』

  • 斎藤王座
  • 『終盤、安全勝ちを目指したのが(踏み込みを欠いた1手があったので)負けてもおかしくないと思いました。』

    ※64角~56銀までが本局の仕掛け

    『32飛は予想していたけれど、踏み込んだ方が良かったと思いました。飛車を取ってはいけなかったと思います。』

    『33角成くらいのところは優勢を意識していましたが、終盤は、最後の1手のところまでわかりませんでした。』

    『33角成の時点で勝ちを意識してしまいましたが、ここまで粘られてしまいました。。』

本局は斎藤王座の完勝と思ってました。

絶体絶命の局面から斎藤王座の一瞬の踏み込みの甘さを見逃さず、諦めずに勝負手を連発して攻め続けた藤井七段(当時)でしたが、さすがタイトルホルダー。

1分将棋の中、一手も間違えずに受け切って、後手玉を詰ませました。

見ごたえある良い対局でした(#^^#)お疲れ様でした。

藤井聡太七段の次の対局予定はいつ??

【12月9日】VS佐藤天彦名人【将棋プレミアムフェス2018】

棋戦名
将棋プレミアムフェス2018
対局日
12月9日
対局相手
対局場所
ヒルトン名古屋※5F扇の間
持ち時間
各15分程度?
開始時間
15:00~

★中継情報★

となっております.+:。(´ω`*)