藤井聡太竜王の対局後のコメントやインタビュー。
中学生とは思えないその語学力や思慮深さ、謙虚さが注目されていました。
どれだけメディアに取り上げられようと、勝ち進もうとブレない彼の名言についてまとめてます^^
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目次
名言その一~最善手を指すことだけを考えている~
特別な憧れの棋士を目指している訳ではなく、常に最善の手を指すことだけを続けている。
奨励会時代は先輩棋士に憧れることもありましたが、今ではプロ棋士。
公式戦では自分の頑張り次第で当たるところまで行けます。
- 先輩棋士と当たるところまで登りつめないといけない
- 憧れからは抜け出さないといけない
名言その二~メディアに取り上げられることについて~
これだけメディアに取り上げられながらも常に平常心。
取材や広告依頼などもたくさん舞い込む現実。
師匠の杉本八段によると、断っているものも多いそうです。
- ご家族への配慮
- 各社平等性を保つため
- 藤井竜王の時間確保のため
- 記者人への配慮
- 将棋普及活動
ただ、対局も多い藤井竜王のことは本当に考えらえられている様子。
出版されたいくつかの本にも書かれています。
※藤井四段(当時)はさすがにこのチェスクロック使用にはふふっと笑ったようです
藤井四段(当時)は学業と将棋研究で時間が惜しいわけですが、それでも将棋普及のためと取材のお願いをすると『わかりました』と了承してくれるようです。
師匠としては、将棋普及のためとは言えど中学生に『わかりました』と返事をさせることも心苦しく思われているとのことでした。
出典:藤井聡太 新たなる伝説より
連勝記録を更新することと、中学生棋士誕生で一躍有名になっただけではここまで注目されることもないと思います。
全ては藤井聡太竜王の持っている魅力と人柄あってのような気がします。
TVでのインタビューをみて、実際に応援したい^^と思われた方は多いのではないでしょうか。
名言その三~派手な手と地味だけど最善手の兼ね合いはとても難しい~
名言その四~中学生にしてプロ棋士になった先生方について~
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名言その五~将棋に巡り合えたのは運命~
藤井聡太竜王の生まれた愛知県は将棋が盛んな土地柄。
奨励会に入る前は将棋研修会で腕を磨くのですが、全国にはありません。
- 関東研修会が東京
- 関西研修会が大阪
- 東海研修会が愛知県
- 九州研修会が福岡
東海研修会で腕を磨いた訳ですが、ここに生まれるというのも将棋との縁を感じますよね^^
名言その六~私も冥利につきるかという感じ~
名言その七~将棋を指す限り勝敗はついてまわる~
非公式戦、豊島将之八段(現竜王)との対局後
28連勝の澤田真吾六段との対局後
更に29連勝前のインタビュー
と騒いでしまったと解説をされているときに言われてました^^
29連勝についてはその後『運』と自分で幾度か言われています。
実際にこの連勝中のいくつかははっきり『負』であった対局もあります。
※3局ほど危なかったと思います
しかし、結果的に『勝』を手繰り寄せて29連勝という偉大な記録を樹立されました。
『運』が味方している・・・と思われる場面がいくつか見られましたが、ただ本人の実力が一番の要素で、強いことには変わりないですよね。
名言その八~望外(ぼうがい)の結果~
11連勝目、王将戦一次予選で小林七段に勝利したときのコメントです。
※望んでいる以上に良いこと
名言その九~僥倖(ぎょうこう)としか言いようがない~
20連勝目、棋王戦予選で澤田六段に勝利したときのコメントです。
※思いがけない幸運のこと
ここでの対局は千日手(指し直し)となりました。
ほぼ藤井聡太四段(当時)の負が確定していた状況で、1分将棋に。
終盤戦でジワリジワリと藤井四段(当時)が澤田六段を追い詰めます。
そのときに藤井聡太四段(当時)が勝負に。
選択は2択。
ひとつは自分が勝つ道、もうひとつは澤田六段の勝利への道。
考える時間がほぼない状態&疲労蓄積の状態で澤田六段が痛恨の選択ミス。
※どちらかが罠だということは解っておられたようですが、1分で読み切ることは難しかったそうです
その1手が勝敗を握ることになりました。
結果大逆転勝利を収めたときのコメントです。
名言その十~AI将棋は序中盤茫洋(ぼうよう)としている~
『自分も1年ほど前から研究に使っていますけど、いまのソフトは強化学習によって人間とは違う価値観があり、感覚が進歩してきたというか高まってきたように感じます。序中盤は人間からすると茫洋としていてなかなか捉えづらいですけど、コンピュータは評価値という具体的な数値が出るので、活用して参考にすることでより正確な形勢判断を行えるようになると思います。居玉はよくないとか、人間はパターンで考える感覚がありますが、コンピュータは居玉でもいい形というのを捻り出してきたり、局面を点で捉えますので』
出典:将棋情報局より
※茫洋とは、ひろびろとしたさま。また、目当てがつかないさまのこと
藤井竜王は、AI時代の申し子のように報道されていたりしますが・・・
生粋のアナログ派
AIを活用しだしたのは近年。千田翔太六段(現七段)に進められて始めたのがきっかけです。
ちなみに師匠の杉本昌隆八段によると・・・
『藤井将棋がAIに近いというよりもAIが藤井に近いという気がします。』とのこと。
出典:藤井聡太 新たなる伝説より
そして誰でもAI将棋を研究して強くなれるか??というとそうでもなく、基盤、基礎がしっかりしていてこそのAI。
活用できるには知識がかなり必要で、AI将棋の評価値だけを頼りに知識をつけても 恐らく極致に達するだけ。
AI将棋の意図と、それを読解する力が大切なようです。
藤井竜王は詰将棋で土台がしっかりと出来ていて、さらに・・・人工知能(AI)を搭載したソフトを活用開始。
さらに磨きがかかっている・・・元々ある資質に新たな可能性や価値観が追加されたようなもので、藤井竜王の土台と、AIの新たな価値観とうまく融合されているのだと思います。