藤井聡太竜王は現在竜王、順位戦はA級です^^

B級だとか、竜王戦○組だとかわかりづらい・・棋士の基本給はどのように決定されているの?と思う人もいると思います。

簡単にまとめてみました。

目次

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八大タイトル戦

八大タイトル
順位戦
竜王戦
叡王戦
王位戦
王座戦
棋王戦
王将戦
棋聖戦

トーナメント戦やリーグ戦により決まった挑戦者が、タイトル保持者に挑戦できます。
※2017年5月20日より『叡王戦』がタイトルに加わり8大タイトルへ

A級?順位戦って何?

棋士の基本給は順位戦のランクが元、給与、対局料などの根幹となるもの将棋には階級があります
C級2組から始まりA級まで。
C級2組、C級1組、B級2組、B級1組、A級の5段階と分かれています

↓大体平均した基本給はこのような感じ。

A級 約60万
B1 約50万
B2 約30万
C1 約20万
C2 約15万

基本的にはこの順に段位は四段から順番に九段まで上がります。
※級を維持できなければ(勝率が悪ければ)、降級することもありますが降段はありません

例で言うなら、2017年加藤一二三九段が引退をすることになりましたが、加藤一二三九段は当時「C級2組」に在籍。
順位戦C級2組で降級点が3回となると、フリークラスへの降級が決定。
その規定により、現役引退となりました。フリークラス棋士の定年は60歳で、フリークラスになった時点で60歳を超えていれば本人の意思とは関係なく引退。
加藤一二三九段のように九段であっても成績によってはC級2組になることもあり得ます。

1年に1期行われる順位戦ですが・・・フリークラスを除いた棋士をA級からC級2組の5つの組に分けリーグ戦を行います。

最上位のA級優勝者が名人への挑戦権を獲得

勝率をキープする他ありません。

C級からA級に飛び級は、ありません

C級からA級に上がるのは至難の業

たとえC級2組で全勝してもいきなりA級といった飛び級はなく、C級1組に昇級となります。

C2→C1→B2→B1→Aと昇級していくのが決まりです

A級になるには、最速でも5、6年かかります

とても厳しい道のりで、1年に1期行われ、順位が決定、昇級・降級・降級点が決定します。

デビューから4年連続で昇級しA級に昇ったのは「中原誠・十六世名人」「加藤藤一二三九段」の二人のみ

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竜王戦○組って!?

1988年~読売新聞社の主催で始められた、全棋士によるトーナメント戦、タイトル戦の中でも一番賞金額も高く、タイトルの最高峰です。

優勝賞金は4,400万円

将棋界最高、番勝負で竜王に負けても1,650万円獲得できます

竜王戦の前進には九段戦、十段戦があり、そこから数えると名人戦に次いで2番目に長いタイトル戦です。

1組から6組までのランキング戦あり。

現役棋士全員と女流棋士4名・奨励会員1名・アマチュア5名が参加。
※6組にはアマ棋士も参加可能
※女流棋士は6組での出場

1組から6組に分けてランキング戦を行い、各組上位者の計11名で挑戦者決定トーナメントを行います。

竜王戦挑決T
ランキング戦1組から5名
2組から2名
3・4・5・6組から各1名
計11名によるトーナメント戦
挑決T、ランキング戦:各5時間
ここでの優勝者が、例年10月~年末にかけて竜王と七番勝負を行う権利を始めて獲得。

竜王戦3組以下の出場者が竜王に挑戦した場合、七番勝負で敗れても1組に昇級が決定、4勝した棋士がタイトル保持になります。

持ち時間:タイトル戦は各8時間、残留決定戦のみは各3時間(チェスクロック使用)となってます。

A級と竜王1組はどちらが格上なの!?

以前は順位戦のみが組わけされていたのですが、現在は竜王戦と並列していて、混乱しやすくもあります。

竜王戦1組と順位戦A級はどちらは上なのでしょうか?

「格」の問題になってしまうと「歴史か?お金」という不毛な議論を生むので、どちらが強いか?という問題で考えてみます。

順位戦
A級だけ名人挑戦の可能性があり特別
A級に上がるまでがとにかくめちゃくちゃ大変
1年近くの総当り戦でトップに立つには、安定した棋力が必要
長期間掛けてリーグ戦をすることでメンバーの固定度が高い

 

竜王戦
ランキング戦、トーナメント戦による運・不運がつきものである
リーグ戦ではなく、ランキング・トーナメント戦なので、メンバーの固定度は低い
勢いに乗った若手棋士にとっては魅力的なシステムでもある※下剋上的な
勢いに乗った棋士とは言え、竜王位を簡単に奪冠できる程甘くはない
※挑決T決勝は3番勝負、タイトル戦は7番勝負
※挑決Tには強豪しかいない

以上のことから、棋力の安定度を図るなら順位戦、調子に波がありつつもレーティング上位棋士であれば竜王戦1組には在籍可能。

ということでまとめたいと思います(;'∀')

棋士の給与はどうなっている!?

将棋界では順位によって基本給や対局料が決定します。

↓大体平均した基本給はこのような感じ。

A級 約60万
B1 約50万
B2 約30万
C1 約20万
C2 約15万

棋士の収入は、日本将棋連盟から支給される基本給と対局料。名人になると基本給も100万円超えることもあります。

八大タイトル戦と公式戦(NHK杯など)に参加すれば対局料が支給されます。

タイトル戦や公式戦に参加することができなければ、賞金も対局料も手にすることはできません。アマチュアへの指導料や講演会などの副収入程度のみで生計を立てることになります。

藤井聡太竜王の竜王戦賞金や対局料ってどのくらい!?まとめ

こんな感じ
★竜王戦は将棋界最高峰のタイトル戦
★順位戦との並列であるので混同しやすい
★竜王戦=全棋士参加型のトーナメント戦
★順位戦=クラス別総当たりのリーグ戦
※B級2組以下はひとり10局
★順位戦は将棋界のランク、基本給の基準となる
★A級になるまでには最短でも5、6年の歳月がかかる
★棋力の安定度を図るなら順位戦、調子に波がありつつもレーティング上位棋士であれば竜王戦1組には在籍可能