嫌われる勇気に日本アドラー心理学会から抗議文が届いてフジテレビがドラマ続行を決定。

嫌われる勇気をあなたはご覧になられたでしょうか??

なぜ抗議が行われることになってしまったのか??

勝手に考察してみました。

日本アドラー心理学会から出された抗議文の内容とは?

 

貴社が製作・放映しておられますドラマ『嫌われる勇気』の内容について、 きわめて重大な問題があると認識いたしまして、善処をお願いいたしたく本書状を さしあげます。これに先だって、図書『嫌われる勇気』の著者、岸見一郎氏にご事 情を伺った上で、貴社に本状をお送りすることをお伝えしております。貴番組のアドラー心理学理解は日本及び世界のアドラー心理学における一般的な理解とはかなり異なっているように思えます。

そのような一般的でない見解を、テレビのような公共的な場で、あたかもそれがアドラー心理学そのものであるかのように普及宣伝されるのは、日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになると考え、本学会としては困惑しております。

簡単に問題点を指摘させていただきますと、そもそも「勇気」とは、「勇気とは 共同体感覚のひとつの側面である」(アドラー)と言われておりますように、「共同体感覚」と関係して理解されております。「共同体感覚」とは「共同体感覚は、人々が相互に理解し合い、一致に到達し、意見や信念を分かちあうことを可能にするものである」(ヘレーネ・パパーネク)と言われるように、他者と共同し協力して生活する能力のことを意味します。

しかるに、ドラマ『嫌われる勇気』の中では、 たとえば「私はただ、感じたことを口にしているだけ」と言っている主人公を「ナチュラルボーンアドラー」としているなど、「相互理解のための努力」や「一致に到達する努力」や「意見や信念を分かちあうための努力」の側面を放棄しているように見受けられます。

専門家の意見も聞きたいと考え、本学会所属のアドラー心理学指導者野田俊作氏に相談したところ、「たしかに岸見氏がおっしゃるように、他者の評価でもって自分の価値を判断する必要はないけれど、そういうことにとらわれずに、『他者の幸福のため』に自分がすべきことをするというのが、アドラーの教えだと理解しています。

ですから、自分の行為の結果が他者にどういう影響を与えるかについて、いつも配慮をしなければならないと思います。ドラマの中の考え方には『他者の利害』という見方が完全に欠落している気がします。それではアドラー心理学とは言えません」というコメントをいただきました。放映の中止か、あるいは脚本の大幅な見直しをお願いしたいと思っております。 早急にご検討いただき、善処いただければさいわいです。
出典:非営利社団法人日本アドラー心理学会

 

フジテレビの意向及び回答

同ドラマは、心理学者アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」を解説した書籍『嫌われる勇気』を原案として、刑事ドラマにアレンジしている。

岸見氏の監修も受けていて、このドラマを期にアドラー心理学の理解が深まれば良いと思っている。

よってドラマは継続。

というような内容でしたね。

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嫌われる勇気【ドラマ】の解釈

第1話ショートケーキ編

自分より後ろに並んでいるこどもがショートケーキが食べたい!!

と騒いでいますが、ショートケーキは残り1つ。

周りがあのこどもの為に注文しないで取っておいた方が良いだろうな・・・

と思う中、主人公が堂々とショートケーキを注文して食べるシーンがありました。

ショートケーキ

嫌われる勇気という題材。

並んでいる中でショートケーキが『食べた~い~』と叫ぶ・・・

あまり可愛げがない印象のこの子によって、主人公が制裁を加えてたような形になってしまいました。

※実際可愛げなく映っていました

これにより爽快だった!!

という意見もあったりしたようです。

ただしこのシーンは主人公の性格を誇張した部分。

アドラー心理学って嫌われる勇気ってこういうものなのね!!

ということではないのです。

ナチュラルボーンアドラーと設定してしまったことへの過誤

主人公をナチュラルボーンアドラーとして設定してしまったことが今回の抗議の全文ではないか??

これがアドラー心理学の見本として広まってしまうと恐ろしいな・・・

と正直なところ感じてしまいました。

アドラーは・・・

人から嫌われるのを気にするなとは言っていますが、何も人から嫌われろとは言ってない

のです。

人はそれほどに自分のことを気にしちゃいない。

実にそう。

だからと言って、輪や組織を乱すような行動をとっても大丈夫か??

というとそうではありません。

ナチュラルボーンアドラーとされている主人公が思ったことを口にするのは自由。

ただそれで人を傷つけるのも果たして自由なのだろうか??

ということです。

相手の思考まではこちらで操作ができません。

こちらの行動や発言によって、受け手側がどう思うかは受け手の自由というのがアドラーの発想

要はその言動が相手にとって愛のある言葉かどうか??

が大切なのだと思います。

コバンザメ発言に疑問

第1話に主人公のセリフで・・・

『あなた方はひたすら権威にしがみつく典型的なコバンザメですね。ここは掃き溜めです。中でも、ひときわ鼻につくのは、権威者である天野と自分とを結びつける事によって、特別である事を求め、偽りの優越感に浸っていたあなたです』

というセリフがありました。

権威にしがみつく典型的なコバンザメを選択しているのは、あなた方と言われた人たちです。

これは他者の問題
※コバンザメの問題

コバンザメを選択するのはその人たちの自由です。

『馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない』

 
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
イギリスのことわざで・・・

『馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない』

というものがあります。

水を飲むための環境づくりはすることができるけれども、その後の水を飲むのか飲まないのかは連れて行った馬が決めることということです。

おそらくこの水辺へ連れていく行為を表現したかったのだと思います。

あまりに直球だったなぁという感想です。

コバンザメとして生きていくのが生きやすく感じる人もいると思います。

その方が楽とか。

コバンザメを辞めようとする決定権は、コバンザメをしている方の問題であって事件とは何の関係もないのです。

勉強をしないこどもに勉強をしなさい!!

と言っているのと変わらないですよね。。

これをナチュラルボーンアドラーとしてしまうことに少し誤解を招いてしまう表現があったのでは???

と勝手に考察しています。

他者の問題に介入することは、物事を俯瞰で見れなくなるので介入しないのが良いものです。

もっと上手に水辺に馬を運べなかったのか・・・疑問です・・・(^^;

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他社の目をきにせず生きていくことは大変?

ドラマ教授役の椎名桔平さんが・・・

『他者の目を気にせず生きて行くというのは大変。一日も持たないでしょう。しかし、アドラーはそれを実践する必要があると説いています。それは幸せになる勇気でもあると。アドラー心理学は勇気の心理学なんです』

というセリフを言われています。

あなたはどう思われましたか??

個人的な意見ですが、他者の目を気にして生きていくほうが大変のような気がしました。

いつも顔色を伺い、本来の自分は出せず、相手に合わせてばかり。

自分以外の他人の人生を歩むことになりかねない行動です。

顔色を伺うから大変になるんです。

顔色を伺うから悩んでしまうんです。

自分なりに思いやりと節度をもって相手と接していれば大丈夫なのでは。

それで伝わらない場合もあるでしょう。

それはそれです。

受け手の思考まではこちらで操作ができない。

次、伝わるように改善するのか、しないのかを考れば良いだけなのでは・・・

と素人が申しております。

まとめ

アドラー心理学は非常に誤解を生みやすい心理学だと思います。

更に、この『嫌われる勇気』という本とドラマのタイトル。

更に誤解を生みやすくしているのかなという印象も受けます。

衝撃的なタイトルで斬新ですし、目を引くのでうまいタイトルの付け方ですよね。

アドラー心理学の承認欲求として・・・

人より優れようだとか、人に認められようだとかいう感情を育てるのではなく他社貢献度を満たして承認欲求を満たしていくと幸福感を得やすいと解いています。

アドラーに限らず様々な本にも書いていますが、『人に貢献する』ということはとても大切なことのようです。

例えば、誰かから・・・

『手伝いましょうか?』

と声をかけられるとします。

『いえ、結構です(大丈夫です)』

と断ってしまうのは、相手の承認欲求や幸福度を奪ってしまうことになるんだそうです。

手伝ってもらうことにより、相手もあなたに貢献できたという幸福感が得られ自分も手伝ってもらうことにより相手の幸福感に貢献することができるという関係が築けるそうなのですよね。

とっても小さなことですが、こういうことなのではないでしょうか。

最後に、アドラーの心理学しかり、嫌われる勇気という本は、30代までに読むのがベストなのでは??

と思います。

40代~60代、その上の年齢になってしまうと、生きてきた経験や知識があります。

読み方を間違えてしまうと、今までの人生を全否定されたかのような衝撃に駆られることもあります。

あまりオススメはできないなという個人的な印象です。

こんな心理学もあるのか~!!笑

というくらい笑って読める方には面白い本だと思いますヨ✩

嫌われる勇気は、アドラー心理学を解りやすく解説している本です。

例に取られている題材が、個人的にはこの例は極端だな・・・

などと思える文言もありましたが、とても面白く読ませていただきました。

向き不向きはあると思われます。